天山山脈のチューリップ 8日目 2017年4月25日(火) (タシケント) → 成田 窓を開けたまま眠ったので、外の明るさで目が覚めたのが夜中の二時半頃でした。数時間は眠ったのでしょう。 雲があって地上が見えないのでモニターを見ると、中国を横断して北京近くにいます(写真下)。 飛行機の対地速度は時速1000kmを越えています(写真下)。来る時には800kmを下回ることもありましたから、偏西風のすごさを見せつけられます。 モニターの飛行経路を見るとちょうど北京(Beijing)の北側を通り、来る時と同じで、まるで北京を避けるかのように急に南下します。いずれにしろ、外は雲で地上は何も見えない(写真下右)。PM2.5ではなく、ただの雲だと思います(笑)。 食事が出ました(ウズベキスタン時間2:51)。外がいくら夜明けでも、ウズベキスタン時間では夜中三時頃ですので、お茶だけにしておきました。 北日本遊覧飛行 中国も朝鮮半島も日本海も雲だらけで、ほとんとが地上は見えず、金沢市あたりから日本に上陸すると、ようやく雲が減り、地上が見えてきました(写真下右)。 雪山の向こうに見えているのは富山湾らしい(写真下)。 内陸部に入ると、真下には雪山が連なっています。天山山脈を見てしまうと、規模はちょっと劣るけど、この狭い国でこれだけの山脈があるというのも面白い。日本は何千万年か前に大陸から切り離され、しかも太平洋プレートがフィリピンプレートとの微妙な力具合によって東北地方を押し上げて奥羽山脈などを作り出したのだという。私の家の近くの、川などあるはずもない山の上に角のとれた川原石がたくさんあるのを奇妙に思っていました。 飛行機はどういう訳か、本来の成田までの直線コースから大きく外れて、北に迂回しています。 やがて大きな湖が見えてきました(写真下右)。たぶん福島県の猪苗代湖です。写真下左の平野は会津若松です。写真下右のすぐ北側にあるのは磐梯山で、右側にあるのが安達太良山、さらに奥の北側に見えるのが吾妻連邦や奥羽山脈ということになります。 福島から太平洋沿いに南下して茨城県に入り、霞ヶ浦を渡りました(写真下左)。写真下右の陸上競技のトラックのような施設が二つ見えているのは、茨城県美浦村にある馬術のトレーニングセンターです。私としてはこのあたりで下ろしてもらってもいいのだが(笑)。 飛行機は茨城県と千葉県の境にある利根川をこえて(写真下左)、成田空港へと降りていきます。ちょっとした北日本の遊覧飛行でした。成田に着陸して(日本時間9:27、ウズベキスタン時間5:27)、八日間のチューリップの旅行も無事に終了です。 今回の旅行は参加者の人数も多かったので、ワイワイと楽しくすごせました。特に82歳組が三人もいたので、その若さと健脚ぶりに年下の一同はびっくりし、異口同音に目標にしなければならないとかたくチューリップに誓いました(笑)。 日本と同様に春が遅かったので、目的のチューリップが見られるか懸念されましたが、結果はごらんのとおりで、特に最後のレッド・ヒルでのチューリップはトドメの一撃でした。 参考のために主な経費を記載しました。成田での駐車場を変えました。これまで借りていた業者が基本料金を加えたので、事実上の値上げをしてしまったからです。今回借りたアラジンレンタルスペースは前に一度借りたことがあります。ネットでの評判は不愛想だとあまり芳しくはありません。しかし、従業員の対応、車の保存、送迎の待ち時間など基本的なサービスは二度とも問題なく、私の不快感はありませんでした。唯一の不満と言えば、ネットで予約ができないことくらいでしょう。ネットでの不評はちょっと気の毒な気がします。
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