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カナリア諸島の花

7日目 2015607(日)

ラ・パルマ島の北部

 

 朝六時頃に起床。今日も晴れています。

 

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 今日はラ・パルマ島の最後の観光として北部を周ります。ロス・ティロス(Los Tilos)で森と滝を散策して、ラ・トスカで龍血樹を見た後、サン・アンドレス(San Andrés y Sauces)という村で昼食を取り、毎日のように通過していたサンタ・クルス・デ・ラ・パルマ(Santa Cruz de La Palma)の街を徒歩観光して、夕飯の後に星空を見に行く予定です。

 

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 昨日と同じで朝七時からホテルのレストランの、黒いライ麦パンで朝食です。品数が多いのに、私は毎回同じような朝食を食べている()

 

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 出発は九時ですから、ちょっと周囲を散歩しましょう。昨日までは海岸を散歩したので、今日はホテルの西側に行きます。乾いているが、何か花がありそうです。

 ホテルの西側は写真下のように、小高い丘があるように見えます。あの丘の上を幹線道路が走っており、手前が崖になっています。崖までの間が住宅地や野原になっていて、野原と崖に何か花があるはずです。

 

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 ホテルの前の道路がいたのはテネリフェで見たのと同じシラコバトで、ネックレスを付けたようなハトです(写真下)

 

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写真上 Streptopelia decaocto

 

 崖までの野原は宅地になりつつあり、リゾート施設というよりも一般住宅のアパートのように見えます。

 

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 写真下右はマークから見てビンのゴミ箱だと思うが、これはどうやって回収するのだろう?ゴミ回収車がどういう仕組みになっているのか、見てみたい。

 

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 住宅地周囲の野原は乾いており、少しだが花が咲いています。写真下は南米原産のキダチタバコで、タバコの名前がついているのはニコチンを含んでいるからで、タバコの仲間ではありません。

 

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写真上 Nicotiana glauca

(The flora of the Canaries, p.60)

 

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 昨日も見た黄色いポピーです。

 

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写真上 Glaucium flavum

(Flora Vascular de Canarias)

 

 写真下左は崖から流れてくる水路ですが、もちろん水など一滴もなく、樹木が茂っているほどです。ただ、これだけの川幅があるということは、時期が時期なら、それなりに水が流れているようです。

 

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 白いエキウムの仲間もすっかり見慣れてしまいました。

 

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写真上 Echium brevirame

(LA PALMA LANDSCAPES AND WILD FLOWERS, No.639)

 

 目的の崖に近づいてきました。すぐそばまで住宅地が迫っています。

 

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 崖にはここまでの野原とは生えている植物が違います。崖で良くみかけるのが、写真下の葉ボタンのような植物です。

 

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写真上下 Aeonium davidbramwellii

(SOPHY)

 

 写真上のキノコのように生えている小型の植物かと思ったら、写真下のように枝をのばしているものもあります。

 

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 写真下のハタキのような花は写真上とは別種かと思ったら、良く見ると同じ根元から生えています。どうやらこれが「葉ボタン」の花らしい。写真上の大きい枝に花が咲くのではなく、わざわざ花だけの茎をのばしています。

 

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 写真下も良く見かけます。幹が太く、いかにも乾燥地帯で水を蓄えている植物らしい。写真下左のように葉が取れてしまった物も多くみかけますが、元々は写真下右のように細長い葉がついています。

 

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写真上 Euphorbia obtusifoliaまたはEuphorbia regis-jubae

 (The flora of the Canaries, p.16)

 

 写真下左がたぶん花です。雌しべや雄しべらしいのが見えますから、これで開花した状態なのでしょう。写真下右は実がなっています。

 

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 狙っていた一つが下の植物です。サボテンのように見えますが、トウダイグサの仲間です。人の背丈よりもずっと高く、崖などの斜面に生えています。グループになっていることで水分などを確保しているのでしょう。

 

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写真上 Euphorbia canariensis

(Native Flora of the Canary Islands, p.66)

 

 実のようなものが先端に付いており、これからこれが開いて花が咲きます。図鑑を見ると、この植物は毒性があるとあります。見た目よりも怖い。

 

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 写真下は花は終わって、インゲンのような長い鞘がぶら下がっています。

 

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写真上 Periploca laevigata

(Native Flora of the Canary Islands, p.51)

 

 崖をもう少し登ってみたいのだが、時間切れです。ホテルに戻りましょう。

 

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展望台

 本日も大型バスに12人が乗って出発です。

 

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 島を走っていても、渋滞などまずないし、朝方はさらに車が少ないので、順調に飛ばします。

 

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 サンタ・クルス・デ・ラ・パルマの北側にあるMirador Barranco de Los Gomerosという展望台にあっという間に到着(9:15)。南側にサンタ・クルス・デ・ラ・パルマの街並みが見えます(写真下左)

 

 

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展望台の真ん中に奇妙な格好の彫像があります・・・なんだか良くわからん(写真下左)。展望台の名前は長くて覚えられないくらい立派だが、下の衛星写真のように狭い。日本よりももっと平らな所が少ないから仕方ありません。観光の島だけあって、こういう観光設備が良く配置され、整備されています。

 

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 朝の散歩でも見た草花がここでも咲いています。

 

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写真上左 Echium brevirame (LA PALMA LANDSCAPES AND WILD FLOWERS, No.639)

写真上中 Euphorbia canariensis (Native Flora of the Canary Islands, p.66)

写真上右 Euphorbia obtusifoliaまたはEuphorbia regis-jubae (The flora of the Canaries, p.16)

 

 イネ科の植物も花を咲かせていて、こちらも海からの反射光で白く光っていて、きれいです。

 

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写真上 Pennisetum setaceum

(The flora of the Canaries, p.63)

 

 

青いエキウム

 北上して、本線から外れて旧道のほうにそれました(写真下右)。青いエキウムがあるという。

 

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 集落の中の公園というか、道路脇のちょっとした広場に様々な草花が雑然と植えてあり、その中に青いエキウムがありました。

 

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写真上下 Echium callithyrsum

(Native Flora of the Canary Islands, p.112)

 

 昨日、天文台の近くでみたピンク色のエキウムに比べて、高さも規模も小柄です。天文台のエキウムはどれも長いスカートをはいたように花も葉も密集していたのに、青のエキウムは花の下の部分の茎がはっきりと見えます。色も青というより、薄紫というのが正確でしょう。

 図鑑を見ると、この島ではなくグラン・カナリア(Gran Canaria)7001000mの高地にあると言いますから、海の近くのこんな所に本来生えているエキウムではありません。

 

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 ここは他にもこれまで見たことがない花が咲いています。

 

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ロス・ティロスへ

 さらに北上して、今日のハイキング予定のロス・ティロスに行きます。

 

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 橋の手前から左(西)に曲がり、谷の奥に進みます(写真下左)。対岸の急斜面にはバナナの段々畑が見られます(写真下右)

 

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 道は広くはないが整備されており、川に沿って順調に進みます。空は薄曇り。

 

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 谷の奥に数キロも進むと、段々畑も作るのが難しいほどの急斜面になります。この谷をどこまでも登ると、昨日行ったカルデラの火山に行きつきます。

 

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 谷の奥、道路の行き止まりがロス・ティロス(Los Tios)です(10:08)。まず森の中にあるレストランに行き、お茶にしましょう。

 

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 林の中にCasa Demetrioというレストランがあり、煙突から煙が出ていますから、準備中らしい(写真上)。レストランの前の林の下にテーブルが並べられ、ここで食事が取れたら素晴らしいのだが、まだ昼食の時間ではありません。飲み物が注文できるというので、私はコーヒーを頼みました(写真下右)

 

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 レストランのオバサンはおしゃべり好きの明るい人で、みんなに蜂蜜の入ったラム酒を御馳走してくれました(写真下)。皆さんに酒をおごってしまったら、コーヒー代金にもならないだろうに。私は酒を飲まないので、写真だけ撮らせてもらいました。

 

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 ここに来た時から周囲には鳥が飛び回っています(写真下)。オバサンが餌を与えているので、あまり人間を恐れません。「餌でもくれないかなあ」という顔でこちらを見ています。後で訪れた近くのビジター・センターでも紹介されており、このあたりでは良く見かける一般的な鳥だそうです。

 

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写真上 Fringilla coelebs palmae (La Palma chaffinch)

 

 私はコーヒーを飲んで、皆さんも蜂蜜ラム酒を飲んで元気になり、散策に出発です。と言っても、レストランの裏山を軽く足慣らしをする程度です。側溝には勢いよく水が流れていて、島では珍しい光景です(写真下左)。後で訪れた滝から流れて来る水です。

 

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 日本の野山のように緑豊かな森林が広がっています。

 

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 白いアジサイがきれいです(写真下)。道端にまとまって咲いていたので、自然ではなく、誰かが移植したのかもしれません。

 

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 ここは谷の底なので水分が多いせいか、シダやコケ類がたくさんあります(写真下)

 

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 裏山を軽く往復して、さきほどのレストランの近くの入り口に戻り、そこから川をたどって滝を見に行きます(10:53)。遊歩道がしっかり作ってあり、普通の靴でも十分に歩けます。

 

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 途中、真っ暗なトンネルをくぐり抜け、岩山の下の歩道を10分も進むと、滝がありました(写真下)

 

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この滝、どこかで見たような気がしませんか。泊まっているホテルの吹き抜けを紹介しましたが、あそこにあった滝の絵はここを描いたのではないでしょうか(写真下右)

 

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 滝はきれいだが、もっと水量の多い滝を見慣れている日本人には、それほどすごくもない。ただ雨が少なく、水も少ないカナリア諸島では、こういう滝は珍しいのでしょう。

 

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 私は滝よりも、崖に生えているシダの美しさに感動しました。

 

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 太陽の光が谷の上から差し込んで、シダの葉を光を通して見ているので、薄暗い谷ではシダが光っているように見えます。首が痛くなるまで見上げていました。

 

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 滝にこれだけの水量があるのに、写真下左のように、数十メートル下流では川(Barranco del Agua)には水が流れていません。コンクリートの側溝やパイプで滝の水をすべて人間が使っているようです(写真下右)。たぶん水が多い時期には川にも流しているのでしょう。水が少ないこの島では仕方ないのかもしれないが、川に棲んでいた動物は絶滅していることでしょう。

 

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 谷の底なので陽当たりはあまり良くなく花は多くありません。

 

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写真上 Hypericum canariense

(Native Flora of the Canary Islands, p.95)

 

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 滝から戻り、レストランの上にあるビジター・センターに行きました(写真下)。様々な展示や動植物の紹介がされています。

 

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 今回の旅行の前に日本でGoogleのストリート・ビューでこのあたりを見て、てっきりこの建物がレストランなのだと思い込んでいました()

 

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 写真上はこの谷間のジオラマです。下の地形図を見てもわかるように、標高が五百メートルほどのロス・ティロスは両側を千メートルくらいの山に囲まれた谷の底にあります。地図の右側の赤く囲ったのが橋です。

 

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 同じ谷の道を橋のところまで戻り(写真下)、ここを左()に曲がり、ラ・トスカに竜血樹を見に行きます(11:59)

 

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ラ・トスカの竜血樹

 橋の北側にあるロス・サウセス(Los Sauces)の街を通過。観光地でもない普通の街なのだろうが、電柱もなく景観がきれいです。毎度申し上げるが、日本ももう少しこういう面を真似できないものだろうか。景観は豊かさの一つです。

 

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 このあたりは斜面ばかりで、バナナやブドウと思われる段々畑が急斜面に作られています。昔、苦労して開墾したのでしょう。

 

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 ラ・トスカの展望台に到着(12:23)。しかし、竜血樹がたくさんあるという集落を上から見ることになるので、肉眼では写真下左のように、よくわからない。カメラの望遠で見ると、たしかにブロッコリーのような樹木がたくさん見えます。

 

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 望遠を最大にしても写真下程度です。集落なので、観光客が近づくを嫌がっているようです。村の人たちの気持ちは良くわかるし、樹木の保護のためにもそのほうが良いのだろうが、望遠鏡で見ないとわからないのでは観光客にはちょっと辛い。

 

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写真上 Dracaena draco

(Native Flora of the Canary Islands, p.104)

 

 下の衛星写真で見るとわかるように、展望台から竜血樹のある集落まで二百メートル以上あるでしょう。曇り空で霞んでいますから、これだけ距離があれば見えにくいのは当然です。

群生といっても、写真で見えた範囲ではそんなに多くありません。立入を制限しても保護しなければならないほどなのでしょう。

 

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 竜血樹はいまいちだが、道路の周囲にきれいな花が咲いています。

 

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 写真下は日本でも見慣れたナガミヒナゲシです。原産は地中海だというから、ここは地元なのでしょう。

 

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写真上 Papaver dubium

(SOPHY)

 

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写真上 Galactites tomentosa

(LA PALMA LANDSCAPES AND WILD FLOWERS, No.580)

 

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写真上下 Echium plantagineum

(La Gomera Landscapes, Flora and Fauna, No.686)

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サン・アンドレスの祭りの準備

 来た道を戻り、東海岸にあるサン・アンドレスに行きます。周囲の段々畑は大半がバナナです。

 

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 来た時の道から外れて、海岸のほうに下りて行きます。

 

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 海岸の近くのバナナの畑を通過すると、進行方向の右側に午前中にロス・ティロスに行く時に見た橋が見えてきます。目的地のサン・アンドレスがあの谷の川が海に流れ出るところにあるからです。私たちはこの橋を三回も見ているにもかかわらず渡っていません。

 

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サン・アンドレス(San Andres)に到着(13:04)。街は下の衛星写真のようにほんとうに小さい。私が育った田舎町よりも小さく、集落といったほうがいいくらいです。ただ歩くだけなら10分もあれば通過してしまうでしょう。

 

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ところが、写真下の街並みを見てください。まあ、オシャレ!こんな所なら何日か滞在してみたいと思うような小さくて小奇麗な街です。

 

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 街の中心に教会があり、その南側が広場になっており、レストランなどがあり、人々の憩いの場になっているらしい(写真下)

 

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 広場のレストランで昼食です。中ではなく、明るい陽射しの中、屋外でパラソルの下で食事を取ります(写真下)

 

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 レストランの中に入ると昼食時で厨房は大忙し(写真下左)。店の中は男性客たちばかりで、昼間からすっかり出来上がっています(写真下右)

 

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 テーブルの真ん中に置いてある調味料は私の好きなバルサミコ酢です(写真下)

 

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 主食はパエリアです。前に南アフリカでパエリアのムール貝に当たってひどい思いをしました。私の胃腸は警戒警報を出しているので、ムール貝だけ外して食べました。

 

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 黒い制服姿の店員さんがパエリアを取り分けてくれます(写真下)。女性客は大いにときめいたようですが、私はお姉さんに取り分けてもらったほうがときめく()

 

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 教会とレストランの間の広場にはヤシが植えられていて、教会の牛模様の壁とも合い、南国のリゾートの雰囲気です。そのヤシもカナリアの固有種です。日本でも関東以南ではカナリアヤシとして育っているそうで、もしかしたら、日本人も普通に目にしているのかもしれません。

 

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写真上 Phoenix canariensis

(The flora of the Canaries, p.23)

 

 見事なソテツの花が咲いています(写真下右)

 

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 ここにも青首のトカゲ君がいます。彼の人生を考えている。

 

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写真上 Gallotia galloti

 

 レストランの東隣はバナナ畑で、バナナの花が咲いています(写真下)。紫色の花のように見えますが、これ自体が花ではなく、ガクのようです。写真下右では、紫色のガクの上に花が横に並んでいます。花の上のほうでは花が終わり、バナナになりつつあるのがわかります。左側では紫色のガクの下から次の花が見えます。

 

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写真上 Musa x paradisiaca

(The flora of the Canaries, p.88)

 

 

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 食事の時、広場を見ていて気になったのが下です。緑色の植物を敷き詰め、その上に花で模様を描いたり、教会のドアの前には絵が置いてある。

 

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 食後、教会の北側の道路に行くと、写真下のように植物を敷き詰めて通路を作っています。

 

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 犬クンが、何やってんの?と窓から覗いている(写真下右)

 

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 真ん中の緑色の部分はサワラのような針葉樹の枝葉を細かく切ったもののようです。先端の若い芽の部分がきれいに残っているところを見ると、機械ではなく、手で切り取ったようです。その周囲を囲む白っぽい植物は良くわかりませんが、樹木ではないようです。ただ置いてあるだけなので、強風なら吹き飛ばされそうです。

 

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 海のほうからの葉の道は教会の入り口に向かって曲がり、その先には写真下右のような絵が地面に置いてあります。絵は明らかに牛模様のこの教会と周囲の風景です。

 

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 教会の西側の道路では花びらを使って模様を作っています。木の枠の中に作っていくらしいが、この後、どうやって下の板を外すのだろう?

 

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 写真下は花模様がすでに完成しています。相当な量の花びらが使われています。バラバラになっているので何の花なのかよくわかりませんが、色の鮮やかさから見て、栽培品でしょう。

 

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 さらに教会とレストランの南側の道路にはキリストの絵が飾られています。東側に行きませんでしたが、たぶん教会を一周するように作られているのでしょう。この様子から見ると、明日には祭があるのでしょう。祭が見られないのがちょっと残念です。

 

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サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ市内の散策

 バナナ畑を通り、朝来た道をサンタ・クルス・デ・ラ・パルマまで戻ります(14:44)

 

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サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ(Santa Cruz de La Palma)の街中に到着(15:14)。この島に到着したのがここの港で、展望台からも何度も見ており、ホテルからも車で五分ほどの街ですが、四日目にして初めて観光します。

バスを下りたスタート地点はアルマダ公園(Plaza de la Alameda)で、ここから約2キロほど南にある港まで街の散策をします。アルマダ公園は南北に長い公園のようなところで、目立つのはコロンブスの船です(写真下)。さほど大きくもない船で大西洋を渡ったのだから、まさに冒険です。

 

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 日差しが強く、公園内の立木が涼しく、人もおらず、午睡を楽しむ人がいます(写真下右)

 

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スペインはシエスタという午後は長時間の休憩を取る習慣がありますから、この後、散策した街も店の大半は閉まっており、人通りもまばらでした。

 

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 下の地図の点線が散策路で、ほぼまっすぐ通りを南下しながら、時々、寄り道しました。

 

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聖母祭

聖フランシスコ教会(Plaza San Francisco)の広場です。幸い、中には入りませんでした。中は涼しいだろうが、教会の威圧的で暗い雰囲気がどうも好きになれません。

 

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 広場の真ん中に奇妙な樹木が生えています(写真下)。良く見ると樹木ではなく、シダが生い茂っている。内側から水を供給しているのでしょう。写真下右は街の通りで見かけたシダの街路樹です。

 

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 教会の壁に女性の横顔が描かれた横断幕が飾れています(写真下左)。写真下中と右は街中で見かけた看板で聖母マリアの何か祭りがあるようです。この横顔は写真中にある実際のマリア像を描いたのでしょう。

 

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 写真上中のマリア様の祭りの看板に貼り付けてあった昔のモノクロ写真が下です。モノクロであることや服装から推測して五十~八十年前くらいでしょうか。街並みがそれほど変わっていません。

 

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 写真上と下左では聖母マリアのお祭りでしょう。その同じ場所の今の姿が写真下右です。建物だけでなく、窓やバルコニーなどはほとんど変えていません。

 

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ナポレオン帽子?

 コンビニの広告にも同じマリア像のスケッチが使われています(写真下)Bajada de la Virgenとは聖母の降臨くらいの意味です。

ところで、写真下右の男性は誰でしょう?髪の毛が長く、鼻ヒゲをたくわえ、帽子をかぶっているように見えますから、こんなニヤケた男がキリストなはずはありません。

 

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 Bajada de la Virgenと聖母の祭りを表した看板には三角形のマークがついています(写真下左)。実はこれはナポレオンの帽子を象徴化したものです(写真下右)。でも、聖母とナポレオンがどう関係しているの?それにナポレオンはヒゲなんか生やしていないはずです。

 

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写真上右 ナポレオン(Wikpediaから転載)

 

 そういう目で見ると、通りのショウ・ウィンドウの中はナポレオンだらけです。ただ、顔はどう見てもナポレオンではありません。

 

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 事務所のマークにも(写真下左)、また道路の上のネオンサインも使われています(写真下右)

 最初に訪れたコロンブスの船のあった公園には柵に囲まれた銅像まで立っています(写真下)。もちろん、コロンブスがこんな帽子をかぶっていたはずはありません。

 

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 調べて見ると、このナポレオン帽子はビコーン(Bicorne)と呼ばれ、ナポレオンだけでなく、18世紀から19世紀にかけて欧州の陸軍や海軍で用いられたとあることから、スペインの軍隊でも普通に用いられていたのでしょう。おそらく、モデルはこの島に来たスペイン海軍の軍人たちの姿で、ナポレオンはもちろんまったく関係ない。

 

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 写真下は聖母祭りの看板の周囲に貼られていたお祭りの様子の写真です。写真左のモノクロ写真は帽子の間から人の顔がのぞいていることから、着ぐるみです。モノクロの写真ですから、昔から祭りに参加していたことになります。彼らがカリブ海の海賊ではない証拠に全員が正装しています。彼らはおそらく正式な軍人です。

 店で売られている人形も、公園の銅像も、元はこの聖母祭の着ぐるみでしょう。

 

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 後で寄った店で売られていたナポレオン帽子の小物です。あるは、あるは、すごい数と種類です。帽子に番号がついています。写真上左のモノクロ写真の着ぐるみの帽子にもすべて番号がついています。番号で外見や表情が決まっているのかもしれません。

 

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ナポレオン帽子の軍人と聖母祭はどうも結びつきません。推測ですが、聖母祭の時にたまたま寄港した海軍の軍人たちが帽子をかぶって正装して祭りに参加して、それが島民にはすごく印象深かったので、以後、彼らが去っても着ぐるみで再現しているのではないでしょうか。

 

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花のバルコニー

 私たちは海岸の大通りとほぼ並行した道を歩いているので、左側の建物の間に時々青い海が見えます。

 

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午後の街中で会うのは観光客くらいで、暑いので犬や猫もいない。

 

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 街を歩いていて、建物や街並みもきれいだが、それ以上に素晴らしいのが、花が飾ってあることです。写真下など、これだけ豪華に飾るには毎日かなり手入れしているはずです。

 

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 どの建物も花が飾ってあるわけではないが、歩いているとあちこちで目につきます。

 

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 写真下は海側の大通りに面した建物のバルコニーが見事に花で飾られています。

 

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ところが、近くにあった看板の説明文を読むと、バルコニーのことばかりで、花のことは一言も出てきません。様々な様式のバルコニーがここに集まっているというのです。バルコニーの習慣のない日本人にはどれが何なのかさっぱりわからないが、これらの建物は海に面しているので、バルコニーから港に来る船を見ていたようです。

 

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 花の飾りで有名なのではなく、バルコニーで有名になり、観光客が来るので、花を飾ったということでしょう。でも、バルコニーよりも花が素晴らしい。

 バルコニーと言われれば、たしかに街の建物にはバルコニーや出窓が多い。

 

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 ここはどこにカメラを向けてもきれいです。建物はデザインも彩色も高さもバラバラなのに、全体として統一が取れている。日本の建物みたいに無機質ではなく、一つ一つの建物に個性があります。明らかに建築主と設計者が、周囲の環境に配慮しながらも、独自性を出そうと競っています。外から見ておしゃれに見えるように工夫しています。日本ではまず見られない。

 

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 ドアのノブやノッカーがなかなかおもしろい。日本と違い、電気のチャイムは見当たりません。ご覧のように、全部が木のドアです。鉄やアルミらしいドアは見当たりません。

 

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 四時半頃、港の近くに駐車していたバスまで歩いて、散策が終わりました。

 

 

もう一度崖を登る

 バスでホテルに戻りました(17:10)。夕飯は七時集合なので、約二時間ほど時間があります。食事の後、星空を見に行くので、ホテルでゆっくりするのも選択だが、私はためらわず、朝、散歩で中途半端に戻ってきた西側の崖に再度登ることにしました(写真下)

 

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 写真下は上の写真とは逆に、崖の上から見た海側の風景です。海の近くで真ん中より少し左にあるのが私たちの泊まっているホテルです。

 

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 一番のお目当てがシャボテンのようなトウダイグサです。朝も下のほうで撮りましたが、中腹のあたりに群落が見えました。登ってみると斜面一面に生えています(写真下)

 

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 遠くからみてもすごいが、近づくともっとすごい。ひょうきんな外見だが毒草です。

 

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写真上下 Euphorbia canariensis

(Native Flora of the Canary Islands, p.66)

 

写真下の、頭頂部についた茶色の種のような物は一つ一つが花のツボミです。これから花が咲くらしく、開花しているのはありませんでした。学名を見ればわかるように、カナリア諸島の固有種です。

 

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 背丈は軽く二メートルを越えますが、写真下のようにまだ小さいのもあります。直立して成長するのは珍しく、たいていいったん横にのびて、その後、L字型に立ち上がります。後で出てくる他の茎(枝?)の邪魔にならないように、周囲にできるだけ広く広がろうとする作戦でしょう。なかなか賢い。

 

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 トウダイグサと違い、期待外れがシャボテンです。シャボテンに適した環境なのに、ここはそれほど多くはなく、花もほとんど咲いていません。写真下はアメリカ原産のオプンティカと呼ばれるウチワサボテンの一種です。世界中に広がっています。

 

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写真上 Opuntia ficus-barbarica

(The flowers of the Canaries, p.62)

 

 朝、葉ボタンのようだと述べた植物が「葉を咲かせて」います。プラスチックで作ったような美しさがあります。

 

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写真上 Aeonium davidbramwellii

(SOPHY)

 

 写真下もトウダイグサの仲間で乾燥地のあちこちに見られるが、図鑑だけでは厳密に種類が判断できません。

 

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写真上 Euphorbia obtusifoliaまたはEuphorbia regis-jubae

(The flora of the Canaries, p.16)

 

 今は荒れ果てた崖ですが、石積みがあり、所々にブドウが残っていますから、ブドウ畑だったのがわかります。火山性の土壌に乾いた斜面で、ワインに適した良いブドウが採れそうです。

 

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 かつてのブドウの段々畑も今はかろうじて石積が残っている程度で、道は消えており、瓦礫と藪が広がり、斜面を移動するのは容易ではありません。ヤブを避けて斜面に出ると、火山性の石のためにさらさらと崩れ落ちしまい、すべって危ない。と言うか、すべった()。登りは良いが、降りるのはかなり怖い。

 

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この畑が放棄された理由は、崖の下を見るとよくわかります(写真下)。乾いた斜面で苦労してブドウを作るよりも、観光のほうがずっと楽で確実です。

 

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 写真下は崖で見かけた数少ない虫です。乾いているし、岩場は隙間も多いから、サソリやヘビなどがいるではないかと半分恐れ、半分期待したのですが、まったく見かけませんでした。要するに、虫さえもろくにいない。

 

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 写真下は、最初はシダの仲間かと思ったが、薄紫のきれいな花を付けていました。花も葉も特徴があるのに図鑑からは探せません。

 

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 写真下は海外にもたくさんあったハハコグサのような植物です。ハハコグサと違い、樹木です。今日、祭の準備をしていたサン・アンドレスで道路にまかれていた植物のうち、白い部分はこれではないかと思います(写真下段)。サン・アンドレスもここと同じように海岸に近く、この植物がたくさん生えていて、手に入りやすい。

 

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写真上 Schizogyne sericea

(Native Flora of the Canary Islands, p.20)

 

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 写真下はもちろん花ではなく、地衣類でしょう。ちょっと気味が悪いが、こういう生物のおかげで、少しずつ岩の上に土が出来て、やがて他の植物が育つようになります。

 

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 そろそろ夕飯の集合時間ですので、ホテルに戻りましょう。ここからの光景も見納めです。

 

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トカゲ君のレストランで夕食

 夕飯です。バスで、先ほど散策したサンタ・クルス・デ・ラ・パルマの海岸通りの店に行きました。あのバルコニーに花がたくさん飾られた建物のある通りです(写真下)

 

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夕方で、通りに出されたテーブルに人々が座っています(写真下)

 

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 私たちは道路から一段低い店の奥に入りました(写真下左)。入口の通路にはシダがぶら下げてあるので、涼しげです(写真下右)

 

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 目の前が海ですから、魚介類も豊富です(写真下)

 

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 壁に昔の農機具などが飾ってあり、トカゲ君もいます(写真下)。トカゲ君は島の人たちに愛されている。

 

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 日本人には違和感のある派手な配色もスペインでは妙に似合う(写真下)

 

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 店の壁にはこの島の昔の写真が飾ってあります。写真下左はこのレストランのある海岸通りの建物です。たまたま、私がほぼ同じ建物を同じ方向に写したのが写真下右です。両者を比較すると、右から二番目の建物のバルコニーが、今はガラスが入っているが、前はなかったのがわかります。しか、違いはそんな程度で、モノクロ写真がいつ頃のものかはわかりませんが、おそらくは半世紀以上もほとんど変わっていないのは驚きです。

 

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 カナリア人たちの生活に余裕があるのは、こうやって古い家をそのまま使っていることも大きな理由です。日本では家を作っては壊すから、生活に余裕がなくなる。一生、ローンに追いまくられて、終わった頃には家はボロボロ、本人も間もなくお陀仏。しかも、子供に相続するのに高い税金がかかる。全国には人の住まない空き家が急増し、その一方で、相変わらず、狭くて騒音のひどい住宅に多くの人が住んでいる。なんか変ではありませんか。

 

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 食事は、海産物がたくさん出てくるかと思ったら、案外少ない。

 

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 夕食が終わり、店を出るとあたりは薄暗くなり、おしゃれな街灯に灯がともっています(20:51)。これから街中を歩きたいような風景です。

 

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星空観察

 バスはホテルを経由して、山の中腹にある星空の観測地に九時半頃に到着しました。

 昼間行ったロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台に勤めているアウグストさんが、天体望遠鏡やクッキーまで準備して待っていてくれました。写真下は彼が撮った写真です。左側の黄色く明るくなっているのは街の灯りです。金星がこの時間なのに、まだ天空の上のほうにあるのは驚きました。皆さん、天体望遠鏡で惑星を見て楽しんでいます。

 

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 私はというと、丸一日歩き回って、さらに崖の斜面を朝夕に二度も上り下りしたので、かなり疲れていて、バッテリーが切れかけていた()。疲れている時は音が苦手なので、皆さんと離れて、一人で夜空をながめていました。

率直な感想を言うなら、この時の星空はすごいというほどではありませんでした。これまで私は二度ほど「降るような星」を見たことがあります。それと比べると、写真上がそうであるように、晴れてはいるが、普通です。

 12時前にホテルに戻り、急いで寝ました。

 

 

 

 

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