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南アフリカ花の旅

12日目 2011827()

ケープタウン → ヨハネスブルグ → (香港)

 

 朝、七時起床。窓を開けると快晴です(写真下)。帰国の日ではなく、これが昨日までの天気だったら言うことないんですけどねえ。体調はまだ完全に回復していないので、朝の散歩は中止しました。

 

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 八時にレストランに行き、食事をしました。食欲は相変わらずなく、野菜、果物、パン、チーズ、ヨーグルトだけは何とか口に入ります。食あたりしたパエリアには米が使われていたので、米飯が食べられません。

 

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 今日は、ケープタウンからヨハネスブルグに行き、そこから香港への飛行機を乗り継いで帰国します。丸24時間以上の長旅です。

10時にホテルを出て、ケープタウンの飛行場に向かいました。

飛行場で日本まで三便のチケットを受け取ります。しかし、来た時と同じで、受付はいい加減です。私は通路側を希望すると、係員はOKと言ったにもかかわらず、実際乗ってみると、ヨハネスブルグから香港までが通路側だっただけで、後の二便は通路側ではありませんでした。これだけコンピューターでオンライン化されているのなら、チケットに座席位置も印字するようにするのはそれほど難しくないはずです。

 

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 乗ってみると、私の席は通路の内側です。医者からもらった抗生物質を飲んだので、二時間くらいのフライトならトイレの心配はないとは思うが、ちょっと不安です。幸い、後ろにいた松森さんの列は一人だったので、彼女は反対側の通路側の席に移動して、彼女の席をゆずってくれました。遠慮なく、彼女の親切に感謝して申し出を受け取りました。

 離陸がちょうど昼の時間だったので(12:22)、離陸して間もなく昼食が配られました(12:38、写真下右)

 

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 着陸直前にかなり揺れながらヨハネスブルグに着陸(13:56)

 ヨハネスブルグ空港で国際線に移動します。ところが、空港内がわかりにくい。普通、国内線から国際線に移るのには掲示板に従っていると自然に行けてしまうのに、ここにはそれがありません。私はただ後ろをついて行くだけだから楽だったが、一人なら道に迷ったでしょう。往きの時に冨山さんがポーターを雇ったのもわかるような気がします。

 

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 空港内のトイレにいわゆる和式があるのには驚きました(写真下左)。今回の旅行中は和式は見たことがありませんでした。和式はアジア地域に限定された様式なのかと思っていましたが、少なくとも南アフリカにはあるようです。

 

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 出発まで時間があるので、残っていたランドでお土産などを買い、ほぼ全部使い切りました。南アフリカは金とダイヤモンドの産地として有名だから、空港内の店は貴金属店であふれているのかと思ったら、普通の空港と変わりません(写真下)

店でルイボス茶を買おうとすると、何種類かのパッケージがあり、棚に値段が張ってあります。しかし、棚に並べた人がその違いを無視したらしく、デタラメに置いてあります。どれがどの値段なのかがはっきりしないので、店員に聞くと、バーコードの読み取り機を持ってきて調べても、結局、「わからない」との返事でした()

 

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我々の今夜のホテルになる南アフリカ航空のエアバス340-300eのボディには「ネルソン・マンデラの日」というペイントがあります(写真下右)。こうやって民衆に慕われる為政者もいれば、そうでない人もいます。

 

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 飛行機は今回もほぼ満席で、私は通路側でした。ケープタウンの係員が手配したのではなく、単なる偶然です。ところが、隣の飯島さんは通路側を係員に希望したにもかかわらず、窓側の席でした。彼は治療のために利尿剤を飲んでいるからと困った様子なので、席を交換しました。ただし、緊急時は私が飯島さんを踏み越えてトイレに行くという条件付きです()

 

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 飛行機は離陸(17:12)。アフリカともさようならです。街並みが見えなくなり、高度を上げるにつれて、夕闇が迫ってきました(写真下)

 

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ザンビアで狙撃された

 飯島さん(仮名)は今回の旅行でカメラは落とすし、荷物は鍵を開けられるなど災難続きでしたが、彼はものすごい強運の持ち主なのです。飯島さんの体験をお話します。

 飯島さんはアフリカが好きで、三十回以上アフリカを訪問したことがあります。2002年、ザンビアに観光旅行した時、彼は観光中に狙撃され重症を負いました。

 乗用車で一般道を走行中、突然、狙撃されたのです。銃弾は彼の胸骨のど真ん中に当たり、そこで止まったため、最初は撃たれたことも気が付かなかったそうです。隣のドライバーは右腕を撃ち抜かれ、ほとんど右手が使えない状態でした。後ろに座っていた女性客が看護士だったので、自分の衣類を破いて、運転手の腕に巻き付けるように指示し、飯島さんが縛ってあげました。その間もドライバーは冷静で、100キロ近いスピードで走っていた車をそのまま運転して、前を走るもう一台のツアーの車に追いつき停車させ、ようやく助けを求めました。

 撃たれたのは二人だけではなく、飯島さんの後ろに座っていた女性客は足の付け根を撃たれ、すでに呼吸がありませんでした。看護士が必死に人工呼吸をしましたが、帰らぬ人となりました。

 その頃になってようやく飯島さんは自分も撃たれたことに気がつき、二時間かけて病院に連れて行ってもらいました。白人の女性の医者が飯島さんを診て、すぐに手術すると宣告したが、実際に手術が始まったのはさらに二時間も後でした。

 

病院は食事が出ない

 飯島さんはそのまま入院しました。夕方になると看護士が新聞紙に入れた薬を持ってきて「食後に飲むように」と指示しました。ところが、いつまで待っても食事がでません。しかたないので、そのまま眠ってしまったそうです。

翌朝になると、また、同じ看護士が同じ薬を持ってきて「食後に飲むように」と言うが、そもそも朝食がでない。

後でわかったのは、ザンビアでは患者の食事は家族が供給することになっているので、病院からは食事が出ないのです。見舞いに来た添乗員に食事を頼んだという、笑うに笑えない話です。

 飯島さんには不幸中の幸いがありました。一つ目は、銃弾が胸骨に当たってそこで止まったために、玉を取り出すだけで済んだことです。もし、少しずれて肺を貫通していたら、たいへんなことになっていたでしょう。彼にその傷跡を見せてもらいました。

 二つ目は、もっとゾッとする話です。車を調べたところ、飯島さんの座席にはもう一発、銃弾がちょうど頭部にあたる所を貫通していました。ところが、たまたま飯島さんは深く腰掛けて頭の位置が低かったので、当たりませんでした。もし、普通に腰掛けていれば、頭に当たり、即死だったでしょう。

 運の良さに感謝して、飯島さんはアフリカでストリート・チルドレンを助けている団体に寄付をしているそうです。

 

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ザンビアの病院と違い、この飛行機では夕飯が出ました(写真下、18:09)。相変わらず食欲はあまりないので、野菜やパンなどを食べました。肉類はもちろん、ご飯もダメで、お茶などの水類だけは摂りました。

 

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 夜8時頃、消灯です。しかし、私は体調不良もあり、眠れません。来る時と同じで、映画を観ようとすると、当然、英語版しかなく、来る時の飛行機と同じで、映像や音声が途中で途切れて、まともに機能しない。映画『カンフー・パンダ』(Kung Fu Panda)は観ている途中で止まってしまい、次の映画は最初から具合が悪く、あきらめました・・・おれの体調と同じだ()

 最後に時計を見たのは夜中の二時半すぎでした。長時間飛行機に乗ること自体はそれほど苦痛でないが、飛行機で寝るのはかなりの苦痛です。

 飛行機内で不快感を覚える人は多く、原因は気圧です。外は高度一万メートルですから、気圧は地上の三分の一くらいしかありません。しかし、機内に一気圧かけたら機体が持たない。そこで、機内を高山病を発症しない程度のギリギリの低い気圧にします。私の気圧計では800hPa前後でしたから、平地の1013hPaに比べると、二千メートル以上の山の上にいるのと同じです。元々、高山病に弱い私が不快感を覚え、眠るのにも苦労するのは不思議なことではありません。

 全日空で新しく導入するボーイング787は気圧を従来よりも高くできるような設計になっているそうです。「ドリームライナー」という名称どおりに、寝心地も良くなるでしょうか。

 

 

13日目 2011828()

(ヨハネスブルク) → 香港 → 成田

 

 朝、四時半に目が覚めました。数時間は眠ったのでしょう。窓を開けてみると、雲が眼下に見えます(写真下)

 

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しばらくすると朝食が出ました(4:56)。体調不良と睡眠不足で食欲はありません。果物だけ食べ、お茶を飲みました。飛行機はベトナムを横切り、南シナ海に出ました(写真下右、5:12)

 

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飛行機が高度を下げ始めたので、窓から見ると眼下に香港が見えてきました(写真下6:43)

 

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 13時間の長旅を終えて、南アフリカ時間の朝に香港に到着(南アフリカ時間6:47、香港時間12:47)。ここで時間を6時間進めますから、香港ではお昼すぎです。乗り換えまでの数時間を待合室の近くですごしました(写真下)。売店をのぞき、今でも香港ドルがあるのを知って驚きました。

 

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 我々が乗る全日空のボーイングB767-300はパンダ飛行機です(写真下)。この飛行機でも、ケープタウンで通路側を頼んだのに、実際は窓際の席でした。

 

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 曇り空の香港を飛び立ち、一時間ほどして食事がでました(写真下左、15:58)。日本時間では午後五時頃ですから、夕食なのでしょう。ご飯類は食べられないが、茶ソバがとてもおいしく感じました。

 

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 予定よりも少し早く成田に到着し(20:05)13日間のツアーも終了しました。成田から自宅に向かう途中、すでに夜の九時近くなのに夕食がまだだったので、機内食の茶ソバに味をしめて、コンビニでソバを買って食べました。うまかった。ようやく食欲が戻って来たようです。

 

 新和ツーリストはさすがに花と鳥の専門ツアー会社だけあって、最初から終わりまで花で埋めつくされた素晴らしい旅行でした。花の撮影には余裕のある時間配分でした。このツアーのリーダーであり、会社を作った冨山さんが花好きであることがこのツアーを良くしている最大の理由でしょう。

 

 参考のために、今回の旅行にかかった主な費用を掲載します。

 

主な内容

金額()

備考

旅費

580,000

参加者が10人をこえたので62万円から割引になった。

成田空港施設使用料

2,520

 

出国税・空港税

16,180

 

燃油サーチャージ

37,000

 

一人部屋

60,000

 

旅行保険追加

4,200

事故時の治療、救護費の保険

成田空港駐車場料金

4,200

成田エアポートパーキング

合計

704,100

 

 

 

 

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