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あ か り

潤いを与えるあかり

 

Belle Nancy タージ・マハール

 私の一番のお気に入りの明かりです。

 Belle Nancyというルーマニアのメーカーのようです。テレビショッピングで買ったあかりについていたカタログから手に入れたものです。

 

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 形は百年前のアール・ヌーボーで作られた明かりと似ています。Belle NancyNancyは巨匠・エミール・ガレの故郷の名前ですから、これを意識して作られたのでしょう。ガレなどが作り出した作品は写真で見ても、それは見事なものです。ただ、金銭的な手に入らないというだけでなく、私の好みからすると、ちょっと雰囲気が重すぎます。できれば、雰囲気も値段も軽いあかりがほしいと思っていました。

 アール・ヌーボーの系列なら、この明かりのドームはキノコを模したものなのでしょう。だが、形そのものはキノコというよりも、インドのタージ・マハールのドームの形とよく似ているので、私はそう呼んでいます。もちろん、商品名でありません。(高さ、約33cm)

 

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 電球が二つついています。この電球を選ぶのに苦労しました。見た時にまぶしくなく、しかも全体の模様をうまく浮き立たせるような電球を探しました。口金が12mmの電球で、どこにでも売っているが、同じ5Wでも、取り付けてみると明るさが違います。78個試してみて、ようやく気に入った電球が見つかりました。

 

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Belle Nancy トルコ軍のヘルメット

 高さ約45cm Belle Nancyのシリーズの中でも大きく、なかなか迫力があります。形から「トルコ軍のヘルメット」とあだ名をつけました()

 

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最初見たとき、部屋の狭い日本家屋には合わないのではないかと思いました。しかし、部屋の角に置くと、ぴったりと収まりました。

 

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 Belle Nancy つぼみ

 テレビショッピングで最初に買ったあかりです。購入してみて大変気に入り、他のあかりも購入するきっかけになったランプです。

 

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 高さは約16cmと小型で、とてもかわいらしいあかりです。ただ、電気のコードを通すために側面に穴を開けているのはいただけません。他のあかりのように、台座の形を変えて、底から入れるようにしたら、完成度も高くなるでしょう。

 

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Belle Nancy 花瓶

 このデザインにはシリーズがあり、花瓶などもあります。花瓶といっても、半透明ですから、中が汚れたらこまるので、使ったことはありません。(高さ、約21cm)

 

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Belle Nancy 虫のあかり

形は最初のあかりと同じですが、絵柄が別系統です。

 

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おもしろいのは、描かれているが花や蝶ではなく、麦のような稲科の植物と蛾のような虫です。日本人の感覚ではおおよそ図柄には向かないような素材を使っているのが興味深い。(高さ、約33cm)

 

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お気に入りの水色のガラス

 私が気に入っているシェードをスタンド(高さ約41cm)に取り付けてみました。スタンドはアンティーク物を扱う店で買ったものですが、現代物です。

 

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 このシェードは1900年前半に作られたとのことだから、アンティークとはいえないものの、新品でもありません。この水色がぼけたような微妙な色が私はたいへん好きです。アンティークは値段も高いし、古い物にこだわりはありませんから、新品でもっと別な形のものがないかと探しました。

 

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ところが、奇妙なことに、この同じ色の新作のシェードを見たことがありません。似たような乳白色のシェードはあるが、それらは水色が混ざっていません。こんなにきれいな色なのだから、作れば売れるのではないかと思い、店の人にも聞いてみましたが、ないという返事です。

 

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 製造法がわからないのか、あるいはウラン・ガラスのように、もう製造していないのか、事情はよくわかりません。ウラン・ガラスとは放射性物質が入っているために紫外線などをあてると独特の光を出すことから今でも人気があります。しかし、放射性物質であることから、今は作られていないようです。このシェードはウラン・ガラスではありません。

 

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水色のガラスの正体

 上のアンティークのような、青い半透明なガラスのシェードがないものかと探したが、現代物はなかなかみつかません。ようやくそれに近いのを見つけたのが下です(直径約17cm)。ガラスはウロコのような模様がついていて、アンティークのような透明感はありませんが、私はけっこう気に入りました。花が開いたような全体のバランスも申し分ありません。

ところが、ある時、とんでもない事に気が付きました。

 

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 シェードの上の部分に貼ってあった値札のノリが残っていたらしく、ほこりがついて汚くなっていたので、アルコールを含ませたテッシュで汚れを落としました。すると、テッシュが青くなりました・・・はあ?ガラス面を見ると、ふき取った跡がそのままついています!

 えっ?まさか、と思いながら、別な部分を拭いてみると・・・青い塗料が落ちた。実は、この青い色は塗料だったのです。ガーンと私は大ショックを受け、茫然としました()

 

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 ふき取った跡を丁寧にみると、白いウロコ模様はガラスそのもので、その上に青い塗料をスプレーしたようでした。もちろん買う時は塗料であるなんて書いてありませんでした。

 私はシェードを持って、買った店に出向きました。店員の一人が「その青色はガラスの色ですよ」と言うのです。私は「あなたもそう思うでしょう。私もそう思って買ったのです。ですが、アルコールで拭いた跡を見てください」と色のはげた部分を示すと、店員も驚いた様子でした。

 ペイントであることを表示しなかったのはおかしいと苦情を言いましたが、数年前に購入したというと、ただのクレーマーだと思ったらしく、「はい、気を付けます」で終わりでした。

 

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シェードの茶色は本物か

 同じ形のスタンドがもう一台あります。ただ、シェードを支える構造が別です。元々、下のような白いシェードが付いて売られていました。このシェードはガラスの表面をざらざらに仕上げることで、障子のような雰囲気が出ており、これはこれで悪くありません。このスタンドは電流を調整するボリュームがついているので、灯りの強さを調節できる優れものです。

 

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 試しに他のシェードを取り付けてみて、その中で一番気に入ったのが、下記の茶色のシェードです。アームなどはシンチュウで出来ているので、黒っぽく変色して、それがこの茶色のシェードとよく合って、落ち着いた雰囲気をだしています。(口の径が約11cm)

 

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 ただ、一つ気になるのが、このシェードの茶色ももしかしてペイントではあるまいかという疑いです。買った時の値段と、ガラスの表面の照り具合を見ると、ペイントの可能性が高い。しかし、アルコールで拭いてみるだけの勇気はありません()

 

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 二つのシェードは雰囲気がちょっと違いますが、並べて使ってもなかなかいいと思いませんか。

 

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クリスマスの夜

 常夜灯に利用しているランプです。アームの高さが約17cm、ガラスの口の径が約9cmですから、明かりとしては小型です。

 青いガラスに、ソリをひくトナカイと、雪の積もった冬景色が白地で描かれています。

 

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ガラスは釣り鐘のようにぶら下がっており、金属の留め金に当たるとチリンチリンというきれいな音がでます。ガラスなので当たらないように気を付けていますが、たぶん、製作者はこの音が出ることも意識して作ったのでしょう。

 下の左は灯りを付けない時、右は灯りをつけた時です。まるで、冬の夜明けの地平線から朝日が昇ってくるようなイメージにみえませんか。

 

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 撮影のために、電球は白熱灯を用いましたが、普段はLED(発光ダイオード)のランプをつけています。LEDは透明で冷たい光を出しますから、他のあかりにはあいません。赤など暖色系の色彩の多いBelle Nancyに取り付けてみたら、最悪でした。しかし、この二つの明かりの青色にはとてもよく合います。

 

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 二つのあかりを「のぞき込む」と、冬の凍てつく冷たさと、子供の頃、クリスマスに感じたあの浮き浮きした気分がよみがえってくるような気がします。

 

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