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ペルシャ北部の初夏の花

1日目 2019515()

成田 (ドーハ)

 

 

イランは危ない国?

 イランの花を見に行きます。昨年に続いて、二度目で、前回がイラン南西部の春の花で、今回は北西部の初夏の花です。イランまでの直行便はなく、まず中東のドーハまで行き、そこでテヘラン行きに乗り換えます。

 参加者はツアーリーダーの松森さん(仮名)を含めて、女性5人、男性2人の合計7人です。7人は少なそうだが、イランのツアーにしては良くこれだけの人数がそろいました。

 

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 イランと聞いただけで、日本人には危ない国というイメージで、経済制裁でキナ臭いですから、昨年のイランのツアーはなかなかお客さんが集まらず、松森さんも苦労していました。実際には、昨年、旅行していて、危ないと思ったことは一度もなく、むしろ、夜中でも女性一人が歩いているくらい安全な国でした。人なつこいイラン人、というのが、私の印象でした。

 しかし、昨年でさえもあの有様で、まして二年続けてなど無理で、確実に中止になるだろうと予想しながら申し込みました。中止になったら行くつもりの別のツアーも決めていました()

 

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 ところが、松森さんが植物ガイドのノルジーさんの作ったビデオなどを上映して宣伝した努力もあり、二カ月前の三月上旬には催行決定になりました。あのビデオを見たら、確かに行きたくなります。

 

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カタール航空は燃油サーチャージがゼロ

 成田空港は10連休が終わったせいもあり、そんなに混んではいません。10連休では成田空港の利用客が6万人をこしました。

 私たちの乗るカタール航空は写真下のように出発が少し早まったようです。

 

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 カタール航空QR 807便は22:20に成田を発ち、11時間50分飛行の後、4:10にドーハ到着予定です。機体はBoeing 777-300ERで、エアバスA380の製造が打ち切りになった今では、製造されている一番大きな飛行機です。

 

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 下の図は座席表で、上が進行方向で、右側の緑色の44Kが私の席です。灰色の座席は予約が入っていることを意味しており、ごらんのようにほぼ満席です。私の隣には日本人の夫婦が来て、ご主人はこれまで60ヵ国くらいに出かけて仕事をしてきたという。その体験いろいろと聞いたので、長時間の飛行でもあまり退屈はしませんでした。

 

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 ほぼ予定通りの時間に成田空港を離陸(22:21)

 

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 食事が出ました(23:42)。カタール航空は評判が良いだけあって、食事も悪くありません。しかし、この時間では私の胃袋は受け付けてくれません。

 

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 この飛行機に対する個人評価は五段階のBで、満足とします。ネットでの予約も比較的簡単で、しかも無料です。特にカタール航空には燃油サーチャージがありませんから、Aをあげても良い。

 世界的に燃油サーチャージが「野放し」になっているのが、私は気になります。元々、石油の価格が値上がりした場合、航空機会社だけでは負担しきれないことから出てきた制度なのに、今ではこれを航空会社の多くはうまく利用して、金もうけをしているように見えます。

 こちらが対抗するには、自分でチケットを買う時には、燃油サーチャージを合計した値段で比較するしかありません。チケット単品の安さに騙されないことです。ただ、残念ながら、旅行会社企画の団体ツアーでは飛行機は選べません。

 

 

二年続けてペルシャ

 一つの国に二年続けて行くのは私の場合は例外です。花を見に行きたい国はたくさんあっても、私の薄っぺらい財布は渋い。その私が同じ国に二年続けて行こうとしたのには理由がありました。

 

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 昨年の201811月頃、この旅行会社ネイチャリングツアー事業部の2019年の旅行カタログが届きました。その中にイランへの旅行を見て、私はギョッとしました。旅行日数が10日間で旅費が39.8万円という数字です。私はこの数字に記憶が、正確には見覚えがありました。それは昨年のイラン旅行で、416の夕飯の後の次のようなことでした。

 

「 食後、ロビーで紅茶をいただきながら、今日見た花の確認と、ノロージーさんが作った花のビデオを鑑賞しました(写真下右)。ドローンを飛ばして写したお花畑は素晴らしい。撮影から編集や音楽選曲も彼がしたそうで、なかなか才能があります。映っていたのは大半がイラン北西部の6月頃の花だというので、次回のツアーは6月に開催することに決まりました()。」

 

 日本語ガイドのモハンマドさんの「イランを旅行するのに8日間は短すぎる」という意見に賛成だったので、私は彼に「では、来年六月にイラン北西部の10日間の旅行を松森さんと計画してくれたまえ。旅費は今回と同じ38万円ね」とエラっそうに命令口調で言ったのです()。私はただの客にすぎませんし、8日と10日の旅行を同じ値段でやれなんて滅茶苦茶なのはわかっていますから、もちろん冗談で言ったので、だから「()」だったのです。

 

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 ところが、今回の旅行は10日間の39.8万円で、私の冗談がほぼそのままです。数字を見て私はちょっと顔が青くなりました()。真面目なモハンマドさんは私の話を本気にして、計画を立ててくれたのだ!花のツアーとしては素晴らしいのはビデオを見てわかるから、私も機会があればまた来たいなあ、くらいの軽い気持ちで言ったのです。まだ行っていない国が多い私は、二年続けてイランに行くなど考えたことはありませんでした。

 

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 しかし、私が今回行かなかったら「なあんだ、あの日本人は口ばかりか」と、日本とイランの国際問題になりかねません!日本男子の名誉にかけて、私は行かねばならぬ()

 実際には、私の言ったとおりになったのではなく、植物ガイドのノルージーさんの花のビデオが素晴らしいから、あれを見たら誰でも行きたくなるのと、イランの通貨はトランプ大統領の経済制裁の復活で昨年から為替相場が大きく下落して、それで旅費が安くなったのでしょう。

 

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 前述のように、日本からイランの直行便がないので、中東のドーハ経由で、成田からテヘランまで17時間45分の長旅です。十年ほど前は中国や韓国経由のイラン航空の直行便がありました。ところが、経済制裁が続いていたので、イラン航空は新しい飛行機が買えず、ついに直行便は廃止になってしまいました。

 

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 飛行機で眠るのが私にはとてもしんどいので、とりあえず暇つぶしに、どうでも良い映画を観ます(写真下)

 

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『アクアマン』(Aquaman2018年、アメリカ)

 

 韓国上空を通過する時にはだいぶん揺れました。日韓関係とは関係ないとは思いますが()。映画を観終えた頃には、夜中の2時をすぎて、飛行機はすでに中国の上空を飛んでいます。なかなか寝付けなくても、とりあえず目をつぶることにしましょう。

 

 

 

 

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