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ジシバリの小さなお花畑 2006

 

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 上の写真だけ見ると、どこかの山のお花畑のようです。実は、宅地開発される直前の空き地に咲いたジシバリ(あるいはオオジシバリ)という雑草です。ジシバリという名前は知らなくても、この花が道端に咲いているのを見かけたことがある方は多いでしょうから、イメージ的には下の写真のほうがわかりやすいかもしれません。

 

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 遠目にはタンホポと似ていて、生えている所も似ています。農家の人たちからは根の強い雑草として嫌われています。

 

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 背がせいぜい数十cmとそれほど高くなく、葉は写真のように地面近くに生えるだけです。ジシバリという言葉通り、地面をはうように増えていきます。これらの性質から、グランドカバー用の草として使えるのではないかと思います。

 

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下記の3枚の写真はほぼ同じ位置から日にちをおいて撮影したもので、しだいにジシバリの花が開いていく様子がわかります。

 

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2006年当時とその後

 ここまでの写真では林の中のように見えますが、歩道のそばから見えるわずかな空間に出現したお花畑です(写真下)。前は国有地で、民間に売却されました。下の写真(2006)で杭と針金で囲ってあるのは売却するための準備です。買い取った民間業者はここを宅地開発する予定のようです。当然、樹木は全部伐採され、ジシバリのお花畑もこの時を最後に姿を消しました。

下の2006年と2010年の二組の写真は、コンクリートの石垣の手前にあるツツジの植え込みの位置が同じなので、同じ場所の写真だとわかります。

 

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 2006

 2010

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 もちろん、この土地を現在所有している企業を批判しているのではありません。

物事はうつろい、失われていくものだから、ジシバリのような雑草でも、美しく咲いている時を記憶し、大事にしたいものです。

 

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