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13 南アフリカ花の旅 2日目 2011年8月17日(水) → ヨハネスブルグ → ケープタウン → ウーセスター 寒いこともあり、日本時間で言えば朝の9時半頃に目が覚めました。しかし、南アフリカ時間ではまだ夜中の2時半で、飛行機の外は真っ暗です。ひたすら椅子に座ったまま目をつぶり、2時間ほどたち、4時半頃、ようやく周囲の人たちも動き始めました。 食事が出ました(南アフリカ時間 5:59)。
5ランドごまかされた、鍵を壊された 十三時間に及ぶ飛行を終えて、ヨハネスブルグ空港に着陸(7:17)。ここから国内線に乗り換えて、ケープタウンに行きます。
外気温はなんと5℃だというから、真冬の気温です。リーダーの冨山さんによれば、この時期こんなに気温が低いのは珍しいそうです。
空港内の両替屋に行きました(写真下)。窓口に並ぶと「ダメだ。あっちに行け」という仕草をして、全員が追い払われます。窓口には一人ずつが立ち、それ以外はずっと後ろに並べという意味だと理解するのにしばらく時間がかかりました(笑)。 私は100ドルを交換しました。$100=R568.75(ランド)で、560ランドの札だけを数えて、小銭は数えませんでした。他の人を待っている間、小銭を数えるとR8.75あるはずなのに、R3.75しかありません。小さい硬貨のほうが額面が大きかったりするので、初めて見るとわかりにくいのです。どうやら、南アフリカの旅は初日にして両替のゴマカシから始まったようです。R5は55円ほどですから、ごまかしたお姉さんにチップをやったつもりであきらめました。
これから国内線まで移動します。冨山さんは荷物を運ぶのにポーターを雇いました(写真下)。相場などないから、値段は交渉です。最初は1人だったポーターは、結局3人に増え、冨山さんは荷物16個であることを理由に$16を支払いました。当然、ポーターたちが増額を要求するだろうと見ていると、そのまま引き下がりました。冨山さんが釣り銭のないように1ドル札で払ったので、相場を知っているとわかったからでしょうか。私は$16を3人でどう分けるのか、見ていたかったが、彼らは行ってしまいました。
ポーターを雇うのは正解で、ここの空港は国際線と国内線との案内がとてもわかりにくいのです。帰国の時、国内線からはポーターがおらず、案内板を私も見ながら行きましたが、わかりにくい。 空は見事に晴れています(写真下)。旅行中もこのままの天気なら、良いのですが。
南アフリカ航空のBoeing 737-800はほぼ満席でケープタウンに向けて離陸(10:25)。残念ながら、乗務員は男性です(笑)。
離陸して間もなく、パンが出ました。朝食にしては質、量ともに物足りないのは、朝食ではなく、軽食だからでしょう。 ほぼ予定どおり、12:12にケープタウンに着陸(写真下)。なんと気温は24℃です。朝のヨハネスブルグが5℃ですから、冬と夏くらいの差があります。
空港で荷物を受け取った時、飯島さん(仮名)の荷物の鍵が壊され、開けられていることに気が付きました。この空港では時間がなかったはずだから、ヨハネスブルグの空港でやられたのでしょう。そんなことができるのは空港の職員以外はありえりません。幸い、貴重品は入れていなかったので、被害はありませんでした。 花のガイドのマニングさん 今日はこれからケープタウンから百キロほど東にあるウーセスターまでバスで行き、途中で花を見る予定です。 空港で今回のツアーの花のガイドをしてくれるマニングさん(Johne Manning、写真下)と合流しました。
彼は南アフリカでは著名な植物学者で、何冊もの花の本を出している専門家です(写真下)。今回の旅行では3カ所ほど本屋に立ち寄り、そのどこでも彼の本が置いてありました。冨山さんとは十五年来の付き合いで、新和ツーリストのガイドのみを引き受けてくれているそうです。学者らしく物静かですが、我々のスーツケースを運ぶのを手伝ってくれるなど、とてもきさくな人です。 上左 South African Wild
Flower Guide: West Coast, John Manning (著), Peter Goldblatt (著) 上右 South African Wild
Flower Guide: Eastern Cape, J. Manning (著)
上左 Field Guide to Fynbos ,
John Manning (著),
Colin Paterson-Jones (著) 上右 Color Encyclopedia of
Cape Bulbs, John Manning (著),
Peter Goldblatt (著),
Deirdre A. Snijman (著) 写真下が我々を花畑に連れて行ってくれるHylton Ross社のマイクロバスです。後ろにトレーラーがついていて、スーツケースなどを入れますから、運転手を含めて18人が乗っても、それほど狭くは感じません。
(http://www.hyltonross.com/) 運転手のエリックさんはマニングさんとは旧知の間らしく、運転している間もしゃべりっぱなしです。それはいいのだが、しっかりと前を見て運転してほしい(笑)。エリックさんは鳥に詳しく、時々バスを停めてくれました。 バスはケープタウンから国道1号を東に進み、今日の宿泊地であるウーセスターまで行きます。途中のダム湖の近くで花を観ます。 ケープタウンを東に向かう道を走ると(13:14〜)、まもなく道路の右側にスラム街が現れました(写真下)。今回の旅行は田舎町を走ったこともあり、スラム街のような光景はここ一カ所のみでした。 南アフリカのスラムというと、アパルトヘイトよりも、『第9地区』(原題District 9, 2009年)というSF映画を思い出します。ヨハネスブルグのスラムにエビのような宇宙人が人間たちに混じって住んでいるという奇妙な映画でした。血しぶきが飛び散るのはいただけませんが、主人公がハッピーエンドでないのが私の好みに合いました。
バスから見たケープタウンのスラムにはエビ型の宇宙人も宇宙船も見えず、高速で走るバスの視界からあっというまに消えてしまいました。
道路は整備されており、日本のような自動車専用道ではありませんが、かなりの速度で走っています(写真上下)。両側にはブドウ畑など農園が広がっています。
道路の料金所をすぎて(14:17)、しばらく進むと、周囲が山になり、斜面には様々な花が咲いているのが見えます(写真下、14:22)
山を通り抜け、再びブドウ畑などが広がる平野に出ました(14:39)。写真下右はブドウ畑のそばにあるワインの醸造所です。
山火事の後のお花畑 マニングさんの案内で、この旅行の最初の花畑に行きました。場所は地図上で示すことができるのですが、ここはマニングさんの秘密の花園のようですから、ブランドブレイ自然保護区(Brandvel Nature
Reserve)の一角とだけ申し上げておきます(15:00〜16:26)。
写真上下 Oxalis convexula (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/SouthAfricanOxalisTwo)
まず目につくのが、この橙色からピンクのオキザリスです。ハートを三つ合わせたような葉を見るとわかるようにカタバミの仲間です。葉を見なければ、日本のあの小さい黄色い花を咲かせるカタバミとは思えないほど見事な花で、このまま鉢植えにすれば立派な園芸品種になります。
写真下の花もカタバミの仲間で、こちらが花が少し大きい点を除けば、日本のカタバミと似ています。
写真上下 Oxalis pre-caprae (http://en.wikipedia.org/wiki/Oxalis_pes-caprae)
松森さん(仮名)によれば、写真上のカタバミは地中海などにたくさん生えているそうです。日本のカタバミと同様に、農家には嫌われているのでしょう。個人的には、日本のカタバミも嫌いではありません。除去が難しいから農家が嫌うのは当然だが、小さいからさして邪魔にならないし、小さな花なりの美しさがあります。
写真上 Diascia capensis (http://www5e.biglobe.ne.jp/~lycoris/s.africa-hana-3.html)
写真上下 Romulea Montana (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/SouthAfricanRomuleasThree)
写真上 Cyphia digitata (http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cyphia_digitata_0142.jpg) 写真下のネメシア(Nemesia)は花が小さいのに形が独特で、先の濃い紫がとても印象的です。マニングさんの本では、花の色を黒っぽい青であると書いてありますが、私の目には濃い紫に見えます。後日、見かけた中にはたしかに青もありました。今回の旅行でいろいろなネメシアに会った中で、これが一番私の好みに合いました。南アフリカでも、ケープタウンなど西側にしか生えていません。
写真上 Nemesia barbata (http://www.livingfynbos.com/gallery/main.php?g2_itemId=3391) 写真下の紫の花は、個々の花は小さいが、一面に生えているとなかなかきれいです。下に出ている三つの花弁が、白地に、上のほうの花弁よりも濃い紫色で配色してあるのがすばらしい。上の花弁と同じ色だったら、印象が薄かったでしょう。
写真上下 Lapeirousia jacquinii (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/Lapeirousia)
写真下のラケナリア(Lachenalia、ユリ科ラケナリア属))も南アフリカに多く見られる花です。
写真上 Lachenalia unifolia
写真上 Lachenalia mutabilis (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/LachenaliaSpeciesFour#mutabilis どこに行ってもあるのが写真下のツルボランの仲間です。ここのは背丈がとても小さい。
写真上 Trachyandra
saltii (http://www.zimbabweflora.co.zw/speciesdata/image-display.php?species_id=113220&image_id=1) 写真上 Gladiolus afrikaner (Field Guide to Wild
Flowers of South Africa, p.140) 写真上と下はせいぜい30cmほどのグラジオラスの仲間です。日本の園芸種の丈夫そうなイメージとは違うので、グラジオラスだと言われないとわからないほどです。南アフリカはグラジオラスが多く、旅行中も何種類かありました。グラジオラスの原産地はアフリカや地中海と言いますから、当たり前なのでしょう。花は薄紫と薄黄色というおもしろい色の組み合わせです。
写真上 Gladiolus venustus (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/RoggeveldThree) 写真下は南アフリカなどアフリカ南部が原産地のバビアナです。アヤメ科だと言われれば、花の雰囲気はアヤメです。しかし、背丈は低く、地面から直接花が出ているような咲き方です。写真上のグラジオラスと別種なのに、両者とも花が紫と黄色の組み合わせです。
写真上下 Babiana ambigua
写真下も上と同じバビアナだと思いますが、花の色がちょっと薄い。
写真下は黄色いバビアナです。
写真上 Babiana odorata (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/BabianaThree)
写真上Rumex sagittatus かなり暑い。山とはいえ、たいした斜面でもないのに動き回ると汗が出てきます。バスから降りてすぐなので、カメラだけ持ち、水はバスに置いてきました。取りに戻る時間が惜しいので、我慢することにしました。 上と下は同じ花だと思って撮ったら、よく見ると、上は花弁が六枚、下は花弁が4枚です。
さらに、写真下は花弁が五枚です。撮っている時は丁寧に見ている暇はないので、こんなふうに同じ花だと思って撮って、後で調べると別種だったことが時々あります。
写真上 Bulbine praemosa (http://makiand66.blogspot.com/2010/01/bulbine-praemorsa.html)
写真上 Sutera tristis
写真上 Hemimeris racemosa (http://za.ispot.org.uk/species_dictionary/Hemimeris%20racemosa)
写真 Cotula laxa (Namaqualand South
African Wild Flower Guide 1, p168)
写真上 Pelargonium triste (http://plantweb.co.za/Plant_Pictures/Pelargonium/Pelargonium_triste/index.html) ノコンギクは日本では秋に咲く花なのに、ここでは春に咲いています。この旅行中もあちらこちらで見かけました。
写真上 Felicia filifolia (http://www.plantzafrica.com/plantefg/feliciafili.htm)
写真上 Albuca decipiens (http://www.globalspecies.org/ntaxa/1228036) マニングさんによれば、ここは山火事があったといいます。周囲には焼けて黒くなった低木がたくさんあります(写真下)。山火事のせいで樹木がなくなって日当たりがよくなり、小さい草花が生えたようです。ある意味で、山火事のおかげでできたお花畑です。
写真下右は、花芽のついている写真左と葉の雰囲気は似ていますが、たぶん別種です。南アフリカには地面に葉を広げる植物をよく見かけます。光合成のためなのか、他の草花に邪魔されないための陣地取りでしょうか。
三つ星ゲストハウス 五時前に本日の宿泊地のウーセスター(Worcester)の街に到着。街は、写真下のように、どちらかというと欧州のようなきれいで、おしゃれな白い建物が目に付きます。
宿泊するチャーチ・ストリート・ロッジ(Church
Street Lodge)はこの街にふさわしく、小ぎれいなたたずまいです。ゲスト・ハウスとしては三つ星を獲得しています(写真下)。
写真上の昼間の光景だと平凡ですが、夜になり灯りをつけると、写真下のように、おしゃれな雰囲気になります。
出入り口の両側がベランダのようになっており、写真下に写っているドアは客室の入り口です。写真に写っているイスとテーブルは、残念ながら、大理石ではなく、コンクリート製でした。
入口から建物を通り抜けて中庭に行ってみましょう。各部屋の入口が面した小さな庭があります。頭の上はブドウでしょう(写真下)。夏に葉が生えたら涼しそうです。
ゲストハウスは日本で言えば民宿に相当するのでしょう。しかし、日本の民宿のように、他人の家に間借りしたようなゴチャゴチャと詰め込まれた感じがなく、規模が小さいこともあり、落ち着いた雰囲気です。 今回の旅行は田舎が多いので、ゲストハウスが半数以上です。正直なところ、私は日本の民宿や旅館は苦手なので、南アフリカの民宿にちょっと不安を持っていました。しかし、ここを含めて、むしろ大きなホテルよりは個性があって、私の好みに合いました。
本館には全員が泊まることはできず、私など何人かは道路をはさんだ反対側の別館に泊まることになりました。別館側はいくつかの建物とプールと広い庭がついています。
写真下が私が泊まった建物で、部屋は二階の三室の真ん中です。
写真上右のベランダの窓のように見えるのが部屋の入り口で、写真下左の奥に見えるのがその入り口のドアです。
部屋は奥行きと広さがあり快適です。奥にガラス張りのシャワールームとトイレがあります(写真下左)。コップなども清潔で、設備には問題はありません(写真下右)。
木造なので、隣のテレビの音などが聞こえるのは難点です。写真下左の絵のような布は窓のカーテンです。写真右のように、ちょっと古いテーブルとカゴでできたゴミ箱、素朴な鏡とそれに合わせた絵など、調度品やインテリアには大きなホテルとは違う手作り感があります。
ベランダ兼入り口から外の風景を見ると、夕方の街の静かな風景が広がっています(写真下)。
別館の敷地内におもしろい花を見つけました(写真下)。象の鼻のようにのびた花で、花の部分だけでも高さは二メートル近く、長さは三メートルくらいあるでしょう。黄色い部分が花の集合体です(写真下右)。「奇花」という言葉がぴったりです。
写真上左の建物の屋根をごらんください。これもゲストハウスの客室の一つで、屋根が茅葺きです。この街ではあちらこちら茅葺きの屋根が見られます(写真下)。白い壁に黒い茅葺きが似合っています。まるで茅葺きのオカッパ頭です(笑)。たぶん南アフリカの伝統的な屋根なのでしょう。たぶん、南アフリカでも今では茅葺きはぜいたくの一つなはずです。
七時から夕飯です(写真下)。本館の入り口から入ってすぐに二十数席ほどのレストランがあります。ビュッフェスタイルで、料理は癖のない味です。これは旅行中の他の食事もそうでした。家庭料理といったところでしょう。ただ、どこに行っても野菜の量が少ないのが難点です。
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