西オーストラリアのラン 1日目 2016年9月22日(木) 成田 → 香港 → (パース) 春のオーストラリアにランなどワイルドフラワーを見に行きます。日本とは季節が逆ですから、九月はオーストラリアの春です。オーストラリアの春である九月にワイルドフラワーがいっせいに咲く話は有名で、私も一度は見たいと思っていました。 参加者はツアーリーダーの松森さん(仮名)など女性3名、男性2名、合計5名です。私は全員と前に一緒に旅行したことがあります。成田を出発する前に、他の人たちの名前を全部知っているパックツアーは初めてです(笑)。 今日は、成田から香港経由で西オーストラリアの州都のパースに向かいます。 成田空港は休日なのに、時間帯のせいか、客は多くありません。大きなピカチュウに子供たちが集まっている(写真下左)。 オーストラリアのパースまでは直行便がないので香港経由です。香港までの飛行機はキャセイ・パシフィックのCX521便で、機体はエアバスA330-300です。かなり雨が降っているが、掲示板を見ると、欠航はなさそうです。関東地方は朝から雨で、成田までの道でもけっこう雨が降っていました。二日前には台風16号が通過して、九州や関西で大雨を降らせていて、ちょっと心配していました。 私の座席は後ろから4番目の窓側71Kです。この飛行機は窓側も二人席なので、トイレに立つのも楽です。 今回キャセイ・パシフックは往復四回乗りましたが、その全てへの評価は五段階のBで満足です。事前に予約を取ることができる点、食事や映画など特に問題点はありません。 飛行機はほぼ予定時刻(16:55)どおり、17:11に成田を離陸しました。 緊急時のおしらせがアニメで示されています。赤ん坊も専用のシートベルトをちゃんと装着しましょう、とあるのは大変良い(写真下左)。親のシートベルトに取り付けるのを貸してくれるようです。ネットで調べてみると、日本の一部の航空会社では未だに赤ん坊用のシートベルトがなく、どうすれば良いのかと客が質問すると、母親に抱いていろと答えたと言います・・・安全への意識の低さにあきれる。 飲み物とスナックがでました(17:46)。私は旅行中しか飲まないコカコーラを注文(笑)。お茶がほしいのだが、たいていなく、食後でないと出てこないのが不思議です。 最初にオーストラリアの花の旅行を計画したのは今から八年ほど前で、E旅行会社に申し込みました。ところが、人数が集まらず、催行は中止。私は仕事などの予定をすべて変えて準備していただけに、ショック。 さらにショックが続きました。私が申し込んだ時は30万円代だったE社の同じツアーが2011年に41.8万円になり、その後、45.8万円になり、2014年にはついに49.8万円になり今日に至っています。一人部屋の追加料金もうなぎ登りで、現在は9.8万円ですから、合計59.6万円です。ほぼ1.5倍ほどに値上がりしたことになります。 私が今回参加したネイチャリングツアー事業部のツアーは料金が55万円でE社よりも高いように見えますが、会員割引があり、一人部屋の料金が5.6万円ですから、足し合わせると59.6万円で、金額は同じです。それなら、花の専門ツアーで行ったほうが良い。 私は最初このツアーに参加を予定していませんでした。しかし、七月末のネイチャリング事業部のホームページに次のような記事が載りました。 人気の西オーストラリアのランツアーですが、現地のアンドリュー・ブラウン博士から気象情報が届きました。「6月の時点でこの数年間で一番といっていいくらい雨が降っているので、すばらしい春(9月)になるだろう!」とのことです。 この会社のツアーの強みはこういう現地からの生の情報です。私はランに強い興味があるのではないが、今年は西オーストラリアのランの当たり年になりそうだと聞いて、とにかく行ってみることにしました。オーストラリアに花を見に行くことを思い立ってから、八年くらいたっています。 夕陽を見ながら夕飯を食べます(18:28)。まだ日本を出ていません。 写真下左では、眼下の雲の間から灯りが見えています(19:13)。たぶん海の上の船の灯りです。場所は中国と沖縄の間の東シナ海ですから、中国の虎網漁船でしょう。強烈な光を水の中に入れて魚を集め、小さな魚も根こそぎ獲るのが「虎網」です。そんなことをすれば資源が枯渇してしまい、自分で首を絞めることになるのがまだわからないようです。 香港で乗り換え 飛行機は予定到着時間の20:40よりも少し早く香港国際空港(香港國際機場、Hong
Kong International Airport)に到着(香港時間20:24,日本時間21:24)。ここで時計を1時間遅らせます。香港と目的地のパースは時差がありません。時差がほとんどないのは助かる。旅行の後の時差ボケはなかなか辛い。 パース往きの飛行機は十時頃で、すぐですから、そのままゲートへと移動します。 出発ロビーにある料理店の壁の絵がいかにも中国的です(写真下左)。分別ゴミも色分けされていてわかりやすい(写真下右)。 建物の一番端にある出発ゲートに到着しました(写真下左)。 パース行きの飛行機はキャセイ・パシフィックのCX137便で、機体は先ほどと同じエアバスA330-300です。飛行機は22:27にほぼ予定どおりに離陸しました。パースには翌朝05:50に到着予定で、約八時間の飛行です。 私の座席は後ろから2番目74Aです(写真上左、下図)。幸い、隣の席は空席でした。 私の座席とは反対側の座席にはカーテンが掛けられています(写真下)。上の図は私がキャセイ・パシフックのホームページで予約を取った時の図で、カーテンの閉められている72から74までのKとHの座席は予約が入っていることになっています。実際には客室乗務員が休むための席です。おそらくこの飛行機の乗務員は香港とパースを往復して連続勤務をするのでしょう。 夜で外の風景も見られないし、この後食事が出るはずだから、すぐに眠るわけにもいかず、映画を観ることにしました。キャセイ・パシフィックでは日本語版の映画があります。 『スノーホワイト 氷の王国』(The
Huntsman: Winter's War、イギリス、アメリカ、2016年)は題名のとおりに、おとぎ話を元にした魔法の世界での善と悪の戦いの物語です。観た感想は、これはハリウッド映画ではないなと思いました。後で調べるとやはりイギリスとアメリカの共同製作です。欧州の作品は、良く言えば重厚、悪く言えば重苦しい雰囲気が漂う。アメリカの映画はテーマはどうあれ、どこかプラスチックやポップコーンの軽さがあります。 日本にはこういう大人が楽しめるようなファンタジー映画がほとんどありません。最近、NHKがファンタジーのテレビドラマを作ったようだが、私の好みからはちょっと外れていました。 Wikipediaから転載 離陸して一時間ほどして飲み物とスナックが配られました(23:41)。選ぶのが面倒なので、私はコーラです(笑)。すでに飛行機はフィリピンの西側を飛んでいます(写真下右)。 飲み物の後に食事がでました(0:08)。この時間に食事をすることは私の胃袋では無理なので、水物だけにしました。 旅行は始まったばかりなので、少しでも睡眠をとりたい。隣の席に人がいないので、エコノミーにしては恵まれた条件なのだが、私は飛行機で眠るのはとにかく苦手です。 |