天山山脈のチューリップ 5日目 2017年4月22日(土) アクス渓谷 朝起きて外を見ると晴れています。私はお腹をこわし、体調がイマイチなので、朝の散歩は中止です。
今日はジャバグリの南にあるアクス・ジャバグリ保護区(Aksu-Zhabagly Nature Reserve)にあるアクス(Aksu)溪谷に花を見に行きます。 八時半からゲスト・ハウスで食事です。
出発が十時と遅いのは今日行く山の入山許可と車の手配に時間がかかるからです。ようやく十時すぎに二台に分乗して出発。二台目の車に客全員が乗ります(写真下左)。迷彩服を着たレンジャーが何人かいて(写真下右)、客以外は先頭のランド・クルーザーに乗ります。
道端で目を引いたのが、樹木の根元を白く塗っている人たちです。ウズベキスタンも街路樹の下1メートルくらいを白いペンキのような物で塗っています。これは病害虫を防ぐためのものだそうです。日本も最近、中国原産のカミキリムシで桜の木が次々とダメになっています。
集落を通り抜け(写真下上段)、山道に入っていきます(写真下下段)。
日本と違い、樹木がなく、山道にしては険しくない。しかも、上は台地なので起伏の多い平原です。
石碑の立っている展望台で車を停めました。
眼下には先ほど通過して来た村や畑が見えます。
ここから歩いて花を探します。周囲にはまだ雪が残っています。ただ、そんなに寒くはありません。足元には雪解けを待っていた花が咲いています。
写真下はオミナエシの仲間だというから意外です。オミナエシと違い、背は低く、花弁はかすかにピンクが混ざり、周囲が紫なので遠目には薄紫に見えます。
写真上 Valeriana.chionophylla 小さなアヤメが咲いています。葉に白い縁取りがしてあって、ちょっとおしゃれです。 写真上 Juno coerulea
ジュノ(Juno)は中央アジアの山岳地帯を中心に46種類分布しています。中にはイランから北アフリカまで進出しているというから、なかなか生命力が強い。-10℃程度も耐えて、ここのように雪が解けた直後を狙って咲きます。
エンゴサクが咲いているのが春らしい(写真下)。日本のエンゴサクよりもたくましそう。
写真上 Corydalis ledebouriana
写真下左のように花弁は周囲が白くて、真ん中に赤い線が入っているのが標準的な姿です。その中に写真下中のように全体がピンク色のものや、写真下右のように白いものまであります。しかも、それらが一本の中に同時にあるのがおもしろい。
写真下の植物はスズランやナルコユリのように、花がぶら下がっているように見えるでしょう?私もそう思いました。ところが、これは花が十分に開いていない状態で、ネット上で開花した写真を見ると、かなりイメージが違い、花は手の平を広げたように普通に開いて、もっとにぎやかな印象です。 写真上 Gymnospermium albertii
ピンク色のユリかと思うような姿です(写真下)。実際、一番近いのはバイモらしい。前の学名のFritillariaはバイモのことです。花弁の表面がデコボコしているのがおもしろい。 写真上 Rhinopetalum stenanthera(Fritillaria
stenanthera).
花がきれいですから、市販されていて、育てるのはそれほど難しくないとあります。しかし、こんな環境の植物が、例えば日本の関東地方で育つと思えない。販売している業者のホームページを見るたびに「売れませんように」と呪いをかける(笑)。 葉は4~6枚とあるが、写真上はもっとあるように見えます。天山からパミールの標高1000-2000mのガレ場などに分布し、3~5月に開花します。
小型のチューリップが土手に咲いています(写真下)。
写真上下 Tulipa kaufmanniana
小型のチューリップは、姿はチューリップらしくないのが多い中、ここのはチューリップらしい。薄い黄色なのが良い。単に黄色がボケただけなのかもしれないが、明瞭な黄色よりも私の好みに合います。
花弁の外側に一つおきに赤い模様がついているのもアクセントになっていて素敵です。これまでのは花弁の先がとがっていたのに、ここのは丸みを感じさせる。
葉もチューリップらしい形をしています。これまで見たのは葉が細く、そのためキバナノアマナを連想させていたが、ここのは見慣れたチューリップの葉です。
花の内側の中心部は黄色が濃いので、陽が当たると透かして見えます。薄黄色をベースに、外側の赤い模様と、内側の黄色い模様が重なって、このチューリップの個性が出ています。
セツブンソウです(写真下)。サマルカンドでのハイキングでは斜面に一輪しかなかったが、ここはたくさん咲いています。 写真上 Eranthis longistipitata
10cm程度の背丈で、可愛らしい。中央アジアの森の中やここのような低い樹木の岩場に生えています。
レンジャーが手招きするので何か珍しい花でもあるのかと期待して行ってみると、キノコでした(写真下)。北半球の温帯以北に見られるアミガサタケ(Morel
Mushroom)です。食べられるので、特に欧米などでは珍重されるそうですが、多少の毒性があるので、熱を通すこと、酒と一緒に食べない事などいくつか注意書きのあるキノコです。 車が水に沈む! 最初の花の観察を終えて、さらに南下します。平原のように見えても、ここは1400mくらいの山の上です。
道を小川が横切っていて、先頭のランド・クルーザーはゆっくりと川の中に入って行きます(写真下)。見た目よりも流れが激しいらしく、かなりの水しぶきが上がります。
エンジンのうなりをあげながら、前の車輪が対岸に付いたくらいの所で車が動かなくなりました。道路が川の水で深くえぐれて、車輪がそこに落ちたらしい。
バックして立て直し、前に進もうとするが、逆に水の中に引き込まれている!後ろから見ていた私たちは「あ゛――!」といっせいに声をあげる。写真でみると大した川ではないが、水量と速さがすごいから、このまま水から出られなくなり、流されるのかと不安がかすめる。後ろのドアについたナンバープレートが水没していますから、室内まで水が流れ込んでいます。
しかし、何とか自力で脱出しました(写真下)。続いて、私たちの車は少し上流の川幅の広い所から川の中に入っていきます。お客さん全員が緊張する中、こちらは無事に渡り終えて、拍手が出ました。
水没しかかった車の後ろのドアを開けると水が流れ落ちます(写真下)。レンジャーが車を点検して、異常がないようなので、先に進みます。ホッとしました。
どれも小さな花 牛が放牧されている所で花の観察ですから、所々に牛糞がある(笑)。
岩や谷がないことでかえって環境が厳しいのか、花はどれも小さい。 写真下のシラーの仲間は白い花弁に青いオシベがついていて、なかなか配色がきれいです。
写真上 Scilla puschkinioides 写真下はキバナノアマナでここに三種類あったようですが、私は区別がつきません。名前の付け方も間違っているかもしれない(笑)。
写真上 Gagea minutifiora. 写真下のほうがやや花が大きく、日本のキバナノアマナに近い。
写真上 Gagea. emarginata 白いクロッカスです(写真下)。キルギスから中国新彊の中央アジアの1200~3000mの山岳に生えています。花壇で良くお目にかかるありふれた花だが、これが野生だという点に価値があります。 写真上 Crocus alatavicus
花弁の内側は白で、三枚は外側が薄紫から灰色を散らしたような斑点がついています。
ハーフのチューリップ 土手にチューリップを見つけて急停車。初めて見るチューリップです。この旅行会社から配られた今年のカレンダーにこのチューリップが載っていました。まさか現物を同じ位置で見られるとは期待しませんでした。 写真上下 Tulipa kaufmanniana 植物ガイドのエフゲニーさんはかなり喜んでいるのはこの花の色らしい。そう言われれば、真っ赤でもなく、オレンジでもなく、どこかにピンクが混ざったような微妙な色合いで、これまでこんなチューリップの色は見たことがありません。色も形も申し分なく、しかも最盛期です。
カウフマニアナは天山山脈の石や草のある山の斜面に分布します。矮小だと書かれているが、ここのは矮小ではない。花弁がピンと跳ね上がっているところから連想してスイレン・チューリップ(
waterlily tulip)とも呼ばれています。ネット上で同じカウフマン種のチューリップの写真を見ても、ここで見たチューリップのような美しさがない。どうなっているのだ? リーダーの松森さんによれば、ここのはカウフマニアナとグレイギーとのハイブリッドがあるというから、どうやら、この花の美しさは「ハーフ」だかららしい。つまり、ここでしか見られないチューリップです。 皆さん、赤いチューリップに夢中になって撮っていて、黄色いほうの人気はイマイチです(写真下)。このチューリップは黄色いほうが一般的のようです。この黄色も透明感があってきれいです。最初の花の観察をした場所で見た小さいチューリップと同じ種類だそうです。そうしてみると、先ほどのは栄養不良らしい(笑)。 このカウフマン種と昨日見たグレイギー種が元になり、70種類ものチューリップが作られたそうです。だが、元となった彼らは絶滅危惧種に指定されています。ジャバグリの隣のジャンブール州では、希少な野生チューリップの採取や販売が厳しく制限された法律が最近作られたそうです。
何とか雪山を背景にチューリップを撮ろうとすると写真下のように土手に寝転ぶしかない。
植物ガイドのエフゲニーさんはキヤノンのフルサイズの立派なカメラを持っています(写真下左)。だが装着しているのは大きな望遠レンズ1本で、花の写真を撮るのには少々不便ではないかと思っていたら、彼の専門は花ではなく、鳥だという。なるほど、それならバズーカ砲が当然です(笑)。
溪谷に降りる アクス渓谷の入り口に来ました。ゲートは鍵が掛けられていて、車が自由に出入りできる所ではないようです。だから、レンジャーが監視のために同行しているのでしょう。
アクス渓谷の手前で車を降りました(13:00)。
昨日のハイキングで登った山がそうであるように、日本の山の谷と違い、平らな台地を河川が深くえぐったような地形です。標高は1600mほどです。
渓谷を見下ろしながら、昼食です(写真下)。
食後、ここから下の川までの標高差約200mを希望者のみが往復することになりました(13:47)。道はアクス川に向かって下りて行きます。ジグザグ道なので山道としてはそれほど大変ではありません。
食事をした近くに写真下の変な花が咲いていて、お客さんが「松森さん、これなんですか?」と質問すると「はい、ソレナンデス」という返事が返ってきました。一瞬??になりましたが、学名がSolenanthusですから、ソレナンサスとでも発音するのでしょうか。こんな冴えない花の学名なんてわざわざ覚えようという気力もおきないが、ソレナンデスなら覚えてしまう(笑)。ウズベキスタンでもお目にかかりました。
写真上 Solenanthus circinatus 花を拡大して見ても、やっぱり変な花(写真下)。蝶々よりもハエなどが寄ってきそう花です(笑)。
バイモの仲間が生えています(写真下)。花は外が茶色で、内側が緑や黄色です。花も葉も肉厚です。 写真上下 Fritillaria sewerzowii
たまにこういう色を手抜きしたような花に出会います。人間の目にはイマイチでも、この色が特定の虫には効果的なのかもしれない。
おや!動物の死骸です(写真下)。ネズミにしては尻尾が短い。死んでそれほど時間がたっていないようです。身体は丸々としているから餓死ではないし、他の動物に襲われような傷も血もない。病死でなくても病原菌が恐いので、検死はナシです(笑)。
こちらには虫の死骸です(写真下)。死骸はもういいから、生きてる奴はいないのか(笑)。花がたくさんあるのに、虫の数は少ない。 野生のアーモンドがここにもあるが、数は多くありません。 写真上 Amygdalus petunnikowii
写真下のキンポウゲはよく見かけました。
写真上下 Anemone petiolulosa
南はカスピ海東側のコペトダグ(Kopet
Dag)山脈からパミール、そして天山山脈までの中央アジアに分布しています。園芸用にも良く使われるくらいで、ここのは花も大きく目立ちます。
昨日も見たチューリップで、葉が四枚のグレイギーです(写真下)。野生種と言われても、花壇で良く見かけるようなありふれた姿をしている。と、この時は私はグレイギーを軽く見ていたので、翌日、翌々日と続け様にパンチを食らうことになります。 写真上下 Tulipa greigii
写真下のチューリップを最初見た時、午前中に最初の花の観察をした場所でも見た小さなチューリップ(Tulipa
kaufmanniana)かと思ったら、別種だそうです。なんかイメージが先ほどと違うなあと比較すると、先ほどのチューリップは花弁全体が薄黄色だったのが、こちらは白い。また、葉も先ほどのは明瞭にチューリップの葉だったのに、こちらは細い。花弁の先も尖っている。
写真上下 Tulipa. bifloriformis
写真下の花は道路から離れた斜面に数本しかないので、普通ならためらいなく行くのだが、私の後ろについている若いレンジャーが道から外れると、すぐにダメのサインを出すので撮りにくい。
写真上 Eremurus latiflorus 午前中も見た小型のアヤメが斜面の所々に咲いています。 写真上 Juno coerulea
このアヤメは石や土が露出して他の植物が生えないような所に生えている。
一時間ほど下りてアクス川にかかった橋に到着(14:49)。
水は白く濁っており、冷たく、かなりの急流で、少なくとも泳ぎたくはない(笑)。この激しい流れが長い年月をかけて両側の山の上からここまで約200mほどを掘り進んだことになります。
川のそばで涼んでいるお姉さんが二人います(写真下右)。これは私はちょっと意外でした。ここはレンジャーが同伴でないと入れない場所だと思っていたからです。前述のように、私たちに同伴したレンジャーの若手は、一番後ろにいる私の後を付いてきて、私などが花を見つけてちょっとでも道から外れてヤブに入り込むと、ダメ出しをする。道の脇の数メートル程度さえもダメと言われると、さすがにうっとうしい。ここではそのくらい自然保護の意識が高く、厳しいのだろうと思っていました。ところが、お姉さんたちはレンジャーは同伴していないから、道から外れようが自由です。どうやら、あの若手のレンジャーが特に仕事熱心で規則を遵守しようとしていたらしい(笑)。
橋の下の日陰にスミレが咲いています。 写真上 Viola suavis
写真下のエンゴサクは午前中に見たのとは花も葉も雰囲気がだいぶん違うから別種でしょう。こちらのほうが日本の野山にはえているエンゴサクに似ている。
ちょっと休憩して、来た道を引き返します(14:59)。今度は連続の登りですから、あまり楽ではありません。
お客さんの一人が足がつってしまいました。すかさず他のお客さんが漢方薬を差し出す。つった時の漢方薬があるのを初めて知りました。私と同じでお腹をこわしていて、水分を控えていたのも原因の一つのようです。
山の上からレンジャーが馬に乗って現れ、足のつったお客さんを乗せて上まで運び上げました(写真下)。馬に乗れるなんて・・・なんか急にオレも足がつったような気がするので乗せてもらえませんかねえ(笑)。
もっとアヤメ 車に乗り込み、高度を上げて行きます。写真下ではまるで平地を走っているように見えますが、実際には200m近くも登っています。
先ほどまでと違い、空は雲で覆われて、今にも雨が降りそうです。雲の切れ間から光が射している(写真下右)。このあたりで標高は1800mをこえています。
この平原に小さなアヤメが咲いています(16:39)。背丈が10cm前後と小さいわりには学名が長い(笑)。先ほどアクス川に降りる時の斜面に咲いていたアヤメと違い、こちらは日本のアヤメと同じように葉も細く、乾いた感じです。
写真上 Iridodictyum kolpakowskianum (Iris
kolpakowskiana)
このアヤメは標高2000mくらいまでの天山山脈で見られ、夏には乾いてしまう粘土質の土に育つとあります。ここの土は粘土質とまではいかないが、非常に細かい土が固く堆積しているので、歩きやすい。
3~4月の早春に花を咲かせるというから、花も終わりの時期で、ここは標高も高く、春が遅いで、うまく残ったようです。ネット上で掘った様子を見ると、地上部と同じくらいの長さに茎が地下までのびて、その先に球根がついています。
小さなアヤメなので寝転がって撮るしかありません。写真下は花と一緒に記念撮影をしているところで、腹ばいの二人の間にアヤメがあります。
ここにも午前中に見たのと同じ赤、白、ピンクのエンゴサクが咲いています。アヤメとエンゴサク以外はほとんど花がありません。
写真上 Corydalis ledebouriana. 写真下左では、ちょっとわかりにくいが、遠くの雨雲から雨が降っているのが見えます。今日の花の観察はこれで終わりですので、雨に追いつかれないように、急いで帰りましょう(17:08)。
午前中、問題になった川も今回は難なく通過しました(写真下右)。
虹と天山山脈 右前に虹が現れました。ツアーリーダーの松森さん(仮名)は前のランド・クルーザーに乗っているのをいいことに、私が勝手にこちらの車両の停止命令を出します(笑)。 虹は左だけはっきりしていてアーチは途中から消えて見えなくなり(写真下左)、右側に虹の足下が現れています(写真下右)。
来た道を振り返ると・・・うわっ、すごい、天山の雪山が連なっています(写真下)。後ろだったので、雪山が見えていることに気がつきませんでした。
グーグル・アースで見ると、写真上左の一番高い山はウズベキスタンとの国境にある4000mほどの山のようで、名前はわかりません。一番高いように見えても、実際は違うのでしょう。ここでは4000mの山はそれほど珍しくない。 雪の天山山脈が一番きれいに見えたのはこの時でした。 「西天山(Western
Tien-Shan)」は2016年にユネスコの世界遺産に正式に登録された名称です。ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスの三ケ国にまたがる地域なのに範囲がはっきりしない。ここのアクス・ジャバグリ自然保護区など七カ所の保護区から成り立っていますから、線が引けるはずです。ところが、ユネスコのホームページにいっても、全体図が探せません。 ここに限らず、地図が探せないというのはしばしばあります。たとえば、今回の天山山脈とはどこからどこまでを指すのか、はっきりしない。山脈はたいていそうです。山と平地の境が曖昧だから、明瞭に決められないのはわかるが、おおまかでもいいから、囲んでくれればいいのに、探せない。 Western
Tien-Shan(西天山)は中国語のTien-Shanという発音がそのまま使われています。元々はウルグル語のテンリ・タグ(Tengri
tagh)から来ていて、中国語がこれを取り入れたそうです。しかし、それでもShan(山)の発音は中国語ですから、中国名がそのままが地名になっていることになります。 小雨の中を馬が山の方に登って行きます(写真下)。放牧のためなのだろうが、春の冷たい雨に濡れて、馬も人も寒そう。
途中、虹を見ながら、六時すぎにゲスト・ハウスに戻りました(18:05)。 虹の下の牛 まだ明るいし、雨も降っていないので散歩に行きます(18:41)。昨日も今日の朝も散歩できなかったので、少しでも村を回りたい。下図の朱線が私の散歩コースです。ここは三泊するので、村をいくつかに区切って散歩します。まずはゲストハウスのある南東部分です。 上の衛星写真が村全体ですから、簡単に一周できるような小さな村です。また、道が縦横に作ってあることから、自然発生ではなく、人工的に作られた村なのがわかります。
通りから家の敷地を見た範囲では、ニワトリが放し飼いになっているくらいで、おそらく大半が牧畜をしている農家でしょう。
また虹です。ただの虹だが、何度見てもうれしくなる(笑)。 虹の根元に走って行きたい衝動を抑えていると、遠くからたくさん牛の鳴き声が聞こえてきました。虹のアーチの下を放牧されていた牛が歩いて来ます。
馬に乗った牧童に手を振ると、彼も手を振る(写真下)。 またしても向こうからたくさんの家畜の鳴き声が聞こえてきました(写真下)。羊らしい。こちらの牧童は子供が二人です。
続いて反対方向からまた牛が来ました(写真下)。先ほどの牛とは別です、と牛が教えてくれたのではなく、馬に乗った牧童が別人です。放牧が終わり、村に連れ帰る時間らしい。
少年は馬を連れ帰り(写真下左)、ジャバグリの猫は見慣れない人間を見る(写真下右)。
まだ十分に明るいので、通りではまだ子供たちが遊んでいます。
子供たちに声をかけると写真を撮らせてくれました(写真下左)。私が何枚も写真を撮るから、子供たちはふざけて隠れる(写真下右)。当然、私は追いかけて撮る(笑)。
村は牧畜用の草原に囲まれています(写真下)。すぐそばに雪山の見える夕方のジャバグリはすごくいい。私は山や雪山の見える所で育ったので、こういう光景はあまり違和感がありません。 雪解け水で川の水量は多く、かなりの勢いで流れています(写真下)。
川縁に梅のような花が咲いています(写真下)。
ゲスト・ハウスに戻り、八時から同じ食堂で夕飯です。写真下がカザフスタンのビールです。 料理は素朴だが、がんばって作ってくれているのがわかります(写真下)。
食事の時、ターニアさんが「Flora
of the western Tien shan(西天山の花)」という、私たちの旅行にはぴったりの本を見せてくれました(写真下)。英語、ロシア語、韓国語で書かれた本で、残念ながら絶版で、彼女も韓国で再販された本をかろうじて入手したそうです。 こういう貴重な本はぜひ電子媒体にしてほしい。ただ電子本は規格が乱立して使いにくい。何冊か購入しましたが、使いにくく、値段に見合わないので、私は書籍を購入して自分でPDFファイル化するという非効率的な方法に頼っています。 日本では著作権が切れているにもかかわらず、国会図書館が電子化して公開するのを出版社が反対してできないなどというケースもあります。著作権は守られるべきだが、過剰な保護は社会全体の利益を損なうことになります。著作権を一律にあてはめるのではなく、学術論文、古典など社会性の高いものは著作権の期間をもっと短くしないと、図書室や倉庫に埋もれたままになってしまいます。 “Flora of the western Tien shan”, Geo Books. 睡眠不足が重なっているので、何もせずにとにかく早く寝ようと11時前にはベッドに入りました。寒いのに暖房機を取られてしまったので、リーダーの松森さん(仮名)のお勧めにしたがい、ペットボトルにお湯を詰めて湯たんぽにしたところ、なかなか良い。 そこで次の日に湯たんぽにしようと、ウズベキスタンから持ってきた大きいペットボルトを使い切って机の上に置いておいたら、部屋の掃除に入った従業員にゴミと間違えられて捨てられてしまいました。ベッドのシーツもタオルも取り換えないので、他に仕事がなかったのでしょう(笑)。 |