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天山山脈のチューリップ

6日目 2017423日(日)

Bilikol

 

 朝は鳥のさえずりで目が覚めます。日本で言えばウグイスのような鳴き声です。

 

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 今日は北部にあるBilikol湖の近くでチューリップを探します。

 

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 昨日は村の南東部を散策しましたから、今日は北東を散策します。

 

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 村の周囲に草原が広がっています。

 

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 村の東側から北側の草原に入りました。羊が草原に向かって朝の出勤です。

 

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 ご覧のように、カザフスタンは広々と雄大です。ところが、新聞で意外な記事を見つけました。各国の人口に対する自殺率の比較をしたところ、カザフスタンが13位に入っているのです。もちろん、日本は全体で6位で、女性だけなら3位で銅メダルです。日本の社会のあり方や女性差別のひどさを見ていると、それもわかるが、こんなのんびりしたカザフスタンで13位とはいったいどういうことなのでしょう。私はカザフスタンの田舎しか見ていないからわからないだけで、都市部の生活は厳しいのでしょうか。

 

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 草原の中を衛星写真では見えない小川が幾筋も流れており、周囲は水浸しです(写真下)。所によってはそれなりの幅があるので、渡ることができない。一見、平らに見えますが、小川の水はかなりの勢いで流れますから、それなりの傾斜があるようです。草原の北側に行くつもりだったが、戻るのに小川を渡れない可能性もあるので、あきらめました。あきらめたのにもう一つ理由があります。

 

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 周囲がこれだけの草原で水も豊富なのだから、さぞや花が咲いているのではないかと期待したのですが、残念ながらほとんど花はありません。つぼみのチューリップが一株あったくらいで、あとはタンポポなどの雑草です。踏み荒らされ、家畜に食べ尽くされているようです。これでは無理をして北に進んでもさして意味がありませんから、戻りましょう。

 

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 八時半からいつものゲスト・ハウスの食堂で朝食です。

 

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雪山を見ながら走る

 9時の予定が遅れて9時半にゲスト・ハウスを出発。ジャバグリと幹線道路の間に鉄道があり、どこの踏切にも事故の生々しい看板が立っています(写真下左)

 

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 この時間でもまだ朝の出勤時間です。

 

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 ロバに乗って出勤なんて、いいですねえ(写真下)。馬と違い、小柄なロバに乗るのはかわいそうな気もするが、一度でいいから乗ってみたい()

 

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 幹線道路のA2号は高速道路で、ロバもおらず、車が少ないので順調です。もちろん、無料です。日本の高速道路は料金が高すぎる。

 

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 雪山がきれいなので、車を停めて撮影です(写真下)

 

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 昨日、帰り際に見た天山山脈と違い、この山はジャバグリから見える山と同様に、すぐに近くにある山です。

 

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 雪山を背景にした英雄の像はなかなか絵になる(写真下)。大きな門があるから、この国の英雄であるチムールを記念した公園でしょうか。

 

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 道は天山山脈の北側を走っているのでしばらく右側に美しい雪山が続きます。

 

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 道路脇の林の中で何か採取している人たちがいます(写真下)。キノコだそうです。こんな乾いた感じのところでもキノコがあるのだ。

 

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クユク峠

 クユク峠で本日の最初の花の観察です。岩だらけの斜面にはいろいろな花が咲いています。

 

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 写真下は昨日のアクス溪谷では数本しかなく、おまけにレンジャーの護衛付で撮りにくかった花です。たくさんあるし自由に撮れると、なんとなくうれしい()

 

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写真上 Eremurus latiflorus

 

 この花は学名でネット検索してもほとんど出てきません。こんなに大きくて目立つのに、かなりローカルな植物らしい。

 

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 斜面には写真下のマメの仲間がたくさん生えていて、花盛りです。一つの株になって花を咲かせているので、斜面に花壇を作ったような光景です。

 

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写真上下 Vicia subvillosa

 

 岩だらけのガレ場にたくましく花を咲かせています。

 

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 良く見ると、花の色が微妙に違う。最も多いのが写真上下のような赤紫です。

 

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 数は少ないが、写真下のような青紫や紫のもあります。

 

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 さらに写真下のように色がぼけてしまった薄紫もあります。赤紫とは生え方が違うのでこれらは別種でしょう。

 

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 写真下はアーモンドの原種でしょうか。

 

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 フウロソウもそれなりの数が咲いています(写真下)。ネット上の解説では濃いピンクが特徴だというが、ここのは濃いピンクには見えない。花弁の筋がはっきりしているのは特徴的です。

 

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写真上 Geranium transversale

 

 このフウロソウは中央アジアはもちろんのことシベリアの西から中国の北部まで分布します。

 

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 ダイオウの仲間が堂々と咲いているというよりも生えている()。しかも、学名にmaxなん文字が入っていると、名前を見ただけでデカイのがわかります。

 

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写真上 Rheum maximowiczii

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 ここのダイオウはまだ小さいほうでしょう。チベットの山の上には大迫力のダイオウが生えています。ダイオウは大黄ですが、いつも大王を連想します。

 

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 オオイヌノフグリは日本のそれよりも背が高く、青い色も濃い(写真下)

 

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 斜面を降りていくと、道路脇の木の白い花が満開です。

 

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 スモモ(Prunus)の仲間らしい。人家もありませんから、野生かもしれません。昨日夕方のジャバグリの散歩で、川のそばで見た梅のような花を咲かせた樹木と同じかもしれません。川のそばと、咲いている環境も同じです。

 

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草原のチューリップ

 草原の中を道は真っすぐつき切ってのびています(写真下)。日本ではまず見られない光景です。

 

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 草原の中にチューリップを見つけて停車です。これまでもお目にかかったグレイギーです。

 

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 毎回見かけるからありふれたチューリップかと思ったら、同じ天山山脈のタジキスタンでは絶滅危惧種に指定されています。

(http://enrin.grida.no/htmls/tadjik/soe2/rus/htm/bio/listp.htm)

 

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写真上 Tulipa greigii

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 帰りにここを通りかかると、チューリップを摘んでいる人たちがいました。まだまだ意識が低い。ただ、私たちが見た範囲では切り取られたチューリップは気がつきませんでしたから、こんなことをする人はこの国でも少数なのでしょう。また、そう期待したい。

 

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 ネットで見ると、品種改良されたグレイギーはこれらの原種とはかなり違っていて、先に園芸品種を見ていたら、まったく興味を引かなかったでしょう。

 

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 ここのチューリップはもっぱらオレンジ色の入った赤で、わずかだが黄色があります(写真下)。黄色も単色ではなく、赤が混ざったのが多い。これは予告編で、この色が混ざったチューリップに後で驚かされました。

 

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ハイキング

 やがてBilikol湖が右前方に見えて来ました。私たちはこの近くの谷でチューリップを探します。

 

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 チューリップを探しに行く前に、まず腹ごしらえです。日射しが強く暑いので、木陰で食事を取ります(写真下右)

 

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 食事をした近くにピンク色の花を咲かせた樹木があります。リンゴの一種だという。リンゴはツボミはピンクでも、花は白だと思い込んでいたので、ピンク色の花を見て驚きました。ただ、樹木はかなり弱っている雰囲気です。

 

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写真上 Malus niedzwetzkyana

 

 虫に好かれる私は防虫剤を身体に吹きかけて出発です。天気が良く気持ちが良い(13:31)

 

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 写真下は昨日のアクス溪谷で見たFritillaria sewerzowiiと似ているが、花が小さい。小川を渡った時に林の中にありましたから、日陰を好む植物なのでしょう。

 

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 数は多くないが、樹木の花もあります。写真下右はナシの仲間だという。

 

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写真上右 Pyrus regelii

 

 谷の奥に向かって進んでいきます。全体としては起伏が激しくないので、それほど大変ではありません。

 

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 道の脇に普通にチューリップが咲いています。もちろん、植えたものではありません()

 

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 先ほど草原で見たのと同じ赤やオレンジ色のグレイギーです。

 

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写真上 Tulipa greigii

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 花弁に独特のテカリがあり、陽にあたるときれいです。私がこれまで花壇で見たチューリップで、これほどテカテカした花弁は見たことがありません。

 

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 ネット上でグレイギーの園芸品種を見ましたが、いずれも花はこんなふうに光ってはいません。カザフスタンで野生のグレイギーを見た人たちは光っていることを記述していますから、野生種では一般的に見られるようです。

 

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 花弁はオレンジ色といっても、下部分は黄色であることが多い。ただ、黄色い部分は花によってかなり差があり、写真下のように明瞭な黄色の入っているのもあれば、ほぼ全体がオレンジの花もあります。

 

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 写真下の葉を見てください。葉に紫色の斑点がついています。これがグレイギーの特徴だと言われるが、先ほどの草原もここもこういう葉のほうが少数です。

 

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 チューリップの葉に見られる特徴の一つが波打っていることです。ここのグレイギーも波打っている葉もあるが、そんなに多くはありません。

 

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 赤系で私の目を最も引きつけたチューリップが写真下です。「ボケた色のどこが?」と言われそうですが、チューリップとしても独特の色です。同じような色が他にもないかと探したのですが、ありませんでした。昨日も今日の草原もグレイギーはそれほど私は着目していなかったので、これはかなり気に入りました。そして、これだけでは終わりませんでした。

 

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頬紅チューリップ

 奥に進むにつれて数が多くなったのが、黄色の混ざったチューリップです。先ほどの草原にもあったが、こちらのほうが数が多い。オレンジのチューリップも、花弁の根元が黄色ですが、それが花弁の上のほうまで色が混ざっています。

 

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 おもしろいことに完全な黄色は私は見つけられなかったくらいで、ほぼすべての黄色には赤い模様が入っています。それも写真下の上段のように赤に黄色が入っているのは少なく、大半は下段のように黄色に赤の模様が入っている。

 

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 模様の入り方が多様で、おそらく同じ模様がない。グレイギーの多様さに驚きました。花壇に植えられているチューリップはこんなふうに一本一本が違うなどありえません。同じチューリップが一列に並んでいるのが死ぬほど嫌いな私は()、ここのグレイギーを見て評価が大幅に変わりました。彼らも一本ずつ個性的なのだ!

 

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 花弁の外側の赤い模様はそのまま内側に素通しになっています(写真下)

 

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 模様は様々な出方があるが、中でも写真下のように、赤い斑点の色の濃さが二段重ねになっているのがなかなかきれいです。六枚の花弁のうち、内側の三枚と外側で模様が違っていることがよくあります。

 

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 こういうチューリップの中で、写真下を見た時には思わず足が停まってしまいました。薄黄色に赤い模様がついているのが、何とも言えない。気のせいか、頬に紅をつけたチューリップがオレに呼びかけている()。しかし、呼びかけられたのは私だけらしく、他の人たちはどんどん先に行ってしまう。

 

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 中に写真下左のように真っ白の下地の花もあるが、これはほんの少数で、大半は薄黄色です。

 

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 沢を渡り、岩場につくと、そこにはこの薄黄色に頬紅を付けたようなチューリップがたくさんありました。無機的な灰色の岩と良く合う。

 

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 写真下など、頬を赤らめたチューリップに見えませんか()

 

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 私はこれらのチューリップに「頬紅チューリップ」と勝手に命名しました()

 

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 先に見た黄色に赤が配色されているのは同じなのに、薄黄色だとかなり印象が違います。ほんのわずかな差なのだが、こちらはいたく私の好みに合う。また、模様は実際にはオレンジなのだろうが、薄黄色の中に配色されると、赤い色に見えます。

 

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 草の生えた斜面で牛に会いました。牛の前足は紐でつながれ、遠くに逃げられないようにしてあります。ちょっと可愛そうです。もっとも、日本みたいに完全に牛舎に入れたままよりはまだましです。牛舎に入れられたままの牛は牛糞などで身体が汚れています。毎日牛乳にはお世話になっているので、ああいう光景を見るのはせつない。放牧されている牛であんなふうに汚れている牛は見たことがありません。

 

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 流れの速い谷川のそばの木陰で休憩した後(写真下左)、川沿いに、来た道を戻ります(14:43)

 

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 ハイキングを終えて、だだっ広い平原の中を車は時速100km近い速度で元来た道を戻ります(15:43)

 

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黄色いアヤメ

 黄色いアヤメがある所で車を停めました。エフゲニーさんの後をついて斜面を歩きまわりましたが、結局、最初に見つけたアヤメが一番きれいでした(写真下)

 

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 海外で見るアヤメの仲間は、ここがそうであるように、圧倒的に小型の物が多い。

 

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写真上 Juno orchioides

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 このアヤメはカザフスタンだけでなく、ウズベキスタンのタシケントなどにも分布しています。

 

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 車を停めたところに他の旅行客のグループがいて、エフゲニーさんに地図を示しながら何か助言を求めているらしい(写真下左)。午前中見たスモモ(Prunus)の仲間がここでも満開です(写真下右)

 

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 これで本日の花の観察は終了です。雪山を見ながら、車は順調に走ります。写真下左のように渋滞するほどの車がない。

 

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 夕方のジャバグリに戻ってきました(18:27、写真下)

 

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夕方のジャバグリ村

 夕方の散歩です。ゲスト・ハウスの横から南に下り(写真下)、村の南西側を歩きます(18:53)

 

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 グーグルの地図だと、南西方向にずっと道があるように記載されているが、実際は下記の朱線で示した私の散歩コースのように、道が途中で終わっているため、南西の端までは行けませんでした。

 

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 空は晴れて、昨日と同じように村の周囲はのどかです。

 

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 村を抜けて南側の道路に出ると、またヒツジの帰宅ラッシュに出会いました。写真下左をみてもわかるように、群れが誰の指示もないのに二手に分かれて、それぞれの家に帰るようです。

 

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 さらに細かく分かれて、各家に入っていきます(写真下右)。圧倒的に黒いヒツジが多い。

 

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 あれ?この白い子羊はどうしたのだろう(写真下)。ヨレヨレの子羊が一匹だけはぐれてトボトボと歩いている。他のヒツジも人間も誰も面倒をみようとしない。気になって目線で追っていくと、子羊は近くの家の敷地に入っていきました。身体は汚れ、痩せこけていますから、母親からはぐれているのでしょう。かわいそうに、あれでは長生きできないかもしれない。

 

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 続いて反対方向から牛がやってきました(写真下)。昨日もそうだったから、牧場が家畜の種類で分けられているのかもしれません。言うことを聞かない牛もいるらしく、馬に乗った牧童が誘導しています。

 

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 馬もやって来ました(写真下)。数はそんなに多くありません。

 

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 その後をさらに馬に乗った若者がやってきました(写真下)。中には鞍もつけずにそのまま乗っている若者もいる。彼らは小さい時から馬が生活の一部なのでしょう。

 

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 こんなふうに村中がどこに行っても家畜が当たり前で、道路にはたくさんの落とし物がありますから(写真下右)、歩く時は足下注意です()

 

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 村の子供たちはいつも元気に跳ね回っている(写真下)。動物と一緒に暮らしている彼らは喘息や花粉症などないはずです。

 

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 小さな村にしてはずいぶんと立派で真新しいモスク(写真下左)と学校があります(写真下右)。この村の戸数からいって建物の規模が大きいから、この村はこの一帯の中心地なのでしょう。

 

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 村にある数少ない広告が写真下です。写真下左で子供たちに囲まれているのはカザフスタンのナザルバエフ大統領です。写真下右は、今年カザフスタンのアスタナ(Astana)で開かれる国際博覧会のEXPO2017のポスターです。

 気になることが二つ。一つは、エキスポ2017は今年の610日から開かれるのに、「10.06.2016」とある。これが開催日の日付なら「10.06.2017」では?二つ目は、両方ともポスターの貼り方が下手で、素人のふすま張りみたいにシワが寄っていることです。シワの方向から見て、道具も使わずに手で貼ったようです。この雑な仕事ぶりは細かい事が気になる日本人としては許し難い()

 

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 夕方のカザフスタンの空は広くて、ポスターのシワくらい気にしない。

 

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 ゲスト・ハウスが経営するこの村唯一の店に行きました。

 

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 コカ・コーラを買おうとドルを出したが、現地通貨でないと買えない。500mlのコカ・コーラは650テンゲで、ネット上の為替レートで計算しても650×0.36234円です。同じ品物が私の近くのスーパーで100円ほど、自動販売機で160円ほどですから、かなり高い。田舎で売れる品物ではないから、値段が高いのかもしれません。

 

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 八時からゲスト・ハウスで夕飯です。写真下左は昨日と違うビールで、毎度他のお客さんが注文したビールを撮らせてもらいました。

 

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 このゲスト・ハウスに泊まるのも今日が最後です。設備はいろいろと問題があるが、それでも村全体がのんびりした雰囲気なので、ここの印象はとても良い。

 

 

 

 

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