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ボルネオの花

1日目   2014512()

成田 → コタキナバル

 

 

 ボルネオへ

成田からボルネオのコタキナバルまでの直行便が復活して行くのが楽になったと聞いて、ネイチャングツアーのボルネオの花のツアーに参加することにしました。旅行カタログには「昆虫少年の夢が実現」とありました。このツアーは主にランやウツボカズラなどの花ですが、他にもボルネオ特有の様々な虫たちを観察することが含まれています。子供の頃、虫を追いかけていた私としては、いたく刺激されました()。もちろん、虫は追いかけず、採らず、姿を見せてもらうだけです。

 

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 自宅から成田までは順調で、連休明けで駐車場も混んでいないせいか、集合時間の一時間ほど前に到着。

参加者は女性5名、男性4名でツアーリーダーを含めて10名です。ツアーリーダーの宇留間さんは学生時代はトキと餌のカエルの研究をしていたそうです。

 

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 飛行機はマレーシア航空MH81便で、ボーイングB737-800型で、総座席160席です。3月にマレーシア航空の370便が行方不明になっているので、ちょっとドキドキしています。それにしても、今の時代に飛行機が丸ごと消えてしまうなんてあるのですね。

私は一番後ろの窓側29Aを前日ネットから予約しました(写真下)。マレーシア航空ではエコノミークラスは二日前からネットでチェックインして、座席を予約できるようになっています。つまり、帰りの便は旅先で座席予約をしなければならない。

 

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 私の隣は若い女性で、彼女は座るなり、ほぼ五時間にわたり爆睡状態で、どうやら風邪を引いているようです。

 

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ほぼ予定通りの15:35に成田を離陸して、太平洋に出てから、機首を南に向けて上昇します。

 

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 太平洋上に出て間もなく、ピーナッツとジュースが出ました(15:58)。もちろん千葉県産のピーナッツではありません。

 

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 機内はそれなりに混んでいます。座席は海老茶色の革張り(合成皮革?)で布製よりも清潔感があります。ただ、吸湿性が良くないので、長時間乗るのにはつらいでしょう。また、これは客のためにではなく、汚れを簡単に落とせて、しかも椅子の頭部につけるカバーをなくすという経費節約ではあるまいか。格安航空のエア・アジアが同じような座席を採用しています。座席の色は汚れが目立たない色を選んだのでしょうけど、私の好みには合いません。

 

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 客室乗務員が通路側の席に座り、水に何か入れて飲んでいます(写真下)。通りかかった他の乗務員に、「頭痛がする」というジェスチャーをしました。素人の私の診断では高山病です。離陸して三十分ほどで、機内は急激に気圧を下がり、地上の1013hPaから私の気圧計では769hPa に下がっています。短時間のうちに気圧が四分の一も下がったので、気圧の変化に弱い彼女は頭痛がしたというわけです。片頭痛持ちの人が低気圧が来ると頭痛するのと同じです。彼女にとっては頭痛は職業病です。

 

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 離陸して一時間ほどして食事がでました(16:44)。時間的には昼食でも夕食でもない中途半端で、これが夕飯になるのでしっかりと食べます。食事はチキンと魚介類の二種類ありましたが、私は一番後ろの席なので、選択するまでもなく魚介類しか残っていませんでした。

 

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 映画でも見て暇つぶしをしようかとメニューを見ても、最新の映画は少なく、興味を引くような映画もなかったので、あきらめました。

 

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 飛行機は成田を発った時から強風で揺れ、さらには途中から雷が鳴るなど、日本上空はやや荒れ気味でした。しかし、日本を通過してしまうと、揺れはなくなりました。

 

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 飛行機は高度12192mを時速894kmで飛んでいます(写真下左)。外気温が56℃というのだから、わずか数センチの窓を介して、八十℃もの温度差があることになります。

 

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 座席のモニターに映し出された方向を示す絵にMecca(メッカ)とあります。同じ画面に表示されているHiraraは沖縄の平良、Tuaranはコタキナバル北部の街です。

 

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 雲に夕日が当たっているのか、光の道が出来て、なかなか神秘的です(写真下)

 

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 フィリピン上空を通過する頃は夕方で、私の席とは反対側の窓からは真っ赤な夕焼けが見えます。

 

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このネイチャリングのツアーは、直行便が復活したこともあってか、今年の初めには早々と催行決定になっていました。直行便がないとクアラルンプール経由で行くので、時間がかかります。他の人の旅行記を読むとほぼ12時間ほどかかっていますから、直行便ならほぼ半分で済みます。

 

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ネット上の旅行記を読むと、少なくても2004年、2007年、2009年は成田からコタキナバルまでの直行便があったようです。しかし、20095月の旅行記でも、飛行機はガラガラで、客が少ないとありますから、その後、赤字路線で廃止されたのでしょう。

 

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羽田とコタキナバルの直行便が201011月から始まったのに、20122月に休止したというのだから、一年数カ月しかもたなかったことになります。そして昨年201310月から月、木、土曜日の週3便の成田とコタキナバルの直行便が復活しました。

こんなふうに直行便はいつ消えてしまうかわからないので、あるうちに行くことにしましょう。

 

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 到着の少し前に、爆睡中だった隣のお姉さんがようやく起きてトイレに立ったので、私もトイレに行きました。

 

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コタキナバル到着

約五時間の飛行を終えて、無事、暗くなったコタキナバル国際空港(Kota Kinabalu International Airport)に到着しました(マレーシア時間19:42)。ここで時計を一時間遅らせます。

ボルネオはコタキナバルのマレーシアの他に、大金持ちの国・ブルネイと、南はインドネシアのカリマンタンとに分かれています。今回の旅行ではボルネオの北のほんの一部を訪れるだけです。

 

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マレーシアは、下の地図のようにマレー半島とボルネオに分かれています。今回訪れたサバ州はマレーシアでは一番東、ボルネオでも一番北に位置します。

 

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(Wikipediaから転載)

 

空港は近代的で、時間が遅いせいか、混んでいません(写真下)

 

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 現地ガイドのジェリーさんに出迎えられ、大型バスでホテルに移動しました(20:24)。このバスはおもしろいことに、後ろ半分の左右の座席がずれています(写真下)。最後部が同じなのだから、一座席を空けるためにずらしたのだろうが、いくら見ても、なぜわざわざずらしたのか、よくわかりませんでした・・・私はこういうどうでも良い事が気になる()

 

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空港から二十分ほどで、本日泊まるホテル・シャングリラ (http://www.kkshang.com)に到着(20:38)

 

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 このホテルには複数の名前がついています。旅行会社から渡された案内ではホテル・シャングリラ・ダウンタウンで、ホテルのホームページのマークとホテルの写真にはホテル・シャングリラとあります(写真下)

 

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 ネットではホテル・シャングリラ・コタキナバルという表記をしていることもあるので、結局、三種類あることになり、とても紛らわしい。ホテルのロビーにあったパンフレットはHotel ShangriLa、日本語表記は「ホテルシャングリ・ラ」とあります(写真下)

パンレットを良く見ると、所有者か経営者が変わったようで”Owned by Hotel Berjaya Sdn.Bhd”が赤の横線で消してあり、その下に新しい経営者の名前が”Managed by Ara Hotels Management Sdn. Bhd.”と貼り付けてあります。Berjaya Hotelはマレーシアなど東南アジアを中心とするホテルで、Ara Hotelsはインドネシアを中心とするホテルのようです。所有者が変わったのか、単に経営者が変わっただけなのか、良くはわかりません。

 

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 さらに紛らわしいのは、このホテルはアジアに展開するシャングリラというホテル・チェーン(Shangri-La Hotels and Resorts、香格里拉酒店及度假酒店集)とは関係がないことです。有名なほうのシャングリラのホテルもコタキナバルと近郊の二か所にあります(Shangri-La's Tanjung Aru Resort & SpaShangri-La's Rasa Ria Resort)。つまり、コタキナバルにはシャングリラというホテルが三つある。

 

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 我々の泊まるシャングリラはダウンタウンという名前が付いているように、どちらかというとコタキナバルの市の中心地にあり、リゾートではないが、交通の便の良い所にあります。

 以上のように、このホテルは玄関に入るまでの話が長い()

 

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 ジェリーさんが5000円を現地通貨で143リンギッド(RM)に交換してくれました(写真下左)。1リンギッドは34円で、成田空港のレート35.15円よりも換金率が良い(写真下右)

 

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早速、ホテルの近くのコンビニに行き、水を買いました(写真下右)1.5リットルのミネラルウォーターがRM1.8(61)でした。品数がちょっと少ないが、日本とそれほど変わらない24時間営業のコンビニです。

 

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 写真下が私の部屋です。このホテルには合計4泊しました。ネット上での値段ではRM250(8500)です。部屋は清潔で、バスタブもついており、問題ありません。部屋には湯沸かしポットもあり、ミネラルウォーターが二本無料で付いてきます。ここまではこのホテルの評価は4.0だったのですが、いくつか問題があり、点数を3.5に下げました。

 

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 一つは騒音です。ホテルはコタキナバルの中心部にあり、大通りに面しているために車の騒音がひどい。私は4泊ともに道路側だったので、騒音に悩まされました。試しに、「窓を開けるな」という表示のある窓を開けて、騒音を比較してみましたが、窓は明らかに防音タイプではありません。

 

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二つ目の問題はネットです。ここは各階でWiFiのネット接続ができるという売り込みでした。しかし、接続は4泊の内、2勝2敗でした。2敗のほうは、ホテル側のサーバには接続できるのだが、外部と接続できない。ツアーリーダーの宇留間さんは部屋の中では接続できず、一階のロビーで接続ができたと言っていました。私はロビーでも接続できず、部屋で接続できた時も、どうして接続できるようになったのか、理由がよくわからず、最後の日など何度試みても接続できませんでした。

 

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