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西オーストラリアのラン

5日目 2016926()       

エスペランス

 

 晴れです。天気が良いとうれしい。この日は一日きれいに晴れました。

 

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 今日はエスペランスの東にあるウォートン・ベイまで行き、エスペランスに戻ってきて、西にあるピンク・レイクなどを訪れ、その間に花を探します。

 

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 朝食は各部屋で済ませます。私は散歩に行きたいので、時間節約のために台所で立ったまま食べる()

 

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 今日はいつもより三十分早く7:30に出発予定なので、朝の散歩に時間がとれません。昨日夕方に行った同じ海岸をちょっと散歩することにしました。朝の海岸は人もカモメもいません(写真下)

 

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 海岸の一部は仕切られて立ち入りができないようにして、植樹しているようです(写真下左)

 

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Rotary Lookout

 予定どおりに七時半にモーテルを出て、本日の一番目の花の観察は、エスペランスの南にあるRotary Lookout という丘です。モーテルの南1kmほどの所にあり、私は日本にいる時、緑が多くあるので、朝の散歩にここに行こうかと考えて地図を準備していました。

 

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 山というよりも丘程度ですが、山頂には展望台があり、360度を見渡すことができます(写真下)

 

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 西側の海岸の向こうに風車が並んでいるのが見えます(写真下)

 

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 下の地図のように沖には島が点在し、南東にある対岸も見えて、なかなかきれいな風景です。

 

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 山頂の展望台から周囲を一周できる遊歩道で花を探します。遊歩道は良く整備されていて、途中で犬などを連れて朝の散歩をする人たちと何組か会いました。

 

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 ここも道端の樹木にはたくさん花が咲いています。遊歩道以外はほぼ自然のままのように見えます。

 

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写真 Bossiaea pulchella

 

 写真下は水が流れている所に生えています。ただ、ここは普段は水は少なそうですから、水辺の植物ではなさそうです。

 

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 写真下の花は他でも白いダンゴ状態なので、これで開花なのでしょう。葉を見ると、ハハコグサの仲間ように見えます。

 

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 写真下はsticky tailflowerと呼ばれ、南西オーストラリアの海岸に生える植物です。辞書ではstickyとはネバネバしたという意味のようですが、どこがネバネバしているのかわかりません。

 

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写真上 Anthocercis viscosa

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 もう見慣れた針葉樹に赤い花が咲いたような植物がここにもあります。

 

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写真上 Calothamnus villosus

 

 緑色のサンゴみたいな植物です(写真下)。葉らしいものがないところを見ると、乾きに強そう。花は終わっています。

 

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写真上 Platysace compressa

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 写真下の花は昨日も見たCurry Flowerです。カレーのような臭いがするらしいが、名前は後で知ったので匂いはわかりません。

 

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写真上 Lysinema ciliatum

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 写真下ももちろん南西オーストラリアの固有種です。

 

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写真上 Hakea nitida

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 写真下の綿のような花の英語名はshore westringiaで、これもオーストラリアの固有種です。

 

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写真上 Westringia rigida

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写真下は西オーストラリアには広く分布していて、今回の旅行でもここなど海岸近くで良くみました。

 

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写真上 Pimelea ferruginea

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 写真下の植物はオースラリア南西部に分布しています。今回の旅行では頻繁ではありませんが、何回か見かけました。

 

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写真上 Trachymene pilosa

 

 写真下の道端の藪の下にあったランをお客さんがブラウンさんよりも先に見つけました。だんだん目が慣れてきたようです。

 

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写真上 Caladenia exstans

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 花弁やガクが上に反り返って、クモが手足を上げているようなのが特徴です。

 

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 大きな岩の斜面の上に唐突にベンチがあります(写真下)。岩の上からきれいな海をゆっくり眺めてください、という意味だろうが、周囲に人工物がなにもないから、ベンチの忘れ物のような、かなり唐突な光景です。

 

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 いったん市街地に戻り、スーパーで買い物をしました(8:43)

 

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 品揃えは日本のそれと変わりません。ただ、前に立ち寄ったガソリンスタンドのコンビニと同じで、総じて値段は高い。

 

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エスペランスの東

 エスペランスの街を出て東に進むと、しばらくは周囲に湿原や沼などが見られます。

 

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 さらに進むと乾燥して、低い樹木が生い茂る平原になりました。

 

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 最初の花探しです(9:26-9:50)。車を降りてまず目を引いたのはバンクシアです(写真下)。パイナップルを連想するような奇妙な形の花が道の両側にも所々に見られました。オースラリア南西部を象徴するような花で、種類も多い。

 

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写真上 Banksia speciosa

 

 周囲は写真下のような低い樹木が生えているブッシュです。

 

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 こんな乾いた所には何にもなさそうですが、意外にもここには何種類ものランがあります。まずは白いWhite Spider Orchidです。

 

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写真上 Caladenia longicauda

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 続いて、赤いスパイダー・オーキッドです。

 

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写真上 Caladenia decora

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 初日にパースで見たランです(写真下)

 

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写真上下 Lyperanthus serratus

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 写真上と下は似ているが、別種です。

 

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写真上 Pterostylis nigricans

 

 光沢のある花弁が特徴のパープル・エナメル・オーキッドです。

 

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写真上下 Elythranthera brunonis

 

 エナメル・オーキッドは白や薄紫もあります(写真下左)。こういうのをピンクと言っているらしいが、私の目にはピンクには見えない。これは数が少ない。

 

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 写真下は開花前のエナメル・オーキッドで、花弁の裏側が白地に紫の斑点が付いていて、なかなかきれいです。最初、別な種類の花かと思ったほどです。この花はどちらかというと開花前のほうがきれいです()

 

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 写真下の黄色いランは数は多くないが、あちらこちらで見られます。

 

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写真上 Thelymitra antennifera

 

 ラン以外の花も少し見られます。写真下はオーストラリア南西部で見られるゼラニウムです。外来種のPelargonium graveolensかもしれません。似ていて私には両者の区別がつかない。

 

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写真上 Pelargonium littorale

 

 同様に、たぶん写真下も外来種です。

 

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写真上 Ursinia anthemoides

 

 

キツネは害獣

 さらに車を東に進めます。周囲は広々とした牧場が広がり、例のタンポポのように外来種が咲きまくっています。

 

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 「キツネ!」という声に前を見ると、道路脇にキツネがいて、車に驚いたのか、急いで土手を駆け上がりました。アカキツネ(red fox)です。1830(1850?)年代にキツネ狩りのスポーツのためにオーストラリアに持ち込まれ、今では620(720?)万頭に増えて、しかも増え続けています。もちろん、生態系にはトップクラスの害獣です。オーストラリアは駆除に躍起になっています。

(https://en.wikipedia.org/wiki/Red_foxes_in_Australia

https://en.wikipedia.org/wiki/Invasive_species_in_Australia)

 

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写真上 Vulpes vulpes

 

 土手の上からこちらを見ていましたが、すぐに藪の中に消えて行きました(写真下)。この反応でおもしろいのは、すぐには逃げて行かなかったことです。途中一度立ち止まり、土手の上でもう一度立ち止まって、こちらを見ていました。人間にさんざん追われ、殺されているはずなのに、人間や自動車を恐れていないのは意外です。

 外見は犬と似ているが、キツネは人間にはなつかないと言うから、今のイヌの先祖はオオカミのようです。

 

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白い砂浜のウォートン湾

 ウォートン湾(Wharton Bay)に到着(10:37)

 

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 高台から見えるウォートン湾は白い砂浜がまぶしくてきれいです。ここからでもこれだけまぶしいのだから、浜辺はもっとすごいのでしょう。

 

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 大きな岩山があるので登ってみます。

 

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 岩の手前は灌木になっていて、先ほども道端で見かけたバンクシアが生えて、ちょうど花盛りです(写真下)。日本ではこんな樹木も花もないので、パイナップルが並んでいるようでおもしろい。

 

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写真上 Banksia speciosa

 

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 写真下右は松の木に赤い花が咲いたような花で、今までとは違う種類で、花が垂れたように咲くのが特徴です。

 

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写真上右 Calothamnus quadrifidus

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写真上 Comesperma virgatum

 

 登るのにつれて灌木はなくなり、岩だけになります。ちょうど、頭頂部が禿げたような雰囲気です()

 

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 大きな岩の途中でブラウンさんは進むのを止めてしまいました。どうやら、この岩場には彼の興味を引くような珍しいランはないようです()

 

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 岩の上から見える青い海が美しい。海の向こうは南極です。

 

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 ブラウンさんの足が止まったように、ここには珍しいランはないが、毎度見かけるスパイダー・オーキッドがあります。

 

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写真上 Caladenia longicauda

 

 岩の上は環境が厳しいので、違う花が見られます。写真下はアカバナルリハコベと思うのですが、もしそうなら、外来種です。

 

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写真上 Anagallis arvensis

 

 遠目には上も下も同じオレンジ色の花に見えたが、写真下はこれまでも何度か見かけたマメの仲間です。

 

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写真上 Kennedia coccinea

 

 ここのpig faceは岩と海との組み合わせが良い。

 

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写真上下 Carpobrotus acinaciformis

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 写真下は、最初に行ったThe Rotary Lookoutでも見かけたハハコグサの仲間です。岩場の厳しい環境をあえて選んでいるように見えます。

 

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写真上 Leucophyta brownii

 

 朝、Rotary Lookout見たジンチョウゲの仲間がここにもあります。

 

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写真上下 Pimelea ferruginea

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 写真下のネコヤナギみたいな植物は南西オーストラリアの海岸沿いに分布しており、写真下は不鮮明だが、先が青いのが印象的な花で、これで咲いた状態です。

 

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写真上 Conospermum distichum

 

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写真上 Calytrix decandra

 

 遠目に似たような小さな花が咲いているが、近づいて見ると別種だったりします。

 

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写真上 Boronia albiflora

 

 写真下は茎の根元に黄色い花が咲いています。キンバイザサの仲間かと思われるが、それにしては花が冴えない。

 

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白い砂浜と昼食

 道脇にあるベンチで昼食です(11:41)

 

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 ベンチの周囲はウェディング・ブッシュ(Wedding Bush)という白い花が満開です(写真下)。名前からして結婚式にでも飾るのだろうかとネットで検索しても、アロマ用の香水が出てくるばかりで、どうしてこんな名前がついたのか、よくわかりません。

 

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写真上 Ricinocarpus tuberculatus

 

 食後、すぐそばの浜辺まで降りて行きました。白い砂浜が広がっています。人がいないのが良い。

 

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 しばらく浜辺を散歩していたいような雰囲気です。ここで昼飯を食べるんだった!

 

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写真上下 Carpobrotus acinaciformis

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 ピンクでも黄色でも、花の色と白い砂や青い海が良く似合います。浜辺にはこういう良い被写体がたくさんありそうなのに、時間がないのが残念。

 

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写真上下 Senecio pinnatifolius

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ランの岩山

 午後、最初の花の観察です。写真下左に写っている岩山と周囲を探します。写真下右はその岩山の上です。近くで写真に撮ると平らにしか見えませんが、オーストラリアでは良く見かける大きな岩山です。

 

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 まず目についたのが午前中も見たエナメル・オーキッドですこれまでは一本ずつ咲いているイメージだったので、ここは群生しています。

 

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写真上 Elythranthera brunonis

 

 ブラウンさんが私たちをここに連れてきたのは、すでに何度も見たこのランを見せるためではありません。だから、どんどん先に行ってしまう。

 

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 だが、このすごいテカリぶりを撮らないでは行けませんから、私だけが最初から遅れる・・・いつものことだ()

 

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 ロウ細工かプラスチックで作ったような印象です。

 

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 写真下は紫というよりも、ピンク色です。

 

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 エナメルのテカテカした表面よりも、裏の白地に紫の斑点が妙に私の好みに合います。

 

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 次のランを探しましょう。写真下はCarousel Spider Orchidで、Carouselとはメリーゴーラウンドのことだというが、どうしてこのランがそう見えるのだろう?

 

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写真上 Caladenia decora

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 写真下の一見ツクシのような植物もランだという。

 

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写真上下 Microtis atrata

 

 最初の頃は数本見つけては珍しがり、写真上のような群生を見つけて大騒ぎしていたのに、岩山のふもとにある湿地帯で写真下のような大群落を見つけると、急にありがたみが薄れる()

 

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 気になったのが、写真下中のように、茎が途中で切れていることです。これは葉の茎らしいから、切り口が時間がたっていることから、花芽が出る前に動物が食べたのではあるまいか。

 

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 同様に、写真下のランも葉の茎が途中からないのが多い。良く食べられているのなら、若葉はうまいのかもしれません。試してみるわけにもいかない。

 

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写真上 Microtis media

 

 写真下のランも湿地帯に生えている小さなランです。大きさや群生している様子は田んぼのあぜ道などに咲いているサギゴケを連想させます。もちろん、まったく別種です。花を拡大しないと、ランであることがわからないくらい小さい。英語名はBunny Orchidで、あのバニー・ガールのバニーですから、「ウサちゃんラン」くらいの意味です。

 

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写真上 Eriochilus scaber

 

 写真下も群落している。他の場所ではランは単独で咲いていることが多いのに、同じランがここでは群落しています。

 

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写真上 Pterostylis nigricans

 

 このランはRed Beaksと呼ばれます。Beaksとはくちばしのことだそうで、鳥の赤いくちばしのように見えることから、このような名前が付いたのでしょう。

 

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 写真下は写真上と姿はそっくりですが、白く、小柄です。別種ではなく、たぶんアルビノです。

 

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 同じようにくちばしを突き出したような、その名もBearded Bird Orchidですから、ヒゲの生えたバード・オーキッドです。

 

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写真上 Pterostylis turfosa

 

 写真下は五十センチ以上もある背の高いランです。英語名はTall Leek Orchidで、Leekは日本人から見れば長ネギのことです。花が小さいので遠目にはランには見えないし、茎が黒っぽいので、山火事で焼かれて枯れたみたいで(実際その可能性もある)、いまいち冴えない。

 

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写真上下 Prasophyllum fimbria

 

 ところが、花(唇弁)を良くみると、まるでガラス細工のような繊細さです(写真下)。気泡の入ったガラスか、白いレースで作ったような外側や、内側の薄紫の縁取りも素晴らしい。

 

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 ここはランが種類も数も多く、ブラウンさんにとっても特別な場所なのでしょう。

 

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 写真下はWhite Fairy Orchidという名前の、これもスパイダー・オーキッドの仲間です。ここでは環境のせいかやや背が低いが、図鑑などを見るともう少し背が高くなります。

 

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写真上 Caladenia marginata

 

 すでに見慣れたドンキー・オーキッドも群れて咲いています。

 

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写真上 Diuris decrementa

 

 

 写真下も数は多くないが、毎度みかけるランです。

 

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写真上 Thelymitra flexuosa

 

 

 ラン以外の花も見ましょう、と言って毎度出てくるのが写真下です。

 

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写真上下 Chamaescilla spiralis

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 岩の上のわずかばかりの土の上にトリガー・プラントの仲間がたくさん咲いています。高さは十センチ程度です。

 

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写真上下 Stylidium calcaratum

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 モウセンゴケの花です(写真下)。これまでもモウセンゴケの花が登場しましたが、いずれも日本のモウセンゴケとは姿がだいぶん違いました。ここのは日本のモウセンゴケと似ています。モウセンゴケはコケの仲間ではないから、花が咲くのは当たり前だが、見ると、「そうか、花が咲くんだ」とちょっと驚きます。

 

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写真上 Drosera glanduligera

 

 写真下もモウセンゴケであることは、写真下右の花の左上の赤い葉を見るとわかります。こちらは茎が細いわりには花だけが大きい。

 

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写真上 Drosera menziesii

 

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写真上 Isotropis cuneifolia

 

 写真下の花弁の乾いた感じが周囲の風景と良く合う。

 

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写真上 Waitzia nitida

 

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 写真下の上段と下段では花の色が違う。単なる色違いなのか、それとも別種なのか、わかりません。

 

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写真上 Helichrysum luteoalbum

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 きれいなピンク色のロムレアなのに、残念ながら、南アフリカからの侵入者です(写真下)

 

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写真上 Romulea rosea

 

 岩の上にコケが生えて、そこにも盆栽のような小さな世界ができあがっています。今は良いが、夏になったら岩は直射日光で熱くなり、かなりの温度になるはずで、たぶん緑の葉の部分は枯れた状態で夏を乗り切るのでしょう。

 

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 最初に岩の上にコケが生えて土を作り、その土と水のおかげで他の植物が生えているのがわかります。土が少なく浅いから小さな植物しか生えない。コケは少しずつ領地を広げて、ここまで来るのに長い年月がかかっているのでしょう。

 

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 水たまりのある湿地帯に前にも見た赤い花が一面に咲いています。

 

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写真上下 Leschenaultia formosa

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 ここで山火事があった証拠が写真下です。真っ黒に焦げていて、ぶつかると服が黒く汚れる。実の形から、たぶんバンクシアでしょう。

 

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 写真下のグラス・ツリーも焦げているが、葉は青いから、山火事に後に出てきたのでしょうか。山火事で樹木が燃えてしまうと、地面に光があたりやすくなるので、背の低い草花にとって有り難い。

 

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写真上 Xanthorrhoea preissii

 

 ゴードンさんがトカゲを捕まえた!・・・いや、このトカゲは死んでいる(写真下)。残念。旅行会社のホームページにこのマツカサトカゲが大きな口を開けて威嚇している写真があったので、私はかなり、すごく、とってもトカゲと会うのを楽しみにしていたのに、今回見かけたのはこの時だけでした。オーストラリアの固有種ですから、自然のままの姿はこの国でしか見られません。口を開けて青い舌で思いっきり威嚇してほしかったのだが・・・。

 

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写真上 Tiliqua rugosa

 

 

モレット・レイク自然保護区

 来た道を引き返します。ユーカリなのか植樹された樹木の間にも黄色い花が咲いています。

 

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 来る時に、オレンジ色の花がたくさん咲いている湿原を見かけていたので、松森さんにお願いして、帰りに停めてもらいました(14:46)。このあたりはモレット・レイク自然保護区です。

 

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写真上下 Moraea flaccida

 

 日本で言えば、ニッコウキスゲが群落しているようなイメージです。

 

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 これが南アフリカからの外来種だと聞くと、ちょっと色あせて見えるから不思議です()

 

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 湿原になっているのか、あちらこちらに池があります。

 

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 写真下はカンガルー・アップルと呼ばれる植物だと思いますが、ネットで調べると3mくらいなるとあります。しかし、ここではせいぜい50cmくらいでそんなに大きくなるように見えませんから、別種かもしれません。南西オーストラリアと南東オーストラリアに分布します。

 

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写真上 Solanum symonii

 

 何か見つけたらしく、皆さんが呼んでいる。ブルー・サン・オーキッド(Blue sun orchid)です。ブルー・サン・オーキッドはもう少し紫が濃いのが多いのに、ここのは藤色で、とても美しい。

 

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 パッと見た時、写真上と同じかと錯覚したのが写真下のアヤメの仲間で、花はアヤメというよりもムラサキツユクサのような印象です。

 

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写真 Patersonia occidentalis

 

 黄色い花畑があります。特徴ある花からVelleiaの仲間には間違いないだろうが、似たような花が何種類かあります。

 

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写真上 Velleia trinervis

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 写真上と下では別な種類です。写真下は南アフリカからの輸入品です。

 

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写真上 Ursinia anthemoides

 

 湿原のあちこらこちらに写真下の背の低い植物が生えています。

 

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 今日は何度目かのPig faceです。

 

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写真上 Carpobrotus crassifolium

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写真上 Anagallis arvensis

 

 

トワイライト・ビーチ・ロード

 エスペランスに戻り、市内をそのまま通過して、海岸に沿って西に走り、展望のために何カ所か立ち寄り、その後、ピンク・レイクに行き、市内に戻ります。

 

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 海岸通りはトワイライト・ビーチ・ロード(Twilight Beach Road)と呼ばれています。青い海と白い砂浜なので、トワイライト(たそがれ)という名前はイメージとは合いません。

 午前中もきれいな海を見たので感激というほどではないが、やはりきれいな海です(15:24)。風が強いので高台からでも激しい波の音が聞こえます。

 

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写真上 Pimelea ferruginea

 午前中も見たゼラニウムがここでは群落を作っています。ウィキペディアでは海岸に多いとありますから、ここがその条件にぴったりです。

 

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写真上下 Pelargonium littorale

 

 夕方の光を通すと、花の印象が違って見えます。

 

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 海が青くきれいで、風の中、日差しが傾き始めた海岸をしばらく散歩したいような雰囲気です。

 

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 きれいな砂浜が広がっているのに人は少ない。春先ですから、水はまだ冷たい。

 

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 ネットでTwilight Beach Roadを検索すると、なぜか不動産の売り物件がたくさん出てきます。道路脇に不動産の売り物件の看板が見られることは書きましたが、売買が盛んなのは経済が発展しているからなのか、それとも低迷しているのか、どちらなのかはわかりません。

 

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写真上 Osteospermum ecklonis

 

 浜辺にはきれいな花が咲いています。写真上下ともに南アフリカからの外来種です。

 

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 トワイライトの中のトワイライト・ビーチ・ロードを離れ、ピンク・レイクに行きました(写真下, 16:14)。名前どおりに、この湖は夏になるとピンク色になることがあるそうです。藻が発生するというのだから、アオコのピンク版らしい。今は普通の色の湖です。

 

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 鳥が水辺で砂の上に直に卵を産むので保護に協力するようにという注意書きがあります(写真下左)

 

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スーパーの値段比較

 朝寄ったスーパーに再度買い物に寄りました(16:33)。私は買い物はしないで、商品の値段を撮影しました。日本と品揃えが違うから比較が難しい。1オーストラリアドル=80円で換算します。

 小さなカップ・ヨーグルトが0.99ドル=約80円で、一概に比較はできないが、日本とそれほどかわりません(写真下左)12個入り卵が4.39ドルですから約351円で、10個入りに換算すると292円です(写真下右)。私の近くのスーパーでは200円くらいですから、こちらが高い。オーストラリアは農業国なのに農産物が高いにはちょっと意外でした。

 

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 水も比較が難しいが、一番安いのが2.79ドル=223円で、日本でこの値段なら私は絶対に買いません。明瞭に比較できるのが500mlのコカコーラで、3.39ドル=271円です。私が買い物に行く近くのスーパーでは100円前後ですから、三倍近い値段です。あいかわらず無礼なコカコーラです()

 

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夕方の散歩

 モーテルに戻り、夕方の散歩に出かけました(17:04)。寒いのでジャケットを着て、海岸の南側にあるアドベンチャーランド・パークを散歩します。公園の北側にある時計台(Taylor Street Clock Tower)がこのあたりでは数少ない高い建物なので目立ちます(写真下右)

 

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 公園には鉄道が敷いてあり、駅舎もあります(写真下右)SLらしいのだが、車両がどこにもありません。

 

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 建物や塀はしっかりとした石材で作られています。日本は間に合わせが多い。

 

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 隣接してドン・マッケンジー(Don Machenzie)という人の名前を付けた庭があります。船の曳航や島のクルーズなどを仕事にして、街の発展などに貢献した人らしい。

 

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 海岸近くの植物の生えている部分には入らないで、木道を歩くようにという看板も立てられています。保護の意識が高いのは良いことです。

 

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 灯台のように見えるモニュメントも公園の一部です(写真下左)

 

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 公園を出て砂浜に出ました。砂浜は途中で途切れて、そこから先は立ち入り禁止の港になります(写真下右)

 

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 砂浜にも花が咲いていて、陽が射さないので、発色は悪いが、白い砂と良く合う。

 

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 港はすっかり夕暮れになりました。モーテルに戻りましょう。

 

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 六時から昨日と同じレストランで夕飯です。違うレストランの予約をとろうとしたが、ダメだったようです。

 

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 テーブル・クロスが黒なら白いナプキン(写真下左)、白なら黒いナプキンです(写真下右)

 

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 本日は海のそばらしく海産物のパスタです。私は南アフリカでムール貝に当たったので、これだけは除いて食べました。

 

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 明日も同じモーテルなので荷物をまとめる必要がなくて楽です。広々して居心地の良い部屋なので、お茶でも飲んでゆっくりしたいが、明日の準備だけして、できるだけ早く寝ることにします。

 

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