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7日目 2006年8月23日(水) ラサ
ショトン祭 ノルブリンカ 4時30分モーニングコール。5時30分集合。 ショトン祭の観光 一年に一度、デプン寺の山の中腹に巨大なタンカ(仏画)が開帳されるというので、それを見に行きます。 私個人はあまり興味がないが、このツアーの一つのウリです。前日も遅く、足は怪我で痛いので、どうしようかと迷いましたが、山を登れないほどではないと判断して出かけることにしました。 朝の4時半に集合。集合してみると、19人中14人のみの参加です。暗い中、バスに乗り、ラサの北西にあるデプンに向かいます。しかし、麓から山の中腹にあるデプンまではバスは乗り入れ禁止になっているので、約2kmの山道を歩くしかありません。ただ、バスが何台も実際には登っていきます。何か特別なコネがあれば可能なのでしょう。 舗装されているとはいえ、真っ暗な山道なので、楽ではありません。私は右足を曲げることができないので、それをカバーしながらなので、けっこうしんどい。一番後ろをマイペースで付いていきました。 デプン寺の入り口の広場に到着すると、まだ真っ暗なのに、たいへんな混雑です。そこに有料トイレがあり、試しに行ってみました。有料と言っても、金を取るだけで、灯りもなく、中国式の扉のないニーハオトイレです。 このあたりから、雨が本格的に降り始めました。長袖にジャンパーを着て、その上にビニールカッパをリュックの上からはおるが、雨はかなり冷たい。 タンカが開かれる場所は、デプン寺の西の小さな谷を越えた山側で行われます。だから、広場から寺の境内を離れて、谷を渡り、さらに山道を登ることになります。登ると言っても、そこは山道があるのではなく、ただタンカが開帳される方向に向かって人々が勝手に進んでいるだけです。
薄明かりの中、斜面にタンカを開帳するための場所が見えました(写真上)。我々はその百メートルくらい手前で止まりました。というよりも、そこから先は人混みで、進むのはむしろ危険です。
予定では8時くらいから開帳が始まるというのですが、雨なのにどうするのでしょう。寒い雨の中、立ったまま待ちます。これがなかなか辛い。登っている時は身体を動かしているからそうでもないが、立ったままだと、カッパを着ていても、雨が冷たいのかどんどん体温を奪われていきます。
日本の他の旅行社で来たグループが帰ったという情報が入りました。雨で御開帳がないと判断したのでしょう。ツアーで一番若い人まで「帰ろう」と弱音を吐いています。雨が降り続いているですから、このままでは開帳は中止の可能性が高い。
中止かと半分あきらめていたら、9時すぎから少し雨が小降りになりました。すると、何か動きがあったらしく、周囲からは歓声が上がりました。9時半頃、タンカを広げる山の斜面に、イモムシのような巨大な雑巾で雨の拭き取り作業が始まりました(写真上左)。
9:45頃、チベットホルンやシンバルなどのけたたましい演奏の中、タンカの開帳が始まりました。てっきり丸めたタンカを上から下ろすのかと思ったら、まったく逆に、下から上に向かって、少しずつ巻物を引き上げていくようです。釈迦像が現れるまで、わずか10分ほどです。(写真上下) 開帳すると、カターと呼ばれる挨拶用の白い布がタンカめがけて投げ込まれます。たぶん、中に石が入っているのでしょう。そばにいて当たったらケガをします。
日本人のようにおとなしく立っているのは少数で、大半のチベット人はタンカに近づこうとさらに上っていきます。彼らはタンカにちょっとでも手を触れて、功徳を得ようというのでしょう。
我々が立っている場所にも、チベット人たちはタンカの方に近づくために、上から下りてきます。それも勢いつけて下りて、突進してくるから、かなり怖い。斜面の不安定な場所に立っているのだから、衝突されたら、倒れます。彼らはひっきりなしに、次から次とやって来ては、通路になってしまった私の前を通り過ぎていきます。よくまあ、あれで事故がおきないものだと、彼らの運動神経には驚かされます。実際、事故が起きたという話は聞きませんでした。
雨は少しぱらつくが、ほぼ上がっています。日本と違い、雨が上がると同時に、周囲がかなりの勢いで乾いていくのがわかます。雨上がりの霧と、供養のための香を焚く煙で、タンカは煙っています。
10:20 添乗員さんから、そろそろ帰ろうということになりました。山を下りて、デプン側の階段の所に集合することになりました。道すらない山で、下りる人、登る人で大混乱です。私はケガをした右足が痛く、グループの最後から付いて行ったが、いつの間にか前の人を見失いました。
道などないから、チベット人たちは適当に下りていくのを後をついていったのが間違いで、彼らは近道のために山と寺との間の谷に下りていたのです。私もいつのまにか、谷に下りてしまい、まったく道がわからなくなりました。谷を登り、何とか寺の境内までたどり着きました。
観光案内用の無線の通話範囲からも完全に外れているから、グループからは大幅に離れているようです。寺の境内に登りついても、そこがどこなのか、また集合場所から見てどのあたりなのか、見当もつきませせん。寺の境内といっても、デプンは一つのお寺ではなく、寺の集合体なので、広大な敷地です。 境内はすさまじい人混みで、大半がこれから登ろうとする人たちで、下る人たちとぶつかり大混乱になっています(写真上右)。
足は痛いから、あまり動き回ることもできないし、この混乱では一度下に行ったら、引き返すこともできません。見当をつけて、下に下りていくと、やがて、無線の雑音を拾えるようになり、ようやく集合場所にたどり着きました。 この後、デプン寺を見学する予定でした。朝起きてからすでに6時間も歩いたり、立ったりしているので、疲れているし、疲れていなくても、二十年前、僧院を見てウンザリしているので、見学は遠慮したい気持ちです。幸い、タンカの開帳で僧侶たちが出払っており、開いていないお堂のほうが多いとのことで、少し見ただけで、11時半頃には帰ることになりました。
寺の道端にはいくつかのグループの僧侶たちが読経して、喜捨を募っています(写真上下)。タンカや寺院よりも、こういう光景のほうが私は好きです。寄付して写真を撮りました・・・あれ?この顔、昨日、バルコルにいた同じ坊さんじゃないか! 余談ですが、仏教の本当の托鉢はこのように読経するのは正しくありません。本来は、黙って托鉢用の鉢を持ったまま立っているだけで、布施(供養)を受けても御礼も言わないのが正しい姿です。
寺の駐車場の広場まで戻ると、歌や演奏で寄付を募る人の中に、昨日、バルコルで見かけたおばあさん二人もいました(写真下左)。実際は彼らはまだ若いのかもしれません。
11:40 寺の駐車場から山の麓の幹線道路まで歩いて下山。右足が曲がらないので、左足を曲げて、右足で着地するので痛みがあり、50分歩くのにくたびれました。今回の旅行で一番しんどかったのがこの日の午前中です。 山の麓の幹線道路のあたりからも遠目にタンカが見えるので、大勢の人だかりができています。 12:30 昼食をした後、ホテルに戻りました。一休み。 ノルブリンカの観光 16:30にホテルのロビーに集合して、ダライラマの離宮、ノルブリンカに行きました。ラサホテルからは歩いても行けるくらい近くにあります。二十年前は空き地を横切って行った記憶があるが、今は空き地などどこにありません。
タンカの開帳があったせいか、ノルブリンカの前も中もものすごい人混みです。東にある入り口から途中まではほとんど市民の公園のようになっています。(写真上下)
チベット劇が行われています(写真下)。人だかりで、まったく見えません。手をのばして写真に撮りました
ノルブリンカの中で、ダライラマの住居の見学は別料金がかかるらしく、あまり人がいません(写真下左)。あの圧倒的な重し苦しいポタラ宮に比べたら、彼がここにいたがった理由もわかるような気がします。室内は撮影禁止。
敷地内の建物の一つツジン・ボタンの前で坊さんが仏具を磨いていました(写真下左)。
公園の中にはビアガーデンまであります。バドワイザーのようだが、真っ赤なパラソルと囲いのビアガーデンがあり、そこには赤と白のミニスカートのサンタクロースみたいなウエイトレスがいます。チベット人の女性は足を出す習慣がないから、かなり勇気のいることです。
18:40 バルコルで夕食。昨日とは違う店です。1階、2階は店になっていて、3階がレストランになっています。今回は鍋物で、日本風に野菜や肉を入れるから、選べるので、食べるのには困りません。野菜はおいしいが、肉は一般には固くてあまりおいしくありません。
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