ポルトガル 春の花 1日目 2013年2月28日(木) 成田→(パリ)→リスボン 日本がまだ寒いうちにポルトガルに春の花を見に行くことにしました。ポルトガルに春の花を見に行くというツアーは他の旅行社では見たことがありません。このネイチャリングツアーの花の旅に参加するのは2011年の南アフリカに続いて二度目です。 参加者は女性7人、男性4人に、リーダーの冨山さんとサブの松江さん(仮名)が加わり、合計13人です。客が十人を超えたので旅行代金が2万円戻ってきました。燃油サーチャージも3千円戻ってくるなど、とても得した気分です。 今日は成田からパリまで行き、そこから飛行機を乗り換えてリスボンまで行きます。かれこれ18時間にも及ぶ旅です。 成田に早めに着くと、すでに他のお客さんたちが集まっていました。空港内は混んでいるらしく、税関の荷物検査は長蛇の列です。年末年始や連休の時ですらこんな列はできなかったと言うから、何かあったのかとちょっと緊張しましたが、通常の検査と変わりません。どうやら、単に客が多いわりには職員が手薄なだけのようです。 税関などが混んだものの、飛行機はほぼ予定どおりの13:04に離陸。 飛行機はエールフランスのAF-275便で Airbus A380-800です。A380はジャンボ機(ボーイング747)に対抗して作られ、2007年に就航したばかりの大型旅客機です。ジャンボ機のように一部二階建てではなく、総二階建ての飛行機です。500人以上も乗れるので、日本の航空会社は採算を心配して導入が遅れ、2014年以降運行されます。私もA380に乗るのはたぶん初めてです。 座席はかなり混んでいて、ほぼ満席です。春休みのせいか若い人たちが多いようです。私の隣の席の若い女性はレストランに勤務していて、フランスのワインを勉強しに行くとのことでした。 下の図は予約を取った時の飛行機の座席の様子で、座席が白っぽいのが空き席ですが、私の斜め後ろが二つ空いているだけで、後は満席です。客席はこの図の倍くらいあり、全体で見ても、空き席はわずか10ほどしかありません。一ヶ月ほど前、予約を取った段階でも、9割以上はすでに予約が入り、かろうじて私は通路側を確保できました。 上の予約画面では、私の座った37Gの前も横も広く空いていますが、実際には下の図のように前後はすべて座席です。赤丸が私の座席です。どうして予約画面では空間になっているのか、よくわかりません。 離陸後、しばらくして昼食が配られました(14:39)。私は朝食も昼食も取っていなかったので、すべて平らげました。 モニターを見ると、飛行機は日本海を北上してロシアから北欧を抜けるようです。冷戦時代は旧ソ連を通過できなかったので、ヨーロッパ行きはわざわざアラスカのアンカレッジを経由していました。 昼過ぎに日本を出て、西に向かうので、いつまでも日が暮れません。私の座席は通路側なので、トイレに行ったついでに最後部の非常口の窓から外を見ると、斜めの日差しが雲を照らしているだけで、地面は見えません。写真を撮ろうとするとピントが窓の汚れに合ってしまい、うまく写らない。飛行機のきれいな窓は意外に少ない。 十二時間もの飛行で、しかも窓の外が見られないので、私は暇にまかせて映画を見続けました。昔は各席にモニターがなく、目の前に上映される興味のない映画を見るしかないのが苦痛でした。 最新の映画がたくさんあるので、とても得した気分になります。私が観たのは、ジョニー・デップのドラキュラが珍騒動を起こす『ダーク・シャドウ』(DARK SHADOWS, 2012年)、バットマン・シリーズの最終編『ダークナイト ライジング』(The Dark Knight Rises,
2012年)、日本で缶コーヒーの広告で有名な宇宙人ジョーンズが主演する『メン・イン・ブラック3』(MEN IN BLACK III、2012年)、そしてスパイダーマンの新しいシリーズ『アメイジング・スパイダーマン』(The Amazing Spider-Man、2012年)の4本立てです。さすがアメリカの映画は金をかけて作っているだけあって、観ている時は夢中になるが、後に何も残らない。時間つぶしにはもってこいです。
(wikipediaより転載) 二度目の食事です(23:29)。私は日本にいるならこんな時間に食事はしませんが、なにせ今日はまだ一食しか食べていないので、お腹が空いています。 飛行機は北欧を南下して、ようやくフランスに近づいてきました。 パリ到着 12時間ほどの飛行を終えて夕方のパリのシャルル・ド・ゴール空港(L’aéroport
de Paris-Charles-de-Gaulle)に到着(日本時間25:15、フランス時間17:15)。日本との時差は8時間です。日本では夜中なのに、パリは外が明るい。 リスボン行きの飛行機はパリ発が20:20なので、約三時間ほど時間があります。カフェがあるのでコーヒーでも飲みたいところだが、日本時間を考えてやめておきました。 空港は到着した通路にモネの絵が飾られているなどフランスらしいところもある一方、空港の中は案外質素です(写真下左)。 フランスなのだから、芸術的な感性に満ちた空港ではないかと期待していたのに、写真下の四角い窓が特徴的と言えばそうだが、まるでコンクリートブロックみたいで私の好みからはイマイチです。 EU圏なので、フランスで入国してしまうと、リスボンへは国内線のような扱いです。 ほぼ予定通りに、エールフランスのAF232便は20:37にシャルル・ドゴール空港を離陸。エールフランスがボーイング社の飛行機を使っていたらおもしろいのでしょうけど、もちろんそんなことはなく、機体はエアバス社のAirbus A319です。 今回の旅行では往きがエールフランス、帰りがオランダ航空です。両者は経営統合しているはずなのに、ネットで予約する範囲ではエールフランスのサービスはイマイチです。 成田からパリまでは予約が取れたのに、パリからリスボンのこの飛行機は予約がうまく取れない。一ヶ月前にエールフランスのホームページにアクセスして予約をした時の画面が下記です。赤い「1」が私が予約した座席です。ところが、その後、予約そのものができなくなり、自分の予約が確定されているのかどうか確認できなくなりました。 電話で問い合わせてみると、ローカル路線の扱いらしく、出発時間の30時間前にならないと予約は取れないという。私は出発前日の夜までのぞいてみても、結局、予約も予約の確認もできませんでした。 実際にチケットをもらってみると、もちろん、上記の予約は無視され通路側の座席でした。幸い、我々のグループに通路側に座りたい方がいて座席を交換しました。私が窓側を希望したのは、飛行時間は二時間半ほどですし、リスボンの夜景がきれいだと聞いていたからです。私の座席はビジネス・シートのすぐ後ろです(写真下右)。 飛行機が離陸して間もなく、食事が出ました(日本時間4:54、フランス時間20:54)。パリ時間では夜の九時ですが、日本時間では朝方の五時で、本来なら私は食事をする時間ではありません。でも、パリまでの飛行機で映画を興奮して観て、かなりお腹が空いていたので少し食べました。結果、後で胃腸から強い抗議を受けました(笑)。ブルーチーズが大きな固まりでついており、これがうまい。このチーズを黒パンに塗り、赤ワインと合わせたら最高なのに残念だなあ、と思いながらいつの間にか全部食べてしまいました。今まで飛行機で食べたチーズで一番うまかった。 飛行中は雲で眼下には何も見えませんでしたが、二時間ほどたった頃、リスボンの夜景が見えてきました。街中に飛行場があるため、飛行機は大きく街を迂回するように飛ぶので、まるで夜景の遊覧飛行です。皆さんもリスボンに行く時は窓側の席をどうぞ。 リスボン到着 リスボンのポルテラ空港(Aeroporto da
Portela)にほぼ予定どおりに到着(フランス時間22:41、ポルトガル時間21:41)。日本とポルトガルの時差は9時間で、パリよりもさらに一時間遅らせます。 空港ではリスボンの美女が出迎えてくれました(写真下)・・・残念ながら知り合いではありません。 リスボンの美女だけでなく、キティちゃんもいます(写真下左)。彼女も幅広く商売をしていますね。 空港からホテルまではバスで移動します(22:26)。 夜遅いこともあり、リスボンの市街は人も車も少ない(写真下)。目につくのは、道の脇に駐車した車です。日本と違い、道路脇が夜間の駐車場になっています。 バスで二十分ほどでホテル・ムンディアル(Hotel Mundial)に到着(22:42)。 このホテルは350室もある四つ星ホテルで、街の中心部にあるので観光に便利です。すぐ東側には観光地の一つサン・ジョルジェ城があります。地下鉄の駅も近く、目の前を路面電車が走っています。ここに二泊したのに、いずれも周囲を散策する時間はありませんでした。 四つ星ホテルですから、部屋は申し分ありません。部屋のドアに避難経路もしっかりと掲示されています(写真下右)。ただし四つ星にしては、電源コンセントが机の下に潜り込まないと使えず不便で、またインターネットが有料というのも、今の時代にしては少々ケチ臭い。 間もなく夜中の0時です。これは日本の朝9時で、丸24時間以上も活動していたことになりますから、風呂に入って早く寝ましょう。 |