トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ブルガリアの春の花 4日目 2016年4月27日(水) プロウディフ → スリヴェン 六時前に起きて、窓から狭い空を見ると、晴れています(写真下)。良かった。 本日はプロウディフを出て、スリヴェンにある自然保護区に行き、花の観察をします。下の地図を見てもわかるように、昨日は南にあるロドピ山脈に、今日は北側のバルカン山脈の麓に行き、シニテカマニ国立公園で花を探します。 朝の遺跡巡り 朝の散歩です。昨日も行こうとしたホテルの近くの丘の上にある遺跡に登ってみます。昨日は雨ですべった道が晴れると楽々に登れます。 ヤブの中を登りきると急に視界が広がります。丘の頂上には遺跡があり、街が一望できます。 ここはネベット・テペと呼ばれる、御覧のような荒れ果てた遺跡です。紀元前四世紀にトラキア人がここに要塞を築いたのが最初で、その後、アレクサンドロス王の父親ピリッポス二世が城を築いたなど、古代史そのままの遺跡です。プロウディフとは「ピリッポスの都市」くらいの意味だそうです(『ブルガリア 歴史の旅』香山陽坪、176頁)。 写真下左に三つの丘が見えます。プロウディフには七つの丘があり、私たちが泊まっているホテルの名前のSeven Hillsの由来です。 昨日もロドピ山で見たシレネです(写真下)。林の中もよいが、城壁の石の間から生えているのもなかなかきれいです。 写真上:Silene
itahca どこにでもあるゼニアオイがここにもあります。 写真下左はまるでムギみたいなムギグサという雑草で、日本にも明治以降に入り込んでいます。写真下右はあきらかにシロツメクサだと思うが、それにしては葉が密集していて、遠目には別な花なのかと思ったほどです。 写真上左:Holdeum
aurinum 遺跡の北側の斜面は樹木がうっそうとしていて、その中にピンク色のバラが咲いています。バラの一つに緑色の蜘蛛が朝食を待ち構えている(写真下)。 写真上:Rosa
canina こういうきれいなバラを見ると『五月のバラ』(作詞:なかにし礼、作曲・編曲:川口真)という曲を思いだします。最初ブレンダ・リーの『思い出のバラ』として聞いたので海外の曲かと思っていたら、日本の曲なのですね。たくさんの歌手が歌っている中で、私の印象に残っているのは布施明の歌です。 ♪ 五月 花開きめぐる 二人の 五月 紅いバラを 美しいバラを 僕のもとに 届けておくれ ♪ 私は東側の樹木の生い茂る崖から登ったが、南側の民族博物館の通りから簡単に登って来れますから、その道を通ってホテルに戻ることにしましょう。 古い街並みは良いですね。朝の散歩や出勤の人たちだけで、私以外の観光客の姿は見かけません。 きれいな街かどばかりではありません。写真下左のように建物が途中で削り取られたようになっているものや、写真下右のように、廃屋になり瓦礫が散乱している所もあります。 七時半からホテルの地下のレストランで朝食です。昨夜は従業員が一人しかいなかったのに、今日は手伝いの人がいます。ただ従業員にしては部屋着のような格好で、スリッパをはいているので、ずいぶんラフだなと思っていたら、客が見かねて手伝っているらしい(笑)。 赤いケシ 八時半にホテルを出発。歴史あるブロウディフの街ともさようならです。 街を出て間もなく道路は自動車道になったので、順調に飛ばします。 北側に雪山が見えてきました(写真上下)。ブルガリアの中央にあるバルカン山脈で、これから行くスリヴェンはその麓にある街です。 道脇が広くなって所で停車です(9:57)。目の前に菜の花畑があります。しかし、菜の花畑自体はバスから降りてしまうと、視線が低くなるので意外に撮りにくい。花は私たちが知っている菜の花とは違います。 降りて真っ先に撮りたかったのは菜の花ではなく、赤いポピーです。 写真上下:Papaver
rhoeas ここまで来る途中の道路脇の土手に赤いポピーの群落がみられ、バスの中から撮ったがうまくいかない。群落があっても高速道路なので勝手に停車することはできません。ここは大きな群落ではないが、それなりに咲いています。 いいですねえ。このポピーが日本の道端にも広がらないだろうか。日本でもポピーを一面に植えているのをみかけますが、土壌が合わないのか、何年かたつと消えてしまう。継続性があるのはオレンジ色のナガミヒナゲシだけです。 中に写真下のようにややオレンジ色の花もあります。 白いケシがまたありました(写真下)。25日にソフィア近くでホソバシャクヤクを見た野原にもこれと同じ白いケシがありました。赤に比べて花の大きさはひと回り小さく、派手さはありません。また数が少ない。たまたま降りた場所で二回見つけたということは、それほど珍しいわけではなさそうです。 写真上:Papaver
dubium 写真下のようにカモミールが道端に生えているのがいかにも欧州です。 写真上:Chamomilla
recutica 写真下のフマリアは世界中のあちらこちらにある花です。 写真上:Fumaria
officinalis 写真上:Sonchus
asper ssp. glaucescens 写真上:Centaurea
cyanus 黄色いショウブ スリヴェンの少し手前でキショウブの群落を見つけて車を停めました(10:53)。 周囲は田んぼのように見えますが、麦畑です。その水路に沿ってキショウブが咲いています。もちろん、ここでは原生です。 写真上下:Iris
pseudocorus キショウブは日本では要注意外来生物の一つになっています。明治時代に輸入されて、環境にあったのと、日本には黄色いショウブがないこともあって好まれ、その結果、在来種を脅かすほどになっているからです。田んぼだけでなく、山の上の湿地でまで見かけます。 日本と同じように、水路にはウマノアシガタのようなキンポウゲがたくさん咲いています。 学名からいくと日本のハイキンポウゲ(這金鳳花)に相当します。ただ、全体の印象がちょっと違い、ここのは日本のウマノアシガタに近いような雰囲気です。 写真上:Ranunculus
repens 写真下も毎度お目にかかる道端の花です。 写真上:Cardaria
draba スリヴェン スリヴェン(Sliven)に到着。人口9万人の地方都市です。 スリヴェンのガソリンスタンドでトイレ休憩です(11:22)。ここもこれまでと同じで、小さな店があり、店内で飲食ができます。 他の皆さんから好評だったジュースを買って飲んでみました(写真下左)。果物をそのまま絞ったような粘度の高いジュースです。 店の前にはバラなどが植えてあります。 まだ四月末ですから、本来ならバラの季節はまだなのだが、街中に植えられているバラはすでに花が咲き始めています(写真下)。ブルガリアはバラの香水の産地だから、あちらこちらバラだらけなのかと思っていたが、意外に少ない。私の住んでいる地域の個人の住宅のほうがよほどバラが多い。 店の隣は公園のようになっていて、こちらもいろいろと花が咲いています。写真下はクサフジに似ています。 このスリヴェンの紋章(下図)の右側に描かれている樹木は樹齢が千年といわれるエルム(ハルニレ)です。そこまではいいのだが、ここを支配していたオスマン帝国がブルガリアの革命家たちをこの木に吊したという血生臭い話です。 一人殺せば殺人で、たくさん殺せば英雄。アレクサンドロス大王やチンギス・ハーンがどうして偉大な人物なのでしょう。私の目には彼らは殺戮者にしか見えない。昔の話ではなく、今も堂々とそれが行われている。信長、秀吉、家康の三人のうち誰が好きか、という質問に、企業家などは信長を選ぶそうだが、そもそも質問が間違っている。どうして多くの人を殺した人間にあこがれるのでしょう? 最初はアヤメ これから私たちはスリヴェンの北側に連なる山にあるSinite Kamani国立公園(Природен
парк
Сините
камъни)に行きます。別名The Blue Stones国立公園とも呼ばれています。 (http://parks.bg/en/parks/sinite-kamani/map-sinite-kamani/より転載) 私たちが行くのは国立公園の中央部で、ちょうど今日泊まる予定のホテルの真後ろです。 市内を通り抜けると、すぐに山道に入ります。国立公園なので、道路は整備されています。 早速、目的の花の一つを見つけました。 写真上下:Iris
reichenhachiana 写真上左のように花弁が上に三つ立ち、下に三つ丸まっているのが正しい咲き方のようですが、実際には写真上右のように上の花弁が立たない花もたくさんあります。 ボールペンと比較してもわかるように、とても小さなアヤメです(写真下)。 アヤメにばかり夢中になってしまいますが、周囲は様々な花が咲いています。 写真上:Anthemis
tenuiloha 写真下は岩肌と黄色い花が良く合う。 写真上:Genista
depressa 写真下のヴェロニカは旅行中にずいぶんとお目にかかった花です。 写真上:Veronica
austriaca 写真下もまた旅行初日からお目にかかった青味かがったウツボグサのようなシソの仲間です。 写真上:Ajuga
genevensis 写真下のシレネは半日陰の林の中に咲いていました。 写真上:Silene
viscana 写真上:Onosma
thracica 写真上:Helianthemum
canum 林の中に入ってみましょう。 マメの仲間は花がとてもきれいなのが多い。 写真上:Lathyrus
vernu オオイヌノフグリの仲間です(写真下)。花はオオイヌノフグリよりもちょっと大きいくらいです。こちらは背が高い。 写真上:Veronica
chamaedrys 写真上左:Alliaria
petiolata 写真上右:Potentilla
rupestns 松森さんがバイモを見つけました。残念ながら、終わりかけているのか、花の開きはいまいちです。 写真上:Fritillaria
pontica 写真上:Rosa
canina 写真下は、こんなふうに花だけ見ると梅みたいですが、もっと雑然と咲くので、見た印象は梅とはかなり違います。 写真上下:Crataegus
monogyna フクジュソウの丘で昼食 開けている所で昼食です(12:58)。 山の上での食事はおいしい。高級レストランの高級料理と、この山の上のパン一枚を選ぶなら、私は後者です、と高級料理なんて食う機会はないから高らかに断言できる(笑)。 食事をしている周囲にはフクジュソウがたくさん生えています。ただ、雨に叩かれたのか、地面に倒れたようになっていて、数が多いわりには適当な被写体が少ない。 写真上:Adonis
vernalis 他のお客さんから教えられるまで気が付かなかったのが、写真下のクモです。花の横に同じ色のクモがいる。残念ながら、クモのお尻しか写せませんでした。丸くって素敵なお尻ですね(笑)。 こちらはポーズを取ってくれている毛虫クンです(写真下)。 写真下左はたぶん昨日雪山にあったのと同じサクラソウです。 写真上左:Primula
veris 写真上右:Euphorbia
niciciana 写真下はずいぶん特徴ある姿です。これは開花前なのでしょう。 写真上:Pedicularis
comosa 遠目には上と下の花は似ているが、上はシオガマギク(ハマウツボ)の仲間、下はランの仲間です。 写真上:Dactylorhiza
sambucina 写真下は色が違うだけで、同じ種類のランのようです。こうやって斜面にランがポツンと咲いている光景は日本ではまず見られない。 写真上:Thymus
jankae 四角に柵が囲ってある。ふつう真ん中に何か植物があるはずなのにない。説明文はブルガリア語なのでわからない。 柵の真ん中に草が生えておらず、良く見るとアリがいます。たぶんこれが保護の対象なのでしょう。 きれいなブナ林を通り抜けて、本日の目的のもう一つの花を探します。 写真上:Fagus
sylvatica ssp. moesiaca 黄色いチューリップ ありました。黄色いチューリップです。日本には野生のチューリップはありませんから、ちょっと感動です。 写真上下:Tulipa
australis 高さ二十センチ程度と小さく、花弁が開いており、先がとがっているので、栽培品のチューリップとはイメージが違います。 樹木がなく陽の当たる斜面に群生しています。 斜面にはチューリップ以外にも様々な花が咲いています。 写真上下:Ornithogalum
sp. 写真上も下も花が白くて、葉が細長いで遠目には似ているが、まったくの別種です。 写真上:Stellaria
holostea 写真下は花はタンポポに似ているが背が高いので、庶民的なタンポポよりちょっとお上品です。 写真上:Doronicum
hungaricum 午前中に見たアヤメがここにも群生しています。 写真上下:Iris
reichenbachiana 写真下は昨日雪の中で見たビオラで、ここは陽当たりが良いのでたくさん咲いています。 写真上下:Viola
aetolica 空き地のような草むらにはムスカリがあちらこちらに群生しています。日本でも雑草化しているし、昨日は千メートルをこえる山の上にもあったくらいで、かなり適用力のある植物です。 写真上:Muscari
armeniacum 毎度見かける青味を帯びたシソの仲間も草むらにたくさんあります(写真下)。 写真上:Ajuga
genevensis 珍しくもないキンポウゲですが、これが風にそよぐのをぼんやりと眺めているのが好きです。 写真上:ranunculus
acris 写真下の藤の花を逆さにしたような樹木も山の中でしばしば見かけます。 写真上:Syringa
vulgaris 写真上左:Euphorbia
niciciana 写真上右:Potentilla
rupestns 写真上:Silene
conica 写真上と下では同じマメの黄色い花を咲かせています。しかし、上は樹木が立っており、下は地面を這っている。種類が違うのか、はっきりしません。 写真上:Chamaecytisus
hirsutus 市内一望 山頂に到着(14:40)。南側の崖のふちに電波塔が建っています。ここで標高1000mくらいです。 ここからは先ほど私たちが寄ったスリヴェン市内が一望できます。 下の衛星写真のように、このあたりが国立公園の施設が集まった場所です。ホテルや、北西の方向にはリフトがあり、市内からでも簡単に登ってこれます。リフトの下の駅の近くに、私たちが今日泊まるホテルがあります。 電波塔の先には鉄板の道があり(写真下)、その先は崖になっています(写真下右)。ここからパラグライダーなどで飛び出すのでしょう。今日など絶好の日和です。 後で皆さんから「飛びましたか?」と私は聞かれたので「緑のトカゲに乗って飛んだが、料金不足で戻ってきた」と正直に答えました(笑)。このあたりのヤブに緑色のトカゲがたくさんいます。なかなかすばしこくて、かろうじて撮れたのが写真下左で、写真下右は後日、別な森の中で撮った緑のトカゲです。 写真上 Lacerta viridis 公園内の看板にはここの動植物が紹介されています(写真下)。しかし、私が乗った緑色のトカゲが載っていない(笑)。 緑色のトカゲを探しに再びブナ林に戻ります。 林の中にランが群生しています。背も高く、なかなか立派なランです。こういう大型のランがたくさんあるのは日本の春の野山とは似ていません。 写真上下:Orchis
pinetorum 写真下右は花の左側に昨年の花の種が鞘をつけたまま残っています。 ヨーグルトの一気飲み 三時のオヤツはブルガリアのヨーグルトです(15:27)。写真下だと小さいカップのように見えるが400gです。ところが、スプーンがない。そこでトニさんが伝授した食べ方は、これを思いっきり振って中をドロドロにして、そのまま口に流し込むという方法です。トニさんは説明しながら、本人もゲラゲラ笑いだしています。彼女はこんなふうにかなり陽気な人です。 私は使い捨てのスプーンを三本しか持っておらず、大半のお客さんはトニさんの伝授どおりの方法でヨーグルトの一気飲みに挑戦。普段ヨーグルトを食べている私も400gをオヤツに食ったのは初めてです。 ヨーグルトでダボダボになったお腹のまま、乾いた岩場に咲く花を撮ります。 写真上:Anthylis
montana 岩場にしがみつくように小さい花がたくさん咲いています。 写真上下:Thymus
jankae 写真上下:Iberis
saxatilis 写真上下:Fumana
procumbens 写真下のグロブラリアは昨日の雪山でも見かけました。 写真上:Globularia
aphyllanthes ここにもオキナグサがある(写真下)。もちろん、花は終わって種になっています。 写真上:Pulsatilla
halleri ブナ林 もう一カ所、ブナの林で車を停めました(16:31)。 写真上:Fagus
sylvatica ssp. Moesiaca ここで一番驚いたのが、写真下のキクザキニリンソウです。外見は日本のキクザキニリンソウと似ているが、花の色が日本は白、ブルガリアは黄色です。 写真上:Anemone
ranunculoides 写真下のように、日本の春と同じようなエンゴサクやスミレが咲いていて、これらは日本と似ています。 写真上左:Corydalis
marschaliana 写真上右:Viola
montana 写真下の花は日本の野山では見かけません。ヨーロッパの石灰質土壌に生えているアブラナの仲間です。ムカゴのような物が葉の付け根に付いています。 写真上:Dentaria
bulbifera 同じ道を下りて、スリヴェン市内に戻ります。 夕方の散歩 本日宿泊のHotel Panoramaに到着(17:33)。スリヴェン市内から少し離れており、さきほどの国立公園へリフトの駅の三百メートル手前にある、こじんまりとしたホテルです(写真下)。 http://hotelpanoramabg.com/en/index.html 夕飯まで少し時間がありますから、散歩にでましょう(17:53)。幹線道路の南側が畑や野原が広がっていますから、雑草が生えて、花を咲かせているかもしれません。下の衛星写真の青い線が私の散歩コースです。 初めて見る花で道端で目についたのが写真下の白いマメの仲間です。今回の旅行ではここでしか見られませんでした。花は白にやや灰色が混ざったような独特の色です。 写真下はたいていの旅行では、客の中では私しか撮らないゼニアオイです。特に好きではないが、世界中どこにでもあるので、私は着目しています。 写真上 Malva
sylvestris 日本でも今時に見かけるクサノオウがこんなところにもある。 道は自然発生的な田舎の細い道で、両側は住宅と空き地で、畑はほとんど見かけません。 写真下はイメージ的には菜の花で、まるで植えたように塀に沿って咲いています。菜の花畑で見たのとは別種です。 花たちは塀と道路の隙間にたくましく生えている。 写真上左:Reseda
lutea 黄色いキクの仲間が競って咲いています。これも栽培品ではなく道端のただの雑草です。 写真上:Senecio
vernalis 樹木もあちらこちらで花を咲かせています。いずれも誰かが植えたというよりも、野生がそのまま残ったという雰囲気です。 散歩の間中、犬に吠えられ続けました。写真下左のように放し飼いの犬まで出てきて、ちょっとギョッとしました。犬を飼っている家が多く、また周囲を厳重な塀で取り込んでいる家が多く、泥棒が多いということでしょうか。 羊クンは犬と違って吠えないから良い(写真下)。私を見て、餌をくれないかと近づいてきました。ずいぶん人馴れしているヒツジだ。 煙が立ち上ったように群落するフマリアです(写真下)。日本ではカラクサケマンといい、明治時代に入ったと言われていますが、私は日本で見たことがありません。 写真上:Fumaria
officinalis 道端のあちこちにピンク色のノイバラが咲いていて、とてもきれいです。香りはそれほど強くはないが、あのバラの匂いです。激しく私の好みに合う(笑)。 写真上:Rosa
canina 意外なことに、こんなきれいなバラを植樹している家は一件もない。全部、道端に勝手に生えている雑草の一つです。ブルガリアはバラの国だから、当然、こういうバラを大切にしているのだろうと思っていたら、ほとんど相手にされていないのは意外です。 北側には今日登った国立公園の山々が見えます。 写真下右のヤグルマギクは真ん中は青紫なのに花弁は白というおもしろい配色です。 写真上左:Lamium
maculatum 立派な家から、そうでない家までいろいろあります。貧富の問題ではなく、もう少し小奇麗にして住めないものだろうかというのが、私の散歩の範囲での印象です。 朝の散歩でも見たシレネです。日本でいえばカワラナデシコのようなものでしょう。 写真上:Silene
euxina ホテルで夕食 七時からホテルのレストランで夕食です。一家で切り盛りしていて、料理も家族総出で準備しているという雰囲気です。味は問題なく、おいしくいただきました。 食後の紅茶はネスカフェのマークの入ったカップです(写真下右)。日本ではこの組み合わせはまずないでしょう(笑)。今回の旅行では、レストランでしばしばこういうメーカーのマークの入った、日本で言えば景品のようなカップを使っていることがありました。 写真下が私の今夜の部屋で、西日が射しこんでいます 西日が入ってくる窓からの風景が写真下で、緑豊かな素晴らしい風景です。このホテルの名前ホテル・パノラマ(Hotel Panorama)そのままです。 設備は特に大きな問題はありません。シャワー室のガラスドアを閉めるのにコツがいるのと、台座の下から水が漏れると、他の部屋の人たちも言っていました。もう一つの問題が騒音です。トイレの水を流す音なのか、もろに聞こえてきて、かなりうるさい。いずれもホテルでは良くある問題です。 しかし、それ以外には大きな問題はありません。ここは家族経営なので、若い人が熱心に荷物運びをするなど、従業員の雰囲気が良い。翌日の朝食もブュッフェ形式ではありませんでした。ネットも無料で問題なく、私の個人的な評価は4.0で満足とします。 トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |