トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 北西ペルシャの初夏の花 4日目 2019年5月18日(土) ハルハル → ミヤネー 六時すぎに他の部屋のドアを開ける音で目が覚めて、六時半頃に起床。晴れて気持ちの良い朝です。
今日は、ハルハルを出発して、約180km先のミヤネーまで移動する途中で花を見ます。 ホテルの近くに朝の散歩に出かけます。
ホテルが街の中心部から離れていることもあり、道端や空き地にはいろいろな花が咲いています。
写真上左 Hyoscyamus
niger
写真上左 Leopoldia caucasica 奇妙なことに花を期待して行った裏山の斜面よりも、住宅地の空き地のほうが花の種類も数も多い。
写真上左 Lepidium
draba まだ八時前なのに、近くの小学校から子供たちの声が聞こえます。二部制か、あるいは昼食を家で食べるためでしょう。イラン指導部は愚かにも、2018年から小学校での英語教育を禁止しました。もっとも、これまで小学校での英語教育をしなかった日本とどちらがまともかは難しい(笑)。
中高の六年間も英語を学んでいるのに、大半の日本人がしゃべれない、聞き取れないのは異様で、どうしてこれが長年放置されているのでしょう。英語教育を指導している人たちが、英文学や英語学、教育学という学問として英語を取り扱っているからではないでしょうか。英語は文法や解釈の学問ではなく、言語にすぎない。それを学問として取り扱っている人たちが教育方針を決めているから、未だに日本人は英語が話せない。
八時からゲストハウスの一階の食堂で朝食です(写真下)。
ここでも蜂の巣そのままの蜂蜜があります(写真下左)。
八時半すぎ、予定どおりにホテルを出発しました。ハルハルのモスクはミナレット(塔)を新たに2本建てているところです(写真下左)。つまり、この街は経済的にそれなりに発展しているのでしょう。
通りには、若い人を含めて暇そうな男たちがいます(写真下)。女性の姿は見かけません。街は小さいので、あっと言う間に通過します。
ツツジのようなマメ科の花 青空の元、本日、最初の花の観察です。
気のせいか、朝、散歩でも見かけたような花がたくさんある(笑)。写真下はコーカサスという名前が入っているように、コーカサス、トルコ、イラク、イランに分布します。
写真上 Leopoldia caucasica 写真下のナデシコはトルコなどではピンク色でなかなかきれいです。
写真上 Silene rhynchocarpa 写真下はギリシャ、ブルガリア、チェコ、イタリア、クリミア半島、コーカサスなどバラバラではあるが広い範囲に見られるようです。見るからに丈夫そうです。
写真上 Scorzonera
cana 晴れて、周囲の眺めも素晴らしい(写真下)。
写真下のフウロソウは地中海沿岸が原産とされ、ヨーロッパから西アジア、中央アジアまでの広い範囲に分布します。種が販売されている一方で、日本では侵入危惧雑草種という扱いになっていて、どうやら嫌われているらしい。
写真上 Geranium
tuberosum まるでツヅジのようなピンク色の花が斜面に生えています。昨日も夕方ちょっとだけ見かけた花で、ツツジではなく、マメの仲間です。 写真上下 Onobrychis cornuta
パキスタン、アフガニスタン、イラン、シリア、ロシア、トルキスタンなどに分布します。
花を良く見ると、マメの仲間であることが良くわかります。
下の二枚の写真を見比べてください。同じ斜面なのに、真ん中から左は花が見えて、右は見えない。
写真下のように、株の右側だけが花が咲き、左側は花が咲いていないために、写真上右の位置からは花が見えません。 この斜面は南西に向いていますから、陽の当たる南側が咲いているようです。
網目模様のアヤメ ノルジーさんはこのあたりに生えているアヤメを探しているらしい(写真下左)。みんなで手分けして探すが、なかなか見つからない。
まだ咲いていないのだろうと、あきらめかけた頃、松森さん(仮名)が遠くから呼んでいます。ありました。花弁全体に網目模様のついた紫や茶色のアヤメです(写真下)。
写真上下 Iris
acutiloba
subsp. lineolata 背丈が10cm程度と低くて、小さい上に模様が周囲の土の色に紛れてしまい、目立たない。一度離れてしまうと、周囲が同じような風景なので、再度探すのにかなり苦労します。人間の眼にわかりにくいのに、虫の眼にはこれが目立つ色や柄なのだろうか?
イランの他にトルコ、イランの北東にあるトルクメニスタン、北に隣接するアゼルバイジャン、少し離れたタジキスタンなどの中央アジアにかけて分布しています。
標高800~2000mの、ここのように乾いた石だらけの斜面や乾いた草原に生えます。写真下では二株が一緒に咲いています。
写真下の中にトカゲがいるのが、おわかりでしょうか。Caucasian agamaという名前で、コーカサスからトルコ、イラク、アフガニスタン、パキスタンに分布するトカゲです。 写真上 Paralaudakia
caucasia 写真下は手のひらサイズの亀です。和名はギリシャリクガメで、背中の模様がギリシャ織に見えるから着いた名前だというが、私はギリシャ織をそもそも知らない(笑)。もちろん、これからもっと大きくなります。
写真上 Testudo
graeca (Testudo
graeca buxtoni) 写真下のアリウムは奇妙なことに、すべて葉が一枚です。昨日、黄色いシャクヤクが生えている所にあったアリウムは葉が二枚か四枚ありました。
写真上 Allium derderianum 濃い紫のグラジオラスが一本だけ咲いています(写真下)。この深い紫がなんとも言えない。
写真上 Gladiolus
atroviolaceus 写真下の花に青緑色に光る甲虫が停まっています。
写真上 Ixiolirion
tataricum
セーターを着た写真下の花は「仔羊の耳」と呼ばれる花の仲間です。去年のイランでも見かけました。 写真上 Stachys
lavandulifolia
写真下のピンク色のタンポポのような花は昨年のイランでも見かけました。トルコ、コーカサス、イランに分布します。
写真上 Tragopogon
coloratus
写真下は蔓性で薄紫の花を付けるビンカです。これの仲間の外来種がツルニチニチソウという名前で、私の家の畑や、あちこちの空き地にもあります。ここのほうが花が大きい。
写真上 Vinca
herbacea 写真下は昨日も見たオオイヌノフグリの仲間です。
写真上 Veronica
multifida 写真上だとオオイヌノフグリと似ていないが、写真下のように花を見ると同じ仲間だとわかります。
写真下は、ここイラン北部、コーカサス、さらにはシリア北部にも分布します。イランでは良くみかけます。
写真上 Moltkia
coerulea スミレです(写真下)。昨日のは全体が薄黄色だったが、こちらは縁がかすかに薄紫色で、ここも数は多くありません。
ケシも少数生えています(写真下)。いずれも小さく、彼らにとってもここは厳しい環境らしい。
写真上と下では花の色が違います。個体差なのか、別種なのか区別がつかない。
写真上 Roemeria
refracta 写真下の花は日本ではナツザキフクジュソウと呼ばれているそうで、名前どおりにフクジュソウの仲間です。
写真上下 Adonis
aestivalis
写真上に比べて、写真下は赤味が強い。
ヨーロッパ原産で、アメリカの西側にも入り込んでいます。
写真下は日本のウマノアシガタなどによく似たキンポウゲで、コーカサスから北部にかけて分布しています。 写真上 Ranunculus
oxyspermus 写真下のトウダイグサの仲間はネットで検索してもほとんど出てきません。そうしてみると、意外にこれはイランなど限られた範囲にしか生えていない草花かもしれません。
写真上 Euphorbia
hausknechtii 毎度、困ってしまうのがマメの仲間で、名前がわかるほうが珍しい。 写真下は昨日の夕方にも見たマメの仲間です。 写真下など、わかりやすい姿をしているのに、図鑑では似たようなのが多すぎて、わかりません。
写真下のOnosmaの仲間は地中海と西アジアに分布しています。 写真上 Onosma
microcarpa
晴れて、気持ちの良いペルシャの高原を走ります。
赤いケシの丘 赤いケシの群落です。平らな部分は麦畑として耕作され、斜面の丘が残され、そこにケシが咲いています。ということは、麦畑にする前は見渡すかぎり一面にケシが生えていたのでしょう。 写真上下 Roemeria
refracta
南ヨーロッパから中央アジアから中国の新疆ウイグル自治区までの広い範囲に分布します。
強いらしく、ロシアやアメリカにも入り込んでいます。個人的には日本にもぜひ入り込んで、特定外来種として指定されるほど大繁殖してほしいが、たぶんアルカリ土壌を好むので、酸性土壌の日本では無理です。
写真下は麦畑の端に生えていた紫色のポピーです。写真上の赤いポピーとは比べ物にならないほど、小さくて目立たず、数も少ない。
写真上 Roemeria
hybrida 紫色のデルフィニウムが咲いています(写真下)。日本では花壇で珍しくもないが、もちろん、ここのは野生で、ヨーロッパから西アジアなどの広い範囲に分布します。解説には畑のそばに生えるとあり、ここも麦畑の端です。
写真上 Consolida
regalis 写真下のセリの仲間は中東、コーカサス、西アジアから中央アジアまでの広い範囲に分布します。 写真上 Zosima
absinthiifolia 写真下の植物をネットで検索すると、花よりもBlack Gojiという名前の黒い実が出てきます。ビタミン類が豊富らしく、ラクダに食べさせて目を治療したという話があるようです。
写真上 Lycium
ruthenicum 写真下はムラサキの仲間でイラク、イラン、アフガニスタン、パキスタンなどに分布します。
写真上 Caccinia
macranthera 写真下のシソの仲間はイランではbalangu shahriという名前で、種から油を採るために古くから育てられています。ここのは薄紫で、白もあります。 写真上下 Lallemantia
iberica
写真下は同じようなシソの仲間ですが、名前がわかりません。
イランでは一般的なヤグルマギクです(写真下)。園芸種のヤグルマギクは赤や白などいろいろな色がありますが、元はこういう青色だったと言われています。私は自分の畑で青だけのヤグルマギクを増やそうと努力しているのですが、なかなかうまくいかない。
写真上 Centaurea
depressa 写真下のフマリエは60種類ほどが地中海原産として知られ、イランには8種類あります。民間生薬やハーブとして用いられ、ガンの治療薬に用いようという試みもあります(Res Pharm Sci. 2016 Mar-Apr;
11(2): 152–159.)。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどにも広がっています。
写真上 Fumaria vaillantii 写真下のSenecioの仲間は世界のあちこちにあるありふれた花で、親しみの持てる花です。 赤い土の谷 赤土に覆われて樹木も少ない谷に来ました(写真下)。
その斜面に咲いていたのが、写真下のピンク色の花です。まあ、見事な花ですね。
写真上下 Aethionema grandiflorum トルコ東部、コーカサス南部から、ここイラン北部に分布しています。英語名がPersian stonecress、 Persian candytuftと、ペルシャがついていますから、ここが中心なのがわかります。名前のstonecressのcressとはアブラナの意味で、実際、これはアブラナ科の花です。Candytuftのtuftとは「房」という意味のようで、「キャンディの房」らしい。
写真下は斜面の上に生えていて、背丈が1mほどもある堂々としたシソの仲間です。
写真上下 Phlomoides laciniata トルコ、コーカサス、イラン、イラクの他に、地中海に面したシリアやイスラエルにも生えています。
写真下のシソは写真上ほど大きくなく、シナイ、イスラエル、シリア、イラン、イラク北部などの中東から、コーカサス、トルコ、ブルガリア、ロシア南部まで分布しています。
写真上 Ziziphora capitata 写真下は寄生植物のハマウツボの仲間で、ヨーロッパ、地中海から東アジアまで分布しているというから、かなり広い範囲です。ハマウツボは冴えない花が多いのに、この薄紫はなかなかきれいです。
写真上 Orobanche cernua 写真下の植物は地中海に面した地域ではどこでも見られます。開花する前の花芽、茎などが食べられるようです。葉にトゲだらけだが、タラの芽のように若芽は柔らかいのでしょう。 写真上 Gundelia
rosea
石を積み上げたようにおもしろい地層です(写真下)。
写真下のマツムシソウの仲間はシリア、レバノンなどの中東と、北部イラン、イラクに分布します。
写真上 Scabiosa calocephala 写真下の花は小型でくしゃくしゃした感じで、イマイチさえないのだが、night-scented stockと呼ばれ、夕方から夜にかけて香りを放つようです。今は日中ですから、特に匂いには気が付きませんでした。
写真上 Matthiola longipetala 川べりに黄色い花が一面に咲き、少しだけ赤いポピーが混ざっている(写真下)。 薄ピンク色のバラが川の近くに見事に咲いています(写真下)。5mくらいありそうです。ロサ・カニナは西アジア、ヨーロッパから北アフリカまで分布する非常に一般的な野生のバラです。 写真上下 Rosa
canina
こんなきれいなバラなのにイヌバラなどといううれしくない名前が付いています。
山の斜面に、人の背丈ほどもある大型の黄色いセリの仲間が生えています(写真下)。
写真上下 Prangos
ferulacea この植物は山菜として食べられているだけでなく、殺菌作用など薬効もあるようです。
花には茶色の甲虫がたくさんついていて、なかなか気色悪い(笑)。蝶々がたくさんいるときれいだと感じるのに、こういう虫だとどうして気色悪く感じるのだろう(笑)。
写真上の立派なセリと違い、写真下は足元に生えた小柄な白いセリの仲間です。
崖の上のケシ 青い空の下、川の見える崖に真っ赤なケシが咲いている素晴らしい景色です(写真下)。
写真上下 Papaver
glaucum
空の青と崖に咲く赤いケシと良く合います。空気はさわやかで、ケシの中にたたずんでいるだけで、とても気持ちが良い。
このケシは珍しいケシではありませんし、先ほどの丘の斜面で見たほどの大群落ではないが、とても印象深い場所でした。 写真上 Papaver
glaucum, Crupina vulgaris
黄色い花を咲かせるネギの仲間です(写真下)。アルメニア、トルコ南東部、イラン、イラク北部、トルクメニスタンの標高1000~1500mに分布しています。アルメニアなどでは絶滅が心配されています。
写真上 Allium
scabriscapum シソの仲間がいくつかあります。写真下は毛が多くて、茎が白っぽく見えます。
写真上 Stachys
obtusicrena
写真下は上と毛が多いのが似ているが、花は黄色です。 マメ科の植物が何種類かあります。
写真下など、白とピンクが混ざっていて、きれいなのに、名前がわからない。 上二つに比べて、写真下はちょっと地味でも、背も高く、独特の花なので名前はわかります。
写真上 Onobrychis chorassanica 先ほど斜面でたくさん見た大きなセリの仲間がここにもあります。 写真上 Prangos
ferulacea ようやく昼食 道端にポツンと一軒ある店で昼食です(14:01)。山の上なので店はめったにありません。
お客さんなのか従業員なのか、木陰の台の上でリラックスしています(写真下左)。今日のように天気の良い日は屋外の木陰での食事も楽しいでしょう。
いつものように、店員を待たずにモハンマドさんが忙しく、食事の準備を手伝います(写真下左)。葡萄棚の見える窓のそばに水タバコが置いてあります(写真下右)。
天気の良い日のドライブは気持ちが良い。道路脇で車を停めて、のんびりとたたずんでいる人がいます(写真下右)。
食事の後も、あちらこちらの山で花を探します。
写真下は午前中の赤い土の谷でも見かけたアブラナ科の花だが、ここのは周囲の植物に圧倒されてしまって、さっきよりも見栄えが良くない。
写真上 Aethionema grandiflorum 写真下も午前中の赤い土の谷でも見かけた食べられる花で、ここのはちょうど開花時期です。
写真上 Gundelia
tournefortii 写真下のマメの仲間は、全体の姿に特徴があるので、珍しく名前がわかります。イランの西のイラク、北のトルコとコーカサスに分布します。昨年のイランでも、Golestan Kuh 保護区というインペリアリスの保護区で見かけました。
写真上 Astragalus
angustiflorus 草原なので、丁寧にみると、そこここに花が咲いています。
環境が厳しいのか、樹木は少ない。ポツンと生えている樹木に花が咲いています。
写真下は野生のサンザシです。ヨーロッパではスカンジナビア半島の南部からバルト海沿岸、フランス、バルカン半島、そしてトルコ、コーカサスなど広く分布しています。
写真上 Crataegus
curvisepala 写真下の樹木もギリシャなどのヨーロッパから中東、中央アジアにかけて広く見られるというから、かなり丈夫な樹木なのでしょう。 写真上 Cotoneaster
nummularius
写真下はWild Jasmineという名前が付いているように、ジャスミンのような香りがします。地中海沿岸のヨーロッパやモロッコなどの北アフリカ、シリア、イスラエル、イラク、イランやトルクメニスタンに分布しています。
写真上 Chrysojasminum
fruticans 車は山道をしばらく下りて行きます。
やがて、農地が広がる平野部に出ました。
ペルシャの黄色いバラ 農地の緑が減り、周囲がちょっと荒涼としたギプスの丘で車を停めました(写真下)。
ノルジーさんが山の上まで登って花を探しています(写真下右)。あんな禿山の上に花がありそうもないし、登るのが大変だから、見つかるまで待つことにしましょう(笑)。
登らなくても足元に花がありました。
松森さん(仮名)が呼んでいます。ロサ・ペルシカというペルシャの名前のついた黄色いバラです(写真下)。前回のペルシャの旅行でも砂漠のような乾いた所に咲いていました。 写真上下 Rosa
persica
小柄でトゲがなく、花の姿もバラのイメージからはだいぶん違うので、言われないとバラとはわかりません。イランからアフガニスタン、シベリアまで分布し、塩分土壌でも平気です。
イランでは燃料として集められることがあるとウィキペディアには書いてあります。こんな小さな植物を燃やすということは、油分でもあるのでしょうか。
写真下の花の花弁は、ツリフネソウと同じように後ろが突き出ているおもしろい形の花です。
写真下は、striped corn catchflyとか sand catchflyという名前で、Catchflyとは虫を捕るムシトリナデシコの仲間のことです。striped cornとは、紡錘型の花の根本(ガクの部分)に縦に縞模様が付いているのを指していますが、この写真でははっきりしません。葉の下から粘液に虫がくっついてしまうだけで、虫を食べる食虫植物ではないようです。
写真上 Silene
conica ピンク色のきれいなネギの仲間が咲いています(写真下)。
写真下は花を見ると終わりかけているように見えます。それとも、花弁がヨレヨレで、シベが茶色なのが普通なのだろうか。
写真下はスイートサルタン(Sweet Sultan)という英語名で、トルコ、イラク、イラン、コーカサスに分布します。
写真上 Amberboa
moschata 写真下は日本でいえば、道端でハハコグサを見かけるような感じで、良く見かけます。
写真上 Achillea
santolinoides subsp. wilhelmsii 道端のお茶会 道端に掘っ立て小屋があり、そこでお茶会です(17:04、写真下)。こんな道端でお茶を飲むなんて日本では変だし、私も去年は変だと思いました。
ところが、二度目のイランで、こうやって広々とした風景の中、通り過ぎる車を見ながら、モハンマドさんが出してくれた熱い紅茶でお菓子を食べるのは違和感がないばかりか、とても心地よく感じられる(笑)。
お茶ですっかりリラックスした後、走り出してすぐに田んぼが現れました(写真下)。昨日までの二日間、田んぼを見慣れているものの、あれらは雨の多いカスピ海側の平野でした。ここは内陸部で標高は1000mを越える高地で、周囲は樹木もろくにありませんから、ちょっと驚かされます。近くを大きな川が流れているから、十分な水が供給されているのでしょう。イランに田んぼ、何度見ても奇妙です(笑)。
写真下ではものすごい長さの貨物列車が走って行きます。イランは国土の広さのわりには鉄道が発達していません。日本が鉄道の総延長が27000kmほどもあるのに対して、イランは面積が四倍もあるにもかかわらず、7000km程度であることをみれば、発達が遅れているのがわかります。
下図のオレンジが鉄道路線です。鉄道の発達が遅れた理由の一つが下図の地図を見てもわかるように、山岳が多く、トンネル工事に必要な地質調査が十分に行われていなかったことです。 夕方だから暗いのかと思っていたら、黒い雲が出ています。遠くで雲がカーテンのように見えるのは雨が降っているのでしょう(写真下)。
しかし、幸い、雨雲とは反対側に進んだせいか、天気は悪くはなりませんでした。
キズ橋のケシ 壊れた石橋のところで車を停めました(写真下, 17:42)。キズ橋(Kiz Bridge,
QızKörpüsü)で、橋が作られた年代ははっきりしません。8世紀頃から、遅くても11~12世紀のセルジューク帝国時代には完成していました。ところが、1946年に戦争によって破壊されました。 下の絵は1840年にウジェーヌフランダンというフランス人によって描かれた絵です。元の姿は分かっているのだから、観光用に復元すれば良いのに。 図上 Wikipediaより転載 川の土手には今日、何度もお目にかかった赤いケシが咲いています。橋が作られるずっと前から、また橋が壊されてからもずっと咲いています。
写真上 Papaver
macrostomum 川のかなり急な斜面にツノゲシが生えています(写真下)。薄黄色とオレンジの組み合わせがとてもきれいです。 写真上 Glaucium
elegans
今日の花の撮影もケシの花で終わりです。
道端でスイカを売っています(写真下)。なぜか、四台ともに同じような青いトラックに積んでいる。イランでは良く見られるトラックで、後日、私も乗ることになりました(笑)。
ミヤネー到着 ミヤネー(Miyaneh)のホテルSolmaz hotelに到着しました(18:18)。部屋数26室の小さなホテルです。
七時半からホテルで夕飯です。ホテルの規模のわりにはレストランが大きいことから、結婚式などにも利用しているようです。天井の灯りがおもしろい(写真下右)。
1ドルのノンアルコールのビールを飲みながら、夕飯をいただきます。
写真下が私の部屋で、二階の真ん中頃です。幹線道路に面していないので、騒音が少ないのは助かります。エレベーターがないのは仕方ないとしても、非常口がないのは気になります。三階建てなので、そこから飛び降りたら、死ぬでしょう。
部屋には温水タイプの暖房装置はあるがエアコンはありません。最初はトイレットペーパーがありませんでしたが、要求したら入れてくれました。
元々が二つ星のホテルとされていますから、おそらく宿泊費は安い。このホテルの個人評価は少しおまけして、五段階の4.0で満足とします。ここに二泊します。 |