トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 9日日 2009年7月21日(火) 成都→広州 7:00に起床。平地に戻ったせいか、昨夜はかなりよく眠った気がします。ホテルのレストランでは朝食をとりました(8:00)。
午前中は自由時間なので、烏里さんを除く三人で昨夜訪れた錦里古街に行くことにしました(9:00)。 錦里の隣には観光地としては有名な武侯祠博物館がありますから(写真下)、そちらでもよかったのです。しかし、入場料が60元(900円)と聞いて、三人ともためらわず、0元の錦里を選びました。
武侯祠博物館は諸葛孔明と劉備の廟がある公園のような所です。私は二十年前に成都に来た時、ここを訪れたはずなのに、内容についてはほとんど記憶がありません。錦里とは隣接するので、後で武侯祠博物館の敷地を見ると、それなりに人がいました(写真上右)。成都は豊かだとは聞いていますので、60元でビビッた三人よりも金持ちがいることは事実です。偉大な諸葛先生のことだから、庶民の財布は理解してくださるでしょう。 日本にも錦里のようなテーマパーク的なものがあります。各地の博物館などが主体になり、時代考証をして復元したものもあります。しかし、失礼ながら、たいてい安っぽくて、おもしろくない。展示している物もつまらないし、お土産屋で売っている物もどこに行っても似たようなものばかりです。 だが、ここは違います。奇抜な物を売っているのではないが、建物、店構え、売る物まで、かなり一つ一つを吟味しています。これを企画し計画した人たちはたいへんセンスのある人たちです。安っぽさがなく、古い街をよく再現し、商業をうまく組み入れ、両立するように作ってある点が感心します。昨夜一度来たにもかかわらず、もう一度来させるだけの魅力があります。 まあ、そんな私の前講釈はともかく、昨夜の夜の錦里とともに、実物をごらんください。
入り口を入ると、錦里のロゴのはいった大きな一枚板があります(写真上)。日本なら、雨に当たってもいいように、プラスチックの板に掲示板のように作られるのでしょう。明らかに、周囲の建物の色と雰囲気に合わせて板を選んでいます。こういう板一枚にもこの街造りへの思い入れが感じさせます。 下の図は錦里にあったパンフレットの地図です。右側が大通りに面した入り口になっていて、細長く、全体としてもそれほど大きな街ではありません。ちょうど一周するのに疲れない程度の広さです。
まだ朝早いせいか、ようやく開けたばかりの店もあります。店は鉄のシャッターではなく、古式豊かな板を使っています(写真下)。
店の掃除や窓ふきをしています(写真下)。古い街と古びた街は違いますから、街を美しく保とうという意気込みが感じられます。
古街という言葉がぴったりです。ただ歩いて見ているだけでも楽しい。こんな街に住んでいたら、気持ちが変わるでしょう。
どこに行っても、赤い提灯がちょうど良いアクセントになっています。
これが夜ともなるとまったく違った風景になります。下の二枚の写真は同じ所を撮ったもので、右側は昨夜撮ったものです。赤い提灯は昼もアクセントになっていてきれいだし、夜になって点灯するともっと良い雰囲気が出ています。
写真下の男女の中国服のディスプレイはいかがでしょうか。周囲の建物の雰囲気と赤い提灯とは見事な組み合わせです。 店をのぞいてみましょう。店は建物の中にある店の他に、屋台のような出店もたくさんあります(写真下)。
水飴で動物を作るなど、これらは中国の伝統芸なのでしょう。
出店は祭りの夜の夜店みたいに色とりどりで、楽しさがあります。
普通の店も彩り豊かな店が多く、おもちゃ箱をのぞくようで、子供たちが喜びそうです。
写真下のように、店の入り口の多くは昔風の造りが多く、なんなのかよくわからなくても、のぞいてみようかという気になります。
古い時代の店の造りをそのまま残したのでしょう、窓の格子模様などがおしゃれです(写真下)。昔はこんな凝った窓飾りがあったのだ!
店に入ってみましょう。写真下は、糸を紡ぎ、布地に絵を描くなどを見せながら販売している店です。
こんなふうに店は外の通路から中をのぞけるようになっており、自由に出入りできます。むしろ、この店など見せることも商売にしているようです。
錦里は観光用ですから、こういう店でも自由に写真が撮れます。むしろ、撮ってくれという感じで、カメラ好きな私などにはたいへん有り難い。日本ではこれと似たような所でも、店では写真を撮らせないことが多いのが残念です。 錦里が写真を自由に撮らせるから良いのではなく、写真を撮りたくなるような街と店なのです。日本の同様な観光地でも、ぜひこの点を考えてほしいものです。 写真下は棚や扉が紫檀のような木でできていて、とても重厚な感じのする店です。なんだろうと思って入ったら、入り口の匂いですぐにわかりました。薬屋です。
ツバメの巣を売っています(写真下)。65元(約1000円)は普通の値段のようで、その隣にあった赤いツバメの巣は8600元というのだから、約13万円です!
さらにすごいのを見つけました。今流行の冬虫夏草が32000元ですから、約48万円です!!飲めば病気はたちどころに治りそうだが、値段を聞いて心臓が悪くなりそうです(写真下左)。
下の写真は錦里にあるホテルです。後でネットで調べてみると、値段はそれほど高くありません。ただし、部屋の内装がちょっと平凡なのが残念です。烏里さんに「次回はぜひここに泊まりましょう」と言っておきました。
通りから見たホテルの受付です(写真下)。普通のホテルと違い、なんか雰囲気がいいですねえ。 ちょっと残念だったのが、お茶を飲む時間がなかったことです。あちらこちらで通りに面して椅子とテーブルが並び、お茶を飲むようになっています。
午前中は客も少ないので、静かでとてもよい。ペットボトルのお茶ではなく、ガラスコップに茶葉とお湯を注ぎ、茶葉が開き、沈んでいく様子をみながら、通りを行き来する人たちをぼんやりと眺めるなんてのはどうでしょう。これで胡弓の音色でも流れれば、申し分ありません。 ここには雑踏以外の騒音はありません。日本の商店街などでスピーカーからの大音量の音楽が流れていると、神経を疑いたくなります。
次は小さな食べ物屋が並んでいる通りです(写真下)。お昼が近いので、こちらはもうたくさんの人がいます。道の片側に店が並び、もう片側にパラソルをさしたテーブルが並べられています。
写真下のこの見事な色彩の店と売り子たちをごらんください。私は、お姉さん方(と呼ぶには少し苦しい人も含めて)にばかり目が行き、何を売っていたのか後で写真を見てから知りました(笑)。
写真下左は動物の内臓を煮込んでいるようです。写真下右はちょっと涼しそうなガラスの器ですが、やはり激辛の攻撃からは免れないでしょう。
客の出足が本格的になる前に昼食を済ませてしまおうと、従業員一同、客など気にせずに飯を食べています(写真下)。
どれを見ても、ちょっと食ってみたいような、怖いような。
こちらはオミクジやお願い事の祈願のようです。木や建物にお札がぶら下がっています。
写真下左のオジサンの金色の扇子がこの街には似合う。昔の衣裳を付けて記念写真を撮っていました(写真下右)。この衣裳のまま錦里を歩いてもそれほど違和感はありません。
元々、ここは川が流れていたのをうまく利用しているようで、それがまた風情があります。
同じ水でも、こちらは子供がオシッコをしているところです(写真下左)。きれいなトイレがいくつもあるのだから、こんなところでしなくてもいいだろうに。街はおしゃれだが、客のマナーはイマイチです。
写真下のパンダを売っている店の看板にはpandaと英語で表記されています。街の雰囲気とは違うのに、英語表記になんの違和感も感じさせないのがすばらしい。
写真下左は銀行のATM、右は隣にある武侯祠博物館のチケット売り場です。どちらもうまく古い建物に溶け込んでいます。
扉の向こうにマイケル・ジャクソンの写真があります。「回顧音楽会」というのだから、追悼コンサートを開く予定のようです。ここで行われるということになのか、ポスターだけではイマイチわかりません。街の雰囲気とマイケル・ジャクソンはだいぶん違うのに、あまり違和感がありません。
私の関心はトイレです。建物がご立派でも、トイレがダメなら、私は落第点しかつけません。 写真下のように外観は申し分ありません。周囲とよく溶け合い、男女別もはっきりわかります。では、中に入ってみましょう。
写真下右のように中は衛生的で、トイレのドアも付き、ニーハオトイレではありません。合格です。入る前までは、街にこれだけ古い時代の造りにこだわっているのだから、もしかして、トイレも古さを残し、ドアも木の板なんてことはないかと心配していました。
外の案内板も石にきれいに彫られています(写真下左)。トイレ掃除用のモップが、トイレの外の壁に色鮮やかに並べられていました(写真下右)。
商店街の人混みを紹介しましたが、ちょっと人がとだえると、急に静けさが蘇ってくるような場所もあります(写真下)。
獅子の金具や飾りはたぶん新しいものなのでしょう。これらは別々のところにあった飾りですが、統一性があるのが良い。
写真下右の黒猫は飾り物ではなく、本物です。
レトロな扇風機といい、ブリキのちり取りといい、この街に奇妙に合ってしまう(写真下)。
皆さんも成都に行った時には錦里にお寄りください。結局、私は何も買わなかったのに、散歩するだけでも楽しい街で、お勧めです。写真下のように、唯一、意見箱に「意見承り箱」と日本語で表示されているだけで、他には日本語の表示はありませんから、古い中国の街に時間旅行したような気分が味わえます。 錦里を出て、ホテルの向かいにあるスーパーで買い物をして、その後、チベットの商店街を一周しました。 烏里さんによれば、成都はチベット人が十万人ほど住んでいて、ホテルの周囲にはチベット人の店がたくさんあるというのです。なるほど、チベット仏教のタンカや仏具を取り扱う店がずらりと並んでいて、通りの店のほとんどがチベット系なのがわかります。
写真下左はお寺の屋根の上に取り付ける金具のように見えますし、右の店の奥には大きな仏像が鎮座しています。いずれも一般人が買うだけでなく、お寺で使うような物まで売られている本格的な店がいくつもあります。
チベット街を回り、また錦里のある大通りに出ると、そこはおしゃれな店が並んでいます(写真下左)。停められているバイクなどにビニールがかけてあるのを見ても、いかに成都が雨が多いかわかります(写真下右)。ここでは太陽を見ると犬が吠えるというくらい晴れません。
11:50に烏里さんと合流し、食事に出かけました。雨が降り始めました。街はちょうど昼飯時なので、店は表に食材を並べ、人々は歩道に出したテーブルで食事をとっています(写真下)。
烏里さんの妹さん夫婦と息子さんの三人が合流して、妹さんから食事をご馳走になりました(12:29-13:22)。旦那さんのほうは康定で一緒に食事をした方です。烏里さんのお姉さんもきれいな人でしたが、妹さんもなかなかの美人です・・・これは飯をおごってもらったからお世辞で言っているのではありません。
食事の後、「蜀漢茶坊」というホテルの二階にある茶館でお茶を飲みました(写真下)。だが、雨のせいか、平日のせいか、我々以外は誰も客がいない。
日本のように、急須でお茶を出すのではありません。茶葉は最初からガラスコップに入っており、そこにお湯を入れます(写真下左)。茶葉が開いて、少しずつ底に沈んでいきます。写真下左よりも、時間のたった右のほうが茶葉が沈んでいるのがわかります。頃合いを見はからって、茶葉を飲まないようにして、お茶を飲みます。お湯が減ると、ウエイターがお湯をさらに注いでくれます。 日本の緑茶をこんな飲み方をしたら、たちまち苦くなってしまいます。しかし、中国の緑茶は種類が違うのか、製法が違うのか、こういう飲み方に適しています。
おもしろいのが、こういう店でも持ち込みが許されます。写真上右のブドウとスモモは、烏里さんの妹さんが買ってきて、ウエイターに頼んで皿に盛りつけてもらったものです。 妹さん夫婦にご馳走のお礼を申し上げて別れ、空港に向かう前に買い物をしました(16:04)。まず、ホテルの真向かいにあるスーパーで烏里さんが買い物をしました(写真下)。私がお茶を買った店です。 大きな棚一つ分に何十種類というお茶が並んでいます。私は烏龍茶を探しました。しかし、ほとんど緑茶かジャスミン茶で、烏龍茶は探すのも大変です。中国は烏龍茶が主流なのだろうと思い込んでいました。「四川省では烏龍茶なんて飲みませんよ」と烏里さんに笑われました。そう言えば、先ほどの茶館で飲んだのも緑茶でした。 私は最初から緑茶を買う予定だったような顔をしていくつか買いました(笑)。
買ったお茶をいくつかご紹介しましょう。値段はスーパーとコンビニでの購入価格で、重さや製造年月日は袋についていた表示そのままです。 蒙山 碧璋飄雪 50g 30元(450円、900円/100g) 2009.5.6製造 蒙山 甘露 50g 29.5元(442円、884円/100g) 2009.4.12製造 龍井 75g 29.8元 (447円、596円/100g) 2009.6.17製造(2009年の新茶) 峨眉竹 60g 16元 (240円、400円/100g) 2009.5.19製造 緑毛峰 100g 17.2元 (258円、258円/100g) 2009.6.12製造 茉莉毛峰 88g 11.6元 (174円、197円/100g) 2009.5.12(?)製造 ホテルの向かいにある薬屋・同善堂に薬を買いに行きました。成都の中にある薬のチェーン店のようです。私は特に買い物をする予定はなかったのですが、何気なく棚を見ると、「熊胆丸」という名前が目につきました(写真下右)。
熊胆とは熊の胆嚢や胆汁で、日本でいう「熊の胃」です。中国では熊を養殖して、胆汁だけを抽出するという方法で熊胆を生産していました。ところが、これが動物虐待ではないかという批判が出て、中止になってしまったようでした。だから、まさかこういうちゃんとした薬局で売っていると思いませんでした。箱の上に鹿マークのついたCNWM(中国林業部野生動物危機管理局)が発行している収蔵証が貼ってありますから、正式に認められた製品です。早速、お土産に買いました。 チベット街で女性たちがおみやげにアクセサリーを買いました(写真下)。店の中はチベット関係の品物が溢れています。
この後、近くの店でCDを買いました。周さんが車の中でかけていたチベット系の音楽が日本人三人からはとても評判が良かったからです。しかし、それは彼が選曲したものだというので、私は「周さんの音楽のセンスは良い」と誉めました。店で何枚か試しに市販のCDを選んでもらい買いましたが、帰国後、やはり金を出してでも周さんの選曲をコピーして送ってもらえば良かったと思いました(笑)。 成都の空港に到着(16:51)。ここで八日間お世話になった運転手の周さんとお別れです。
飛行機は広州から来た時と同じ金鹿航空で、今回も満席です。
JD5162便はほぼ予定どおりに離陸(18:44)。時間が時間ですから、当然、夕飯が出ました。しかし、下の写真のように、野菜の煮込みのぶっかけで、味はともかく、量が少ない。 飛行は順調で、20:37に広州の白雲国際空港に着陸。ホテルは前と同じで、空港から車で五分ほどの広州新機場賓館です。 私は飛行機の夕飯では足りなかったので、夕飯を食い直したいと申し出ました。カップラーメンを持っていたが、時間もそれほど遅くないし、食在広州に来て、カップラーメンもないだろうと思ったのです。 このホテルにはレストランはなく、近くの別なホテルに歩いて出かけました(20:56)。方角を間違えながら、ようやく目的のホテルにたどりついたら、レストランは開いていません。たぶん客が少ないので、閉鎖されていたのかもしれません。 写真下は私の泊まった部屋から眺めです。写真下右の道路の向こう側に見える大きな建物が、レストランの開いていなかったホテルです。ごらんのように、空港のために新しく区画整理され作られた街なので、建物との間に距離があり、食堂一つ探すのにも苦労します。また、夜は意外に灯りが少なく、歩行には向きません。
タクシーを拾い、数キロ先の地元の店に行くことにしました。通りに面して店が並ぶ地元の商店街という雰囲気です。幸い食べ物屋がまだ開いており、近くの若い女の子たちが食事をしているところでした(写真下)。 この店からはお粥と餃子を(写真下左)、店の前の屋台(写真下右)から麺類を注文しました。
食事を終えて、ホテルに戻るために幹線道路に出てタクシーを拾おうとしても、なかなかつかまりません。少し歩き始めると、遠くに我々のホテルの赤いネオンサインが見えて、直線ではないから、私の目測ではゆうに三キロはありそうです。食後の運動だと覚悟して歩き出すと、幸い、間もなくタクシーを拾うことができて、22:30にホテルに戻れました。
12時過ぎに就寝。前回のように飛行機の騒音はそれほど気にならずに朝まで眠っていました。疲れていたのと旅慣れたせいもあったでしょうが、今回の部屋が飛行場の方を向いていなかったので、実際に騒音が少なかったからでしょう。同じ建物でもこんなに違うのだと驚きました。 10日日 2009年7月22日(水)広州 →成田 6:00に起床。曇りです。ホテルの満員のワゴン車で出発して、二分後の6:52に白雲国際空港に到着。 9:56、全日空のNH934は離陸。かなり混んでいます。
出発が遅れた分、予定よりも三十分遅れて成田に到着(14:58)。 十日間の旅も無事終了しました。 烏里さんのおかげで、毎日のように花を見られ、写真も撮れて、素晴らしい旅でした。これほど自由に花の写真が撮れたツアーはこれまでありませんでした。 参考のために、主な経費を掲載します。私の場合、自宅から成田空港までは車で行くのが便利です。ネットで探して、去年よりも二千円以上も安い駐車場業者に変えました。 旅費・・・・・・・・・・・・198,000 成田空港税・使用料・・・・・・3,000 中国の空港税・使用料・・・・・3,160 燃油サーチャージ・・・・・・・4,600 一人部屋・・・・・・・・・・ 3,5000 成田の駐車料金・・・・・・・・4,200 馬とポーター 170元・・・・・2,550 運転手チップ 300元・・・・・4,500 合計・・・・・・・・・・・ 255,010円 (1元=15円で計算) トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 |