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4日目 200064()

ティンプー → フォブジ

 

 

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6:40 起床。晴れ。

7:30 荷物を廊下に出して、ホテルで朝食。

8:30 ホテル出発。

 昨日と同じバザールに寄って行くことになりました。

 

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昨日に比べて、店の数も人の数も少なく、あちらこちらが空いています。

 

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9:37 私が買い物で手間取り、予定よりも7分遅れて、フォブジに向けてマイクロバス二台で出発。以後、私は遅刻の常習犯になる()。私など数人が荷物の積んであるバスのほうに乗りました。

ティンプーの南から、東に向かい、山道を走ります。高度が上がるにつれて、植相が変わります。

どこに行っても、とんでもない高い所に家があるのに驚かされます。山の頂上や斜面など、日本では考えられないようなところに家があり、しかも集落ではなく、すべて個別に建っています。ブータン人はとにかく高いところに一戸でいるが好きのようです。

 

10:1510:27 ホンソーという検問所に到着(写真下)。外国人などの移動をチェックするらしく、運転手が名簿を提出しました。ちょっとした店があります(写真下右)

 

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店の近くに、その少し前から見ていた黄色いサクラソウが生えています(写真下)。樹木には寄生植物などがついており、独特の姿をしています。また木にランが寄生してピンク色の花を咲かせています。

 

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写真上:プリムラ・スミシアナ

 

道端にたくさんの白いバラが咲いていて、窓をあけるとその匂いが漂ってきます。

 

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10:4011:00 ドチュ・ラという峠に到着(写真下左)。トイレ休憩だが、トイレそのものはありません。歩いて、展望台のほうまで行くだけでも息が切れます。雲があって、あまり展望はききません。

 

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ヤブの中に様々な高山植物が生えている。写真一枚撮るたびに、百メートルを走ったように、息が切れます。どこに行っても、牛糞があるので注意が必要です。

 

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峠を越えて、下りになり、所々の木にランが寄生しているのが見えます。降りて見てみたいが、先が長いので、そうもいきません。放牧された牛を見かけます(写真下左)。しかし、牛は身ぎれいで、日本の家畜小屋にいるような汚れた牛はいないのが興味深い。

 

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高度が下がるにつれて、松林が出てきて、地面が赤茶けた大地になり、しだいに温度が上がってきました(写真下)。ウォンディ県に入ったようです。

 

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12:4013:00 Natural Resources Training Institutesという学校に立ち寄りました(写真下)

 

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全寮制で宿舎もあります。比較的新しい建物だが、ブータンの伝統を守って、壁を白く塗り、窓など木造部分を美しくペイントしてあり、一つ一つの建物だけでなく、それら全体としての調和があります。

 

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日本の学校が無味乾燥な建物が多いことと比べると、建物にたいへん感心しました。どういう所で育ったかでその人の感性が養われるのだから、とても重要なことです。

 

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13:20 ウォンディ・フォダンの橋の検問所で停車。ちょうど、対岸の崖の上にあるウォンディ・ゾンが見えます(写真下左)。周囲にはシャボテンが黄色い花を咲かせています(写真下)。他の人が採ったシャボテンの実を食べさせてもらうと、みずみずしく、少しすっぱみがあり、野生品としては十分に合格です。

 

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検問所を過ぎて、川を渡り、対岸の崖を登り、その上にあるウォンディ・フォダンの街に到着しました。

 

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対岸にはリンチェンガンというインドから連れてこられた石工の街が見えます(写真上左)。とにかく暑い。紫外線が強烈で、この日だけで、顔や手が日焼けしました。

 

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13:30~ ウォンディ・フォダンの広場の東にあるWangdue Guest Houseのレストランで昼食を取りました。缶入りスプライト45Nu(135)と高い。レストランは安普請ですが、それでも室内にはブータンらしい模様が施されています。ゲストハウスは数室しかないらしく、その一室のトイレを借りました。設備はよくないが、不潔というほどではありません。

14:45 食事を終えて出発。

 

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高度が上がるにつれ、緑が濃くなっていきます。日本と大きく違うのが、あちらこちらに見られる家の配置です。日本なら、川の周囲に集落を作りますが、ここでは家が一軒くらいずつ、ぽつんぽつんと離れて立っています。さらに驚くのがその位置です。下左の写真の右側を見てください。山の尾根に家が二軒建っているのが見えます。こんなふうに、「あんな高い所で水が手にはいるだろうか」と心配になるような山の上に家がポツンと立っていたりします。

 

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16:20 Dungdung Neylsa に到着。店が一軒あるだけ(写真下左)。道が二手に分かれている(写真下右)と言っても、言われなければただの農道にしか見えません。ここから直接フォブジに行く右手の道路が壊れているので、左の道で迂回することになりました。

 

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つづら折りの道を次第に高度をあげていきます。途中、毛の長いヤクを見かけました(写真下左)

 

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17:0017:16 ペレ・ラ(3350m)の峠のチョルテンに到着(写真下)。トイレ休憩。山には木がまばらで、寒い。

 

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ペレ・ラをすぎると、道路があちこちで土砂崩れを起こしています(写真下)。元々、柔らかい土ともろい石のようて、その斜面を削って道路を造っているから、いずれにしろ崩れてしまいます。

 

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道路工事している所が何カ所かありました。子供たちもいっしょに手伝っています(写真下右)。こういう工事はネパール人の出稼ぎ労働者が多いようですが、ここではブータン人も混じっています。

 

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ようやく、最後の峠を越えて、フォブジの谷の入口に来ました。谷一面にブッシュバンブーという背の低い竹が生えています。

 

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17:45 フォブジ谷に入り(写真上)、ガンテ・ゴンパ(写真下左)の向こうにある本日の宿・Thegchen Phodrang Guest House (写真下右) に到着しました。

 

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いくら待ってももう一台のバスが来ません。後でわかったことは、フォブジの谷に入る直前でエンジンから煙が出て動かなくなり、谷の途中まで歩いて来たそうです。

小雨が降り出しました。もう一台のバスが来ないので、ゲストハウスの前にあるガンテ・ゴンパに行きました。入口まで行くと小坊主さんたちがたくさんいました(写真下)

 

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ゲストハウスは建物は二階建てで、外壁に装飾が施され、おしゃれだが、内部はただの木造なので、二階での足音がそのまま下に響いてきます。

電気はありません。フォブジはオグロヅルの越冬のために、国の政策でつけさせないのです。水は、建物の外に蛇口があります。部屋は水洗トイレがついているが、バケツで汲み置きしてつかうので、うまく水が流れず、清潔ではありません。臭いがするので、トイレのドアを閉じておきたいが、ドアがうまく閉まらない・・・あきらめた。

 

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20:00 食事。電気がないし、各部屋は寒いので、ストーブのある居間にほとんどの人は集まっています。食事はブータン人のスタッフが、材料から道具まで持ち込んで、作ってくれました。

困ったのはベッドで、高山ではよくあることで、布団も毛布も湿っています。布団は濡れているといったほうがいいくらいで、ブータン人のスタッフに言って毛布二枚と取り替えてもらいました。ストーブを入れれば、たちまち湿気が飛んでしまうのだが、それではたくさんの木材が必要になってしまうのでしょう。セーターを着たまま何とか寝たが、寒くて何回も目が覚めました。ストーブのない部屋の大半の人たちはよく眠れなかったという。

 

 

 

 

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