トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

 

 

 

チリ・アンデスの奇妙なスミレたち

2日目 20191211()

(ロンドン) → サンティアゴ → ポルティーヨ

 

 

 イギリスを出た飛行機は大西洋を南下して、南米大陸へ近づいています(イギリス時間05:34)

 

PC110200b-1 PC110201b-1

 

 飛行機が南米を縦断して、チリに近づいた頃、ようやく青い窓が解除され、外の風景が見られました(09:44)。ちょうどアマゾンを縦断して、アンデス山脈に入ろうとしています(写真下右)

 

PC110222 PC110213b-1

 

 朝食です(10:29)。つまり、後二時間ほどで到着するらしい。

 

PC110224b

 

 やがて窓の外にわりとなだらかなアンデス山脈が見えてきました(写真下)

 

DSC_6296_545b

 

 このあたりはアンデス山脈の中でも中央アンデスと呼ばれ、標高4000mくらいに広大な高原が広がる地域です。

 

DSC_6309_558b PC110247b-1

DSC_6314_563b

 

 夏といえ、標高4000mも珍しくないアンデス山脈なのだから、雪山を期待したのに、ほとんど雪がありません。これはちょっと意外でした。アンデス山脈でも、地球温暖化で氷河がどんどん溶けだして縮小していることが報じられています。

 

DSC_6294_543 DSC_6323_572

DSC_6332_581 DSC_6344_593

 

 2019年9月にあった国連気候行動サミット2019UN Climate Action Summit 2019)での小泉環境大臣の発言に失望しました。マスコミでは彼のセクシー発言ばかりが取り上げられているが、あんなのはどうでも良い。それよりも、日本の石炭火力発電技術がいかに優れているかなどという時代錯誤の主張が、世界的な嘲笑の対象になっていることを知らないのは彼の勉強不足です。日本は今でも新規に石炭火力発電所を作る計画があるのをご存じですか。地球温暖化への世界の危機感から日本は遠く離れている。

 

DSC_6311_560b

 

DSC_6337_586 DSC_6342_591

 

 飛行機は高度を下げ、薄いモヤの中に突っ込んでいきます(写真下)

 

DSC_6372_621bb

 

DSC_6352_601 DSC_6380_629

 

 やがて住宅地や畑が見えてきました(写真下)

 

DSC_6384_633 DSC_6386_635

 

 

ようやくチリに到着

 サンティアゴにある国際空港(Aeropuerto Internacional Comodoro Arturo Merino Benítez)に到着しました。日本との時差はちょうど12時間です。チリ時間で121109:44、イギリス時間で12:44、日本時間では21:44です。成田を発ったのが121012:35ですから、ほぼ33時間かかったことになります・・・ひたすら疲れた()。前回、2015年にチリからアメリカ経由で成田に戻った時は約29時間でした。乗り換え時間が違うから比較はあまり意味がないが、どちらにしろ、長い。

 

PC110250 PC110252

 

 この空港は横長の建物が一つあるだけで、国際空港にしてはわりと小さい。

 

PC110255

 

 植物ガイドのパトリシオ・ロペスさんと合流しました。学者肌のとても穏やかな人です。私は四年ぶり、もう一人のお客さんは三年ぶりの再会です。

 

DSC_6391_640b DSC_6394_643b

 

 大型バスに11人ですから余裕です。普通、毎日座席を変えるのですが、最後部は人気がないので、私の指定席になりました。悩まなくても良いから楽です。

 

DSC_6412_661b DSC_9525_5577

 

 今日はこれから、サンティアゴの北東にあるポルティーヨまで行きます。ポルティーヨは標高2800mほどのアンデス山脈の中のスキー場で、アルゼンチンとの国境近くです。

 

routemap191211

 

 空港はサンティアゴの西側にあるので、市内には入らず、北に向かいます。

 

DSC_6407_656 DSC_6421_670

 

 道路の両側にはアカシアが生えています。この光景には四年前の記憶があります。

 

DSC_6432_681 DSC_6440_689

写真上下 Acacia caven

DSC_6464_713 DSC_6465_714

 

 耕作地に使える所にはブドウ畑が広がっています(写真下)。日本の輸入ワインはチリが2015年から連続五年トップです。

 

DSC_6505_754b DSC_6509_758b

DSC_6514_763b DSC_6485_734

 

 雪山を写すためにバスを停めました(写真下)。南米最高峰のアコンカグア(6,960m)です。ただ、遠くて霞がかかっているのであまり良い被写体ではありません。山頂部分の雲の形から、強風が吹いているのがわかります。

 

DSC_6481_0001b DSC_6530_0001_01b

 

 空は晴れて、空の高い所では強い風があるらしく、日本なら秋に見られるような筋雲が流れています(写真下)

 

DSC_6519_768 DSC_6539_788

DSC_6566_815 DSC_6626_875b

 

 畑のそばにあったピンク色の花がきれいなので、熱心に撮っていると、「このあたりのはすべて外来種です」と言われて、急に意欲がそがれた()

 

DSC_6487_736 DSC_6488_737

写真上下 Oenothera rosea

P1040414 P1040416

 

 写真下も撮ってから意欲をそがれたヒルガオで、欧州からの外来種です。

 

P1040419

写真上 Convolvulus arvensis

 

 写真下は四年前にもチリで見て、とても気に入ったバス停です。統一された瓦屋根と土壁で出てきて、雰囲気が良い。日本のバス停の多くは屋根さえもありません。こういう公共的な物に余裕がないのは、文化的な貧しさです。ただ、チリでも都市部ではこういう情緒のあるバス停は消えつつあります。

 

DSC_6579_828 DSC_6581_830

DSC_6545_794 DSC_6630_879b

 

 谷川に沿った道を上流に向けて進みます。道の両側には時々、人家が見られます。

 

DSC_6558_807 DSC_6562_811

 

 上流に行くにつれて、大きな樹木は消えて、写真下右のようなシャボテンが現れました。

 

DSC_6590_839 DSC_6589_838b

DSC_6600_849 DSC_6605_854

 

 人家が消えた頃から、両側の山が迫り、道は谷川に沿って高度を上げて行きます(写真下)

 

DSC_6644_893 DSC_6652_901

DSC_6670_919b DSC_6658_907

 

 やがて道は谷の奥に達して、そこから峠を目指して七曲りの斜面を登ります。

 

DSC_6674_923b DSC_6710_959

Portillo191211

 

 道は急な斜面をうねうねと曲がりながら登って行きます。すれ違うのは大半が大型トラックで、アルゼンチンとの国境がこの先にありますから、物資の輸送トラックでしょう(写真下)

 

DSC_6692_941b DSC_6686_935b

DSC_6707_956 DSC_6681_930

 

 

ホテルは標高2800m

 七曲りの坂道を登り切った所にあるホテル・ポルティーヨ(Hotel Portillo)に到着しました(13:47)。このホテルの名前は他にもCentro de ski PortilloChalets Hotel Portilloなどがあり、いずれもこの真黄色いホテルのことです。

 

DSC_6920_1168 DSC_6918_1166

(https://www.skiportillo.com/en/)

DSC_6727_976b DSC_6985_1233b

 

 ホテルのレストランで昼食です(写真上右、13:57)。ここは目の前にインカ湖(Laguna del Inca O del Portillo)がある素晴らしい眺めのレストランです(写真下)

 

DSC_6764_1013

 

 レストランの従業員が私をわざわざ呼び止めて、店内に流れている音楽を指さします。胡弓の演奏で、つまり私たちを中国人だと思っている()。私はすぐに、これは中国の音楽で、私たちは日本人だと言ってしまいました。せっかく気をつかってくれのだから、お礼だけ言えばよかったのに、よけいなことを言ってしまった。

 

DSC_6734_983 P1040420

 

 たいていレストランは飲み物は別途料金なのに、ここは小瓶のワインとミネラルウオーターは食事に付いてきます(写真下右)

 

P1040421-1 P1040423

P1040425-1 P1040426-1

 

 

ロゼットヴィオラ 

 食事を終えて、一休みの後、山に登り、いよいよロゼットヴィオラを探します(15:28)。花などありそうもない標高3000mの瓦礫の斜面です(写真下)

 

DSC_6785_1034 DSC_6800_1049

DSC_6810_1059 DSC_6817_1066

 

 ありました。瓦礫の斜面に松ぼっくりか、キノコみたいなのが生えています(写真下)。これがスミレだという。私は今年九月にエクアドルでロゼットヴィオラを見ているものの、何度見ても、これがスミレだということに驚かされます。しかも、これで花が咲いている。

 

DSC_6808_1057 

写真上下 Viola atropurpurea

DSC_6803_1052 DSC_6827_1076

 

 松ぼっくりの頭の部分を見ると、何か芽のようなものが出ていて、これが花です。何だか、良くわからないので、カメラで拡大してみましょう。

 

PC110317 DSC_6805_1054

PC110336 PC110325

 

 老眼では何だかわからない花を拡大したのが写真下です・・・なんだ、これ?色も形も奇妙だが、何より奇妙なのが、花弁の上に生えている白い綿毛です。カビじゃないよな()

 

PC110319b

 

PC110315b

写真上下 Viola atropurpurea

 

 白い毛のような物を拡大したのが写真下で、小さな花びらのようなものが密に生えていて、しかも、白だけでなく、薄いピンク色もあります。拡大してもやっぱり何だかよくわからん。虫を集めるために、白い毛を生やして目立つようにしたのでしょう。ネット上での写真では、ここのように両側の二つの花弁だけでなく、残りの花弁にも生えた「ひげ面」もあるようです。

 

PC110331b PC110319b

 

 花に、頭が茶色で腹が黒いアリがいて、蜜を集めているらしい(写真下)。アリと比べてもわかるように、花は小さい。

 

PC110256 PC110258

P1040539

 

 写真下は雄しべか雌しべか、緑色の突起物が見えます。

 

P1040538-1 P1040536

P1040526-1 P1040543-1

 

 このスミレはチリの中部と隣接するアルゼンチンに分布し、ここでは花弁が濃い紫や写真下のようなやや茶色ですが、他にも黄色、白などもあるようです。

 

PC110329 PC110331

PC110320

 

 たぶん写真上が完全で、写真下は白いヒゲが少なく、イマイチの開花です。

 

PC110313 PC110309b

 

 

黒いロゼットヴィオラ

 すぐ近くの斜面に別なロゼットヴィオラがあります(写真下)

 

P1040564b P1040574b

写真上下 Viola montagnei

P1040576 P1040603 P1040609

 

 一つ目のロゼットヴィオラの鱗で覆われたような姿と違い、こちらは葉と葉の間に隙間があります。その代わり、葉にたくさん毛があって、これが防寒か、防水かわかりません。

 

PC110307bb

 

PC110288 DSC_6820_1069

 

 花弁の表面に白く汚れているように見えるのは、細かい毛のような物が生えていて、ホコリが付いたように見えるのです。先ほどのロゼットヴィオラはその一部が白く伸びてヒゲのようになったのでしょう。

 

PC110284b PC110274b

PC110293 PC110275

 

 花弁の色は、写真下の花弁の黒と白の境目を見ると、実は濃い紫なのがわかります。

 

PC110299 PC110303

PC110296 P1040577

 

 花の大きさは前のロゼットヴィオラとほぼ同じです。

 

P1040556 PC110295

PC110281 PC110277

 

ヴィオラ以外の花

 写真下など、よほどスミレみたいですが、ゴマノハグサの仲間です。チリ中部とアルゼンチンの山岳に分布し、標高4500mまで生えているというから、かなり丈夫な植物です。

 

P1040431 P1040434

写真上下 Melosperma andicola

P1040429 P1040432

 

 写真下は、学名にパタゴニアが入っているから、チリ南部のパタゴニアに生えているかと思ったら、このあたりのチリの中央部とアルゼンチンに分布する植物です。根茎に甘味があり、食料として使われるようです。

 

P1040683

写真上 Arjona patagonica

DSC_6778_1027 P1040437

 

 写真下はセリの仲間だと言われてもピンと来ない。ちょっとしたお花畑を作っています。

 

P1040447

写真上下 Laretia acaulis

P1040614 P1040615

 

 ネット上の写真を見ると、この植物は密に生えて絨毯のように地面や岩を覆い尽くすようです。チリやアルゼンチンの高山に分布します。

 

P1040445

 

 P1040616b P1040617

 

 黄色い目立つ花が少し咲いています(写真下)。翌日、もっと良い被写体を見つけました。

 

P1040451 P1040454

写真上 Tropaeolum polyphyllum

 

 写真下は見るからに日本にも入ってきているセイヨウミミナグサです。欧州や北米が原産地とされていますから、外来種かと思ったら、ここのも自生であるという議論があるようで、こういう小難しい議論は専門家にお任せします。

 

DSC_6786_1035b DSC_6787_1036b DSC_6823_1072b

写真上下 Cerastium arvense

DSC_6813_1062b DSC_6825_1074b

 

 写真下がナスの仲間だと言われても、いま一つピンときません。葉がロゼット状に広がる様子を見ると、ますますナスとはイメージが違う。アルゼンチン北西部からチリではここよりも北部に分布します。

 

P1040583 P1040587

写真上 Jaborosa caulescens

DSC_6818_1067 P1040582

 

 写真下のきれいな花がスベリヒユの仲間と聞いて、これまた驚きです。スベリヒユは私の畑にも生えている雑草で、茎や葉に水分を蓄えているので、ボテッとした植物で、花も咲いているかどうかわからないくらいの小さな黄色い花です。こちらの花は園芸用としてそのまま使えそうだし、葉も多肉植物のような日本のスベリヒユとは似ていません。

 

P1040471b

写真上下 Calandrinia andicola

DSC_6788_1037b DSC_6812_1061b

 

 チリとアルゼンチンに分布します。

 

PC110262

 

DSC_6815_1064b DSC_6816_1065b

 

 ピンク色の花はアヤメの仲間です(写真下)。チリもこのあたりの中央部に分布する固有種です。

 

P1040480 P1040477 P1040479

写真上下 Olsynium philippii

 

 写真下は全体的な外見からはニワゼキショウを連想します。日本で普通に見られるニワゼキショウは北米原産らしいから、似たような品種がここにあっても不思議ではありません。ニワゼキショウに比べると、こちらのほうが背が高く花も大きくてピンクなので、きれいに見えます。

 

P1040667 P1040664

DSC_6864_1112 DSC_6792_1041

 

 写真下のカルセオラリアは今年の九月に南米のエクアドルでこれの仲間をたくさん見かけました。アツモリソウのような、花の下の袋はいったい何のためにあるのかといろいろと考えた植物です。ここは花が終わりかけており、良い被写体があまりありません。チリ中央部以外では、アルゼンチンに主に分布します。

 

P1040495 P1040490

写真上 Calceolaria germainii

 

 

インカ湖の散歩

 ホテルに戻り(17:42)、七時半から夕飯と聞いて、私はそのままホテルのそばのインカ湖の散歩に出かけることにしました(写真下)。衛星写真で、湖に沿って道があるのを見ていたからです。

 

DSC_6796_1045 DSC_6797_1046

 

 写真下はホテルの壁にかけてあった写真で、昔はこの湖でヨットなどを楽しんだのだ。今回は舟は見かけませんでした。

 

DSC_7101b

 

 ちょうど同じ方向に行こうとしているお客さんがいたので、一緒に行くことになりました。では、夢幻旅行社のオプショナルツアー「インカ湖を巡る花のツアー」に出かけましょう()

 

DSC_6848_1097 DSC_6898_1146

DSC_6892_1140 DSC_6893_1141

 

 道端の瓦礫の間に少しだけ花が咲いています(写真下)

 

P1040628b P1040631b

P1040635 P1040642b

 

 写真下はキクの仲間で、まるでドライ・フラワーです。ここのはそれほど背が高くありませんが、2mくらいまでなるようです。チリとアルゼンチンのアンデスに分布します。

 

P1040621-1 P1040625-1b

写真上下 Chuquiraga oppositifolia

P1040669-1-1

 

 湖に沿って山道があり、危険な所には柵もあります(写真下)

 

DSC_6858_1106 DSC_6869_1117

DSC_6886_1134 DSC_6887_1135

 

 Leucheriaは南米にのみ分布するキクの仲間で、写真下はチリ、アルゼンチン、ボリビアなどに分布します。

 

DSC_6878_1126 P1040651

写真上下 Leucheria congesta

DSC_6879_1127 DSC_6880_1128

 

 写真下はキクの仲間で、チリの中部から南部にかけて咲いています。

 

P1040652 P1040623

写真上 Perezia carthamoides

DSC_6909_1157 DSC_6914_1162

 

 先ほども見たピンク色のスベリヒユやアヤメの仲間が生えています。

 

P1040512 P1040500

写真上 Calandrinia andicola      写真上 Olsynium philippii

 

 写真下は長い刺のついたメギの仲間で、チリとアルゼンチンの南緯30°以南に分布します。青い実がなり、これをある種のトカゲが食べて、種を新しい土地にまいてくれます。

 

DSC_6776_1025

写真上 Berberis empetrifolia

P1040436 P1040461

 

 マメの仲間が何種類か咲いています。写真下は茎が長いわりには花が少ない。

 

P1040626 P1040627

写真上 Adesmiaの仲間

 

 写真上が立ち上がっているのに対して、写真下は地面を這っています。

 

P1040671b

 

 すぐそば斜面に紫色のマメの仲間が地面を這っています。いずれも数は少ない。

 

P1040663

 

P1040680 P1040657

 

 

スキー場のホテル

 七時半からホテルのレストランで夕飯です(写真下)。前菜もメインディッシュもチリのサーモンで、今回もワインと水は無料で付いています。

 

P1040685 P1040686

P1040687

 

 レストランから見る外はまだまだ明るい(写真下)。夏時間なのかとパトリシオさんに聞いてみると、夏時間は1~2月で、今はまだ夏時間ではないという。サンティアゴが南緯33度、東京が北緯35度ですから、日本の夏と事情は似ています。

 

P1040689-1

 

 ホテルの壁にレトロな雰囲気のポスターが貼られています(写真下)。スキー場は1930年に作られたとネットでは紹介され、この黄色いホテルが描かれていますが、いくらなんでもこのホテルの建物が80年たっているとは思えませんから、ポスターそのものは1960年代の物でしょう。

 

DSC_6729_978b WS004150 WS004151

 

 このスキー場が有名になったのは1966年のThe 1966 Alpine World Ski Championshipsからです。その頃の様子らしい写真が壁にかけてあります(写真下)

 

DSC_7095-1b P1050004b

P1050007 P1050008

 

 壁の写真でもう一つ目を引いたのが鉄道です(写真下)。どうやら、このホテルのある峠まで列車が走って、スキー客を運んでいたらしい。冬にあの七曲りの急斜面を自動車で来るのは非常に危険で、列車は正しい選択でしょう。

 

WS004147b WS004148b

 

 トランザンダイン鉄道(Transandine Railway)と言って、19101984年まで運行していたという。豪雪地帯らしく、写真下左の除雪車(Rotary snowplow)の羽は直径が3m以上ありそうです。

 

DSC_7102b DSC_7099b

 

 ホテルに来る途中の道に並行して、線路やトンネルが見られました(写真下)

 

DSC_7401_1649b DSC_6616_865

DSC_7364_1612b DSC_7369_1617

 

 この鉄道は完全には廃止されておらず、写真下のように下流域では現役です。コンテナのような貨物は銅鉱山からの銅鉱石です。写真下右は翌日で、コンテナはありませんでしたから、活発に使われているようです。

 

DSC_6629_878b DSC_7353_1601

 

 写真下が私の部屋です。お湯を循環させる方式の暖房設備はあるが、暖房が入っていません。夜10時すぎにいったん暖房が入り、夜中にいったん止まり、朝方にまた入りました。

 

DSC_6755_1004 DSC_6757_1006

DSC_6756_1005

 

 バスタブもあり、ゆっくりできそう(写真下右)

 

DSC_6752_1001b DSC_6753_1002b

 

 窓からの風景も素晴らしい(写真下)。私たちがホテルに泊まれるのはラッキーで、前回のツアーでは写真下右に見えるオクタゴノ(Octogono Portillo)という八角形のロッジに宿泊したそうです。ロッジですから、設備はここより悪い。ホテルはスキー客用で、客の少ない夏は閉鎖して、ロッジのみの運営らしい。私たちも最初はロッジに宿泊する予定で、日本にいる時に松森さんのところにはこのロッジの見取り図が届いていたそうです。今回は私たちの他にも泊り客がたくさんいたので、運よく、ホテルに宿泊できたのです。

 

DSC_6759_1008b DSC_6760_1009b

 

 

 

トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10