花と雪のペルシャ 8日目 2018年4月20日(金) ドバイ → 成田 空港の長椅子で眠っていたのを、夜中の二時頃、ツアーリーダーの松森さん(仮名)に「そろそろ時間ですよ」と起こされ、半分ねぼけ眼で搭乗ゲートに向かいました。これからドバイから成田まで飛行します。 エミレーツ航空318便は来た時と同じでエアバスA380-800という二階建ての巨大な飛行機です(写真下)。もちろん、エコノミーの庶民は一階で、すし詰めです。 同じA380-800でも来た時の飛行機とは座席の数や配置が違います。 私の座席は右の窓側85Kです。飛行機はほぼ満席の状態で、私の隣の二座席にも夫婦の客が来ました。窓側の座席ではトイレが一番問題になるが、幸い、成田までに一度、真ん中の座席の奥さんがトイレに立ったので、私もすぐに立ちました。
離陸予定の2:40より遅れて、3:12にドバイを離陸。成田まで約十時間の飛行です。来る時よりも少し短い。
離陸して一時間ほどして食事が出ました(4:07)。私の胃腸はこんな時間に食べ物は受け付けてくれません。 この飛行機の飛行コースで期待していたのが、ヒンドゥークシ山脈とヒマラヤ山脈の雪山です。離陸前に表示された飛行経路でもインド北部から中国に抜ける経路が予定されています(写真下)。 離陸したのが夜中の3時で、東に向かいますから、四時すぎには空が明るくなります。ところが、毎度食事が終わった後は窓を閉めるように言われます。私は外が見たいので、仕方なく、時々、窓を開けて外の様子をうかがいます。雲はあるが、地上が見えないというほどではありません(写真下)。これなら雲の間から雪山が見られるはずです。 離陸から二時間もすれば山脈の上空に到達するはずだと何度か窓を開けてみるのだが、雪山どころか、山そのものが見えない(写真下)。雪山が見えている時間はそれほど長くないので、見逃したのだろうか? 雪山どころか山も見えないので、いったいどこを飛んでいるのかとモニターを見ると・・あれ?!さっきと飛行経路が違うではないか(写真下)。天候なのか、理由はわからないが、ヒマラヤ山脈の北側を飛ぶ予定が変更され、インドを横断してヒマラヤ山脈の南側を飛んでいたのです。これでは見えたとしてもヒマラヤは飛行機の左側ですから、右側の私の席から見えるはずがない。 ドバイの空港で眠ったせいか、眠くないところに、がっかりして、すっかり目が冴えてしまいました(笑)。こういう時は映画を観ます。最新作の映画はレンタルだと高いのに、ここではタダで観られる。約9時間半の飛行時間も、映画を三本も見れば7時間くらい時間がつぶれます。こういう時は深刻なのはダメで、アメリカあたりのひたすら軽い映画を選びます。 『ジャスティス・リーグ』(Justice league、2017年、アメリカ) 『マイティ・ソー バトルロイヤル』(Thor: Ragnarok、2017年、アメリカ) この二作は見終えたとたん三分でストーリーを忘れてしまうような映画で、暇つぶしに最適です。アメリカ映画の最近の流行らしく、複数のヒーローが出てきて、悪をやっつけるというパターンで、一人だけでは客が集められないらしい。アメリカ人の大好きなヒーローが悪をやっつけるという単純な構図です。インディアンを殺していた時代から何も変わっていない。アメリカがイランを敵視するのもこれと同じ感覚で、何よりも、これこそがトランプ氏が大統領に選ばれた理由です。
Wikipediaより転載 『ブレードランナー 2049』(Blade Runner 2049、2017年、アメリカ) 最初の『ブレードランナー』が1982年に作られたというから、私が観てから35年もたったのだ!同じ役でハリソン・フォードが出ているのもすごい。35年前に観た時は、雨だらけで暗い雰囲気だが、良くできているSFという印象でした。今回の作品は賛否があるだろうが、ハリソン・フォードはなかなかすごい俳優です。レンタルで観た『アデライン、100年目の恋』(The Age of Adaline、2015年、アメリカ)にもハリソン・フォードが出演していて、主役を食ってしまうほどの存在感がありました。 Wikipediaより転載 二度目の食事が出ました(10:38)。ということは、あと二時間ほどで成田に到着です。隣のご夫婦は、麺を汁に浸すという習慣に慣れていないらしく、食事に出た茶ソバの食べ方を客室乗務員に質問しています。もちろん、私は彼らの前では音をたてないようにして茶ソバを食べました。 到着予定時間(17:35)より少し遅れて夕方の成田空港に着陸(日本時間17:49、ドバイ時間12:49)。
主な花は見られたものの、砂漠の国なのに雪に恵まれたツアーでした(笑)。日本でのイランは危険な国というイメージですが、もちろん、旅行中に危険と感じたことは一度もありませんでした。カメラを向けた時の彼らの表情を見た範囲では、イラン人は明るくオープンな人が多い、というのが私の印象です。皆さんもぜひ自分の目で確かめてください。 参考のために主な経費を記載しました。旅費の38万円はこの会社のイラン・ツアーとしては、ここ7年間の最安値です。安い時でも39.8万円で、2016年よりも5万円近くも安い価格でした。この旅行会社では客が10人を超えると旅費を安くしてくれる制度があり、今回は10人にならなかったので値引きありませんでしたが、実は最初から安かった。前年、私が安くしてくれと松森さんにお願いしたからと自分の手柄にしておきましょう(笑)。もちろん、本当の理由は別で、今年の旅行は特別価格でした。
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