トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 アタカマ砂漠の花 9~10日目 2015年10月01日(木) ~ 02日(金) (サンティアゴ) → ダラス → 成田 六時少し前、灯りと配膳の物音で目が覚めました。モニターを見ると、飛行機はメキシコ湾を飛んでおり、間もなくアメリカです。 朝食が出ました(チリ時間6:14、写真下)。 飛行機はメキシコ湾を通過してアメリカに上陸し、ヒューストン上空を通過しています(写真下、チリ時間6:26)。 間もなくダラスの街灯りが見えてきました(チリ時間7:01、写真下)。 アメリカに入国して出国 飛行機はほぼ予定どおり無事にダラスに着陸(ダラス時間5:07、チリ時間7:07)。チリとダラスは二時間の時差があるので、今は朝の五時すぎです。 前回と同様に、まず機械による入国審査があります(写真下)。ここで写真撮影がうまくいかないと「×」がつき、手続きが大変なので、私は機械にニッコリとほほ笑んで写真を撮ったら、結果は合格でした(笑)。 入国の出口から出国の入口までの短いアメリカ滞在を終えて(笑)、すぐに出国して、出発ゲートのD33に到着しました。 飛行機は十一時頃の出発ですから、ここで三時間ほど待つことになります。せっかくですから、また空港内の散歩に出かけましょう。 店で一番良く目立つのが首枕です(写真下)。空港では定番商品だが、ここは特に多い。 さすがはテキサス州で牛の男女がペアで立っています(写真下)。 自動販売機があるのは便利だが、問題は値段が良くわからない。 待合室の机の下に電源コンセントもあり、パソコンなどを使うのに助かります(写真下左)。空港使用料金を払っているのだから、どこの空港でも電源くらい付けて、無料でネット接続くらいさせてほしい。 トイレも良い。写真下を見てください。日本と大きな違いにお気づきですか。広い事です。これなら大きな荷物を持ち込むことができます。もう一つの特徴は、ドアに少し隙間があり、中に人が入っているかどうか、外からわかることです。最初、建て付けが悪いのかと思いましたが、安全のためにも、これは良いアイデアです。 ペットが運動するための部屋です(写真下)。初めて見ました。 ゲートのミステリー ここのターミナルはAからEまで五つに分かれており、24日に散策したモノレールSky Linkで接続されていすます(下図)。私たちがいるのはDです。ターミナル一つそれぞれが40近い発着所を持ちますから、一つの空港をなすくらいの巨大な建物であり、それがAからEまでの四つあることになり、単純計算で考えても、巨大空港なのがわかります。 建物を5カ所に分けてしまったのはある意味正解でしょう。飛行機を横に並べたら大きな面積画必要なるから、とてつもなく大きな建物になり、移動だけでも大混乱になるでしょう。 私たちがいるゲートはD33ですから、最初D1方向に散策しましょう。写真上がD棟で、「く」の字に建物ができていますし、ゲートは同じ階にありますから、迷うことはありません。 D1からD40まであります(写真下左)。 建物の端まで来るとD6の表示で終わっていて、D1-D5がない。振り返ってみると、D1-D7は今来た方向だと表示されていますから(写真上右)、私はD1-D5に気が付かずに通りすぎたらしい。だが、何度往復して確認してもD1-D5は探し出せません。 電子掲示板を見ると、D1-D5なんてありません(写真下)。固定式の案内標識にはあちらこちらで出てくるのに、実際には存在せず、電子掲示板にはない。 私はすぐにD1-D5の謎を解きました。映画『ハリー・ポッター』です。映画ではキングス・クロス駅の「9と3/4番線」から、魔法学校行のボクワーツ特急が発車することになっています。9番線と10番線の間にあるために普通の人たちには見えない。これと同じで、ここには魔法学校に行くための飛行機があるのです。出発ゲートは、もちろんD1-D5です。 では、どうやってD1-D5に入るのか?私はこの謎も見事に解いた!それが写真下の床に描かれた模様です。 これらの絵は魔法陣です。魔法陣とは魔法を使う時に床に描く模様です。魔法学校行の飛行機に乗るためには、この魔法陣の真ん中で踊ります。日本人なら阿波踊りが一番良いでしょう。警備員がすぐに駆けつけてD1-D5まで案内してくれて、魔法学校行きの飛行機に・・・お遊びはこのくらいにして、そろそろ集合時間ですから、戻りましょう。 十三時間半の飛行 成田行きの飛行機はアメリカン航空AA175便で、機体も同じボーイング777-200です。 飛行機はほぼ予定どおりの時間にダラスを出発(11:06)。曇っています。キューバに台風が発生しているというニュースが流れていますから、その影響かもしれません。離陸した後も直後もかなり揺れました。台風とは反対の方向に行くので安心です。 機内はかなり混んでいて、九割近くの乗車率です。成田まで十三時間半という、今回の旅行の五便では一番長い飛行です。座っているのも容易ではありません。 下の座席図の赤が私の9000円ほど払った予約席です。私の隣の席に残念ながら客が来ました。ベトナム人の彼は前のテーブルに足を乗せるなど、なかなか自由奔放です。 離陸して間もなく眼下に目についたのが、写真下の丸い農地です。散水装置がグルッと一周するから、農地が丸い。ただ地下水を汲み上げているから、環境への影響が心配されます。 しばらくして飲み物が配られました(11:51、写真下)。今回も客室乗務員は男性が多い。私の隣のベトナム人が、客室乗務員がカートから離れたすきに勝手に飲み物を取り、そこでやめておけばいいのに、氷まで取ったものだから、気付かれた(笑)。客室乗務員は強い口調で「次からは自分に頼むように」と言いました。太って大柄な男性乗務員が小柄なベトナム人にニコリともせずに上から威圧的に言うのは、見ていてあまり気持ちの良いものではありません。つまらない事なのだから、もう少し軽いジョークで流せないものか。 飲み物などを配ると、ものの数分もたたないうちに、空いたカップを集めに来ます。飲み食いが遅い私は気にせず無視します(笑)。この航空会社に限らず、配膳の最初と最後では時間に大きく開きからあるから、エコノミーでは仕方がない。 食事が出ました(12:22、写真下)。飛行時間が13時間半もあるわりには、本格的な食事が出たのはこの一度のみでした。 せっかくですから、眼下のアメリカ大陸の遊覧を楽しみましょう。写真下はエル・ヴァド貯水池(El Vado reservoir)で、1935年完成というのだから、かなり古い。写真下右はグーグルの衛星写真です。 ナバホ(Navajo)・ダムが見えます(12:24、写真下)。このあたりはテキサス州の西隣のニューメキシコ州で、五十キロほど西にあるロッキー山脈からの水を集めています。 飛行機はニューメキシコ州からユタ州に入り、北側にコロラド州の街Towaocが見えます(写真下の上段)。こんな砂漠のような土地にも円形の灌漑装置のついた農地があります(写真下の下段)。 写真下はユタ州のグレン・キャニオン国立保養地(Glen Canyon National
Recreation Area)の上流にある川で、写真の真ん中あたりがGood hope bayとよばれる湾になっています。 アメリカ大陸を横断している内はまだ外の風景も眺めていて楽しかったが、二時間ほどして、二時すぎにサンフランシスコ上空を通過して太平洋に出てしまうと(写真下左)、雲と海しか見えません(写真下右)。それも窓をできるだけ閉めるように言われるので、ちょっと開けてみるだけです。後で軽食が配られた時も、皆さん起きているのだから構わないのだろうと窓を開けたら、半分にしろと言われました。 ダラス時間もまだ午後ですから、日中です。それなのに、電気を消して、窓を閉め、寝ていろということらしい(写真下左)。客室乗務員も休憩時間らしく、新聞を読んでいます(写真下右)。 長時間飛行の時間つぶしは眠るか映画を観るかです。ダラス時間ではまだ午後ですから、眠くはない。前にも書いたように、アメリカン航空のボーイング777-200の映画は客が自在に時間を選べないし、途中で止めることができないのが欠点です。しかし、そんな事にめげてはいられません。根性で最新の映画を観ましょう。 『ジュラシック・ワールド』(Jurassic
World、アメリカ、2015年) 『インサイド・ヘッド』(Inside Out、アメリカ、2015年) を観ました。 前者は、大ヒットした『ジュラシック・パーク』の四作目で、さすがはお金をかけただけはあり、娯楽作品としては良くできていて、粗筋を先に聞いても困らない(笑)。 後者は思春期の少女の心を巧みに表現したアニメで、最近のディズニーにありがちな子供っぽい作品ではないのが気に入りました。2016年にはアカデミー賞を受賞しました。原題が『インサイド アウト』なのに日本語の題名が『インサイド・ヘッド』なのが気になります。頭の中という意味でこんな題名にしたのかもしれないが、原題のままでもよかったように思います。 ウィキペディアより転載 軽食が配られました(17:31、写真下)。夕飯の時間なのに、どうして軽食なのだ? アメリカン航空のこの便の個人的な評価はかなりオマケしてCで、最小限は満たしています。映画は最新版だが、自由な時間に見られないし、軽食のみできちんとした夕飯が出ないのはおかしいし、隣のベトナム人に対する客室乗務員の威圧的な態度も印象が悪い。つまり、このCは限りなくDに近い。 軽食が出ました(22:57、写真下)。ダラス時間では夜の11時ですから、夜食です。六時間ほど前の軽食と合わせて一食といった感じでしょう。 やがて九十九里浜と房総半島が見えてきました(ダラス時間0:06)。 予定通りの時刻に無事成田に到着。14時間も時差があるので、ここで突然一日が消えたみたいに10月2日の午後になりました(日本時間14:18、ダラス時間0:18)。 今回の旅行は花の旅行としては大成功と言っていいでしょう。ツアーに点数はつけないことにしていますが、この旅行は90~95点です。今年の開花は、ネットでは40年ぶりとか、国立公園のレンジャーが15年ぶりと言った言葉にすべて表れています。あちらこちらで花の爆発、花の洪水に出くわしました。南米のツアーなので費用は安くありませんが、十分に元が取れて、お釣りが来ています。往復だけで四日かかるという苦痛に耐えるだけの価値がありました。参加者が9人しかいないのが本当に残念でした。旅行中、何度もこれまで知り合った花好きの人たちの顔を思い浮かべて、「みんな来ればよかったのに」と思ったほどです。 ツアーリーダーの月枝さん(仮名)は花の専門家で、植物についての彼の知識には何度も驚かされました。また、ツアーリーダーとしても、客の要望などを聞き確認しながら、柔軟に対応していました。 参加したお客さんたちもネイチャリングツアーのリピーターが多いので、それぞれがまた花に詳しく、毎度のことながら、花を見つけるのがうまいので、私は助かりました。 参考のために下記に主な費用をまとめました。
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