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フランスギク2009

小さな公園の白いお花畑

 

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フランスギクが突然咲いた

 我が家と北側に隣接する小さな公園には5月になると一面にフランスギクが咲きます。

 ここに引っ越して来た春には今ほどにはフランスギクが咲きませんでした。小さな公園があまりに手入れがされていないので、私が生い茂りすぎた樹木などの枝を落とし、一部を伐採して、陽当たりをよくしたところ、翌年、下の写真のように一面に花を咲かせました。まだ、天使像を置く前のことです。

 

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 突然のお花畑の出現に近所の人たちも驚いたようです。しかし、たった一年でこれほど広がるとは考えられませんから、それまでは草刈りなどで咲かなかっただけで、根だけはしっかりと張っていつでも花を咲かせる準備をしていたのでしょう。

 以来、5月の約一ヶ月間、毎年フランスギクのお花畑が出現します。

 

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 フランスギクは雑草だから大丈夫だろうと放置していたら、期待したほどには咲かなかったことがあります。原因は、成長期にカラスノエンドウ(写真下)がからみついたためでした。

 

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春先、カラスノエンドウは先に成長し、フランスギクはカラスノエンドウにからみつかれて、真っ直ぐのびることができなかったようです。

 

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 カラスノエンドウの赤い花は好きですが、除去することにしました。だが、敵もさる者で、一つの根から地面をヒトデが張ったように広がり、複雑にからみついており、見える部分を引っ張っても、一部が取れるだけで、焼け石に水です。

 

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家のまわり

 家のすぐ周囲にはできるだけ花を植えないようにしています。湿気が出て、虫が住みついてしまうからです。しかし、フランスギクだけは例外で、抜き取らないようにしています。下の写真も、もちろん植えたのではなく、勝手に生えてきました。コンクートの白い壁は無機質だが、この時期だけは花とよく合い、美しく見えます。

 

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天使から見たフランスギク

 公園に天使像を置いたのは、冬になると公園があまりに殺風景だったからです。同時に、天使像の周囲に花が咲いたらきれいだろうなあ、という思惑もありました。

 周囲一面にフランスギクが咲いているのを見ると、予想以上の美しさです。

 

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フラスンギクとマーガレット

 フランスギクはヨーロッパ原産で江戸時代に輸入されたもののようです。この花をフランスギクではなくマーガレットと呼ぶ人がいます。今の日本ではこの花はフランスギクであって、マーガレットではありませんが、フランスではMargueritaeと呼ばれているので、マーガレットという呼び名は間違いとはいえません。

 明治になって輸入されたカルフォルニア原産のモクシュンギクがマーガレットと呼ばれるようになったために、そちらに名前を取られてしまい、フランスギクという名前になったようです。

 

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キューピットとフランスギク

 もう一人の天使は弓を持っているから、キューピットなのでしょう。天使像の周囲は木陰なので、あまり陽当たりがよくありません。フランスギクの良いところは、こういう日陰でもかなりよく生育することです。

 

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公園のベンチ

 公園にはベンチが三脚あります。私が引っ越して来た時には、ペンキもはげ、一部の木は腐り始めていました。風雨にさらされ、年に一度くらいは塗り直しても、すぐにはげてしまいます。

 

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フランスギクがだんだんベンチのほうまで進出して、周囲を取り囲むようになりました。この時期、ベンチには座れませんが、私はこの状態がけっこう気に入っています。

 

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 花の最盛期には、写真下のようにベンチが花の中に埋もれてしまいます。

 

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バラとフランスギク

公園には前に誰かがバラを植えたようで、三本ほど残っています。しかし、土が固く、日陰のせいもあって、勢いがなく、雑草に負けています。フランスギクと五月のバラの競演です。

 

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うしろから見たフランスギク

 花を後ろから見た写真です。花は陽の差す方向に向かうらしく、この時は花の大部分が南西を向いていました。陽射しが花弁を通過して透明感があり、花だけが浮き上がったような光景になります。

 

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フランスギクの匂い

 見た目と違い、フランスギクの匂いはあまりよくありません。私の知る範囲では、味噌の匂いに一番近い。ですから、見るだけにしたほうが良い花です。

 夜、庭に出ると、花があまり見えないので、逆に花の匂いが強く感じられます。フランスギクのお花畑をかきわけて行くのは楽しいのですが、匂いに関してはあまりお勧めではありません。

 

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石畳の歩道

 公園の西側の歩道に増えたフランスギクです。ツツジの植え込みがあり、その土手は陽当たりがあまり良くないこともあって、花が何もありませんでした。いくつか植えた中で、一番うまくいったのがフランスギクです。

 

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 フランスギクが満開を迎える五月中旬すぎには、小さな公園はフランスギクだらけで、芝生も他の花が植えてあるところも区別がつかなくなり、ベンチも花に埋もれてしまい、花の海が出現します。

 

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 幼稚園生から中高生まで、ここを毎日のように通りかかる子供たちがいます。私は子供の頃、空き地に一面に咲いているコスモスを見たのが強い印象となって残っています。だから、彼らが大人になって、道端の雑草が花を咲かせているのを見た時、この小さな公園の一面の花を思い出してくれたなあと期待しています。

 

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