西オーストラリアのラン 2日目 2016年9月23日(金) (香港) → パース → カタンニング 最後に時計を見たのが二時すぎだったので、二時間くらい眠ったようです。四時少し前に、配膳の物音で目が覚めました。飛行機は間もなくオーストラリア大陸に到達します(写真下左)。
ジュース(4:00)の後、箱に入った朝食が配られました(4:36)。朝から甘いお菓子は苦手なので、ヨーグルトと果物だけを食べました。
窓を開けると朝焼けです(5:04)。てっきり地平線を見ているのかと思ったら、雲の上であることが明るくなってからわかりました(写真下右)。
雲を通り抜けると、やがて眼下にまだ灯りのついた街が見えてきました(5:39)。パースです。
夜明けのパース空港に着陸(5:42)。
パース空港(Perth
Airport)は朝早いこともあり、あまり混んではいません。写真下の中央に見えるのが管制塔です。
空港内でオーストラリア・ドル(AU$)に両替をします。両替したのは私だけで、他の人たちは日本で両替したようです。 5000円を出すと、AU$47ですから・・・えっ?1ドル=106円! 領収書を良く見ると交換レートは「1ドル=92.57円」とあり、そもそもこれがネット上での金額よりもはるかに高い。ネット上での相場は78円で、それよりも2割も高い。しかも92.57円なら54ドルもらえるはずなのに、さらに手数料として7ドルとられて、私に渡されるのは47ドルです。 安く買い取って、しかも手数料まで取る!仮に77円なら、70ドルなのに、それが47ドルですから、3割以上も手数料を取ったことになります。私のこれまでの海外旅行の中でもこれほどの換金率の悪い国はなく、小銭を騙し盗られた国のほうがまだ良心的に見えてきました。 空港のトイレに印象を良くしていたのに(写真下)、換金率のあまりの悪さにオーストラリアの最初の印象はかなり悪い。 虹の向こう 空港にはドライバーのゴードンさんが迎えに来てくれました。 写真下が今回乗った車で、10人乗りの車に7人が乗りました。通常は不平等にならないように、座席を毎日変えるのですが、四人しかいないこともあって、面倒なので指定席としました。もちろん、乗るのがいつも一番遅い私はドアの前の席です(笑)。
本日はこれから途中で花を観察しながら、三百キロ先にあるカタンニングに向かいます。 最初は植物ガイドのブラウンさん(写真下)を市内の自宅まで迎えに行きました(7:16)。ブラウンさんが使っているのがペンタックスの一眼レフカメラです。植物ガイドでペンタックスを持っている人は初めて見ました。海外の観光地でもペンタックスはあまり見かけません。ペンタックスは一時、某会社に吸収され、カメラ部門が継子扱いでしたが、リコーに入ってからは勢いを復活させたようです。 ブラウンさんは西オーストラリアのランを紹介した“Field
Guide to the Orchids of Western Australia”という500頁もの本を書いた人です(写真下)。ブラウンさんによれば、本は売り切れたとのことでした。私もネットで買いましたが、1.5kgもある本を日本から持ってくる体力はありません。 ブラウンさんは今回の旅行で自分の荷物の他にミカン箱ほどの箱にランに関する本を持って来ました。まさに「蘭オタク」です。 昼食用のランチボックスを買いに店に行くと、目の前に虹が現れました(6:56)。しかも、二重の虹です。小雨がぱらついているから、虹が出てもおかしくないのだが、いつ見ても感動します。
車を進めるとだんだん虹の根元に近づいて行き、あと少し進めば今度こそ虹の中に入れるのではないかと大いに期待したのですが、行けませんでした(笑)。「今度こそ」とは子供の頃、何度も虹の中に入れないかと追いかけたことがあるからです。 では、虹の向こうに花を探しに出発です。
ワイヤレス・ヒル公園 最初の花の観察は、パース中心部から十キロほどにあるワイヤレス・ヒル公園(Wireless
Hill Park)です(7:43~8:50)。ワイヤレスという奇妙な名前がついているのは、ここにラジオなどの電波塔があるからです。欧州と遠く離れているので、昔、無線はすぐに届く唯一の連絡手段でした。写真下右の駐車場から見える塔がそれらしい。海外まで電波を飛ばすにしては塔が低い。
「ワイヤレス・ヒル友の会(Friends
of Wireless Hill)」という掲示板があります(写真下左)。ここの維持のためにボランティアを募集しているらしい。林に毒蛇がいることや会合のおしらせが貼ってあります。
下の衛星写真を見てもわかるように、周囲は住宅地に囲まれた丘にある公園です。ヒルという名前どおりに少し丘なので、周囲は高級住宅街的な雰囲気です。 一般に無料開放されている公園にしては自然林が良く保たれて、林の間にはたくさんの花が咲いています。住宅地になる前はすべてこんなふうだったのでしょう。
日本は公園にしてしまうと、自然林に積極的に手を加えてしまうことが多く、あれはあまり良くない。もっとも日本は雨が多いので、林を放置すると足を踏み入れることもできないほどの雑木林になってしまうから、自然に任せるわけにはいかないという面もあります。
自然林を保つために歩道には柵とロープなどがはられ、中に立ち入らないようにという警告があります。 「You
might otherwise tread on our precious wildflowers」は、簡単にいうなら花を踏むなというという意味だと思うが、直訳すれば「あなたたちは私たちの大事な野の花を踏むということはないでしょう」というかなり遠回しな言い方です。欧米はストレートな言い方をすると言われているが、この例にあるように、案外、もって回った言い方もします。その結果、私のような英語力だと何を言っているのかよくわからないことがある(笑)。
花が多いので、歩道からでも十分に観察や撮影ができます。ブラウンさんからも片足くらいは良いが、それ以上は入らないようにという注意がありました。
歩道の脇には写真下のような植物の写真と名前のあるパネルがあるのでわかりやすい。
公園は丘といっても起伏がなく、散歩にはちょうど良く、この日も、オーストラリア人らしい老人のグループが花を見ていました(写真下)。
時折、雨が降るので雨具を準備して出発です。 まず林の中で目につくのが有名なカンガルー・ポー(Kangaroo
Paw)です。原産地がオーストラリアの南西部ですから、ここにあるのは野生です。赤と緑の配色がすごい。
写真上下 Anigozanthos manglesii
まるで緑色の手袋をして指で合図しているようなイメージです。種は山火事の熱の刺激がないと発芽しないので、人工的に増やすには種をオーブンで加熱するそうです。
いったいどこからが花なのかよくわからない。普通は茎が緑で花が赤なのに、これは反対です。
写真上がカンガルーの足に対して、写真下は猫の足(cat’
paw)です。
写真上下 Anigozanthos humilis カンガルー・ポーほどの派手さはないが、猫の足というか、オレンジ色の猫の手はなかなかユーモアがある。
ランの専門家のブラウンさんが案内する公園ですから、ランがあります。写真下はdancing
spider orchidという名前のランです。でも、どうしてこれが「躍る蜘蛛」なのかよくわからない。
写真 Caladenia discoidca
南西オーストラリアに分布する固有種で2014年には切手にもなったそうです。
写真下は写真上と同じスパイダー・オーキッドの仲間です。今回の旅行では一番多く見かけたのがこのスパイダー・オーキッドです。
写真上下 Caladenia arenicola 西オーストラリアのランはスパイダー・オーキッドで代表されると言ってもいいくらい、数も種類も多い。それだけに細かい分類は難しく、今回案内してくれるブラウンさんのような専門家でもないと無理です。私はブラウンさんのランの本を日本で見ていたので、あまりの煩雑な分類に最初からあきらめている(笑)。
写真下の英語名はCowslip
OrchidまたはButter
Orchidです。Cowslipとはキバナノクリンザクラという黄色いサクラソウこと、Butter
Orchidは色が黄色だからでしょう。これも写真上のスパイダー・オーキッドの仲間です。でも、色も形も似ていない。今回の旅行でも毎日あちらこちらで見かけました。 写真 Caladenia flava
写真下のランはドンキー・オーキッド(Donkey
Orchids)の一種で英語名はPansy
Orchidです。花弁の上二枚がロバの耳のように見えるからのようです。これも西オーストラアの固有種です。
写真上下 Diuris magnifica
黄色が良く目立つので、今回の旅行ではかなりの頻度であちこちで見かけました。ウィキペディアの説明ではパースを中心に見られるとあるが、南西オーストラリアは普通に見られるようです。
パンジーという名前がつくくらいで、花は赤や紫が混じった微妙な配色で、個々の「化粧」の仕方も違うのがわかります。また、他の場所で見かけたドンキー・オーキッドはそれぞれに微妙に色や形が違います。
ドンキー・オーキッドはパッと見てすぐにわかるくらい特徴ある色と姿をしています。しかし、数が多いだけに、種類もいろいろあります。
写真下はちょっと変わった姿のランで、これも西オートラリアの固有種です。英語名はRattle Beakで、直訳すれば「ガチャガチャいうくちばし」で、花を軽く振ると音がでるようです。試していないので、どんな音かわかりません。
写真上 Lyperanthus serratus 写真上と下は似た姿をしているが、意外にも別グループです。 写真上下 Pterostylis nigricans
ラン以外の花では、写真下はGrey
Cottonheadという名前で、種をつけると灰色になるのだろうか。パースなど西側に生えている花ですから、この後、私たちは東に移動したので、見かけたのはこの時だけでした。 写真上 Conostylis aculeate
写真下はMilkmaidsという名前です。写真上の花と同じように、オーストラリア南西部に分布します。
写真下 Burchardia congesta マンテマが咲いています。欧州を原産とする外来種で、日本にもあります。 写真上 Silene gallica
写真下はグラス・ツリーの花茎でまだ開花していません。これでも小さいほうで、人の背をはるかにこえるのを後日見ました。
写真上 Xanthorrhoea preissii 写真下はVanilla
Lilyでこれも西オートラリアにのみ分布する植物です。この後にもLilyという名前のついた植物が出てくるが、そのどちらのLilyも日本人のイメージのユリに似ていません。 写真上 Sowerbaea laxiflora
写真下はBlue
Tinsel Lilyと名前で、リリイと言っても、これのどこがユリなのだろう?
写真上 Calectasia cyanea アカシアは今回の旅行ではほぼ毎日見かけました。写真下のアカシアはオースラリアの中央部から西部と南部に広く分布します。
写真上 Acacia saligna 葉が針葉樹みたいに細い樹木が多い。それだけここは乾燥するのでしょう。
写真上 Melaleuca
rigidifolia 写真下のきれいなピンク色の花、どこかでお会いしたような気がすると思ったら、南アフリカからの外来種です。
写真上下 Gladiolus caryophyllaceus
写真下が南アフリカとポルトガルで見かけたグラジオラスで、良く似ている。
写真上左 南アフリカ Gladiolus caryophyllaceus 写真上右 ポルトガル Gladiolus italicus 写真下はWild
violetあるいはFairy
Apronsと呼ばれる西オーストラリアの固有種です。ヴァイオレットというくらいで、スミレの仲間です。「妖精のエプロン」とはぴったりの名前です。 写真上 Hybanthus calycinus
真ん中のエプロンに虫が止まると花の付け根から蜜が出て、これを取ろうとして虫は受粉の手伝いをすることになります。
今回の旅行でも色鮮やかなマメの仲間は数も種類も多かった。日本が少ないような気がします。西オーストラリアだけでマメの仲間が500種類あるそうです。実際、図鑑を開いても、似たような花が並び、素人には区別がつかない。 写真上 Hovea pungens
写真上 Isotropis cuneifolia 写真下はオーストラリアではどこにでもある花で、しかも種類が多いから判別が難しい。 写真上 Banksia
sessilis インコです。GalahまたはRose
Breasted Cockatooと呼ばれ、オーストラリア全土に広く分布しています。頭の羽が立って冠状になっているほうがメスで(写真下右)、それがないのがオスです。普通、オスのほうが派手なのだが、このインコは逆らしい。
写真上 Eolophus roseicapilla ウンゴン・リージョナル公園 二カ所目の花の観察は、パース市内から南東にあるウンゴン・リージョナル公園(Wungong
Regional Park)の一角です(9:12-9:38)。ここも宅地開発が行われているらしく、住宅地が目の前まで迫っています(写真下)。
林は先ほどの公園と同じような乾いた藪という雰囲気です。 先ほど見かけたのと同じスパイダー・オーキッドが生えています。 写真上 Caladenia discoidca 写真下は先ほども見たのと同じランかと思ったら、別種でしかも珍しいそうです。
写真上 Caladenia huegelii 写真下の、上段と下段が同じ花なのか、良くわかりません。
写真上 Dampiera
linearis 写真下の花は、まるで手の平を差し出したように、花弁が下に偏っています。 写真上 Scaevola Aemula
写真上 Hemiandra pungens
写真上 Trachymene pilosa コケかと思うほど小さい赤い植物があるので顔を近づけると、赤いのは花ではなく、花以外の部分です(写真下)。赤い上に葉に相当する部分がないのに、どうやって光合成をしているのだろう?
樹木の花も多い。写真下はたぶんヒベルティア(Hibbertas)の仲間で、オースラリアには非常に種類が多い。一般にはバターカップと呼ばれていますが、バターカップとはキンポウゲのことで、しかも同じ名前の花もあるので、紛らわしい。
写真上下 Hibbertia desmophylla 写真上と下はたぶん同じ花なのでしょう。ただ花弁が写真上は丸みのあるハート型で、写真下は細長いハート型です。
他にも樹木が花を咲かせています。
写真上左 Calytrix
leschenaultia 写真上右 Conospermum taxifolium 時速110km ガソリンスタンドに寄ってトレイ休憩です(9:52)。ガソリンスタンドの多くにコンビニが併設され、買い物ができます。
値段を見て驚きました。高い。アメリカ・ドルがこの時期102円ほどでしたから、円がいくぶん高くなっているはずです。オーストラリア・ドルは空港での換金では100円を超えていたが、仮にネットの相場である80円で計算しても、どれもこれも品物の値段が高い。これはこの店が特別だったのではなく、他の店も同様でした。つまり、オーストラリアは物価が高い。
道路はどこも良く整備されています。速度制限の看板にも110などと書いてあります(写真下右)。ゴードンさんは100km/hくらいスピードを出すので高速道路なのかと思っていたら、普通道路です。オーストラリアは広いし、道路事情も良いから、100km/hは標準的な速度です。
道路はまっすぐで、何よりも上がり下がりが少ない。関東地方も平野部分は平らだが、周囲は山に囲まれています。しかし、オーストラリアはどこまで行っても平らです。
道路脇の森を見ていて目につくのが山火事の跡です(写真下)。樹木の幹が黒く焼け焦げている。今回の旅行中、あちらこちらで見かけました。車から見ても何キロも続くほどの火災の跡です。しかし、不思議なのは完全に焼け野原になっていないことです。樹木の表面が黒くなっているだけで、立ち枯れは少ないから、樹木そのものは生き延びたようです。山火事に慣れているのでしょう。
林の間には牧草地が広がり、そこで見かけるのは意外にも羊が多い。オージービーフが有名なので、私は牛が飼われていると思いこんでいました。
公園で昼食 Williamsという街にある公園で昼食です(11:41)。陽は射しているが、風が冷たく寒く、温かいコーヒーがうれしい。
芝生の中にタンポポのような花が咲いています(写真下)。タンポポではなく、これは外来種で、後で大群落をご紹介します。 写真上下 Arctotheca calendula 今回の旅行では予想していたよりもオーストラリアは寒かった。日本の四月頃に相当するので、ジャンパーが一つあれば十分だろうと思っていたら、フリースや冬物のジャケットが手放せませんでした。
午後の花 Waginという街(写真下)を通過(写真下)。
街の近くの林で花を探しました(12:53-13:26)。
ブラウンさんの目的は当然ランです。写真下は空に向かって手を挙げているようなランで、英語名はSmooth
lipped spiderです。
写真上 Caladenia integra
角度によって花の姿がまるで違って見えます。
写真下は午前中パースでも見たドンキー・オーキッドで、Western
wheat belt donkeyと呼ばれ、ブラウン先生でも厳密な名前はわからないようです。
写真下はモウセンゴケの仲間で、葉を見ると、確かにモウセンゴケの特徴ある葉が付いています。しかし、花は弱々しい茎で支えきれないのではないかと思うほど大きい。この後の旅行中にも何種類かのモウセンゴケを見かけました。 写真上下 Drosera macrantha
森の奥に行くにつれて花が増えてきました。
写真上 Stackhousia monogyna
数種類の花が群落を作っています。白い花に続いて紫の花の群落です。 写真上 Sowerbaea laxiflora
さらに森の奥に行くとピンクの花が一面に咲いています。 写真上下 Lawrencella rosea
いいですねえ。春らしい、ホッとするような光景です。
残念ながら、この花が密に咲いていたのは森の中でもここだけでした。 ここにもマメの仲間が花を咲かせています。 写真上 Bossiaea
ornata 写真下はきれいなロムレアですが、外来種です。
写真上 Romulea rosea
120号を南下します。道の両側にはキノコのように上に大きく開いた樹木が生えています(写真下)。ただ、これが自生なのか、植樹されたものかわかりません。原生林らしい林の中にはこんな大きな樹木は見かけない。
菜の花畑が道路の両側にあり、春らしい風景です。
さらにラン もっと南下してWoodanillingという街の近くの森で花を探します(14:04-14:37)。
先ほど見たGreen
Spider Orchidがここにもあります。
写真上 Caladenia falcate
緑に対して、写真下は白いスパイダー・オーキッドで、英語名はそのままWhite
Spider Orchidです。
写真上 Caladenia longicauda
写真下はJug
Orchidsと呼ばれるランで、Jugとは蛇口や水差しのことらしいから、くちばしが突き出ているように見えることから連想したのでしょう。一つの茎に四つの花が付くというが、ここにあるのは二つ程度です。
写真上下 Pterostylis recurve
午前中見た黄色いランがここでもきれいに咲いています(写真下)。 写真上 Caladenia flava
ここのは背丈はかなり低い。午前中が例外で、後日見たこのランもこの背の高さが一般的でした。スパイダー・オーキッドにしては花が大きいので、このまま花飾りにできるくらいです。
写真下の花は、私たちが今回旅行したオーストラリア南西部とほぼ一致する地域に分布していて、実際、毎日のように見かけました。ただ、数はそれほど多くはありません。 写真上 Chamaescilla
corymbosa 写真下も毎日のように見かけた花ですが、種類が多すぎて判別が難しい。
写真上 Dampiera altissima 写真下のSwan
River Daisyは様々な色や姿の花がそう呼ばれているので、これが標準的な姿というわけではなさそうです。
写真上 Brachyscome iberidifolia 写真下はルリハコベの仲間で、拡大して撮っていますが、花の大きさもオオイヌノフグリくらいです。青い色がはるかに濃く、私は気に入りました。欧州から西アジアなどが原産地で、今では世界中に広がっている外来植物です。 写真上下 Anagallis arvensis
マメの仲間は花だけでは判断できないのが多い。では、葉がわかれば判断できるかというと、それも難しい(笑)。
写真上 Chorizema adculare 写真下は日本のエノコログサに似ています。
写真上 Neurachne alopecuroidea
写真上 Calytrix
leschenaultia
カタンニング通過 菜の花畑が道路の周囲に広がっています。
本日宿泊予定のカタンニング(Katanning)の街に入りました(写真下、15:03)。早く着いたと思ったら、そのまま街を通過して、街の東にある湖の方向に向かいます。
街を通過すると、再び農地とその間に林や湿地が広がっています。
牧場や畑の境で目立つのは背の高いキノコの笠のような樹木です。
フリージアの森 カタンニングから30kmほど東にあるCoyrecup
Nature Reserveの一角で花を探します(15:27-16:15)。コオレキャップとでも発音するのでしょうか。地図を見るとオーストラリア南西部にはChinocup,
Gnowangerup,Toompup, Ongerup, CorackerupなどUPと名の付く地名が多い。 森は自然林だと思われるが、樹木はいずれも幹がそれほど太くありません。
写真左のように太い樹木がたまにあってもまともに育っていません。今回の旅行で立ち寄った森はここと同じように太い樹木が少ない。環境が厳しいのでしょう。ここでもアカシアが黄色い花を咲かせています(写真下段)。
ブラウンさんはランを見せるために私たちをここに連れてきたらしいが、私は林の中に群生しているフリージアに目が行きました(写真下)。保護区に来るのまでの道端のあちらこちらにも咲いていました。よほど環境が合っているらしい。
フリージアは南アフリカ原産のよそ者で、寒さにはそれほど強くありませんから、この地方は日本の関東や東北よりも冬は温暖なのでしょう。 写真上下 Freesia alba
あたりにはフリージアの香りが漂っています。写真を撮ろうとしゃがみこむと、香りはもっと強くなります。 私の実家は花づくりの農家だったので、温室があり、黄色いフリージアを栽培していました。周囲は雪だらけでも、温室のドアを開けると湿った空気の中にフリージアの香りがしました。小さい頃から親しんだ香りなのでとてもなつかしい。
白や薄黄色、薄紫だけで、私が子供の頃に見ていた黄色はありません。あれは品種改良された栽培品の色なのだろうか。
ブラウンさんたちはランを探して林の奥のほうに行ってしまい、遠くから私を呼んでいます。目的のランが見つかったらしい。四種類のスパイダー・オーキッドです(写真下)。しかし、とりあえず、名前は付けましたが、自信がありません。
写真上 Caledonia pendens 写真上は足のような長い花弁やガクもピンク色なのに、写真下は黄色みを帯びているので区別がつきます。そこからLemon
Spider Orchidと呼ばれています。オーストラリアの南西部でも狭い範囲にしか生えていません。
写真上 Caladenia luteola さらに写真下になると、真ん中の唇弁も白い。ただよおく見ると下の三枚の写真のランは微妙に違う。左は唇弁の先が赤く、中は唇弁の両側が白く、右は唇弁の両側が赤い。要するによくわからない(笑)。
写真上 Caladenia dimidia 写真下のZebra
Orchidは唇弁に縞模様のあるので明瞭に区別がつきます。見る角度によって姿が違う。
写真上 Caladenia cairnsiana ラン以外の花も見ましょう。
写真上 Dampiera
lavandulacea この森で一番目立ったのは写真下の花で、西オーストラリアの固有種です。 写真上 Leschenaultia formosa
この森でこれだけまとまって咲いているのはここだけでした。長い時間をかけて少しずつ広がったのでしょう。
写真下も悩ましい花で、上段と下段が同じ花なのだろうか、という疑問です。下段は外来種のような気がします。
写真上 Brachyscome iberidifolia モーテル到着 カタンニングに戻り、本日の宿New Lodge Motelに到着です(16:40)。今回の旅行ではすべて宿泊はモーテルでした。土地が広いので、車の移動が多いオーストラリアではモーテルが一般的です。
(http://www.newlodge.com.au/POPmap.htm)
モーテルは横長に作られた長屋タイプで、入口の前に車が停められるようになっています。
敷地内は色々な花が植えられ、咲いています。オーナーの好みなのか、外来種のほうが多い。
高いリンゴ 六時からの夕飯まで少し時間があるので、散歩に出ます。近くにスーパーがあるので入ってみましょう(写真下)。日本のスーパーと変わりないような品揃えです。総じて安くはありません。
リンゴが六つ入った袋を購入すると、なんと18ドルもしました。1ドル=80円としても、1440円ですから、リンゴ一個240円です。日本でもこの値段のリンゴはあるが、私が買ったのは中玉で日本なら高い時でも150円程度です。いくら物価高でもおかしいことは、後日、他のスーパーでのリンゴの値段を見てもわかりました。レシートを要求してもくれない。私は今でもあの男性店員にごまかされたと思っています。初めてのオーストラリアの印象はさらに悪くなりました。
六時から駅の近くのRoyal
Exchange Hotelの一階にあるレストランで夕飯です(写真下)。 レストランの壁にわりと抽象的な絵がかけてある。画風からして一人の人が描いたようです。写真下はガランとしていますが、私たちの後にも客が少し来ました。
酒が欲しい人は隣接するバーまで買いに行きます。私は飲みもしないのに他のお客さんに付いて行きました。ワインがグラスで7ドル(7×80円=560円)ですから、それほど高くはありません。
食事が六時すぎからなので、七時半頃にはモーテルに戻ることができて、時間に余裕があります。 写真下が私の部屋です。一般的なホテルに比べると部屋は広い。高級感はないが、普通のホテルです。
普通のホテルと大きく違うのが電子レンジがあることです。奥に二つドアがあり、左側がウォーク・イン・クローゼット、右側が水回りです(写真下)。
右の入口に入ると、洗面所、シャワー、トイレが並んでいます。トイレの換気扇を回すとすごい音がする。
高級感はないし、換気扇がうるさいなどいくつか欠点はあるが、広さもあり、使い勝手は悪くはありません。ネット接続も問題なかったので、このモーテルの評価は、少し点を甘めに4.0で満足とします。 飛行機ではあまり眠っていないので、今日はゆっくりと疲れを取りたい。 |