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里山の春 関東2012

 

 今年は春が遅かったですね。関東の里山に春を訪ねてみました。有名な里山ではありませんから、訪れる人も少ない。農家では田んぼに水を入れて、耕作が始まっています。

 

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 神社の境内など、あちらこちらの八重咲きの桜が満開です。

 

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 人家の近くに生えていたスミレです。ニオイスミレのようですから、栽培品が野生化したものでしょう。

 

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 田んぼの近くの空き地では早くもナガミヒナゲシが咲き始めています。

 

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 田んぼのあぜ道にはジシバリが一面に咲いていて、踏んづけないように歩くのが大変です。

 

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 休耕地にタンポポが一面に咲いています。農家にとってタンポポはありがたくない雑草でしょう。しかし、若葉をサラダに少し入れると、苦みがあってなかなかおいしい。根は粉末にしてタンポポ・コーヒーになります。

 

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 これらの休耕地は私のように花を撮影したい者にとってはとてもありがたい。突然、お花畑が出現するからです。ホトケノザが畑一面に咲いています。葉と花が、蓮の花の上に座る仏を連想させるから、このような名前がついたのでしょう。私には名前と実際の花のイメージが合いません。

 

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 写真下もよく畑に生えているヒメオドリコソウです。きれいな名前をもらったわりには地味ですね()。むしろ、ホトケノザのほうが、踊っているような印象です。

 

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 ヒメオドリコソウに比べて、本家のオドリコソウは花も大きく、見栄えがします。ただし、ヒメオドリコソウみたいにどこにでも生えるのと違い、やや日陰の湿気のある所を好むせいか、数が少ない。

 

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 良く見ると、薄ピンク(写真下左)と白(写真下右)の2種類があります。

 

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 カキドオシは踏んづけるとシソの仲間らしい匂いを出します(写真下)。なんでもこの匂いに相当する揮発成分などが糖尿病などに効果があるそうです。花は小さく目立たないが、とてもかわいい。

 

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 栗林の下に生えていたムラサキケマンです(写真下)。でも、残念ながら、盛りを過ぎてしまったようです。

 

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 川縁には菜の花が満開です。良く見ると、同じ菜の花でも、葉っぱが違う種類のものがあり、花の咲く時期が微妙にずれるようです。春先の菜の花のおひたしはとてもおいしい。まるで雑草ように簡単に育つのに、どうしてあんなに値段が高いのでしょう。

 

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 写真下は同じアブラナの仲間のハナダイコンです。黄色いナノハナと同じように、薄紫のハナダイコンが一面に咲いているのもまた春らしい風景です。

 

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 人家から離れて林の中に入ってみましょう。自然そのままではなく、いったん人の手が入った後、放置され荒れていることが多いように見えます。

 

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 薄暗い林の中にはウラシマソウが花を咲かせています。いつ見ても奇妙な植物で、株によってオス、メス、中性があるといいますから、奇妙なのは外見だけではないようです。

 

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 写真下はウラシマソウと姿の似たマムシグサです。姿は似ているのに、片やウラシマというオメデタイ名前がついているのに、こちらはマムシという毒々しい名前がついているのはちょっと気の毒です。

 

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 ウラシマソウなどと同じように日陰に良く生えているのが、写真下のホウチャクソウです。

 

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 杉林の下にイチリンソウがひっそりと咲いています。数が少ない。こういう花は弱いので、保護してあげないと、なくなってしまいます。

 

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 ジュウニヒトエが草むらの中に生えています(写真下)。大きくないし、花も地味なのに、たぶん花の白さが理由で案外目につきます。

 

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 写真下のキランソウも、背が低いのに紫が鮮やかなので雑草の中でも良く目立ちます。

 

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畑の近くの林の中でコスミレの群落を見つけました。

 

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 人間が低木などはきれいに取り除くから、これだけのスミレのお花畑ができます。周囲の雑木林にはもちろん生えていません。

 

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 先ほどから、キジのメスを呼ぶけたたましい鳴き声が聞こえていました。しかし、そばによるとすぐに逃げられてしまいます。たまたまそばに地味なメスが現れました。きっとその近くに派手なオスがいるはずです。いた!私がいることに気がついて、二匹とも全速力で逃げ始めました(写真下右)。鳥なんだから、飛んで逃げろよ、と言いたくなるくらい、まずは走って逃げます。

 

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 写真下はニオイタチツボスミレです。私の近くで見るスミレよりも大型で背が高い。おまけに一株にいくつも花が咲いています。

 

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 写真上は見た目に大きくて立派だが、個人的には写真下のように、近くで芝生などに咲いている小さいニオイタチツボスミレのほうが好みです。

 

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 地面に目をこらすと、小さな白いスミレがありました。ツボスミレでしょうか。花が小さいので、良くみないとスミレであることも気がつきません。

 

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 ここから先のスミレはタチツボスミレではないかと思います。スミレは似たようなのが多く、なんだかよくわからない()

 

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 山道を降りて行くと、道端にムラサキケマンを小さくしたような花が咲いていました。ジロウボウエンゴサクです。「次郎坊」という強そうな言葉のイメージと違い、楚々としてとてもきれいです。

 

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写真下のようにピンクに混ざって白い花もあります。これもとても清楚な感じです。

 

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 さらに山道を入って行くと、ヤマツツジが咲いていました。ただ、蕾も多く、これからが本格的な開花時期のようです。

 

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杉林の根元にチゴユリが咲いています(写真下)。ヤマツツジとは逆に、大半は咲き終えています。ユリという名前がついているわりには地味な花なので、あまり人の目を集めません。しかし、日陰にたくさん咲いている光景はなかなかきれいです。

 

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私が前に住んでいた住宅の北側の玄関脇にこのチゴユリがありました(写真下)。誰かが植えたというよりも、チゴユリの生えていた所に住宅を建てたようでした。

 

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 チゴユリを撮ろうと地面近くを見ると、意外な花が目につきました。写真下のフデリンドウです。芝生などに生えているあの小さくてきれいな花です。

 

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 フデリンドウなど珍しくもないが、問題は生えている場所です。写真下のような雑木林の中には生えているのです。どちらかというと、陽の当たる場所に生えるはずのフデリンドウがどうしてこんな陽がろくにあたらないような場所に生えているのか?

 

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 さらに変な花を見つけました(写真下左)。フデリンドウのすぐそばに生えているのはハナニラです。明治以降の輸入植物で、よく花壇などに生えている花です。写真下右は、後で私の自宅の近くの畑に生えている花を撮ったものです。

 

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フデリンドウやハナニラなど、人の住む所に生えるはずの花がなんでこんな森の奥に生えているのか?

答はゴミではないかと思います。良く周囲を見ると、土が少し盛り上がっており、古いゴミが枯れ葉の間から見えています。つまり、かなり前にここに土を含んだゴミをこの林に誰かが捨てて、その土にフデリンドウなどが入っていたのでしょう。だから、フデリンドウはこの林の中のほんの狭い所にしか生えていません。それにしても、ろくに陽も当たらない林の中で、よく残ったものです。

 

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 春の午後、父親と息子が里山を散歩しています。きっと二人にとって将来、この春の一日はとても大事な想い出になることでしょう。

 

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