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アムネマチンと黄河源流の花

1日目 201372()

羽田→(北京)→成都

 

やっと行けるアムネマチン

 五年ほど前の2008年頃に、中国青海省のアムネマチンには青いケシが雑草のように生えているという旅行記を見て、行ってみようと申し込んだところ、四川大地震があり、旅行自体が自然消滅。2010年には旅行のコースの一つになっている玉樹(ジェクンド)を中心とする青海大地震(青海玉樹大地震)が起きて、街は壊滅状態だということでこれもダメ。

 こんな訳でなかなか雑草のような青いケシに出会う機会がありませんでした。私は二年ほど前、ゲーサンメドの烏里さんにアムネマチンのツアーを作ってくれるように頼んでいました。今年、そのツアーがようやく企画され、私は提案した本人としても、参加を申し込みました。ところが今年の春に、旅行で通過する予定の雅安近辺で大地震が起きました(芦山地震、2013420)。またダメかと危具しましたが、烏里さんの情報では大丈夫だというので、出かけることにしました。

 今回のルートは四川省の成都から車で青海省をめざし、黄河源流やアムネマチンを訪ね、帰りは甘粛省を通過して成都に戻る15日間、約4千キロの旅です。目的は、もちろん青いケシをはじめとする花です。

 

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飛行機が飛ばない!

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 初日は羽田から北京経由で成都まで行きます。841分の羽田発の飛行機に乗る予定だったので、私は朝5時半頃のリムジンバスに乗りました(写真下)。首都高の入り口で渋滞があったものの、羽田空港(東京国際空港)には到着予定時間よりも早めに到着しました。

 

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と、ここまでは順調でした。中国国際空港の受付に行くと、私が乗る予定のCA814便はキャンセルになったという・・・キャンセルって、飛行機が飛ばないという意味だよなあ。

 成都まで行く予定だと係員に伝えると、午後の便があり、それなら北京で乗り換えて、夜中に成都に着くという。他に選択の余地もないので、お願いすると、北京から成都までの便の予約は羽田では取れないという。つまり、北京に行ってみないと、成都行きの飛行機に乗れるかどうかわからない。いったいいつの時代のどこの国の話なのかと言いたくなりましたが、他に方法がありません。

 しかし、午後の便(CA182)もどうやら大幅に遅れているらしい(写真下)

 

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 烏里さんによれば、飛行機がキャンセルになったのは乗客が少なかったからではないかとのことでした。たしかに、我々と同じようにキャンセルされて、暇そうにベンチで時間つぶしをしている客の数はそんなに多くはありません。北京の天気をキャンセルの理由としているが、同じくらいの出発時刻の北京行きの全日空は飛び立ちました。午前の便の客は午後の便に乗れるとみなして、キャンセルしたのでしょう。日本の航空会社ならありえない話です。

 

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 中国国際航空のカウンターで千円の食事券をもらい(写真下右)、羽田空港で半日時間をつぶすことになりました。客一人につき千円の飯代を出せば、飛行機を一台飛ばさないで済むのだから、安い。受付まで時間があるので、スーツケースを預けることができず、散歩もできません。

 

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客は私一人

今年初めにアムネマチンの旅行に申し込むと、出発の一ヶ月半ほど前にショッキングなメールが烏里さんから来ました。

 参加予定していた人がキャンセルしてしまい、客は私一人だというのです!中止かとがっかりしていると、烏里さんから私一人で50万円でどうかという提案がありました。元々の募集時の価格は328,000円で、これは一人部屋や燃油サーチャージなどの諸経費を含めない金額ですから、50万円は実質的には約12万円の値上げです。

 

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 私はいくつか条件を出して参加を決めました。前から花を見るためにもパックツアーではなく、一人で旅行できないものかと模索していたからです。中国の旅行社では、日本語ガイドを現地で付けてくれるツアーを作っており、日本の旅行会社よりも当然安い。ところが、こういう旅行社でも原則が二人以上で、一人だと値段がいきなり倍くらいになるので、あきらめていました。

 そこに烏里さんから12万円増額すれば、一人旅行ができるという提案が来たので、私は財布の悲鳴を無視して、行くことを決めました。ツアーガイドの烏里さんと、ランドクルーザーの運転手の二人を従えての「大名旅行」だと、この時はまだ現実を知らなかったので、期待していました()

 

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 私が烏里さんに出した条件は、旅行を一週間ずらしてくれというものです。烏里さんが立てた計画では6/257/9でした。しかし、花が満開になる時期を考えると、7月であることが理想的です。チベットで花の満開の時期は毎年ずれるが、それでも七月の上旬から中旬にかけてですから、この時期を狙えば、どこかで当たるはずです。また、私は直前に仕事ができて、前の予定では参加できなかったでしょう。

 

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 空港内の銀行を見ると、本日のレートは「1元=18.42円」です。円安が原因で、中国元が値上がりしている。中国人民銀行のレートでは「1元=15.9円」(中国人民銀行2013628日発表)ですから、こんなものです。

 

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 もちろん私は羽田では換金しません。烏里さんに頼めばもっとレートが良いからです。成都についてから烏里さんに交換してもらった額は、「1元=17.4円」でした。一万円を交換すると約五百円ほど違います。

 14:45出発予定はさらに遅れているらしく、搭乗が始まらないので、滑走路の見える喫茶店でコーヒーを飲みました。私はあまりに暇なので、家族に「まだ羽田にいる」と電話しました()

空港の利用料金を払っているのだから、待合室くらいネットに無料で接続できるようにしてほしいものです。日本の空港はあまりにサービスが悪い。

 

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 中国国際航空182便はAirbus A321-200で、三時頃にようやく搭乗。

 

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 私の座席は、予約した飛行機とは違いますが、希望どおりに窓側が取れました。写真下左がそうで、目の前に非常脱出用のドアがあり、乗務員のお姉さんから、ドアにはいっさい触るなという命令が中国語でありました。

機内は、私のようなキャンセル便の客も含めているから、もちろん満席です。中国国際航空の作戦勝ちです。

 

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 一時間ほど機内で待たされてようやく離陸(15:58)・・・すでに疲れている()

 

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 夕飯が出ました(17:02、写真下)。朝食なしで、昼食も量が少なかったので、すべてたいらげました。

 

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 写真下は、まるでスキーのゲレンデが途中で坂になっているような雲です。地上の地形と何か関係しているのでしょうが、どうしてこんな形の雲ができているのかよくわかりませんでした・

 

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 北京が近づき、渤海の上にさしかかると、船がたくさん航行しているのが見えます。

 

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 夕方の北京首都国際空港に到着(17:22)。本来なら午前中に到着する予定でした。

 

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 ここからが大変です。普通なら、スーツケースは羽田で預けると自動的に成都まで運んでくれます。ところが、飛行機が変わってしまったので、北京で荷物をいったん受け取り、成都への便に乗せなければなりません。

 

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 国内線に移り、大急ぎで手続きを終え、出発ゲートのC36に息を切らせてたどりついたのが七時半です。乗客らしいたくさんの人たちが暇そうに待っています(写真下)。どうやら出発が遅れているらしい。なぜ遅れているのか、いつになったら出るのか、まったく連絡もない。

 

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 結局、1時間以上待たされて、九時少し前に搭乗が始まり(20:46)Airbus A321-20022:16にようやく北京を離陸。

 

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 夕飯が出ました(23:23)。夜遅いのだが、お腹が空いていたこともあって、すべてたいらげました。

 

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やっと成都

 十二時をすぎた頃、翼の下に成都の街の光が見えて来ました(写真下)。曇っているのでしょう。街全体がもやに包まれたように光っていてきれいです。

 

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成都双流国際空港に到着したのは夜中すぎの0:36でした。

 

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 1時すぎに空港の外に出ると、前の広場と違います。いつもは赤いパンダのいる広場に出るのだが、建物が違います。かなりモダンな設計で、新しく作ったらしい。赤いパンダの広場はここからはかなり離れた所にあるそうです。

 

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 夜1時をすぎているのに、たくさんの人と車で混んでいます。蒸し暑い。

 

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 烏里さんが迎えの車を探して、あちこちと移動するのだが、見つからない。電話でやり取りして、二十分もたって、ようやく会えました。

 

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 蜀峰花園酒店に到着したのは夜中の2時近くで、警備員に頼んで受付のお姉さんを起こしてもらいました(1:58)

 

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アムネマチン旅行資料01_ページ_01

 

 成都に来るたびにこのホテルに泊まっているのでお馴染みです。少し古くなりつつあるが、部屋も設備も問題ありません。ネットもつながります。ホテルの評価は4.0、つまり大きな問題はなく、再度泊まってもかまわないホテルです。

 

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 自宅を出てから二十時間以上経過しています。成都に来るのにこんなに時間がかかったのも、こんなに疲れたのも初めてです。

 

 

 

 


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