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3日目     81日(金)リシケシからショジマートへ

 

 

5:15にモーニングコール。昨夜の大騒音で少々寝不足です。

 

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6:30に出発。最後に乗ったら、空いていた席はドアのそばの最前列だけ。一見良い席のようだが、手すりがないためにけっこう怖い。

間もなく山岳地帯に入り、エンジンに電気を送るためにエアコンを止めたので、窓を開けるしかなくなりました。蒸し暑い風が入ってくる程度で、あまり気持ちはよくありません。先が長いのに早くも崖崩れが始まっていて、この先大丈夫かと心配になります。

 

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いかにも聖地らしく、時々サドゥ(修行者)とすれ違います(写真上左)。子供たちの登校の時間のようです(写真上右)。道路以外は平らなところなどない程のこんな険しい山と谷のどこに学校があるのでしょう。

 

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公衆トイレのある所で休憩(8:16)。サドゥ(修行者)が托鉢に来たので、私は小銭を渡しました。身なりはこざっぱりしており、物乞ではなさそうです。もっとも、インドで両者の区別がつくのかどうか、きわめて難しい問題です()

 

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巨大なシバ像とリンガのある場所でバスを停めました(写真上、9:24)。寺院なのだろうか、サドゥたちがいます。そばによって撮りたいのだが、怒られそうなので、遠目に撮りました(写真上右)

 

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河の合流するデオプラヤグの写真を撮るため車を停めました(写真上左、9:45)。インドではこういう河の合流する地点に特別な意味があるようです。道端にもいろいろな花が咲いています。

 

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デオプラヤグの少し手前でトイレ休憩(10:02)。一人15(Rs5)で添乗員がまとめて払っていました。外見も中もきれいで、なぜかトイレの前に鳥がうずくまっています(写真上)。道ばたにキチョウらしい蝶が群れているので、写真を撮ろうとそばによるとすごい臭い。人間の排泄物に集まっていたのです。もちろん、撮るのはあきらめました。

 

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スリナガルでバスを停めて、現地ガイドのタパスさんが参加者に配る水を買いに店に行きました(11:10)。スリナガルは大学もあり、若い人が多い街だそうです。また、ちょうど聖地と聖地の間の街なので、裏道の店では酒を売っているという。この地域は聖地が多いので、州全体で禁酒している・・え?ということは違法じゃないか。

 

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ルドラプラヤグのホテルに到着して昼食(写真上、12:30)。街から少し離れており、河の斜面に建てられていて、かなり瀟洒な感じのするホテルです。ここは帰りに一泊する予定です。食事もあまり辛くなく、まずまずでした。ただ、我々以外の客の姿がありません。

 

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谷川が流れてくるカーブの所に茶屋があり(上写真左、15:52)、そこでトイレ休憩をしました。道路に、シロオビアゲアの仲間がつぶされて標本状態になっていて、気の毒というか、写真を撮るには動かなくてちょうどいいというか(上写真右)

 

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高度計では1515m。しだいに山は急峻になり、崖すれすれに走る。崖崩れもあちこちで見られるが、幸い、通行止めはありません。山の高さ、谷の急峻さにひたすら驚くのですが、写真では今ひとつその迫力が伝わりません。

 

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あたりがそろそろ薄暗くなり始めた頃、トイレ休憩(18:20)。周囲の土手を見ただけでもいろいろな高山植物が生えています。

 

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ジョシマートのホテルDronagiri Hotelに到着(18:54875m)。部屋はバスタブはついていないが、お湯が出るし、小ぎれいです。ただ、窓を開けると、そこは塀があるので、窓と言っても形ばかりです。おそらく山の斜面なのでしょう。おまけに窓ガラスがなく、寒いときはどうするのでしょう。こんな所にもインドは、日本では考えられないような不思議が転がっている楽しい国です。

 

 

[ヒマラヤについて]

 

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 リシケシでインド平原は終わり、ヒマラヤが始まるのですが、ルドヤプラヤグあたりまでの山はそれほど急峻ではありません。しかし、高度が上がるに連れて、山は急峻というよりも、垂直の崖のように切り立つほどになっています。

 

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谷から頂上まで千メートルもあるかと思うような切り立った山が連なっています。奥に進むにつれて山は恐ろしいほどに切り立っていて、その斜面は斜面ではなく、我々の感覚から言ったら崖です。

造山活動が今でもおきているから、リシケシなど南側の山は浸食されてやや平らになっているが、ヒマラヤの中心部に近づくにつれて、浸食が十分でないから、山が急峻になっているようです。

 

 二つ目に気が付いたのは、岩石の質がとてももろいことです。一見、固い岩のようだが、道路のわきの崖を見ると、斜めの地層が見られ、それらの岩石はちょうど雲母が剥がれるように、崩壊して崩れています。おそらく長年、水が入り込み、山内部でも風化が進んでいるのでしょう。

 

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 土砂崩れはどこでも見られたが、リシケシなど南側の土砂崩れは、言葉どおりで、土と岩が混ざった土砂崩れであるのに対して(写真上左)、山の奥の方は前述の岩石が細かく崩壊したような状態で土砂崩れが起きています(写真上右)

 こういう状態の山に道路を切るのは、ちょうど砂山に道路を切るようなもので、次から次ととめどなく土砂崩れが起きます。ヒマヤラは砂山を垂直に盛り上げたようなもので、いくら落石を取り除いても、また土砂崩れがおきるでしょう。

 

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 狭い道路の片側は今にも落ちてきそうな石がある何百メートルもの崖と、反対側のはるか下には激流の河が流れていて、どちらを見ていてもヒヤヒヤです。岩が落ちてきたら、潰されるか、河に転落するしかありません。

 今回の旅行では至るところ土砂崩れだったが、止められたのが一箇所だけだったのはむしろラッキーでした。2000年頃のネット上の旅行記を読むと、土砂崩れのためにガンガリアに行けなかったという話が載っています。

 

 

 

 

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