赤道直下エクアドル・アンデスの花 5日目 2019年9月13日(金) バニョス → リャンガナテス国立公園 → アルチドナ 昨夜は一晩中雨で、幸い、雨は上がったようです。部屋の温度は16.8℃と低く、寒い。晴れは元々期待していないので、せめて雨が降らなければ合格です。 本日は、リャンガナテス国立公園の南側の峠を越えてアンデス山脈の東側の谷を北上し、アルチドナまで行きます。バニョスはアンデス山脈の中で、そこを下りてアンデス山脈の東に出ます。下の地図を見るとわかるように、右側は、つまり東側はアマゾンのジャングルへと続きますから、昨日までのアンデスの高山地帯と違い、熱帯雨林の端っこに入ります。 朝の散歩です。ゆっくり寝ていたので、時間はあまりありません。 ホテルの前の道路と並行して流れている川に下りてみましょう。 途中から石段があるものの、雨ですべりやすく、恐る恐る下りて行きます。 日本でもお馴染みのマルバアサガオは私の畑にもあり、南米が原産地なのに、ここでは外来種です。 ここで最もきれいだったのが、写真下のサルビアの仲間です。シソの仲間は紫が多いのに、ここのはほぼ青で、滴がついているのが素晴らしい。 写真上下 Salvia scutellarioides 昨夜と同じホテル内のレストランで朝食です(写真下)。昨夜に続き、客は私たちだけです。 普通、朝食はブュッフェが多いのに、ここでは卵焼きなどが配膳され、しかも卵の上にニンジンのアクセントをつけるなど工夫があります。昨夜の夕飯といい、調理師がたいへん努力しているのがわかり、評価してあげたいが、部屋でお湯が出ないのでは、彼らの努力も水の泡です。 谷沿いに下りて行く 八時に出発。谷に沿って東に向かい、アンデスの一つの山脈を横切ります。ありがたいことに、空が晴れてきた。もちろん、アンデスの高地の天気はあてになりません。 車は谷に沿って下りて行きます。道路の崖にも様々な花が咲いています。 ほぼ毎日見かける「ランらしくないラン」です。樹木化しているから、かなり丈夫なのでしょう。 写真上 Epidendrum secundum 写真下は昨日の朝も最初に花の観察で見たルピナスです。 写真上 Lupinus pubescens この白いランは昨夜のホテルの軒先にも生えていました。あちらのほうが立派だった。 写真上 Exalaria fertilis イワタバコの仲間で、木陰で目立つわりにはたいてい名前がわからない(写真下)。 写真下も別な種類のイワタバコの仲間です。 昨日も見たコスモスのようなキクの仲間です。 写真上下 Bidens andicola ヒガンバナの仲間で、前にも出てきたエクアドルの固有種です(写真下)。 写真上 Phaedranassa tunguraguae 写真下のような崖から白い花が花カゴのようにぶら下がっています。 写真上 Arcytophyllumの仲間 倒れた樹木の先にランが咲いています(写真下)。崖の上なので、近づけない。 写真上 Epidendrum cupreum シュウカイドウの仲間で、赤いのは実で、花は大半終わっています(写真下)。 写真上下Begonia foliosa 朝には鮮明な青いサルビアを見て、こちらは鮮やかなピンクのサルビアです(写真下)。エクアドルのサルビアにたいする印象はとても良くなりました。 写真上 Salvia tortuosa 写真下も花はシソの仲間のようにも見えるが良くわかりません。 おっ、毛虫クンです(写真下)。黄緑のきれいなイガイガで完全武装で、毛虫クンはいつ見てもおもしろい。 バニョスは観光の街 谷に沿って遊戯施設があります。谷の深さを利用して、100mものバンジージャンプや、ロープで吊って谷を渡るスポーツが安い値段で楽しめるとあります。ホテルには自転車の無料ツアーの広告もあったように、バニョスは観光が重要な産業です。 前にも見た薄ピンクのノボタンです(写真下)。 写真上 Monochaetum lineatum 昨日もたくさん見かけた葉の上に花が乗ったようなランです。 写真上下 Pleurothallis bivalvis ヒトデのような花が落ちています(写真下)。中米からペルーにかけての太平洋側に分布し、減少が心配されています。 写真上下 たぶんSpirotheca rosea 茂みの中に蝶々が休んでいます(写真下)。羽がだいぶん傷んでいるから、もう飛べないのかもしれない。 「ダニがいる!」とお客さんが指さすバスの床の上を、オレンジ色のダニが全速力で走っています。誰かの身体に着いて来たのでしょう。踏みつぶすのをちょっと待ってもらい、撮影しました。ダニも重要な生態系の一部だが、残念ながら、人間とは敵対関係にあるので、入り込まれたら、優しく接待はできない。 植物ガイドのトバールさんが見上げている樹木にはたくさんのランが着床しています。 道端の樹木に写真下のようなオンシジュウムがぶら下がっています。 写真上 Oncidium pentadactylum 山道を行く 支流に沿った山道を入ってみます(写真下)。 道の両側は陽当たりが良いので、雑草の中に花が咲いています。 写真下は藪の中でも目立つ真っ赤な花で、花の大きさのわりには蔓状の茎はとても細い。全部のエネルギーをこの赤い尖がり帽子に注ぎ込んでいるようです。エアドルと北側に隣接するコロンビア、ベネゼエラに分布します。 写真上 Tropaeolum deckerianum Centropogonの仲間は赤が多いので、写真下がほんとうにそうか、自信がありません。 写真上 Centropogonの仲間 黄色い袋のようなキンチャクソウ(カルセオラリア)がここにも咲いています。二種類あって、写真下は名前がわかりません。葉にツヤがある。 一方、写真下はこれまでも何度か出てきたキンチャクソウで、写真上に比べて口が小さいので、ほとんど見えません。 写真上下 Calceolaria mexicana 写真下のマキシラリアの仲間はこれまでも出てきましたが、これは初めてのランです。黒くなっている部分は本来は黄色なので、これは終わりかけているのでしょう。一年中、いつでも咲いて、香りもよいそうですが、やぶの中で近づけません。 写真上 Maxillaria fletcheriana 写真下はケシ科だという!?日本にもタケニグサというケシのイメージとはほど遠いケシの仲間があります。しかも、これが樹木で、ネットで見ると、数メートルにもなるようです。エクアドルからアルゼンチン北部まで分布します。 写真上 Bocconia integrifolia サトイモ(Anthurium)の仲間を見ると、高山でも熱帯雨林だとわかる。 花が咲きながら、下にはすでに実がなっているようです(写真下)。 写真下も花が咲きながら、豆の鞘のような実がぶら下がっている。皆さん、忙しいらしい。 写真上 Podandrogyneの仲間 写真下はバーベナの仲間です。普通バーベナは小さい花がたくさんついているのに、ここのは地味です。 写真上 Verbena occidentalis 白いタデの仲間です(写真下)。全然、目立たないので、写真を撮ろうとする人が少ない。 ミカン畑のラン 自宅の前で果物を売っている露店で柑橘類を買いました(写真下)。このあたりで標高1300mくらいまで下りてきています。 鉢植えもたくさんある(写真上)。自分の家で作った物を売っているらしく、隣接するミカン畑に入らせてもらいました(写真下)。ミカン畑なのに、枝にはランだらけです。 ミカンの木は人工だが、ランは高い枝にも生えていて、位置が雑然としているところを見ると、種が飛んで来て勝手に着床したのだろうから、自然です。 写真下のオンシジュウムはコロンビアからペルーにかけて分布し、オンシジュウムは今回の旅行で何度も見かけましたが、この種はここだけでした。 写真上 Oncidium abortivum 写真下は中米から南米にかけての雲霧林でみられるランです。 写真上 Maxillaria porrecta 写真下など、ランらしく、花が踊っている。 写真下はコロンビアやエクアドルに分布し、葉は笹のように細長い。 写真上 Kefersteniaの仲間 すっかり見慣れた葉っぱの上に花が乗っているランです(写真下)。 写真上 Pleurothallis bivalvis 反対側の家 ミカン畑の家にお礼を言って戻ると、道路の反対側の家に招かれました(写真下)。 家の壁には写真下のような文言が貼られています。スペイン語で、しかも2003年とあり、すっかり色あせています。「観賞用植物の販売」(Venta de plantas
ornamentals)とありますから、たぶん植物の販売の認定証のようです。 この花の多さから見て、家主のマリアさんはこのアンスリウムが好きで、増やして販売しているらしい。 家の裏に回ると、そこは温室のようになっていて、たくさんの鉢物が並べられています。ここもサトイモの仲間のアンスリウムが多い。 家の裏は畑になっていて、様々な植物が植えてあります(写真下)。環境が環境ですから、放置しても様々な植物が育つのでしょう。山形は雨が少なくて、私の畑では夏はいつも水が足りなくなるので、ちょっとうらやましい。マリアさんにお礼を言って、再び出発です。 ガソリンスタンドでトイレ休憩(11:37)。ガソリンが安いほうが1.85ドルとあります。単位がGLだから、1ガロン(gal, 約3.78L)が1.85ドルということでしょう。1ドル=107円として、単純計算するなら、1Lあたり53円ほどです。帰国後、成田市でのガソリン価格は132円、山形市では144円でした。エクアドルでは石油生産が主要産業の一つですから、安いのも当然です。 道端の雑草がラン 道端のちょっとした木の幹を探すと、たいていランなど植物が着床しています(写真下)。つまり、エクアドルではランは道端の雑草です。 木の上に根を下ろしたパイナップルの仲間が花を咲かせています。この樹木とは共生ではなく、単なる居候、お邪魔パイナップルなんでしょうね。 写真上 Aechmeaの仲間 もちろん、樹木にはランがいくつも着床しています。 写真下は、緑色で小さいので、目立たないランです。皆さんは、見た時の印象から「やじろべいラン」と呼んでいました。エクアドルやコロンビアの雲霧林に生えています。 写真上 Rhetinantha acuminate 写真下のマキシラリアは大柄なランなので、地面に生えています。 写真上 Maxillaria bomboiza 写真下は赤い実にばかり目がいき、全体像を撮るのを忘れてしまいました。 写真上 Xiphidium caeruleum 写真下は見事なピンク色の花で、もちろん、この種類の植物は日本には自生していません。 写真上下 Cavendishiaの仲間 この植物にはブルーベリーに似た実がなり、抗酸化性があり、食用になるそうです。 茂みの中に黄色とオレンジの鮮やかな花がいくつも立っています(写真下)。パイナップルの仲間のようです。 写真上下 Guzmaniaの仲間 まあ、なんてセクシーな唇でしょう(写真下)。ホットリップスという名前がそのまんまです。 写真上 Psychotria poeppigiana ナナフシ君はどこの国でもスリムですねえ(写真下)。 ジャングルの奥のラン 川のそばからジャングルの中を進み、ランを探します。 薄暗いジャングルの道なき道です。途中にも少し花があるが、先を急ぎます。 目的のランがありました。茎は細く、花を支えるのが大変そうで、実際、重さで垂れている。葉は根元から生えている細長い緑色の葉です(写真下の下段)。 写真上下 Phragmipedium percei エクアドルやペルーのアンデス山中の、こういった溪谷沿いの湿った場所に生えています。姿形はどれも同じですが、袋状になっている唇弁の内側の模様が一つ一つ違っています。 日本のアツモリソウやクマガイソウと同じで、脇にある二枚の側花弁が垂れ、唇弁が袋状になっています。ただしアツモリソウとは別な属です。袋に落ちた虫が慌てて飛び出そうとして大騒ぎをするので受粉を助けるという説があります。理由はわからないが、地球の正反対の地域に同じような形状のランがあるということは、この袋作戦は成功しているのでしょう。 写真下のランが、長髪で眉毛の濃いヒゲ面オッサンが、「あーあ、世の中はたいへんだよなあ」とぼやいている顔にみえませんか。美しいランに勝手なイメージで悪いけど、つい擬人化してしまう。 ランにはいつも驚かされるが、その中でもビックリのランが写真下です。樹木の上を指さされた時には、森の妖精が葉の下を飛んでいるようなイメージでした。葉に花がくっついたようなランで、たぶん上の葉からぶら下がっている。残念ながら、花は二つしかない。コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、ベネズエラなどに分布します。 写真上下leurothallis ruberrima 写真下は緑色で、しかも小さいので、目立ちません。ステリスの仲間は中南米ではそれほど珍しくありません。花を拡大しても、まるで小さな葉っぱみたいで、あまり良くわからない。 写真上下 Stelisの仲間 写真下は中南米の高山に広く分布しますから、弱そうでいて案外強い。 写真上下 Trichosalpinx dura マキシラリアは何度も登場していますが、この種は本日が初めて、先ほど見たミカン畑にもありました。 写真上下 Maxillaria porrecta ランに目を奪われるが、ジャングルですから、他にも花が咲いています。 日本でもありそうな花だが、名前がわかりません(写真下)。 午前中も見たサルビアの仲間で、これはなかなか良い被写体です(写真下)。 写真上 Salvia tortuosa これも前に見たイワタバコの仲間です(写真下)。 写真上 Glossoloma schultzei ハチドリ ジャングルの中を流れる川の河原で昼食です。 私たちが食事を取っている河原の対岸に、さきほど道路の脇でも見たCavendishiaの仲間がピンクの花をつけています。 写真上下 Cavendishia pubescens このピンクの花の蜜を吸いにきていたのが緑色のハチドリです(写真下)。瞬間移動みたいに高速で動き回る彼らを、反対側の岸から撮るのはなかなか難しい。一秒間に80回も羽ばたくといわれるので、羽はぼけて写っています。 細長い筒状の花にハチドリは口ばしを根元まで突っ込んでいますから(写真下右)。花の入口は小さいから、ハエくらいの大きさの虫は入れないでしょうし、蝶々でさえも蜜を吸うのは難しいでしょう。ハチドリだけを受粉させる相手としているから、この植物はこのハチドリと分布が一致するはずです。 ハチドリをパートナーとして選んだ花のように、南米には日本ではちょっと見られないような変わった姿の花が多い。 写真下は学名にエクアドルの名前が入っていて、エクアドルの固有種らしい。 写真上 Psammisia ecuadorensis 写真下のオウムバナの花は上からぶらさがっていることが多いのに、ここのは下から立っています。花の左側に突き出しているバナナのような葉がこの花の葉らしい。 写真上 Heliconiaの仲間 樹上のタヌキモ 写真下の花と葉は同じ植物ではないでしょう。花はたぶんこの後に出てくるタヌキモの仲間です。 写真下はタヌキモの仲間で、写真上と同様に、樹木の上です。タヌキモは食虫植物で、普通は水のある場所に根を下ろし、そこの小さな虫などを捕まえます。樹上なのに、このタヌキモの根元に水溜りがあるらしい。まさか抜き取って確認するわけにもいかない。 写真上 Utricularia jamesonii 写真下も、まるで釣り竿の先に花をぶら下げて突き出したような姿のタヌキモの仲間です。この前後のタヌキモの仲間は花の大きさがせいぜい1cmくらいと小さい。 写真上 Utricularia asprundii あまりにおもしろい姿で、写真下は同じ花を角度を変えて撮ったもので、かなり複雑な姿をしているのがわかります。 写真下左が開花前で二枚貝が開くように花が開き、写真下右が開いたところで、さらに下段になると、くたびれた感じになります。 タヌキモと同じ樹上にもランが咲いています(写真下)。ここのランはポツンと一個だけ花を咲かせていますが、ネットで見ると、枝分かれして、たくさんの花を付けるようです。 写真上 Cyrtochilum meirax 写真下でランが咲いているのが、わかりますか?もちろん、私は指さされても、良くわからなかった。 拡大すると確かに花です。しかも、写真下では緑色のアブラムシまでついている。 写真上 Cryptocentrum standleyi 写真下のOctomeriaの仲間はブラジルなどを中心に150種類あるといいます。つまり、名前がわからない。 写真上 Octomeriaの仲間 アマゾンの上流を走る 道はアンデス山脈を下りて、国道E30からE45に入りました。水が足りなくなりそうなので、店で買います(写真下)。 ガソリンスタンドでトイレ休憩です(写真下)。写真下右の看板にあるアイスクリームを頼んだら、無いという(笑)。 道端には白雪姫と七人の小人や、赤と緑の鳥を従えた巨人もいます(写真下)。 道端には露店が出ています。ただ、調理しながら売っているようで、何を売っているのか良くわかりません。 鳥の巣があるというので停車(16:53)。ツリスドリの巣だと言う。ツリスドリって「吊り巣鳥」?ムクドリモドキ科と言われるといよいよわからない(笑)。いずれにしろ、鳥の姿はありません。 道のそばの側溝にはキバナオモダカが生え、水の中ではタニシが動いています(写真下)。山からの水が豊富なのでしょう。 写真上 Limnocharis flava 道の両側にはうっそうとした森林が広がっていて、雰囲気はジャングルです。 その樹木の上に紫の花を見つけて停車。ジャガランダです。二日前に泊まったホテルの庭にも咲いていました。桜と同じように葉がない状態で花を咲かせるのが見事なので、世界のあちこちで植えられています。ホウオウボク、カエンボクと並んで世界三大花木と言われているそうです。野生を見るのは私は初めてではないだろうか。 写真上下 Jacaranda copaia ナポ川という大きな川に出ました(写真下)。かなり急流なのに岸辺では泳いでいる人がいます。このあたりで標高500mくらいです。 この国にしては珍しく橋の上で渋滞です(17:17)。先に行ってみると、救急車が見えますから、事故があったらしい(写真下左)。かなり待たされるかと覚悟したら、見物客が急ぎ足で戻ってきました(写真下右)。規制が解除されたらしい。 ジャングルの中のロッジ 幹線道路から西に左折して、支流のRio Inchillaquiに沿ってでこぼこ道をしばらく走ります。宿泊予定のロッジはこの上流にあります。 ロッジの1.5km手前に狭い橋があり(写真下左)、ここからはバスは行けないので、ロッジ側の準備した車に乗り換えます。 Rio Inchillaquiの橋を渡ると(写真下左)、ジャングルの中に学校らしい建物があります(写真下右)。大型トラックが通れないから、建築資材を運ぶのが大変だったでしょう。 10分ほど走り、宿泊予定のHakuna Matata Amazon Lodgeに到着。写真下右が野性的なロッジの入口です。ロッジの名前にアマゾンが付いているくらいで、周囲は森というよりもジャングルです。 レストランで受付の手続きをします。窓がないのがおもしろい。つまり、暑くも寒くもなく、強風も吹かないのでしょうか。 ウェルカムドリンクを飲みながら、周囲のジャングルを眺めます(写真下)。 同じレストランで、七時から夕飯です(写真下)。 ちょっと残念だったのは、虫がそれほど多くないことです。こんなジャングルで、灯りをつけて窓を開ければ、虫の大群が押し寄せてくるのでは期待したのです。ごらんのようにほとんど見当たりません。 ジャングルのような敷地内に建物が分散していて、私の部屋は下の地図の③です。 写真下が私の部屋です。一つの建物に部屋が二つあります。建物は製材した板をそのまま張り付けただけの山小屋風で、おおよそ豪華さとはほど遠い(笑)。壁の三方向に木でできた窓があり、網戸と、さらに上下に降りるスクリーン式のカーテンもついています。テレビ、エアコン、冷蔵庫、扇風機はありませんから、ここはホテルではなく、確かにロッジです。ただ、窓を閉じると少々蒸し暑い。 建物の作りは大雑把でも、水回りはわりとしっかりしており、お湯も問題なく出ました(写真下)。 この部屋で私が一番感動したのが、写真下のハエタタキです。手の格好をしているのが良い。ネットで見ると、日本でも売られているようで、私は初めて見ました。このロッジへの個人評価は、この手型ハエタタキで大きく加点して五段階の4.0とします。 |