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キクザキイチゲ 2008

 

 

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 キクザキイチゲ(キクザキイチリンソウ)を見るために毎年訪れる場所があります。2008年は訪れたのが、例年より一週間ほど遅れたので、無理かなと思ったら、遅咲きの花が木陰にありました。

 

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 木漏れ日の中にいくつか咲いていました。すぐ近くに流れる小川の音、風が木々を揺する音、森の中の湿った風に、しばし時間を忘れて見入っていました。

 

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 キクザキイチゲの花は一般的には薄紫です(下写真左)

 

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数は少なくなりますが、真っ白なものから(上写真右)、紫や濃い紫(下写真左)まであります。

 

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 写真上右のように少々青っぽく見えるのは、デジタルカメラは紫色が不得意だからです。ホワイトバランスを変えると少しよくなるのですが、現実の色とはどうしても差が出てきます。

 ただ、デジタルカメラになってから一番うれしいのは、これらの微妙な色の違いが表現できるようになったことでしょう。昔、フィルムカメラ時代、街のプリント屋さんに出すと、薄紫がたいていは灰色のようなってしまい、素人技では無理だとあきらめたことがあります。

 

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 キクザキイチゲの代表的な花は、薄紫です。私は個人的にはあまり紫は好きな色ではありませんが、キクザキイチゲの薄紫だけはたいへん好きです。

 

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 山野草については紹介しようかどうかずいぶん迷いました。私のわずかばかりの山野草でも、それを見て、「こんな花があるならぜひ欲しい」などと思われては困るからです。近年、山野草が販売され、これを自宅に植えたり、またテレビなどでも育て方を紹介する番組があります。しかし、経験的にそれはすべきではないと思います。

 

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 山野草の多くはその環境でしか生きられないものです。販売されている多くの山野草は種から育てられたものであり、自生している草花を乱獲したのではないとのことです。しかし、売れれば、中には自生の草花を盗んでくる不届き者もいます。買う人がいなければ、盗掘されずに済んだはずです。

 

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もし、これを読んでいる方の家が、普通の日本人のいわゆるウサギ小屋であり、庭付き一戸建てというよりも隙間付き一戸建てなら、山野草を育てるのはあきらめてください。ましてや、マンションのベランダなど論外です。

 

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 山野草の多くは神経質でワガママで贅沢で、広大な林や森を必要としており、ウサギ小屋にある隙間の庭では無理です。一年目くらいは花をつけるかもしれないが、すぐに消えてしまいます。もちろん、ここに紹介したキクザキイチゲもその例外ではありません。

 下記の標語をぜひご記憶ください。

とっていいのは写真だけ

残していいのは足跡だけ

持って帰っていいのは思い出だけ

 

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