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9日目 2012611()

維西 ←→ 同楽

 

七時起床。窓を開けると、天気は薄曇りで、いまいちです(写真下)。もちろん、街は停電のままです。

 

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八時、ホテルのレストランで朝食。お姉さんがその場で麺を作ってくれるで、私は麺と万頭にしました。

 

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 本日は維西から永春河に沿って下り、瀾滄江に出てから上流を目指して北上し、同(同楽)という僳僳(リス)族の村を訪問します。

 

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 維西市内で給油です。ガソリン1L7.67元で、39Lつめたので300元です。7.67元は107円です。日本がこの時期、140円くらいでしたから、石油がいくら国際相場とはいえ、日本の物価から見たら、中国のガソリンは高い。日本のガソリンも大半は税金であるように、中国も多額の税金を取っていることになります。間でボロもうけをしている人がいるということです。

 

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 永春河に沿って、瀾滄江に向かって下っていきます。周囲の山には農村が広がっています。

 

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 河原のそばでトイレ休憩です。川縁にコマツナギなど花が少し咲いています。

 

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写真上 Indigofera souliei

(『ヒマラヤ植物大図鑑』p.400)

 

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 山の斜面に形のそろった集落がある所で車を停め、撮影をしました。写真上は、写真下のすぐ隣にある集落で、この直前までは主にこういう白い壁の家でした。それが、写真下の村では土色に統一されています。

 

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 撮影を終わり、さらに永春河を下ります。

 

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 やがて永春河は瀾滄江に合流し、道は瀾滄江に沿って北上します。つまり、二日前に訪れた茨中天主教堂のほうに向かって走ります。道路の前半は集落沿いの悪路で、あちらこちらで新しい道路を建設中です。途中から舗装された道路になりました(写真下左)

 

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 瀾滄江の川縁はなかなかきれいです。帰る時、またこの道を通りますので、その時にご紹介することにして、先を急ぎます。

 

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黒い家の同

 道から右に曲がり、僳僳(リス)族の村のある谷に入ります。「同僳僳族山寨」という石碑が出ています。これから訪問する村が僳僳族の「同(同楽)」という名前です。同楽なんて、道楽を連想して、なかなか良い名前です。

 

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車は土埃を上げながら、沢に沿った道を上って行きます。

 

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 道は沢から離れ、右側(南側)の山の斜面を登っていきます。

 

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 すると、反対の北側の山の斜面に麦らしい畑が見えてきました(写真上下)。田んぼなら段々畑ですが、ここでは稲は育たないのでしょう。斜面をそのまま開墾して、麦を植えているようです。

 

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 少し進むと麦畑の上のほうの林の中に集落が見えてきました(写真下)

 

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 の集落がちょうど対面に見えるような位置で車を停めて、写真撮影をしました。写真下は集落が見づらいのも当然で、家屋が黒いのです。

 

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 斜面に黒い家が密集して建てられているのは何とも奇妙な光景です。石でなく、木造のようです。

 

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 維西のホテルにあった写真下の雑誌『維西讀本』にもこのの写真が載っています。

 

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 私の関心は家よりも花です。道路の横ある麦畑に登ってみることにしました。もしかしたら、何か花でも咲いていないかと期待したのです。ご覧のように、麦畑は急斜面で、登るのにも一苦労です。

 

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 麦だけでなく、トウモロコシと思われる苗が植えてあります(写真下)

 

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 畑の隅で奇妙な物を見つけました(写真下左)。石で押さえたビニールの上に何か食べ物が乗っています。いったい何だ、これ?鳥の餌ならビニールは敷かないだろうし、動物を捕るための罠にしては周囲に何もありません。何か宗教的な行事の跡かもしれません。

 

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 斜面の草花で良く目立つのが写真下の黄色い花です。今がちょうど盛りなのでしょう。

 

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写真上 Hypericum henryi

(Guide to the Flowers of Western China, p.171)

 

 畑のそばに生えているのは、ダッタンソバです(写真下)

 

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写真上 Fagopytum tataricum

(『ヒマラヤ植物大図鑑』p.670)

 

 今回の旅行であちらこちらで見かけたコマツナギです。梅里雪山あたりに比べて、色が薄く地味です。

 

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写真上下 Indigofera souliei

(『ヒマラヤ植物大図鑑』p.400)

 

 写真下は難しそうな学名がついていますが、要するにハハコグサです。

 

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写真上 Gnaphalium affine

(Guide to the Flowers of Western China, p.495)

 

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写真上 Vicia cracca

(Guide to the Flowers of Western China, p.334)

 

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 車で谷を迂回してのある北側の斜面へと移動しました。

 

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 グーグルの衛星写真には我々が通った道が載っていません。元々は谷川から直接北側を登りにつくような写真下に写っている道しかなかったのを、車が入れるように南側の斜面に道を新たに切ったのでしょう。

 

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 の入り口から、先ほど我々が写真撮影していたあたりを見ると、その下に、建物が見えます(写真下)。良く見ると、集落ではなく、麦を干している小屋です。麦を干す作業をしている人たちの姿も見えます。

 

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 道端にあった小屋が写真下です。雨が当たらないように屋根をつけた麦を干す小屋なのがわかります。

 

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 私がさきほどいたあたりの上には麦畑が広がり、斜面が広範囲にわたり開墾されています(写真下)。開墾されたということは樹木が伐採されたのだろうから、それがこのあたりの気候に影響しなければ良いのですが。

 

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僳僳族の同村を散策

 村の入り口のコンクリートの道で、おじさんが脱穀しています(写真下)。ヒモでつないだ二本の棒の片方を振り上げて(写真下左)、もう一つの棒を思い切り麦わらに叩きつけて脱穀します(写真下右)。昔の日本の農村で使っていた足踏み式の脱穀機は電気もいらず、良くできていました。Amazonを見たら、今でも売られているようです。足踏み式脱穀機を使ったらどうかと思うが、中国ではまず見かけません。

 

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 村の入り口からはコンクリートの道があり(写真下左)、その先に広場があります(写真下右)。しかし、整備されたように見えるのはここまでで、建物は密集しており、その間の細い道は複雑に入り組んでおり、建物はどれもこれも同じに見えますから、適当に歩いていくと間違いなく道に迷います。

 

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 対岸から見た統一感のある集落にしては、中に入ると、木造の古びた建物が乱雑に建っているだけで、率直に言うなら、遠目で見た美しさはありません。この村は先ほどの反対側の山から見るのが一番良さそうです()

 

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 遠くから見ると黒い建物がたくさんあるように見えたので、てっきり黒く塗っているのかと思ったが、近づいて見ると、塗料は塗っていないように見えます。使われている木が自然風化して、建物全体が黒く見えるのでしょう。

 

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写真下左の門など、ペイントしてあり、上のほうは青、下はやや赤い色に塗ってあるように見えます。ただし、こういう色は村の中では例外です。

 

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写真下左の右側の建物や、写真下右のように、作られた当初はどちらかというと松のような明るい飴色なのが、やがて風化と劣化が進み、おそらくは表面に黒いカビなどが生えて、写真下左の左側の建物のように黒くなるのでしょう。

 

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 個々の建物の壁を見ると、雨などにさらされない部分は飴色が残っています。 黒い建物の村とは、人為的なものではなく、使っている木材の性質とこの土地の環境が作り上げた風景のようです。

 

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 斜面の村なので、あちらこちらが階段だらけです。ただ、ちょっと残念なのは、階段は石ではなくコンクリート製です。このほうが安全で便利だろうが、観光用にはイマイチです。

 ここは木材が豊富で、石を使う必要がなかったために、チベット族のように石を使う技術が発達しなかったのでしょう。

 

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 屋根も木でふいてあり、野ざらし状態だから、灰色になっています(写真下)

 

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 気になったのが、水路がないことです。昔、彼らの先祖がここに住み始めたのは、ここが水を確保しやすい場所だったからです。これだけの村なら、生活用水として山の上からの水路があり、家々に流れているはずなのに、見当たりません。生活用水をどうやって確保しているのか、よくわかりませんでした。

 

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 村は斜面に張り付くように家々が並び、住居用と家畜小屋があり、密集していますから、写真下左のような畑は少ない。真っ赤な花があるので、野生種かと良く見たら、ただのアマリリスでした(写真下右)。気候が合うのか、勢いが良い。

 

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 この村は百戸ほどで、約六百人が暮らしているといいます。日中は皆さん働きに出ているのか、あまり人はいません。ごらんのように、会ったのは圧倒的に女性が多い。

 

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 皆さん素朴で擦れた感じがありません。もちろん、押し売りや金品の要求は皆無でした。

 

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 このおじいさんはなかなかの被写体でした。パイプがいいし、とてもにこやかです。

 

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 残念なのは子供たちの姿がほとんどみられなかったことです。

 

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お宅拝見

 烏里さんが村の人に家の中を見せてくれるように頼むと、写真下の紫の服を着たオバサンが自分の家に案内してくれるという。写真下左がそうで、写っている建物全体が彼女の家らしいのだが、案内してくれたのは、この写真の奥の左側です。手前の建物のドアにはブルース・リーの写真が貼ってある(写真下右)

 

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 写真下左がその通路を曲がった所で、壁の左側が入り口です。この家が典型であるように、建物の多くは丸太を利用したいわゆる丸太小屋です。ただし壁がすべて丸太ではなく、一部は普通の板で出来ています。

 

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 中に入れてもらうと、ちょうど昼食時のようでした(写真下)。写真を撮ってもかまわないというので、我々一同は遠慮なくフラッシュを焚きました。焚かないと写真下のように、部屋の隅がわからないほど薄暗い。

 

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 今ここにいるのは写真下のように四人です。

 

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右側の緑の服を着た女性がやや年齢が上に見えますから、おばあちゃんで、我々を案内してくれた左側の紫の服を着た人は食事も取らずに、はじめのうちは動いていましたから、お嫁さんなのかもしれません。

 

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 部屋は大きさにして二十畳ほどの一部屋で、写真上に写っている囲炉裏を中心に右手に台所があり(写真下右)、左側は何かゴチャゴチャと荷物が置いてあり、寝床のようにも見えるが、よくわからない(写真下左)。私も他人の部屋をあれこれ言えた義理ではないが、お世辞にも片付いているとは言えません。

 

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 彼らはこの一室で暮らしているのではなく、屋外の通路を隔てて、いくつかの建物が棟続きになっていますから、ここは居間兼台所です。

 

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 食事する彼らを見てちょっと奇妙に思いませんか。炊飯器があり、茶碗で食べているということは、米を食べているのでしょうか。彼らが栽培しているのは麦ですから、私はてっきりチベット人のように、麦を粉にして食べているのかと思っていました。食べているのが米なのか麦なのか、質問し損ねました。

 

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 この家にはテレビらしいものはありませんでした。村にはあちらこちの家の軒先にパラボナアンテナがありますから(写真下)、テレビの入っている家もあるようです。

 

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 この家を見学させてもらった後、烏里さんがお父さんに何か頼んでいます。すると彼は写真下左の窓の開いている建物、あのブルース・リーの写真が貼ってある建物の奥から酒瓶を持って来ました。赤いラベルのついた市販の酒です。

 

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私はこの村特産の酒でもあるのだろうかと、烏里さんに「地酒か」と聞くと、「いや、写真を撮ったお礼をしたいが、お金を渡すのは良くない。そこで、お土産として彼の酒を買い、それをプレゼントするのだ」というのです。烏里さんの気遣いに感心して、その酒代を私が出しました。

 

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その他の村の住人

 村には犬がたくさんいます。しかし、他の中国の村落がそうであるように、なぜか猫はみかけませんでした。猫は犬よりも目立たないから目につきにくいとこともあるだろうが、それにしてもゼロというのはおかしい。ネズミが農作物を荒らすだろうから、猫は農村では重宝すると思うのだが、見かけませんでした。

 

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 中国で発明された十二支の中には猫がいません。十二支は周囲や民話にいたありふれた動物から選んだはずなのに、猫がいません。これは猫が人間と共生するようなったのはわりと最近であり、十二支が発明された当時はいなかったからだろうと言われています。しかし、中国を旅行してみると、昔から猫が少なかったのかもしれません。

 

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 斜面に家があるので、床下は大きく隙間があり、そこに家畜が飼われています。ここでもうまそうな黒豚です()

 

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 牛はどこかに放牧しているのか、写真下くらいで、あまり見かけませんでした。

 

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 村の中を歩くと、建物にいろいろなプレートが貼り付けてあります(写真下)

「国家級非物質文化遺産」とはその名前どおりの無形文化財のことで、中国では2006年に518カ所が指定されています。ここの日付は2007年ですから、その後に指定されたもののようです。建物だけでなく、ここの暮らしそのものが無形文化財ということなのでしょう。

「云南省旅游特色村(雲南省旅行特色村)」というのだから、観光用にこの村を売り出したいようです。

 

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写真下の「文明村」はネットで検索してもよくわかりません。このプレートでもよくわからないのが、指定したのが2011年なのに、期間は20102012年になっている点です。期間を区切っての話なのは、文明村に認定されたというよりも、この二年間に文明化するように努力するという意味なのでしょうか。観光化も文明化もどちらも両刃の剣で、やればやるほどこの村の特色が失われてしまいます。

 

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 村の見学を終えて戻ります(13:35)

 

 

叶枝で昼食

 瀾滄江の道路に出る1キロほど手前の沢のほとりでトイレ休憩です(写真下)

 

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写真上Prunella vulgaris

(『ヒマラヤ植物図鑑』p.194)

 

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写真上 Ranunculus brotherusii

(『ヒマラヤ植物大図鑑』p.630)

 

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 瀾滄江に出てから、維西とは反対の北に少しさかのぼり、叶枝という街で昼食を取りました。

街の道路には「三江之心 叶枝」という石碑があります(写真下左)。三江とは金沙江、目の前の瀾滄江、怒江をいいます。たぶん地図上では三つの河の真ん中だといいたいのでしょうか・・・良くわからん。立派な石碑とは関係なしに、叶枝は瀾滄江が作ったちょっとした平地で、周囲には緑豊かな農地が広がっています。

 

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 小さな街だが、不定期の市が立つくらいの賑わいがあります。

 

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 街では犬も歩けば、歩きながら飯を食う人もいる(写真下)。中国ではこうやって歩きながら食事を取る人は珍しくありません。

 

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 中心街にあるスーパーで買い物をした後(写真下左)、レストランで食事です(写真下右)

 

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 食事をしたレストランの二階は、時間も時間だから我々以外は誰もいません(写真下、14:23)。ご飯が洗面器に出てきた!日本人には違和感がありますが、食べてしまえば同じです()

 

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瀾滄江の綱渡り

 食事を終わり、瀾滄江沿いに川を下り、維西に戻ります(15:30)。川沿いの農村風景はなかなかきれいです。

 

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 土地が狭いだけで、これだけの水が流れているのだから、農業には困らないでしょう。瀾滄江は夏はごらんのように濁っていますが、冬になると青い水になるそうです。

 

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 烏里さんが車を停めて、対岸の村に向かって大声で呼んでいます。このあたりには橋はありません。そこで対岸の人たちは、両岸をロープで結び、滑車にぶら下がって河を渡ります。烏里さんは対岸にいる村人に、ロープを使った河渡りを見せてくれと頼んでいるのです。

 

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下の衛星写真を見ればわかるように、ここは瀾滄江が少し狭くなっていて、川幅が五十メートルくらいしかありません。

 

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 午前中の往きもこの馬哈洛江(哈洛江)で呼んでみたが反応がありませんでした。今回は村から若者が出てきて、渡ってくれました。まずは写真下左の高い崖の上からこちら側に渡ってきます。ロープは往復で二本かけてあります。

 

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 続いてこちら側から、もう一つのロープを使い、対岸の河に近い低い位置まで戻ります(写真下)。「飛行時間」はたぶん二十秒ほどです。滑車に輪になったロープがついており、その輪に乗ってバランスを取っています。ロープが一つ一つ違いますから、どうやら、滑車とロープは個人の所有物のようです。

 

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 彼らは求めに応じて何度か往復し、二人一緒という技も披露しました(写真下)。下の河を見てもわかるように船も浮かんでいない濁流ですから、落ちたら誰も助けられない。彼らは慣れているので楽々と往復したが、たぶん見た目よりもバランスを取るのが難しく危なそうです。

 

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 私はテレビでは何回か見たことがあるだけで、実物は初めてです。彼らのお礼を言い、烏里さんが一人50元を手渡して、別れました。

 

 

瀾滄江の農村風景

 引き続き、きれいな瀾滄江の景色をごらんください。

 

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 今日の観光はこれで終わりですから、瀾滄江を一気に下り、維西に戻りましょう・・・と言っても、徳欽と維西を結ぶことから「徳維線」と呼ばれるこの道路は、新たに道路を作っているので工事中が多い。工事で長時間停められることはあまりないものの、旧道のままの所は悪路で、スピードが出せません。

 

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 もっともそのおかげでここは通常の観光コースからは外れています。二日前の茨中天主教堂や先ほどの同楽村など、瀾滄江の川沿いにそれなりに観光があるが、日本からの雲南省のパックツアーはまずこのあたりを訪れることはありません。香格里拉のある茶馬古道と呼ばれるあたりが観光の表通りなら、ここは裏通りです。

 

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 旅行日記のブログで有名な4-Travelで瀾滄江と検索してもあまり出てきません。せいぜい、梅里雪山を見に来た人たちが目の前の瀾滄江について書いている程度で、我々のように瀾滄江そのものの「川下り」までしている人は少数です。しかも、往復です()

 

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雲南省でもここはマイナーなのでしょう。ここは派手な観光施設や巨大な展望台もありません。でも、今この車から見えている風景は緑豊かで雄大で、とてもきれいです。川沿いや山には農村が点在して、段々畑が見られます。曇り空がちょっと晴れて、日差しで遠くの山が照らされ、逆に近くの農村が影になって沈む光景は、皆さんに生で見せられないのが残念なくらい、なんとも言えずにきれいです。

 

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個人的には、中国お得意の巨大で派手な建物や、バカ高い入場料を取る所よりは、緑と水と農村が広がる静かな風景のほうが好きです。中国は日本よりも乾燥しているので、こういう緑がずっと続くような光景が少ない。一枚一枚の写真はどうということもありませんが、とても価値のある風景です。

 

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 車が走っている道路はほぼ標高1800mほどもあります。周囲の山々は三千メートル近くあります。 日本なら高山地帯だが、はるか南にあるおかげで、山頂まで緑に包まれています。今でさえ急流の瀾滄江の氾濫が恐いけど、それを除けば、おそらく豊かな土地のように見えます。

 

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 瀾滄江から支流の永春河に入ると、両側の山の斜面には黄土色の壁と、白い壁の建物が見られます。

 

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夕飯は僳僳族料理

 六時前に維西のホテルに戻りました(写真下)

 

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 夕飯の八時までまだ二時間ほどがあるので、私はまた街中を散歩することにしました。市内は相変わらず停電です。今夜は八時頃に復電するという話です。

 

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 昨日とほぼ同じコースから少し脇道にそれたら、色取り鮮やかな祭りの屋台を並べたような通りがあります。買いたい物はないが、このガラクタっぽい雰囲気がなかなか良い。

 

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 八時から、ホテルから北に少し下がった所にある「百年維西」という店で夕飯です(写真下)

 

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 百年維西とはおもしろい店の名前です。その名前どおり、店にはここ百年ほどの中国の様々な写真がかけてあります。写真を撮った人の名前と解説もついていますから、資料としての価値がありそうです。

 

文書名 _雲南資料001-11

 

写真下の配膳係のお姉さんは純粋の、そして典型的な僳僳(リス)族だそうです。

 

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出された料理の中にリス族独特の料理がいくつかあります。

 

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 リス族のお姉さんはなかなかきれいで結構でしたが、リス族の料理は辛いこともあって、私の口には今ひとつ合いません。私はリス族にはなれない。

 

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 ホテルに戻り、寝ようかとベッドの隣のテーブルを見ると、「5元」とわざわざ値段のついた品物があります(写真下左)。うっかり触ってお金を取られるのは嫌だが、なんだろうと良く見ると、コンドームです。中国のホテルでコンドームが置いてあるのは初めて見ました。旅行客用のホテルですから、一人っ子政策というよりも、エイズなどの感染症の予防のためでしょう。エレベーターはないのに、コンドームがあるのが興味深い。

 

IMG_1087 文書名 _雲南資料001-23

 

 

雲南のお茶の飲み比べ

 帰国後、昨日と後日、麗江で購入したお茶を飲み比べてみました。私は昨日市場で購入したお茶は緑茶なのだと思いこんでいました。ところが、帰国後、調べると、これも「生茶」と呼ばれる普洱(プーアル)茶のようです。四川省の成都などで購入した緑茶とは味が違います。ただ、ネットで調べても、私が買った以下の@〜Eが普洱茶の生茶なのかどうかよくわかりませんでした。ここでは簡単に、生茶と呼ぶことにします。

 私など大半の日本人が普洱(プーアル)茶だと思っているのは、「熟茶」と呼ばれる発酵させた普洱茶で輸出用です。だから、私が行った維西や麗江の市場では熟茶に相当するお茶は売っていませんでした。

 

 次に紹介する@〜Eまでは生茶、F〜Hが普洱茶の熟茶です。@〜Eはいずれも店先で量り売りされていたもので、当然、名称などはついていません。

市場の店先には何十ものお茶が並んでいたので、私はその中から一番値段の高いお茶を選びました。高いといっても一番高いもので、百グラムあたり二百円しません。

 

 試飲の結果を先に言うなら、F〜Hの熟茶は私の好みに合わず、おいしくない。日本で飲んだときからそうでした。

@〜Eの生茶はものすごくおいしいというのではないが、総じて適度な苦みなどで清涼感があり、私の好みに合いました。四川省で買った緑茶よりも好みに合います。@〜Eのお茶をもう一度買いたいかと質問されれば、費用対効果も入れて、返事は「大いに買いたい」です。

 お茶の試飲は、適当な量の茶葉を茶器に直接入れて、最初のお湯はすぐに捨て、次に入れたお湯で適当に色が出た頃に、茶葉を取り除いて飲んで比較してみました。普通、中国では茶葉は取り除かず、次々とお湯を足して飲みます。

 

生茶@

維西の市場で購入。葉は丸まっており、白い葉が含まれ、葉そのものにはほとんど匂いはありません。お湯を入れた時、中国緑茶のような香りがあるが、飲む頃には消えます。飲む時の香りは緑茶の持つ生臭さに近く、適度な苦みがあり、飲んだ後に爽快感があります。

 

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生茶A

維西の市場で購入。葉は長く、ほとんど匂いがなく、お湯を入れてもそれほど香りは立たない。飲む時の香りは緑茶の持つ生臭さに近く、適度な苦みがあり、苦みは強くありません。

 

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生茶B

維西の市場で購入。葉は@と同じように丸まっています。@Aとそれほど変わりのないお茶で、葉そのものにはほとんど匂いがありません。上の二つと違い、お湯を入れた後の葉の緑色が強い。飲む時の香りは緑茶の持つ生臭さに近く、適度な苦みで、苦みは強くありません。

 

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生茶C

維西の市場で購入。葉は細く細かく、白が混じり、特徴的です。お湯を入れた後は、かすかにほうじ茶のようなな香ばしい匂いがあります。茶葉はお湯を入れても、他の茶のように葉が多く広がりコップの上まで浮き上がってくることなく、下に沈んだ状態です。飲んだ時もほうじ茶のようなかすかな香ばしさがあり、飲んだ時の苦みはほとんど感じないほどで、飲んだ後も舌に渋みが少しある程度。

 

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生茶D

麗江古城の市場近くの一般向けの店で購入。250g19(266)ですから、百グラムなら百円ほどのお茶です。もちろん、その店先では一番高いお茶でした。

今回購入した中ではもっとも私の好みに合うお茶でした。飲んだ後に独特の苦みがあり、これが食後の清涼感になります。今回の生茶に共通していえるのが、適度な苦みとそこから来る清涼感です。

 

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生茶E

維西の市場で購入。葉やや丸まっている。お湯を入れると、葉はやや緑がかっています。苦みは少なく、口に含んだとき、独特の広がりがあり、爽快感があります。

 

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この後のFからHまでの三つのお茶は普洱茶を麹で発酵させた熟茶です。写真ではちょっとわかりにくいが、@〜Eまでの茶が葉が丸まっているなど葉に加工したような跡があるのに対して、熟茶は枯れ葉をそのまま刻んだような印象で、明瞭に違います。

 

普洱茶(熟茶)F

維西の一般市民向けのスーパー「喜多多」で購入。レシートには「随圓罐普洱茶100g  33.5(469)」とあります。写真下右の缶は中国に捨ててきました。

写真下右の左の缶に入っていた日本で言うところの普洱茶です。かび臭いような臭いと独特の味で、私の好みには合いません。値段も高い。ただし、お茶の色はF〜Hを見てかわるように、紅茶のような、とてもきれいな色です。

 

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普洱茶(熟茶)G

 Fと同様に維西のスーパーで購入。レシートには「150g易拉罐普洱茶 56(784)」とありますから、100gなら五百円ほどです。写真下右の右側の缶です。Fと同じ製造業者です。Fと同じで、缶の中のお茶はさらにビニールの密封されていました。

中身はFと同じ、いわゆる普洱茶で、かび臭いような香りと独特の口当たりです。Fと違う点は、色があまり出ない点でしょうか。しかし、その点を除けば、味も香りも、両者の区別は私にはつきません。

私は出したままではまずくて飲みにくいで、蜂蜜などを入れて、味をごまかして飲むことにしています。この味でこの値段は高い。

 

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普洱茶(熟茶)H

 麗江古城のお土産屋で売っていた熟茶です。この店では餅茶と呼ばれる茶葉を固めた物を売っているなど、様々なお茶が売られ、専門店的な雰囲気があったので、試しに購入しました。38(532)。写真下のように袋には入っているが、この紙袋に茶葉がそのまま入れてあるだけで、密封もしてありません。袋に「普洱散茶」とあります。散茶とは、日本茶のように葉が一つ一つバラバラの茶のことです。ここに紹介した@〜Hはすべて散茶です。

 葉はFGよりも大きく、枯れ葉みたいです。味は麹のかび臭いというより、より枯れ葉のような臭いです。FGと違い、お湯を入れた時、葉が浮いてしまいます。しばらくすると半分くらいが沈みます。

 

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 熟茶はお茶に麹黴を加えて発酵させたものです。市場などでは熟茶らしいお茶は見当たりませんでした。つまり、ネットの解説どおり、熟茶とは海外への輸出や旅行客のお土産品のようです。

 今回、F〜Hの三つの熟茶である普洱茶を試してみた結果は、これまで日本で飲んだのと同じでマズイ。しかし、普洱茶の専門家によれば、それは安いお茶だからだそうで、良いお茶は素晴らしいそうです。

 

 以上のことから、私は今後、雲南省に行っても、市場など一般市民向けのお茶は買うが、熟茶としての普洱茶を買うことはないでしょう。

 これでお茶会を終了します。おやすみなさい。

 

 

 

 

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