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ヒマラヤの青いケシ

10日目 2015714()

グワーハーティー → デリー → (成田)

 

 

ホテルの散策

 六時頃に起床。インド最後の日の朝も薄曇りです。このホテルの周囲は緑が多い。

 

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 下の地図のように、今日はここグワーハーティーから飛行機でデリーに行き、その後、成田行きの飛行機に乗り継いで帰国します。飛行機は午後ですので、午前中は絹織物の工場などを観光し、買い物をする予定です。

 下の飛行経路を見ればわかるように、デリーを経由するのは時間も距離もまったく無駄です。しかし、グワーハーティーから成田までの直行便はなく、おそらくは航空運賃もデリーを経由したほうがやすくなるのでしょう。昔、最初にインドに来た時、降りたのはコルコタ(カルカッタ)でした。今はそんな便はないのでしょう。

 

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 朝の散歩の前に、このホテルでちょっと気になっていた二カ所に行ってみます。一つが屋上です。階段を上り屋上に出ると建物が二つあり(写真下左)、良くみると炊事道具が置いてある。従業員たちがここで食事をするのでしょうか。

 

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 もう一つ気になっていたのが、このホテルではエレベータが停まらない通過駅ならぬ通過階があることです。今回の旅行ではティーズプルのホテルがそうで、私は非常階段を確認するために階段で上り下りするから、エレベータの階数と数が合わないのが気になります。実際に火災になって逃げる時、自分が何階にいるのかわからないのでは困るからです。

 このホテルは3階と表示される階は実際は4階です。その通過階が何なのかを見たかったのです。それが写真下で、ベッドがあるところを見ると、どうやら従業員の寝泊りするところのようです。これだけ立派なホテルで、ネットでも4.4もの評価を受けているなら、もう少し厚生施設も整えるべきでしょう。

 

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朝の散策

 ホテルの散策を終えて()、ホテルの周囲を散歩します。昨日はホテルとは道路反対の東側を散歩しましたから、今日はホテルの裏側の西側を散歩します。私の部屋から見えていたあたりで、お目当ては住宅地に植えてある花です。下の衛星写真の朱線が私の散歩コースです。

 

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 ホテルの前の道路には路線バスが停車しています(写真下)。中の座席は年季がはいっていて、座るのには勇気がいる。

 

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 ホテルの東側はマンションや戸建てがあり、犬を連れて散歩する人たちが行きかう静かな住宅街です。朝から十分に蒸し暑い。

 

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 近代的な住宅街なのだが、写真下の側溝が汚れているのをみれば、まだ下水が十分に普及していないのがわかります。

 

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 写真下はアリアケカズラ(有明葛)か、花が大きいからオオバナアリアケカズラ(大花有明葛)かもしれません。

 

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 ベランダを見ても、人々がけっこう花好きなのがわかります。

 

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 南国の定番、ブーゲンビリアです(写真下)。ピンク色もなかなか良いですね。

 

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写真上 ブーゲンビリア

 写真下左はこれも定番のハイビスカスです。

 

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 写真下は和名がサンタンカ(山丹花)で、東南アジア原産で江戸時代に日本に輸入されたそうです。

 

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写真上 サンタンカ

 

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 ここまではほとんどが栽培品の樹木で、写真下は側溝のそばに生えていた雑草です。

 

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 デリーでも見かけたインドハッカがここにもいる(写真下)。名前どおり、インドとその周辺に良く見られる鳥で、都会に良く順応しています。その性格が災いして、オースラリアでは生態圏に大きな悪影響を与えています。日本では関東地方と琉球列島に人間が持ち込んでしまいました。

 

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写真上 インドハッカ(Acridotheres tristis

 

 この朝、もっとも感激した花が写真下です。和名はチョウマメ(蝶豆)で、原産地もこのあたりです。花は5センチほどで、塀の上にからまっていたのをしばらく見惚れてしまいました。私は初めて見たのですが、日本にはすでに江戸時代に輸入されているそうです。

 

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写真上 チョウマメ(蝶豆)

 

ホテルに戻り、七時から朝食です。朝は果物がうまい。

 

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 私は皆さんとちょっと離れて、ホテルの通り側の窓のそばで、朝の通勤通学で人が行き来するのを見ながら食べました。

 

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 窓の下に見えたのが写真下の父娘で、スクールバスを待っています。興味深いのは、父親が見送りしている点です。日本ではあまりないが、親が送り迎えをするのは海外ではそれほど珍しいことではありません。こういう光景を見ても、日本がまだかなり安全な国だとわかります。

 

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アッサム・シルクの街へ

八時半にブラマプトラ川の対岸にあるSoalkuchiという絹の街に向けて出発しました。アッサム・シルクを作っているシルク工場の見学です。

 

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 グワーハーティー市内は通勤通学のラッシュアワーの時間です。人が多いのはインドの常で、渋滞するというほどではありません。

 

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 象だ!と日本人は大騒ぎをする。その一人が私です()。今回の旅行では二度目です。象を見ると、なんか、ものすごいラッキーに当たったように感じるからおもしろい。

 

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 しつこいが、毎日同じ感想を言います。二人乗りだけでも危ないのに(写真下左)、実は奥さんは子供を膝の上に乗せている(写真下右)。接触事故でも起こして、バイクが倒れれば、旦那さんはヘルメットをしているから助かるかもしれないが、奥さんも子供も投げ出され、ただ事では済みません。

 

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 ブラマプトラ河にかかったKollya Bhomraguri橋を渡ります(写真下左)。昨日のクルーズでも、船の上からこの橋がはるか彼方に霞んで見えました(写真下右)

 

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 対岸に渡ると水の豊かな風景が広がっています。ブラマプトラ河の恵みです。池や川が多いので、養殖などしなくても魚がいくらでも獲れそうです。

 

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 目的のSualkuchiの街まであと12kmですから、まもなく到着です(写真下左)

 

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 道に大きな門があります(写真下)。一番上にある像はメガネをかけた半裸の老人が糸を紡いでいる姿で、ガンジーです。文字が読めないので意図がわからないが、たぶん、ここは絹織物で産業を興そうとしているから、糸を紡いだガンジーに習えということかもしれません。しかし、もしそうなら、それは逆で、ガンジーが糸を紡いだのは殖産興業のためではなく、自給自足のためです。

 

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 道端の広告にも、絹のことが出ています(写真下)。よくわからないが、品質を保とうという呼びかけらしい。逆に言うと、絹と称した偽物が出回っていることになります。

 

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 アッサムのシルクの産地として、私たちが訪れるSualkuchiは有名のようです。

(https://en.wikipedia.org/wiki/Assam_silk)

 

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 絹の街の名称はSoalkuchiSaualkuchiなどあり、インドで良くあることだが、両方使われています。グーグルの地図にはソーカッチャーとありますが、発音を聞くと、ソー()クチと聞こえます。

 商店街を少し通り過ぎて、農村のような集落の中で車を停めました(写真下)。こんな牛だらけの所に工場があるのだろうか?

 

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石油も電気も使わない絹織機

 牛のいる集落の中を歩いていくと、絹織物の工場がありました。

 

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 仔ヤギが気持ちよさそうに眠っている。

 

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 私たちが絹を見るために到着すると、大勢の人たちが私たちを見るために集まってきました。

 

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 工場のすぐそばに子供たちがいるところを見ると、一昨日見た茶農園と同じで、労働者たちが工場のすぐそばに住んでいるようです。大人も子供も裸足が多い。

 

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 平日なのに学童期の子供たちがいるのがちょっと気になるが、インドの場合、校舎や先生の関係で、午前と午後に分けていることがあります。絹織物産業で豊かになるためにも教育は必要です。

 

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建物の一つにあるシルク工場に案内されました(9:36-9:56)

 

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 中はちょっとした体育館くらいの広さがあり、人が通るのがやっとくらいの通路をあけて、織機が並んでいます。

 

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 見ての通りで、灯り以外は電気も石油も使わず、すべて手作業です。

 

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 アッサム・シルクは日本の絹と違い、部屋で飼うカイコではなく、野生のカイコ(野蚕)です。ちなみに、野蚕と書いてクワゴ(桑子)と読ませるそうです。家蚕に対する言葉なのだから、ヤサンでもいいような気がします。

 野蚕は屋外で放牧状態で飼うので、野鳥に食われてしまうなど効率が悪く、繭の大きさも色もそろわず、機械化に向きません。また、手触りも、いわゆる絹に比べてゴワゴワした質感で、少し前までは等級の低い絹として扱われてきました。しかし、最近、欧州などを中心に、野蚕が見直され、日本でも高級呉服用に輸入されているそうです。

 

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 女性が多いが、男性も見かけます。

 

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 入口の近くでは糸を輪に掛けています。たぶん、上の大きな糸の輪から、小さなボビンに巻き取っているのでしょう。

 

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 写真下は自転車を改造した糸巻機らしい。ここでもボビンに糸を巻き付けています。

 

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 ボビンに巻いてある糸を見ても、独特の光沢があります。前にブータンに行った時、市場で野生絹の布を購入しました。部屋の壁飾りなどに使うことを考えたのですが、結局、日本の平均的な広さの我が家には使いようもなく、ネットで売却しました。

 

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 てっきりこの工場で何かお土産品を売っており、買うように勧められるのかと思いましたが、ありません。つまり、ここは純然たるシルク工場で、観光客用ではなさそうです。二日前の茶農園と同じで、ここが東インドだからそうなのか、積極的に売ろうとしない。これまで私はインド人の商魂には圧倒され続けて、今回も覚悟していたので、ちょっと拍子抜けしました()

 一方で、ちょっと加工して、スカーフでも作り売ったら、彼らの直接的な収入になるのだから、惜しいような気がします。

 

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シルクの店

 シルク工場近くの街に戻り、シルク製品を売っている店に寄りました(10:06-10:28)。街といっても両側に店が並んでいる程度の小さな街で、人も牛も歩いています。

 

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 通りの店の看板にはシルクの文字が見られ、ここが絹の街であることを示しています。

 

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 店の一つに案内されました。女性たちはお土産に小さなシルク製のスカーフなどがあればと期待したが、ここは反物の布を切り売りしているだけらしく、日本人のお客さんたちの希望と合いません。

 

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 ここも先ほどの工場と同じで観光客はほとんど来ていないのでしょう。彼らは観光客に慣れておらず、観光客相手の商売をしたことがない。逆に言うと、今が絹製品を買うチャンスで、原価に近いような値段で買えるはずです。

 

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 写真下は絹糸を専門に売る店で、店先の糸巻き機を店の主人がわざわざ回して実演してくれました。この街の店は客への小売りというよりも、卸問屋のような雰囲気です。

 

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 写真下では店主が店の入口から床を丁寧にモップをかけています。あまりにきれいにしているので、土足のまま上がるのがためらわれ、店に入りませんでした()

 

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 街行く女性たちの写真です。

 

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 写真上と下を比べて、何か気が付きませんか。鼻の下をのばして、若い女の子を狙って撮ったのだろうって?そうでないと否定するつもりはありませんが、前も書きましだが、写真上の比較的年齢の上の人たちがサリーを着ているのに対して、写真下の若い子は誰一人サリーを着ていません。

 

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 ここでもオート・リクシャは庶民の重要な足です。

 

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 人力車を二人も乗せたら、いくら平らな所でも大変でしょうね。

 

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 オートバイの二人乗り、三人乗りは当たり前。

 

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 私にはなつかしいリヤカーが現役で使われています。写真下左のリヤカーを走って引っ張って行った人たちは裸足です。

 

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スーパーの買物と昼食

 買い物を終えて、道路の真ん中で休憩中のヤギをよけながら、車は市内に戻ります(写真下左)

 

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 追越禁止の看板がこれでもかと並びます(写真下左)。その上にはスポンサーらしい携帯会社の名前があります。それにしても、インドらしい過剰さです。写真下右の飲酒運転禁止の看板の上にあるDalmiaはセメント会社、HALCはアルミニウムの会社です。道路標識にスポンサーが付くというのは、良いアイデアかもしれません。

 

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市内に戻り、ビッグ・バザールという店で買物です( 11:47-12:31)。日本のようにそのまま入れるのではなく、荷物検査があり、私のリュックは開けられないようにプラスチックの紐で縛られました。これはものすごく迷惑で、店を出てもリュックが開けられなくなり、次の食事をしたレストランでカッターを借りて開けました。

 

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 店内はごらんのように日本のスーパーマーケットそのままです。店内は撮影禁止とあるが、カメラ持ち込みはかまわないという奇妙な話です。撮影禁止なのになんで写真があるのかって?たぶん、カメラのスイッチに腕がぶつかったのでしょう()。人が通る通路の足元にむき出しのパンが置いてあるのがインドらしい(写真下右)

 

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 この店で紅茶をお土産に購入しました。ルピーが余っており、このまま日本に持って帰っても無駄なので、お土産を兼ねてアッサム茶を買いました。450ルピー(1048)156ルピー(363)95ルピー(221)で、ここは一般のインド人が買う店なので、お土産屋値段ではありません。

箱にはすべてKorangani teaとあります。Korangani Tea Companyはグワーハーティーにある地元の茶製造の会社です。紅茶好きな人へのお土産にして、後日正直な評価をお願いしたところ、合格とのことでした。

 

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白い象さんが出迎えてくれるビルで昼食です(写真下、12:50)。しかし、ビル内は灯りがろくになく、暗い。

 

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 中華レストランは高級な雰囲気なのは良いが、ここも薄暗い。写真下を見ると、それほど暗く見えませんが、実際はかなり暗い。たまにインドのレストランにはこういうのがあります。高級レストランだから、節電ではなく、たぶんイギリスの影響ではないかと思います。

 

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 食事を終えて、市内を通り抜け、西にある飛行場に向かいます。グワーハーティーともさようならです。

 

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ヒマラヤが見えた

三時過ぎに空港に到着。座席は事前予約ができなかったので、なんとか希望の席を取るのにこちらも必死です。まだ若いお兄さんが熱心に操作するが、慣れていないらしく、上司に聞きに行くなど、手続きでかなり時間がかかりました。希望の座席がほぼ取れて、搭乗まで蒸し暑い待合室で熱いコーヒーを飲みました(40Rs=93)

 

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 四時半頃に飛行機に搭乗しました。機体はエアバスA32で、片側3座席の六人掛けで、私は空港で交渉して右側の窓側を確保できました。座席ほぼ満席に近い。

 室内は濃霧が発生しています(写真下)。山の上でも霧だったのに、またかよ()。これはわざと霧を吹きだして、水の蒸発で涼しさを誘おうという作戦なのか、それとも空気が急速に冷却されて霧が発生したのかわかりません。どちらであれ冷房には効果がなく、ものすごく蒸し暑い。

 

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 エア・インディアのAI890便はほぼ予定通りの時間に離陸(17:03)。ブラマプトラ川とアッサム州は離陸後、あっという間に雲に隠れてみえなくなってしまいました(写真下)

 

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 上昇をやめて間もなく、右側にヒマラヤが見えました(17:23、写真下)。私が空港の受付で、必死に右の窓側の席を要求したのはこれが理由です。今回の旅行では「成田→デリー」「デリー→グワーハーティー」、そして今日の「グワーハーティー→デリー」と三回、日中ヒマヤラの南側を通過しました。つまり、飛行機の北側の座席を取れば、ヒマラヤが見られるチャンスが三度あることになります。しかし、前2回ともに曇りで何もみえませんでした。今日が最後のチャンスだったのです。

 写真下左では三角形の山が雲の間から突き出て、写真下右では山の岩肌が見えています。

 

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 見えたことは見えたが、たったこれだけの、わずか一分にも満たない時間で、雲に隠れてしまいました。この天気では、たぶん今日も我々がテントをはったあたりは雲の中、霧雨です。今回の旅行で、ヒマラヤの雪山を見たのはこれが最初で最後です。私がヒマラヤ、ヒマラヤと騒ぐものだから、ヒマラヤの女神様がちょっとだけ見せてくれたのでしょう。

 

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 食事が出ました(17:39)。菜食主義者用(VEG)があったので、野菜が多いかもしれないと期待して選びました。失敗です。もう一つと比較のしようがないが、インド料理では良くある油と砂糖でできた食事で、マズイ。大半残しました。

 エアー・インディアのこの便の評価は五段階評価のCで、普通です。ネットで座席が予約できないし、客を入れる前に冷房くらいしておくべだし、食事はマズイが、油と砂糖でできた食事はインドではよくあるから、通常の要件は満たしているとみなすべきでしょう。

 

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 ヒマラヤはチラッとしか見られないし、飯はまずいとくれば、ゆっくりと窓の外でも眺めましょう。

 

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 夕方のインド上空は厚く雲に覆われたままです。しかし、そんなに揺れることはありません。

 

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飛行機はほぼ予定通りに、夕方の薄曇りのインディラ・ガンディー国際空港(Indira Gandhi International Airportに着陸(19:07)

 

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飛行機はガラ空き

 あの壁から金色の手の生えた奇妙な空港です。何度見ても、やはり奇妙だ。この手とジャンケンして勝ったら、チャイを一杯おごるというのはないだろうか()

 

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 ここで十日間お世話になった現地ガイドのバサントさんとはお別れです。彼も花好きで、今後も新天地の開拓が期待できます。

 

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 ここで国際線に乗り換えます。

 エア・インディアのAI 306便はほぼ予定どおりに離陸しました(21:25)

 飛行機は写真下左のようにガラガラです。これでは赤字でしょう。他のお客さんは「去年乗った時もそうだった」と言う。日本人の客室乗務員が空いている席に案内してくれたので助かりました。窓側の三座席を独り占めできますから、横になる分にはとてもありがたい。

 

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 十時近くになってスナック菓子と飲み物が配られました。飛行機ではスナックと飲み物を配った後で食事を出すという決まりなのでしょう。しかし、こんなに時間が遅いとほとんど意味がなく、一緒に配ったほうが、客にとって有り難いだけでなく、乗務員にとっても二度手間が省けるのではないか。

 

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 順番どおり、三十分ほど後に、ようやく夕飯が出ました(写真下、22:28)。私は懲りもせずに、再び菜食主義に挑戦。国内線よりもまだましというところでしょうか。

 

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 私が座ったのは窓側の三座席なので、完全に横になるのは無理ですが、身体を斜めにのばせるのはありがたい。私は間もなく眠ってしまいました。

 

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