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5 6 7 8 9 10 11 12 13 南アフリカの夏の花 4日目 2017年2月16日(木) ハリスミス → Witsieshoek 昨夜は疲れて十時前には眠ったので、四時には目が覚めてしまい、五時すぎに起きました。年はとりたくない(笑)。部屋は24度で、暑くも寒くもありません。 本日は今回の旅行の目的地の一つであるドラケンスバーグ山脈に入ります。その一部であるRoyal
Natal National Parkに行き、花を探します。 六時前に散歩に出かけました。前日、散歩できなかったし、ここに宿泊するのは一日のみですから、今しかありません。
ホテルはハリスミスの市街地から少し離れた所にあるので、ここの周囲は野原が広がっています。標高1600mで、これだけの野原があれば、花には困らないでしょう。
写真上中 Berkheya
rigida
写真上左 Oenothera
rosea 予測どおり、草原の中は花がたくさん咲いています。
この朝、印象に残った花が写真下です。虫が着陸しやすいように下の花弁をつきだし、蜜を吸おうと頭を突っ込むと、オシベやメシベがぶつかるようにできています。形もおもしろいし、薄紫がきれいです。
今回の旅行ではハハコグサの仲間が良く見られましたから、南アフリカ東部はハハコグサの仲間が多いらしい。
朝早いせいか、虫はあまり活動していません。
野原のど真ん中に建物があります(写真下左)。何か農具でも入れる建物かと近づくと、トイレです。それも男女別に分けてありますから、大勢様が利用するトイレです。こんな野原のど真ん中にこれだけの大きさのトイレを作っても、ほとんど意味がありません。同様に、意味不明の物が写真下右のコンクリートの柱です。 たぶん、幹線道路に近いから、この野原にドライブインのような施設を作ろうとして、先にトイレを作った所で中断したのではあるまいか。
写真下は青色がきれいな花は世界中に広がっているエキウムの仲間です。日本でも園芸種としてエキウム・ブルガリなどが栽培されています。欧州からアジアにかけてが原産とされていますから、ここでは外来種です。
写真下右と中は紫のルピナス、写真下右はバーベナに似ています。いずれも外来種の可能性が高い。幹線道路や人家、畑の近くですから、不思議なことではありません。
芝桜の花を連想させるピンク色の花が群生しています(写真下)。
野原の散歩を終えて、ホテルの敷地の北側から入ると、きれいな庭があります(写真下)。
池の周囲にテーブルが置かれ、ポンプのような設備は見えないように石垣で囲ってあります(写真下右)。こういう風景にたいする配慮は素晴らしい。
石造りの建物や茅葺きと庭が、まるで私が行ったことのないイギリスの田舎みたいです (笑)。
庭や通路はイングリッシュ・ガーデン風に良く手入れされています。
タチアオイが咲いていて、石でできた建物と良く似合う。
こんな天気の良い日はここでお茶でも飲んだら楽しいでしょう。
七時から朝食です。写真下左が食堂の入り口で、写真下右は建物内にある長椅子です。いずれも木や石でできた重苦しい雰囲気が良い(笑)。
ローソクは停電に備えてなのだろうが、なかなか素敵です(写真下)。
朝食はたいていビュッフェ形式なのに、ここでは写真下の皿の料理が配られ、それ以外は自分で取ってきます。 ドラケンスバーグへ 予定通りに、八時にゲストハウスを出発。ハリスミス市内を通過し、いよいよドラケンスバーグまでは二時間ほどの距離です。
ハリスミスをすぎると、草原と放牧された家畜や(写真下左)、数は少ないがトウモロコシ畑などが見えます(写真下右)。
畑や牧場を通りすぎると、両側には草原がはるか彼方まで広がっています(写真下)。
ドラケンスバーグの手前にあるPhuthaditjhaba(プチェディチアバ)という街が見えて来ました(写真下)。だんだん雲が増えて来たのが気になる。
街は写真のように住宅がかなり広い範囲に広がっています。かなり大きな街で、私たちが通過した道路が中心部を通らないので、田舎町を走っているような景色です。
下の衛星写真で見ると、街全体が計画された人工的な街なのがわかります。下の衛星写真の青で示したされたのが私たちが通過した道路です。バスからは雑然とした街並みのように見えるが、集落から発展した自然発生的なものではなく、東西南北の約10kmほどがきれいに区画整理された街です。 道路から街並みだけ見ると、上の衛星写真ように区画整理されたように見えないのは、建物の数が少なく、閑散としているからでしょう。
ウィキペディアには、この地域は貧しいという説明がありました。金持ちの街にはみえないが、風景を見る限り特に貧しいという雰囲気でもありません。
家はどれも似たような建物で、土地が広いせいか、二階建ての建物は珍しい。写真下のような立派な家や小ぎれいな家もあるが、総じては庶民の家です。
ここは1800mほどの高地で気温差が激しいせいか、街行く人たちは半袖もいれば、ガウンを着ている人もいます。
ドラケンスバーグはかなり広い範囲をさすようです。ここはオレンジ自治州であり、ドラケンスバーグであり、しかもQwaQwaとも呼ばれています。QwaQwaはドラケンスバーグ山脈の雪が「白よりも白い」という意味で、元々の名称でしょう。ドラゲンスバーグなんていかにもヨーロッパ風の名前ではなく、クワクワのほうが良い。
道端の屋台ではパン、リンゴ、トマトなどをビニール袋に縦に入れて売っています。これなら通行人からは品物が見やすいし、不良品を内側に入れるなどのごまかしができない。
ランと小学生 道端にランを見つけて停車です(写真下)。
緑色のランなので、草むらに入っても探しにくいのに、マニングさんはこれを走っている車の中から見つける。 写真上 Habenaria
falcicornis
南アフリカからジンバブエの標高1500-2600mくらいの草地に生えるランです。見た目は地味ですが、拡大するとやはりランらしさがあります。毎回のことだが、ランは花の構造が良くわからない。
もっと緑色が濃い地味なランもあります(写真下)。 写真上 Habenaria
chlorotica
写真下の黄色い花はリンドウ科の仲間です。日本のキアマナのようなイメージです。 写真上 Sabaea
natalensis
写真下は上と同じ仲間で、花が大きいのでより目立ちます。 写真上 Sabaea grandis
乾いた草の中にキノコというのも奇妙な組み合わせです(写真下右)。
ここもハハコグサの仲間が何種類か咲いています(写真下)。
写真上左 Helichrysum
hypoleucum 写真下は、北はエチオピアから南アフリカまでのアフリカの東側に分布するアヤメ科の花です。開花は12月から2月までというから、今はちょうど終わりの時期です。ここのは青紫だが、赤やピンクもあるそうです。
写真上 Aristea
abyssinica 私たちが花を見ていると、すぐそばの小学校の生徒たちが押し寄せてきました。
子供たちは意味もなくはしゃぎ、カメラの前でポーズを取る。こういうのが私はけっこう好きです。ランも面白いが、小学生のほうがもっとおもしろい。ちなみに彼らが踏み荒らしているあたりにランがあります。
休み時間が終わったらしく、先生が呼ぶと、彼らはいっせいに去っていきました。嵐が来て、いきなり去って行った。
バスはさらに南に進みます。
下の地図のように、私たちがいる所はレソト(Mmuso
wa Lesotho)という国の国境付近です。レソトは南アフリカに囲まれた国で、イギリス連邦の独立国です。 バスが進むにつれて街を離れて周囲は家もなくなり、山を登っていきます。いよいよドラゲンスバーグ山脈に入ります。
ホテル到着 ホテルの五キロほど手前にゲートがあり「Witsieshock
Mountain Lodge & Sentinel Peak」という看板が出ていて、チェックされます(写真下)。この先にロッジとセンティネル山があり、どちらも行き止まりです。 本日宿泊予定のホテルWitsieshock
Mountain Lodgeに到着(10:10)。 (https://www.witsieshoek.co.za/)
ここがドラゲンスバーグだという看板も出ています(写真下右)。
ホテルはごらんのように広々とした山の中腹にあり、敷地内に建物が点在しています(写真下)。
ここはドラケンスバーグの中にあるRoyal
Natal 国立公園のすぐそばで、南側の斜面から先は国立公園です。近くに民家らしい建物が一つあるくらいで、標高2200mの山の上にポツンと建っている。国立公園に隣接しているので、トレッキングやハイキング目的の客には最適の立地条件です。 花を探しにハイキング ホテルに荷物を置いて、センティネル山へ行く山道で花を観察します。
写真上下を見てもわかるように、山道と言ってもそれほど上がり下がりはきつくありません。
私のたちの小型バスは危険なので坂道の途中で登るのをあきらめました。ただ普通の乗用車やトラックは十分に通れる道です(写真下)。これらはすべてセンティネル山の登山口に行く車です。
ハハコグサの仲間 真っ先に目につくのが、ハハコグサの仲間です(写真下)。図鑑を見ると、ドラゲンスバーグのハハコグサは数も種類も多い。
岩場にたくましく生えています。 写真下は、写真上と似ているが、葉の形から別種のように見えます。
写真下はこれまで出てきたハハコグサに比べて大きさが大きく、写真上などが岩の上などに生えているのに対して、道端の土に群生しています。葉が違いますから、別種です。
この花などにはたくさんの甲虫が集まっています。虫は主に三種類います。
こちらはハハコグサの仲間の白い花です。
岩のわずかばかりの土に根を下ろし、少しずつ数を増やしているのでしょう。
写真下も写真上と同じ植物ではないかと思うのですが、はっきりしない。
写真下はツクシのような背の高いハハコグサの仲間です。
写真下もハハコグサの仲間です。
写真上 Helichrysum
hypoleucum ハハコグサではありませんが、似たような姿なのが写真下で、ベンケイソウ科のクラッスラ(Crassula)の一種で、ポツンと立っているのを良くみかけます。 写真上下 Crassula
vaginata
キクの仲間 同じ黄色い花で目につくのがキクの仲間です(写真下)。
写真上 Belkheya
rosulata 写真上と下は葉の違いを見てもわかるように別種です。
ありふれた外見のキクの仲間はほとんど誰も写真を撮らない。写真下の上段はニガナの仲間、下段はノコンギクの仲間でしょう。
一方、写真下のようだと皆さんの目を引きます。印象だけで言うなら、ガーベラのような花です。本日のお気に入りの写真です。 写真上 Dimorphotheca
jucunada
虫の好く男 私の帽子に何か虫がとまりました(写真下)。ナナフシです。なんだって私の帽子に付いたのか虫君の事情はとにかく、私は「虫も好かない男」ではないことが証明された(笑)。
大きなヤスデ(写真下左)とフンコロガシ(写真下右)です。
写真下の花は道端にいくつか咲いているのが見られました。ネット上の説明では珍しい花のようで、ウィキペディアに英語版がありません。
写真上 Selago
flanaganii
キキョウが黒い岩からぶらさがるように咲いています(写真下右)。南アフリカの固有種で、減っているのか、red
listに登録されています。
写真上 Wahlenbergia
cuspidata 青いロベリアがきれいです(写真下)。今回の旅行ではかなり良く見られました。青色に微妙な違いがあり、また花弁の先が丸いのとやや尖っているのがあります。
写真上下 Lobelia
flaccida
写真下は花と実から見るとナスの仲間で、日本のイヌホオズキ(Solanum nigrum)に似ています。
写真下はGolden
Berg Lilyと呼ばれ、ドラゲンスバーグの特産で1~2月に咲きます。水気のある場所に生えると言われていて、この花が咲いていたのも、崖の下の水がしたたるような場所でした。ここでしか見かけませんでした。 写真上 Ornithogalum
regale (Galtonia regalis)
トリトマがポツンと咲いています(写真下)。ここでは数は多くありません。 写真上 Kniphofia
thodei
さらに花 マメの仲間で一番良く目につくのが、写真下の紫の花で、白っぽい葉とのコントラストがなかなかきれいです。 写真上下 Lotononis
pulchella
写真下の黄色いマメの仲間は地面をはっています。 写真上 Argyrolobium
marginatum 写真下は、形や大きさはシロツメクサと同じで、花の色だけが濃厚な赤紫です。
写真上 Trifolium
burchellianum 写真下は日本にもあるアカバナユウゲショウではないかと思われます。もしそうなら、南米原産ですから、外来種です。
写真上 Oenothera rosea 写真下もアカバナユウゲショウに花は似ているが、ちょっと雰囲気が違う。
写真下の葉を見ればわかるように、昔はゼラニウムの仲間と分類されていたテンジクアオイ(ペラルゴニウム)の一種です。南アフリカでは下痢止めとして利用されていました。
写真上 Pelargonium
alchemilloides これまた特徴のある花の形です(写真下)。数は少ない。
写真上 Zaluzianskya
microsiphon 白いマツムシソウです(写真下)。これまでに黒海の東のジョージアや南米のチリで見かけましたが、いずれも姿形が同じです。これだけ離れた場所なら少しくらい違っても良いだろうに、変わらないのがおもしろい。 写真上 Scabiosa
columbaria
オオルリソウ(Cynoglossum)の仲間が咲いています(写真下)。チベットのアマビレなどに比べて花は小さく目立たないが、青色はやはり濃厚です。
アヤメの仲間 ピンク色のきれいな花があります。アヤメ科のHesperanthaの一種です。
写真上は水の流れる岩の近くに咲き、いわゆるアヤメとはあまり似ていませんが、写真下は草原に咲くいわゆるアヤメです。
写真上下 Moraea
inclinata
日本のアヤメに比べてやや小型です。
白っぽいアヤメもあります。 写真上 Moraea
trifida
写真下の薄黄色のアヤメは上とは別種のアヤメのように見えます。こちらも数は少ない。
パイナップル? なんとも奇妙な形をした写真下は外見がパイナップルに似ていることから、Pineapple
flowerやPineapple
lilyと呼ばれています。8~10cmの球根があり、南アフリカでは胃腸薬から妊婦などへの薬草として用いられています。
写真上 Eucomis
autumnalis 花のように見えるが、花が終わっており、写真下の下段は実がなっています。
写真下ように「パイナップルの葉」の大きさには個体差があり、また実の色も違う。
黒こげラン? ランが何種類か生えています。写真下は昨日も見た「笑う宇宙人」のランかと思ったら、別種です。たしかに、昨日よりも宇宙人的な顔をしていない(笑)。
写真上下 Disperis
wealii
写真下の緑色のランは大きく数も多いので目につきます。
写真上下 Satyrium
parviflorum 花の形もかなり変わっています。ボールがついており、「口」が開いている。これでは蜜を吸いに来る昆虫がかなり限られてしまうでしょう。実際、それが目的かもしれません。
Pacific
Bulb Societyの説明では、このランをDevil
Orchidとして知られているとあります。デビルというのだから、悪魔の姿に見えるという意味でしょう。しかし、このランのどこを見れば悪魔に見えるのか、よくわからない。 (http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/Satyrium)
ネットで悪魔のランと呼ばれる他のランは花の模様が悪魔のように見える。しかし、このランは悪魔というよりも、私にはオタマジャクシやウーパールーパー見えます(笑)。
花が黒いランです(写真下)。たぶんこれで花が咲いている状態です。写真を撮っている時は、これは終わった花なのだと思って、ネットで調べてみると、どうやら、これが開花している状態らしい。私の写真では花の形がほとんどわかりませんが、黒い豆のように見える花の下の部分が開いていて虫が入れるように出来ているらしい。
写真上下 Corycuim
nigrescens 写真下はこのランの枯れた状態で、まるで山火事にあって焼けたみたいに全身真っ黒です。ランの多様性には少し慣れたつもりでいたが、この「黒こげラン」にはさらに驚かされました。枯れるにしても、何もここまで真っ黒にならなくても良いだろうに。
ここまで来ると、私のへそ曲がりの好奇心はいたく刺激されて、枯れたランの写真を撮りました。拡大して見ると、けっこうホラーな雰囲気です(笑)。写真下左など、不気味な昆虫の尻尾のように見える(恐い)。
枯れた花は、目があって口を開いている顔のように見える(恐すぎ)。写真下右の横顔なんて、カッと口を開いて何か叫んでいるような・・・宇宙人に続いてホラーのランです(笑)。
写真下のランは、タンザニア、モザンビーク、マラウイ、ジンバブエなどアフリカの東から南にかけて分布します。地続きなのだから当たり前だが、植物はどうやら東側がひとまとまりのようです。
写真上下 Satyrium
neglectum 花の色も微妙な個体差があります。花屋で売っているデンファレという栽培品種のランの色と似ています。
ドラケンスバーグの昼食 道端の斜面で昼食です(11:57)。 座って食事をしながら周囲を見渡すと、歩いている時には気がつかなかったいろいろな花があります。
写真上 Manulea
crassifolia 写真下のシレネは数は少なく、花も地味です。
写真上 Silene
burchellii
写真下はたった一本しか見かけませんでした。花は下から順序良く咲いていくらしく、そろそろ終わりかけです。
写真上 Striga
bilabiata グラジオラス ピンク色のグラジオラスです(写真下)。昨日のよりも小さく、高さは三十センチほどで、花は日本の園芸種と同じような姿です。 写真上下 Gladiolus
crassifolius
分布がおもしろく、ザンビア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエというアフリカの東側だけでなく、どういう訳か、大西洋に面しているアンゴラ西部にもあります。標高1100-2200mの山地に生えていて、2月から6月が開花時期というから、今は咲き始めということになります。
ソバカスのあるグラジオラスです(写真下)。白地に赤い斑点なのに、離れて見ると茶色の花のように見えます。 写真上下 Gladiolus
ecklonii
この花は夏に雨の降る草地に生えるそうですから、ここはそのままの環境です。写真下左の虫はこの花が食料らしい。あまりうれしくないが、食事の邪魔はしませんでした(笑)。
樹木はいずれも低木で、花を咲かせているのはそれほど多くはありません。
ショックだったのは写真下のカラーです。カラーは南アフリカ原産で園芸種としても日本でも植えられています。この花が道端に大きく咲いて、往復で二度通りかかったはずなのに、私を含めた大半の人がこの花に気がつかなかった!緑だから目立たなかった?いや、白い部分が十分に目立ちます。二度目に通過してから、私は他に人に案内されて引き返しました。
犬がたくさん 道の脇で犬と一緒に休んでいる人たちがいます(写真下)。犬がいるので他のお客さんは近づかない。狂犬病が恐いが飼い犬だし、飼い主がそばにいるから、なんとかなるだろうと、物好きな私は近づく(笑)。犬が唸るのを彼らが制止してくれました。 いったいこのたくさんの犬たちは何なのだろうと話しかけるが、彼らと私の英語力ではうまく言葉が通じません。「ペット?」と聞くと、「イエス」と答えたが、たぶん違う(笑)。
牧羊犬ではないかと思われます。近くに写真下のようにヒツジかヤギが放牧されていますから、夕方になったら犬を使って集めるのかもしれません。ただ、彼らはこの後、ヒツジの見える斜面とは逆の方向に行ってしまいました。
きれいな緑色の鳥がいます(写真下)。Malachite
sunbird(ミドリオナガタイヨウチョウ)で、南アフリカを中心にアフリカ南部に分布します。写真下左がオス、右がメスで、写真ではわかりにくいが、オスはsunbirdという名前どおりに、メタリックな緑色に輝いています。
写真上 Nectarinia famosa 出発点まで戻り、車に乗ってホテルに戻ります。青空も見えるが雲も多く、天気は下り坂です。 夕方のドラケンスバーグ ホテルに戻り(15:21)、坂道を荷物を引き上げて、部屋に入ったのが四時少しすぎでした。食事は七時からですから、三時間もあります。ホテル自体がドラケンスバーグの山の中ですから、おとなしくしている手はない。散歩には事欠きません。日本でいくつか散歩コースを考えていましたので、さっそくその一つに行ってみましょう。
ホテルから出て五分もたたない風景が写真上下です。斜面は道がなくても草が生えているだけなので、自由にどこでも歩けます。
斜面を谷のほうに下りて行くと、目についたのが、黄色いトリトマです(写真上下)。
写真上下 Kniphofia
breviflorus 黄色いトリトマは一本ではあまりさえないが、これが群落しているのはなかなかの景観です。今回見た範囲ではこの黄色いトリトマが群落していたのはここだけでした。
大多数は黄色のトリトマだが、頭部が赤いのが少しあります。こちらのほうがやや大型で立派な感じです。写真下左と中で両者が写っていますが、背の高さも花の大きさも違うのがわかります。
写真上 Kniphofia
thodei 斜面で目につく奇妙な植物が写真下です。なんだ、これ?1メートルくらいの長さで、イメージだけでいうなら、青ネギを長くしたような姿です。
写真下は実が付いています。後でマニングさんに聞くと、一年おきに花を咲かせるそうです。つまり写真上は花の咲かない年で、写真下は花を咲かせる年です。
この斜面にも何種類かのランがあります。しかも、先ほどとは違う種類のランもあります。
写真上 Habenaria
falcicornis 写真下の茶色のランも初めて見ました。
写真上 Pterygodium magnum 写真下は花が開いた状態なのだろう、それとも実?
写真下の花は背が高く、斜面でそれなりに目につきます。
写真下は岩場の隙間に生えていて、高さが5cmくらいの小さな花です。
写真下の花は斜面で一本しか見つかりませんでした。背が高くて、奇妙な花です。
写真下の花はBerkheyaの仲間で、水が流れている近くにたくさん咲いています。葉などはトゲだらけで痛い。
写真上 Serkheya multfjuga この花のおもしろいのは、茎についている葉は小さいのに、写真下右を見てもわかるよう、根元からまるでシダのような大きな葉が広がっていることです。他の植物を排除するためではあるまいか。
写真下も今日初めて見る花です。数は多くないが、花がピンク色なので目立ちます。
写真上 Diascia
purpurea 花を拡大すると、これまた奇妙な姿です。横から見るとハイヒールの靴みたいで、私が見ているのは花の外側で、花の入り口は下にあるのでしょう。
あたりは少しずつ夕方になっています。
暑くもなく、寒くもなく、心地よい風が吹き、草原の斜面に座っていると時間を忘れてしまいそうです。
しばらく草むらの上に寝転がって周囲の風景を眺めていました。斜面なので寝転がっても周囲が見える。風のせいか虫もいません。もちろん、目の届く範囲には人は誰もいない。風以外には音もない。周囲にはいろいろな花が咲いていて、実に心地よい。 日本とは反対側の南半球で、日本はまだ冬なのにこちらは夏で、日本は寒いのに、ここは暑くもない。日本を離れてまだ三日ほどなのに、日本での自分の生活が何十年も前のことのように感じられます。ホテルに戻るのも面倒だから、このまま斜面に寝転がって一晩すごすのも悪くない。などと思いながらも、時間ですから、戻ります。 ホテルは悪くはないのだが・・ 七時からホテルのレストランで夕飯です(写真下)。ごらんのように、レストランは東側に大きく窓がとってあり、ドラケンスバーグの山並みが一望できます。
ホテルは斜面に沿って何棟か並んでいて、六角形の建物に六部屋あります。私のは写真下の坂道をまっすぐ行った奥の建物です。六角形とは凝った作りだが、見てのとおりで、形がおしゃれだということもないし、使って便利だということもありません。つまり造った人の趣味みたいなもので、客には意味がない。
写真下が私の部屋で、ドアと窓が広くとってあり、明るい。やや高台にあるという好条件なのに、目の前に木立があるので眺めは良くありません。樹木を植えたというよりも、自然に生えたのを放置してあるという雰囲気です。衛生面、部屋の大きさや様々な備品、お茶やコーヒーなどは問題ありません。
建物が六角形ですから中心部が狭くなり、それがはっきりわかるのが写真下右のシャワー室です。壁が奥に向かって角度をなしている。奥に黒く見えるのは窓で、建物の真ん中が煙突の役割をしているようです。しかし、この窓には取っ手もなく、閉めることができない。バス・トイレの窓が閉まらないために、他の部屋のバス・トイレの音がそのまま伝わってきます。
写真下はシャンプーと石けんで、さらに洗面台にはハンド・ソープもあります。しかし、この三種類ともに、色も匂いも感触もまったく同じで、実際に同じ洗剤ではないかと思います(笑)。 このホテルの評価は、一通り設備はそろっているが、いくつか問題点があるので3.5で、今回の旅行のホテルでは一番低い。 ここに三泊しましたが、タオルは一度も取り替えてくれませんでした。使ったとわかるように丸めたり、濡らしたりしましたが、いずれも効果がなく、濡れたタオルは乾くようにと浴室にぶら下げてありました(写真下)。どうやら、汚れていないから、乾かして使えば良いという発想らしい(笑)。しかし、これはホテルとしては基本的な事が抜けているのですから、大きなマイナス点です。 タオルと同様に、コーヒーやお茶などを飲んでなくなっても、供給されません。ホテルのレストランで食事のたびに自分で持って来ました。 二つ目の評価の低さはWi-Fiです。使用量に制限があり、表示では1日あたり100MBとありましたが、私は初日でその制限を超えてしまったのか、残りの三日間は接続できませんでした。メールを取り込むなど最小限のことをしただけで、あれで100MBを越えたとはとても信じられないが、いずれにしろ、接続は二日目から拒絶され、あきらめました。 小さい問題がもう一つあり、それは部屋にペンキの臭いがこもっていることです。たぶんどこか塗り直しをしたのかもしれないが、私はこの種の臭いには弱く、すぐに頭痛がしてくるので、できるだけドアや窓を開けたままにしました。 ホテルの立地場所は最高で、レストランの食事も悪くなく、設備もそんなに悪くないのだから、これらの問題点が解決されれば余裕で4.0を取れるホテルであるだけに、残念です。冨山さんによれば、これでもオーナーが変わってからずいぶん良くなったそうです。 トップページ 日程表 1 2 3 4
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