雲南のノモカリスと青いケシ 2019年6月22日(土)~6月29日(土) 旅行主催: ネイチャリングツアー事業部 (アルパインツアーサービス株式会社) 「雲南省・二つのノモカリスと新しい青いケシ分類群を訪ねて」 日程表
植物名の判断 旅行を主催したネイチャリングツアー事業部では、帰国後に旅行中に見かけた植物の学名や根拠となる植物図鑑のページ数などが書いてある一覧表を送ってくれます。これは非常に助かります。この旅行記でも主にこの一覧表を元にしています。しかし、その資料を元にして最終判断をしたのは素人の私ですから、くれぐれも信用しないでください。 他にも次のような本やホームページを参考にしています。 “The
Genus Meconopsis: Blue Poppies and Their Relatives” Christopher Grey-Wilson,
Royal Botanic Gardens Kew, 2015. 次と同じ著者による青いケシの専門書です。400ページにも及ぶ大著は今後青いケシの標準的な教科書となるでしょう。 “Guide to the Flowers of
Western China”
Christopher Grey-Wilson & Phillip Cribb, Kew, 2011. 今回の旅行先の雲南など中国の西部に特化した図鑑で、質、量ともにすごいとしか言いようがありません。日本のアマゾンで9217円で購入しました。 『横断山“三江并流”腹地野生观赏植物』潘发生、彭建生、中国民族摄影艺术出版社、2008年. 現地の植物ガイドが勧めてくれた本です。定価160元(2880円)で購入しました。中国語の本なのに、学名を日本語のカタカタで表記しています。これは『ヒマラヤ植物大図鑑』の著者である吉田外司夫氏が協力したことが理由です。日本語対応の「書虫」というサイトでは送料込みで5,260円で売られています。掲載された植物の数は多くないが、手軽に使えるという点では優れています。 『ヒマラヤ植物大図鑑』吉田外司夫、山と渓谷社、2005年 題名どおりで、ヒマラヤやチベットの植物図鑑としては日本の最高峰でしょう。 『雲南花紀行』管開雲、魯元学、邑田仁、李樹華、紀伊国屋書店、2003年 『雲南のシャクナゲ』日本放送出版協会、1981年、(原本『雲南杜鵑花』冯国楣、云南人民出版社) 二冊とも中国人の著書で両国の協力で出版された本です。日中が協力した時代もあったのに、それが遠い昔であるのが残念です。 “Flora of China” 花の名前を検索すると、このホームページに良く行きつきます。 “Harry Jans” https://harryjans.smugmug.com/ 筆者は世界中の花を撮影する中で、チベット、雲南、四川などにもたびたび訪れています。 参考資料 「雲南の森林史(Ⅰ)」「雲南の森林史(Ⅱ)」阿部建一、東南アジア研究、35巻、3号、1997年 「雲南の多民族村 における森林利用 と 「森林創出」」郭艶春、東南アジア研究、36巻、3号、379-423ページ、1998年 豊かな森林であったはずの雲南がどうして雨もろくに降らないような場所になってしまったのか、その経緯を知る上で、これらの調査論文は役立ちました。 地図 旅行記の地図は百度(Baidu)、グーグル、Mapcarta、ヤフー、オープンストリートマップの地図を加工して用いています。地図もストリートビューも中国は自国の百度以外は許さないという方針のようです。今回は山岳地帯が多く、不鮮明な衛星写真が多く、地図に頼ることになり、衛星写真のないMapcartaの等高線の入った地図が役立ちました。 日本との時差 -1時間 (日本時間の朝8時は中国時間の朝7時) 為替 1元=17.2円 (現地で290元=5000円で換金した時のレートで、この旅行記では18円で換算します) 名称と表記 中国、中華人民共和国、 雲南、云南(この旅行記では雲南と雲南省の明瞭な区別はしていません) 麗江、丽江 玉龍雪山、玉龙雪山 ナシ族 納西族 老君山、老君山九十九龍潭景区、老君山九十九龙潭景区 迪慶チベット族自治州、迪庆藏族自治州、迪庆、デチュン シャングリラ、香格里拉、中甸(旧名) 石卡雪山、シーカー雪山 碧沽天池、天池 納帕海、纳帕海、ナパハイ、纳帕海自然保护区、納帕海依拉草原景区 錦里、锦里古街、jinli、ジンリ 1公里=1km ホテルへの個人的評価 宿泊したホテルへの私の個人的な評価を五段階で、0.5刻みで表しました。私が宿泊した範囲での主観的な評価です。評価の対象は主に自分が泊まった部屋です。ホテルの格付け、建物の外観、付属している店、レストランなどはほとんど点数に入れていません。部屋の設備や備品などがそろっているか、清潔であるか、ネットが使えるか、それらが料金からして妥当なものか、などが判断のポイントです。費用対効果を重視し、設備に問題があっても料金が安ければ減点はしません。3.0を一応の合格ラインとしています。 5.0点 最高級ホテル。設備やサービスともに文句なし(私が泊まる可能性はほとんどない)。 4.0点 ホテルとして一通りの設備とサービスがあり、特にマイナス点がない。 3.0点 値段相応の最小限の設備とサービスがあるが、いくつか問題点がある。 2.0点 ホテルの体裁はとっているが、二度と泊まりたくない。 1.0点 ホテルとは言えない、またはホテルとして致命的な問題がある。 飛行機への個人的評価 搭乗した飛行機への私の個人的な評価で、A~Eの5段階で表しました。航空会社と飛行機は別物ですが、一緒に評価しています。安全など大前提となる条件はもちろんのこと、事前に座席予約ができるかどうか、座席の良し悪し、客室乗務員の接客態度、食事、トイレ、衛生、座席のモニターと映画など、サービス内容が判断のポイントです。 A 大いに満足。誉めるべき良い点がある。 B 満足。大きな過不足もなく、必要要件は十分に満たしている。 C 普通。小さな不満がいくつかあるが、必要要件は最小限満たしている。 D 不満足。改善するべき問題がある。 E 大いに不満足。航空会社に苦情を言いたいほどの明瞭な問題がある。 |