トップページ 日程表 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 11日目 3日目 2000年6月3日(土) ティンプー 植樹 RSPN訪問 写真上:ホテルから見た朝の街の風景 7:00起床 7:30食事 メモリアル・チョルテンの観光 8:40 ホテル出発。午前中は市内観光です。最初にメモリアル・チョルテンに行きました。ホテルからは歩いても行ける距離です。 メモリアル・チョルテンは三代目の国王がつくった仏塔です(写真上)。 メモリアル・チョルテンの前の花壇にも桜を植えたらしく、皆さんで土をかけ直し、水をかけています(写真下)。植樹の由来が小さな看板に書いてあります。陽当たりも場所もいいから、桜が咲くようになったら見事でしょう この後、チョルテンを見学しました。チョルテンの立っている敷地もそれほど広くはなく、少数だが、参拝者がいます(写真下左)。チョルテンの前には、壺をもった女神と思われる像があります。チベット仏教の女神にしては姿がおかしいので、ヒンドゥー教の女神かもしれません。 メモリアル・チョルテンの中はチベット仏教の忿怒神たちの塑像が三階に渡って作られています。撮影禁止。もはやお釈迦さんが説いた仏教のカケラも残っていません。裸足で入らなければならないので、靴下が汚れました。 屋上に上ると、晴れて天気がいいので、市内が一望できます(写真下)。極彩色の呪術的な世界から、屋上に出るとホッとします。 9:25 メモリアル・チョルテンを後にして、タシチョ・ゾンの観光に行きます。 繁華街で添乗員さんが水をまとめて買います。私が買った時と同じで13Nuだが、まとめて買ったので12Nuになりまた。ブータンではまとめて買うからといって安くなるとは限らず、むしろ、たくさん買うから高くなることすらあるというからおもしろい。 タシチョ・ゾンの観光 タシチョ・ゾンには国王の仕事場、国会、ブータン仏教の総本山があります。要するに、国と宗教の中心です。ところが、その周囲はゴルフ場や畑が広がっています(写真下)。 昨日訪問したバンケットホールとは、川を隔てて西側にあります。国の中枢機関ですから、許可証なしには立ち入りません(写真上右)。私たちは本来入れない中庭まで入れてもらえるとのことです。だが、全面的に写真撮影は禁止。写真が撮れたのは外からだけです(写真下)。 タシチョゾンの建物は典型的なブータン様式で、壮大で壮麗です。ちょっと威圧的だが、青空に映る姿はなかなか美しい。詳しい方によれば、この建物の正確な長さは今でもわからないという。 違和感があるのが屋根で、なんと波のついたトタンでふいてある!伝統的には板で作るらしいが、便利で安いので、このような伝統的な建物にまで、トタンでふいてあるようです。ここだけでなく、トタンでふいた屋根はあちらこちらでも見かけました。 庭にはバラが植えてあります。建物のイメージと合わないようですが、ブータンや雲南などには元々自生のバラがありますから、それほどおかしいことでもありません。 タシチョ・ゾンの前でレンガを積んだ車が側溝にはまって、すごい音がしました(写真上)。 若い僧侶たちが列をなして歩いてきます。高僧が来るらしく、出迎えに行くそうです(写真下)。 タショチョゾンの入口の通路にも色とりどりの布がかけてあるのは高僧を歓迎のためのようです(写真下)。そうしてみると、昨日のバンケットホールでの布も、我々ではなく、高僧のためのものだったのではあるまいか。 10:26 見学終了。 バスに乗り、タシチョ・ゾンの西側の斜面を登り、ドゥプトフ尼僧院を見学します。 斜面を上るとティンプーの谷全体がよく見えます(写真下)。 ドゥプトフ尼僧院 10:40 ドゥプトプ尼僧院を見学。斜面にある小さな僧院です。本堂では若い尼僧が4~5人、壁にかけるカーテンを縫っていました。中にはパドマサンヴァバや、活仏の写真などが飾られています。 敷地内は本堂の他に僧坊らしい建物があるなど(写真下左)、こじんまりとしています。小さなお坊さんでしょうか(写真下右)。 11:19 尼僧院は狭いので見学はあっという間に終わり。斜面を街方向に下りていきます(写真下)。 ティンプー市街を南方向に行くと、途中に国立図書館が見えます(写真下右)。といっても、経典があるだけだそうです。 街の西側にあるJICA(国際協力機構Japan International
Cooperation Agency)を訪問しました(写真下)。 隊員と所長さんがいました。所長さんは、昨日の夜のパーティーに知らないで出席しなかったことを謝りました。何でもブータンではその種の招待状が山のように来るのだそうです・・・妙に納得。 バザールに行く 11:50 サブジ・バザールに行きました。市場は土日に開かれるのだそうです。にぎわっており、ご覧のように色彩の洪水です(写真下)。 屋根のついた吹きさらしの小屋が並んでいています。食材、衣類、漆器、土産物など所狭しと並べて売っており、人も多く、たいへんなにぎわいです。 なんだかわからないものがたくさんあり、白い饅頭のようなチーズがあり、ハエがたかっています。 「タシゴマンがありますよ」と他の人が声をかけてくれました。バザールのはずれの商店の建物の隣にぽつんとタシゴマンがありました(写真下)。タシゴマンは移動式の立体曼陀羅で、寺院の模型のようなものです。簡単に言えば、移動式のお寺です。我々が行くと、おじさんが経文を唱え始めました。お金を少しタシゴマンの中にいれました。教えてくれた人によれば、これが見られたのはラッキーだそうで、次の日に来たときにはありませんでした。 ホテルに帰る途中の道端にはたくさんの人たちが座って、高僧がくるのを待っていまます。先ほど、タシチョ・ゾンで見かけた小坊主さんたちもいます。 12:00 ホテルで食事。旅行者向きのバイキングなので、辛い物を避ければ、食事にはあまり困りません。 旅行会社の添乗員たちがゲームをしています(写真下)。 13:40 RSPNを訪問するためにホテルを出発。 Royal Society for
Protection of Nature(RSPN)訪問 13:50 王立自然保護協会とでも訳すのでしょうか、日本語名はわかりません。ブータンはNGOをあまり認めないが、RSPNは数少ないNGOで、自然保護とその教育をしている組織です。皇太子(2000年時)が応援しているようです。 午前中訪問したJICAのあった西側の斜面に、民家かと思うような三階建ての建物がRSPNです(写真上)。こちらのメンバーの多くは和服を着て、お茶や生け花の準備を始めています。 私などその他の人はRSPNからの説明を受けました。英語なのでよくわからないが、2003年頃に政府からの援助がなくなるので、それまでに外国を含めて100万ドルを集めて、その利潤によって運営をしていきたいから、あなたたちも年間50ドルの会員になってくれ、ということのようでした。 15:20 外で茶会が始まりました。学生や舞踏学校の生徒なども集まり、にぎわっています(写真上下)。こちらのメンバーは茶会のための茶碗をはじめ、茶菓子まですべて準備していました。すごいエネルギーとチームワークです。 まず英語でお茶や書道の説明をします(写真上)。RSPNの女性スタッフが茶道に挑戦(写真下左)。お茶をブータン人に飲んでもらう(写真下右)。興味深いことに、彼らは決してマズイとは言いませんでした。 ブータン人はけん玉二人に挑戦し(写真下左)、さらに和服を着てもらいました・・・うーむ、イマイチ似合わない(写真下右)。 これらを日本から持ち込み準備したのですから、頭が下がります。おまえは何をしていたのかって?実は、私はRSPNで何をするのかも知らなかったのです。旅行前に、日本で事前説明会があり、手分けして準備をしたようですが、時間がとれず私は出席しませんでした。完全に観光客気分の私は現場を見て、初めて、皆さんが日本文化を紹介して交流しようと努力しているのだとわかったのです(笑)。 こちらの出し物が一通り終わると、ブータン側の踊りや歌が始まりました。 楽器よりも、楽器のケース(たぶん)の彩色が見事です。(写真上左) 踊り方が日本のようにシャキッとせず、タラタラ、テレテレとかったるそうに踊ります。しかし、踊った日本人よれば、けっこう疲れるそうです。 緑の服を着たボーイスカウトが加わり、最後に全員が輪になって踊りました。(下) 輪になって踊るのは日本の盆踊りとも似ていますが、少年達も普通に踊るように、彼らにはより身近なもののようです。 17:45終了 この建物の周囲にもノイバラなど、いろいろな花が咲いていました(写真下左)。驚かされたのは、会場に生けてあった花です(写真下右)。真ん中上の白い花を見てください。ソバカスのついたユリの花のようですが、その茎を下にたどると、袋状の花が鈴なりについています。つまり、この花はジギタリス(digitalis)、キツネノテブクロです。左隣にピンク色のジキタリスがあり、同じ種類です。 ジキタリスは普通、袋状の花がついているのですが、このジギタリスには一番上に形の違う花が咲いています。こういうジギタリスはブータンで見ただけです。他の人に指摘されるまで気が付きませんでした。旅行中、ブータンではこういうジギタリスが珍しくないことがわかりました。 ホテルに戻り、夕食まで時間がありましたが、疲れていたので、散歩に出かけるのはやめました。 19:00ホテルで夕食。 トップページ 日程表 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 9日目 10日目 11日目 |