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10 6日目 2009年7月18日(土) 巴朗山峠(日隆) 四時半頃に目が覚めました。外の音に耳を澄ますと、雨の音が聞こえます。明け方になればやむかもしれないと期待して、そのままうとうとしていたが、あきらめて五時半に起きました。目が覚めてしまったのは雨だけでなく、部屋の二つベッドの真ん中あたりから下水の臭いがするからです。トイレの近くならともかく、なんでそんな所から臭いがするのか。地震で排水管が外れて漏れ出しているのかもしれません。このホテルは末期状態です。 毎度変わり映えのしない朝食をとりながら、四人で今日の予定を話しあいました(7:30)。雨は昨日の朝よりも強く、傘をささないでは出られないくらい降っています。昨夜は星も出ていたというのに、高山地帯の天気は予想がつかない。これだけの雨の中を出かけてもしかたありませんから、8:30の出発予定を10:00に延期しました。 巴朗山峠にむけて出発 予定どおり10:00に出発。小雨になり、やみかけているようにみえます。どうやら、四姑娘山の女神様はご機嫌を直して、少し微笑んでくれているようです・・・頼むからもっと笑ってくれ。
車は昨日の海子溝の尾根の周囲を通過して、次の谷から一気に巴朗山峠の方に登って行きます(写真上)。日隆から峠までの道路は比較的整備され、工事もほとんどありません。 登り始めてまもなく、まだ高さが4千メートルも行かないうちに、道路と川の間のあちらこちらにお花畑が出現したので、車を停めました。(10:44, 3710m、写真下)
写真上:クレマティス・タングティカ (『ヒマラヤ植物大図鑑』p.627、『世界のワイルトフラワーⅡ』p.91、『世界の山草・野草ポケット事典』p.171)
カルダミン・タングトルムまたはカルダミン・マクロフィラ・ポリフィラ (『中国秘境に咲く花』p.96または『ヒマヤラ植物大図鑑』p.534.、『雲南花紀行』p.152)
写真上:アスター・スーリエ(?) (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.88、『中国秘境に咲く花』p.79、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.88)
写真上:ゲンティアノプシス・バルドサ (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.241、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.92)
写真上:コリダリス・メラノキロラ(?) (『中国秘境に咲く花』p.27)
ゲラニウム・レフラクトゥム (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.387、『エベレスト花街道を行く』p.43、『エベレスト花の道』p.69)
写真上:プリムラ・シッキメンシス (『中国秘境に咲く花』p.47、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.83、『雲南花紀行』p.128、『エベレスト花街道を行く』p.24)、
写真上:ペディクラリス・モンベイギアナ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.105) ペディクラリス・ムッソティ・ロフォケントラ (『花の回廊』p.12) きれいなお花畑でもう少し写真を撮りたいのですが、先を急ぐことにしました。というのは、この日の目的は青いケシ、赤いケシ、黄色いケシで、頭の中はケシだらけなのです。 斜面一面に赤いケシ 車を走らせてまもなく、早くも烏里さんが斜面に赤いケシを見つけました。しかし、もっと上にたくさんあるはずだというので、さらに登ると斜面一面に赤いケシが咲いています。
写真上:メコノプシス・プニケア (『中国秘境に咲く花』p.31、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.98,p.143) 赤いケシはどれもこれもクシャクシャで、まるで雨に濡れて壊れかけた赤提灯か、赤いボロ雑巾をぶら下げたみたいです。しかし、これは枯れているのではなく、開花している状態なのです。 おそらく、花弁はつぼみの中にクシャクシャに折りたたまれて入っており、つぼみが開くと花はクシャクシャのまま少し出て(写真下左)、それが時間とともに少しのびて行き(写真下中)、やがてだらんとぶら下がったような状態になるのでしょう(写真下右)。
写真下左の2つの花のうち、下のほうがまだ若いのでクシャクシャとシワがついてのびておらず、花弁の表面にツヤがあります。上のほうは花が開いてから時間がたっているのか、あまりシワもなく、ツヤもありません。普通の花は枯れる頃にシワが出てくるが、赤いケシは逆に若いほうがシワが多いようです。 花はほぼ例外なく下を向き、花弁は4枚です。
青いケシ 赤いケシに夢中になっていましたが、周囲には目の覚めるような青いケシもたくさんあります。 まだ朝方の雨に濡れたままで、しずくがついています。また、雨で花びらが重くなって、垂れています。それがまたこの花の美しさを引き立てています。
写真上:メコノプシス・ラケモサ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.98, p.138)
真っ青な花だけでなく、紫がかったものもあります。こちらも同じラケモサです。
写真上の紫に比べて、写真下の薄紫の花はさすがに数か少ない。メコノプシス・ラケモサの雄しべはオレンジなのに、このケシの雄しべは白っぽい。花が複数ついている点はラケモサだが、もしかして、次の紹介するメコノプシス・ランキフォリアとの交配種かもしれません。
この峠にある青いケシは二種類あり、青いメコノプシス・ラケモサと、紫色のメコノプシス・ランキフォリアです。メコノプシス・ランキフォリアは色が違うだけでなく、小柄で、花弁の色が一様で、一つの茎に一つの花しか咲かないので、メコノプシス・ラケモサと区別がつきます。 写真上:メコノプシス・ランキフォリア (『世界のワイルドフラワー Ⅱ』p.142、『雲南花紀行』p.103)
赤、青、紫に続いて、黄色のケシです(写真下)。残念ながら、こちらは花の盛りをすぎており、数も少なく、あまり良い被写体はありませんでした。黄色いケシというと、北海道の利尻島に咲くリシリヒナゲシの可憐な姿を思い出します、しかし、こちらの黄色いケシは大柄で、堂々とした立派なケシです。
写真上:メコノプシス・インテグリフォリア (『中国秘境に咲く花』p.30、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.96,p.139) 写真下の、遠くから見ると青いケシかと間違くらい濃厚な青い花を咲かせているのはトリカブトの仲間です。花の形も独特でとてもおもしろい。
写真上:アコニトゥム・タングティクム (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.90、『ヒマラヤ百花』p.120) こちらも目に突き刺さるような青で、小さなリンドウがあちらこちらに見事な青い花を咲かせています。
写真上:コリダリス・リナリオイデス (『中国秘境に咲く花』p.27、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.99) お花畑で昼食 峠の頂上の手前で、昼食を取りました(12:46、4185m)。高度4千メートルなので、パンの入った袋はパンパンに膨れあがっています(写真下左)。 食事をしている周囲はお花畑です。と言うよりも、お花畑で食事をしている。
赤い花はシオガマギクの仲間ですが、例によって、名前はわかりません。図鑑の分類を見て、判定するのは諦めました。
下写真は上写真のシオガマギクとは別種のようです。
写真上:プリムラ・ステノカリクス (『世界の山草・野草ポケット事典』p.182) 写真下は昨日海子溝で見かけた青いキキョウのような花です。海子溝では開花直前で、開いているのがありませんでした。ここはちょうど満開です。
写真上:ゲンティアノプシス・バルドサ (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.241、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.92)
写真上:アリウム・ビイシアヌム (『世界の山と高山植物のアルバム』)
登った斜面もケシだらけ 食事の後、道路の西側の斜面(写真下)を登ってみようということになりました。烏里さんによれば、山の向こう側に湖があるそうです。地図を見ると、山の裏側には川が流れているようです。
山を見上げると、どう見ても時間内にこれを越す力は私にはありません。花が目的ですから、とにかく途中まで行ってみることにしました。荷物を水や酸素など最小限にして、出発です。と言っても、道があるわけではなく、勝手に登るだけです。
皆さん、左側に登り始めたので(写真上左)、へそ曲がりの私は右側の上からガレキが流れ落ちているように見えるあたりを登り始めました(写真右)。ケシはこんな所を好むだろうと思ったからです。もっとも、周囲はどこもケシだらけです。
ケシは背が低いから、写真を撮る時はしゃがみます。撮り終えて、うっかりそのまま立ち上がろうものなら、立ちくらみがします。ここが四千メートルを越す山だとそのたびに思い知らされるのだが、夢中になって写真を撮っていると、つい忘れて、立ち上がってしまいます。
ケシは、真っ青から、ピンクが混ざったような微妙なものから、紫までいろいろあります。紫色はそれほど多くはありせん。
メタリックな青いケシ 下の写真の青いケシを他の青いケシと同じように、日光が透けてみえるように下から写真を撮っていました。何気なく、ケシの生えている岩の上にたち、ケシを上からみてびっくりしました。 陽射しがあたり、ケシがまるで金属のようなコバルトブルーに光っているのです(写真下左)。下の二つの写真を見比べてください。左が日光が当たっている時、右はかげった時です。太陽光があたると金属のような独特の青い色を反射するのがわかります。 青いケシにこんな一面があるとは本で読んだこともないので、とても驚き、興奮しました。
まるで、ブラジルにいる蝶々のモルフォみたいです。
息を切らせながら斜面をはいずるように登っていくと、地面に穴が開いています(写真下左)。土が出ていますから、動物が巣穴を掘ったのでしょう。入口の大きさから見て、とてもウサギやタヌキのような小動物ではなく、かなり大型の動物のようです。
何気なく足下を見ると、動物の骨らしいものが転がっている(写真上右)!どこの骨かわからないが、でも小型の動物には見えません。もしかして、これは巣穴の主の食事の跡?!酸素不足でフラフラでボーッとしていた私はギョッとして、急いでその場から離れました(笑)。写真をよく見ると、掘り起こされた土に草が生えていますから、もう家主は棲んでいなかったのでしょう。
写真上:メコノプシス・ランキフォリア (『世界のワイルドフラワー Ⅱ』p.142、『雲南花紀行』p.103)
サキシフラガ・メラノケントラ (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.507) 写真下は昨年、インドの花の谷でも見かけたボンボリトウヒレンです。『花の回廊』(吉田外司夫)に霧の巴朗峠に咲くボンボリトウヒレンが載っていたので、期待していたのに、季節が早いのか、ほとんどありませんでした。ここには三種類あるそうです。 サウッスレア・ヴェルティナ (『世界のワイルドフラワー Ⅱ』p.88) 写真下は川のそばでも見かけた黄色のサクラソウです。サクラソウとしては大柄なはずなのに、環境が厳しいのか、ここではわりと小柄です。
写真上:プリムラ・シッキメンシス (『中国秘境に咲く花』p.47、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.83、『雲南花紀行』p.128、『エベレスト花街道を行く』p.24)、 誰もいないお花畑で寝転がった 斜面をかなりよく登ったつもりで振り返ると(写真下)、出発地点の道路も近くに見えるくらいで大して登っていません。私は真っ直ぐ登るのをやめて、右のほうに進路を変えました。
すると、そこに平らな部分があり、水も流れており、一面のお花畑がありました。足の踏み場もないほどのお花畑で、もちろん、誰もいません。寝ころびながら写真を撮るついでに、しばらくそこに寝ころんでいました。身体の下には花があるで気の毒だが、なにせ花の咲いていないところがない。 周囲一面に花が咲き乱れている光景をどう写真に撮り、皆さんに伝えようかとしばらく考えましたが、すぐにあきらめました(笑)。 できれば誰かとこの感動(安っぽい表現!)を分かち合いたいものだが、無理。この場にいないとどうにもならない。目の前に咲いているものすごい数の花、吹いてくる風や花の香りや遠くから聞こえる音、地面から伝わる草や湿った土の感触、そして陽が差したり、曇ったりと変化していく光景を写真一枚で表現するのは無理に決まっている。
私は皆さんに伝えることはさっさとあきらめて、自分だけお花畑の中にしばらく寝転がっていました。ここまでガレキの斜面を登ってきて、足が痛いし、写真を撮るのに無理な姿勢でかがむから背中も痛い。おまけに高山病には最悪の風邪が抜けておらず、喉が痛い。四千メートルを超えているから空気が薄くて、寝転がっていても、私は荒い呼吸を繰り返しています。その私が誰もいないお花畑でこうやって花をながめているのが、なんとも奇妙な感覚です。
集合時間まであまり時間がないので、ふらふらと立ち上がり、少し行って、また花の中にしゃがみこんで、花と同じ高さでしばらくながめていました。
写真上:プリムラ・ステノカリクス (『世界の山草・野草ポケット事典』p.182) 下にもあった白いシオガマギクが咲いています。ここではとても小さく、しかも一つ一つの花をよく見ると、まるで鶴が踊っているような姿をしています。マイズルシオガマギクなんて和名はどうでしょうか。
写真上:ペディクラリス・モンベイギアナ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.105)
ポテンティラ・フルティコサ・リギダ (『ヒマラヤ植物大図鑑』p.436) 集合時間が迫ってきたので、お花畑ともお別れして、そろそろ降りましょう。
山の向こうまで行った烏里さんが最後に下りてきました。頂上からここまで15分しかかからなかったというのだから、このガレキの急斜面(写真上)を駆け下りてきたことになります。写真で見るとあまり大したことがなさそうですが、とんでもない急斜面です。山の向こうまで行ったが、湖は消えていたそうです。 峠の山頂近くの花 我々はまだ峠の頂上までは行っていませんから、さらに峠を越えて臥龍側に行くことにしました。しかし、頂上あたりから急に霧が出始めました。道の両側にはそこここに青いケシなどが咲いているのはわかるが、なにせ霧がひどい。おまけにやはり道路工事をしています。こんなところで待たされるのも時間の無駄なので、道を引き返し、峠の山頂から日隆側に少し降りたところの斜面で花の写真を撮ることにしました。 ここからは我々が登ってきた日隆側が一望できます(写真上下)。上の写真はネット上での巴朗山峠の旅行記にはしばしば出てくる光景です。 日隆の向こうに、三角定規を立てたような、鋭い山頂をみせる山が見えます(写真下右)。刺さったら痛そう(笑)。四姑娘山の隣にある婆牛山のようです(『雲南・少数民族の天地』NHK取材班、日本放送出版協会、1985年、p.239)。
写真下左は四千メートルの山の上でケータイを使っている人です。日本でも登山で遭難した人がケータイで救助を求めたという話を聞きます。 斜面は一面のガレキで(写真下右)、自然に崩れたというよりも、道路を作ったので、土砂崩れ状態になっているのでしょう。こんな所にもきれいな花があちらこちらに咲いていて、先ほどの斜面とは違った種類の花が見られます。
写真上:メコノプシス・ラケモサ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.98, p.138) きれいなコリダリスの仲間がガレキのあちこちに咲いています。葉っぱがコマクサに似ています。青いコリダリスもきれいだが、水色もきれいです。
コリダリス・アドリエニ (『雲南花紀行』p.146)
写真上:サクシフラガ・アウランティアカ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.94 ロディオラ・クァドリフィダ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.92) 下の花は二つの本の間で名前が違っていますので、併記します。
写真上 クレマントディウム・デカイスネイ(『ヒマヤラ植物大図鑑』p106) または クレマントディウム・レニフォルメ(『世界のワイルドフラワーⅡ』p.89)
写真上:シレネ・ニグレスケンス (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.642、『花の回廊』p.54、『エベレスト花街道を行く』p.66) 下記の花はソロセリス・フッケリアに間違いないと思いますが、『世界のワイルドフラワーⅡ』に載っている花とは葉の形が違います。
写真上:ソロセリス・フッケリア (『ヒマヤラ植物大図鑑』p.69、『世界のワイルドフラワーⅡ』p.88) ソバカスの白いユリ 峠の散策を終えて、元来た道を日隆に引き返すことにしました。明るいうちに引き返したいのは、道の途中にある展望台(猫鼻梁)から四姑娘山が見えるかもしれないからです。 展望台に到着すると四姑娘山には雲がかかっています。ところが、しばらく待つと四姑娘山の山頂が姿を現しました(写真下)。昨日に引き続き、なんとサービスの良い女神様でしょう。
展望台からは、昨日の海子溝の歩いたルートのほぼ全景が見えます(写真下)。写真の真ん中を平らな尾根が続いています。これが昨日歩いた海子溝の尾根です。我々は写真左端の向こうから登り、尾根に沿って右方向に行き、また戻ってきたのです。こんなふうに全景が見えると山はどうということもないのだが、天気が悪いとまさに五里霧中になります。
四姑娘山の写真も撮れ、山が雲に隠れて女神様も店じまいをしたようなので、今度こそ、いよいよ帰ることにしました。 しかし、今日の最後の一撃が待っておりました。白いユリです。海子溝の登山口をすぎところで烏里さんが土手に咲くユリを発見して、急停車しました。ユリと聞いて、私は鼻息も荒く、望遠レンズをポケットに入れて、車を飛び出しました。 形はコオニユリ、色は白、紫色のソバカスがついています。 写真上下:リリウム・タリエンセ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.100、『世界の山草・野草ポケット事典』p.195)
日本のオニユリやコオニユリは大陸から来たという説があるようですから、このユリと姿が似ているのは当然なのでしよう。 私は一目見て気に入りました。ちょっと残念だったのは、道路の擁壁の上にあるので、近づくことができなかったことです。図鑑によれば、強い芳香があるそうです。森林や草原でもみられるそうですから、次回はぜひもっとそばに寄ってみたいものです。 それにしても、烏里さんの花を探す目はなかなかです。また、車をすぐに停められるものいい(笑)。普通の団体旅行ではまず不可能で、目の前にきれいな花があるのに、指をくわえたままだったことが何度もありました。
日隆の街中にある草花 ホテル到着(17:52)。今日は朝方雨でどうなるものかと心配しましたが、様々なケシの花に大満足し、四姑娘山も見えたし、その上、美しいユリまで見られて、もう十分・・・などということもなく、私はまだ明るいのだから、写真を撮る時間は十分にあると、食事の前に昨日のネットカフェに行きました。ネットカフェまでの道で気になる花があったので、撮影したかったのです。 ネットカフェは相変わらずゲームをする若者で混んでいます。店番をしていたのはオヤジさんではなく娘さんで、しかも昨日は10元(150円)だったのに、今日は2元(30円)。やはり私はオヤジよりも娘さんのほうが好きです(笑)。 帰り道、道路の土手に生えている花の写真を撮りました。道路の土手といっても、ここは三千メートルの高地で、道路が高山植物の中に作られたようなものですから、ただの雑草ではありません。海子溝や巴朗峠では見られなかった花もあります。
写真上:クレマティス・レーデリアナ (『世界のワイルドフラワーⅡ』p.91、『世界の山草・野草ポケット事典』p.170)
写真上:タリクトラム・ケリドニー (『世界の山と高山植物のアルバム』)
写真上左:Diantbus Superbus (『花の回廊』p.18)
一番撮りたかったのが写真下の植物です。これは民家に植えられていました。人の背丈など軽くこすくらいの大迫力の植物で、薬に用いるダイオウ(大黄)の仲間ではないでしょうか。
四姑娘山自然保護区管理局で特別顧問をしている大川健三氏のホームページ「蜀山女神・四姑娘山」ではRheum australeという名前で掲載されています。撮影したのは4200mですから、ここよりももっと高地に生えているようです。 『雲南・少数民族の天地』(NHK取材班、日本放送出版協会、1985年)では、四姑娘山にある干海子から登り、4400mを越えたあたりで野生のダイオウを撮影したとあります(pp.238-243)。 宿泊しているホテルの玄関脇の花壇にも植えられていました(写真下)。こちらの背丈が低いのは毎年切り倒されているからでしょう。とにかく葉が大きく、傘の代わりに使えそうです。 ネットカフェの帰り道、昨日、靴を買ったホテルの下にある店で水を3本買いました。1.5×3=4.5元なのに、これを5元だといいます。私は彼の電卓に、1.5×3=4.5元と表示すると、彼は笑いながらそこに0.5を足して見せて、5元だと言うのです・・・おいおい。私が手持ちの0.5元(5角=約7.5円)を出して、ようやく決着。中国には時々こういう計算をする商人がいます。 この店の主人は昨日の靴も烏里さんには15元で売り、日本人には20元で売ったのです。それで悪びれた様子もなく、彼はニコニコ顔で、こちらも腹を立てる気にもなれません。 いつものホテルの隣のレストランで夕食(19:00)。この時間だというのに、行くとまだ準備ができていませんでした。どうも客が少ないというのは困ったものです。 トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6
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