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12 13 南アフリカの夏の花 6日目 2017年2月18日(土) センティネル登山 五時半頃、起きて外を見ると、雲は少なく、ほぼ晴れています(写真下)。山の天気だから、あてにはならないが、午前中くらいは持つでしょう。部屋の温度は20度で、暑くも寒くもありません。 本日はホテルの南側に毎日見ている岩山(Sentinel山)のふもとに行きます(写真下)。 朝の散歩は、下の衛星写真の赤丸で示したホテルの南側の斜面に行きました。 ホテルの近くでは牛が放牧されていて、敷地内もウロウロしています。 上を見上げると、昨日もいた鷹が獲物を探して滑空しています。二種類くらいいるらしいが、私には区別がつきません。まともに撮れたのは写真下の一種類のみです。このホテルのロゴマークにも使われています。 朝日が斜めから射すので、写真は撮りにくいが、昨日を考えれば、晴れているだけで文句無し。 写真上左 Silene
burchellii 写真上右 Wahlenbergia
cuspidate パイナップルも朝日を浴びて元気そうです。 写真上 Eucomis
autumnalis 黄色いトリトマは一本一本はいまいち冴えないのだが、青空を背景にしてみると、なかなかきれいです。 写真上 Kniphofia
breviflorus 昨日、雨の中で苦労して撮影したランがここにも普通に咲いている。 写真上 Disperis
tysonii でも、写真下は初めて見るランではあるまいか。 七時半からホテルのレストランで朝食です。晴れて眺望が素晴らしい。昨日と同じメニューなのに、おいしい(笑)。 センティネルの登山口 センティネル山までの道は私たちが乗って来たバスでは行けないので、ランドクルーザーに分乗して出かけます(写真下)。 ホテルを出発して(9:11)、南に8km進み、センティネル山の登山口にある駐車場に着きました(9:37)。すでに登山客らしい車が十台近く停まっています(写真下)。 写真下はホテルから南に見えるセンティネル山です。テーブルマウンテンの上に突き出ているのがセンティネル山なのがわかります。 下の地形図を見てもわかるように、センティネルの北側(ホテル側)は急斜面だが、南側は3000mを越えるなだらかな台地(テーブル)が広がっています。日本とは逆で、低いほうが急斜面で高いほうが平らです。 駐車場にある事務所に登山届を出します。写真下右のように、登山具を身につけるように警告があります。ヘルメットらしい図柄があるのは、あの垂直に切り立ったような岩場を登る人たちがいるからです。 駐車場ではこの山で採れた石と、内側を彩色したビンを売っています(写真下)。私たち一行のお客さんの中には岩石に詳しい人もいたのに、興味を示さなかったところをみると、日本に持ち帰るほどの価値はなさそうです。 ピンクのエスペランス 昨日と違い、晴れているから元気に出発。 最初に目についたのは出発ゲートの崖の下の花です(写真下)。あれ?これは昨日、滝のところで危ない思いをして撮ったのと同じ花ではないか。と思いましたが、ヘスペランサの仲間ではあるが別種です。 写真上下 Hesperantha
grandiflora 出発ゲートの近くにあるくらいですから、この後も山の斜面でたくさん見かけました。ここではありふれた花です。 花にカトンボがとまっている(写真下)。南アフリカのカトンボは花の蜜を吸うのかと驚いて良くみると、ぶらさがっているだけです。ただ休んでいるだけかもしれません。邪魔しないから、ゆっくり休んでくれ(笑)。 ヘスペランスの仲間は全体で79種類あり、夏に雨の降る南部アフリカに37種類、冬に雨の降る南部アフリカに42種類あります。しかも、夏はドラゲンスバーグがこの花の一大産地です。 花の多くは午後や夕方に咲き、芳香を放つそうです。しかし、私たちが見たのは午前中で、また私は写真に夢中になっていて香りをかぐのを忘れました。写真を撮るのに夢中で、時々この失敗をする。 この日に見たヘスペランサ(Hesperantha)は三種類もあったそうです。私には区別がつかない(笑)。ただ、写真下のように小柄でピンク色が抜けて白っぽい花は別種に見えます。 写真上 Hesperantha
baurii 青いロベリア 岩山には時々雲がかかるが、天気が悪くなるという雰囲気ではありません(写真下右)。 山道は最初はなだらかで、しかも写真下のように一部にはブロックが敷いてあるなど、歩きやすい。 道の脇にロベリアが群生しています(写真下)。紫がかった青がきれいです。 写真上下 Lobelia
flaccida 南アフリカだけでも69種類あるというロベリアです。その中でもこのロベリアは薬草としても用いられています。 写真上と下では、花弁の色や形が違いますから、別種でしょう。写真上は数が多いが、下は少ない。 天気が良いので登山客はかなり多い(写真下)。だが、奇妙なことに登山客は圧倒的に白人です。2011年に南アフリカの春の花を見に来た時も、花を見ているのはほとんどが白人でした。黒人が八割を占めるこの国の人口構成からいくと変です。これが経済力を表しているのか、それとも習慣の違いなのか、よくわかりません。 キキョウ キキョウがたくさん咲いています(写真下)。南アフリカの固有種です。 写真上 Wahlenbergia
cuspidata まとまって咲くと、いかにも高山植物という雰囲気です。 この花についてはLeast
Concernという警告が出ていて、絶滅の危険性は少ないが、減少しているという意味でしょう。この山ではたくさん花を咲かせています。 黒い岩肌と良く似合う。ネットを見ると、園芸用に広く売られているようで、案外育てやすいらしい。 写真下は岩にはりついていて、いかにも高山植物という雰囲気です。日本でいえばイワウメに似ています。 花の雰囲気は写真上と下は似ていますが、花の色や葉が違いますから、別種でしょう。 岩山のふもとを登る 巨大な岩山の下に近づき、これまでの楽だった山道と違い、急勾配の斜面をジグザグに登り始めます。私以外のお客さんたちはこのきつい斜面をかなりの速度で登って行きます(写真下)。足が遅く、写真ばかり撮っている私はいつものようにドンドン遅れる。 私たち一行は平均71歳で、そんなに急がなくても、どうせ先はそう長くないのだから・・・いかん、よけいなことを言ってしまった(笑)。 そんなに急がないほうが花を見られる・・・いや、トカゲを見られる(写真下)。ホテルの石垣にもこのトカゲがいて、なんとか写真を撮ろうとするのだが、すばしこいので尻尾くらいしか写せませんでした。 何とかトカゲの写真を撮ろうとすると当然逃げる。寝っ転がりながら花の写真を撮っていた時、フッと隣の岩場を見るとトカゲがいます。そばに私がいることは気がついているだろうに、逃げない。こちらが動かないと恐れないのだ。私は寝転がったまま、トカゲの写真をゆっくりと撮ることができました。写真上と下では模様が違うから、別種かもしれません。 このトカゲはIchnotropis capensisと思いますが、分布図では南アフリカよりも北に分布していることになっているので、違うかもしれません。 先ほどから威嚇するような動物の吠え声が山の斜面に響いています。サルらしい。山の斜面を下りていくのはヒヒのような大型のサルです(写真下)。たぶん南アフリカで一般的なチャクマ・ヒヒ(Chacma
baboon, Papio ursinus)でしょう。日本でニホンザルが一般的であるように、南アフリカではチャクマ・ヒヒが一般的なサルです。 ヒヒは群れで行動するはずなのに、このヒヒは一人で何をしているのだろう? 昨日も見た白いマツムシソウです。こちらは完全に開花している。 写真上 Scabiosa
columbaria 写真下はドラゲンスバーグの標高1800~3000mで見られる花で、岩場のやや湿った所に生えます。 写真上 Diascia
anastrepta 写真下のフウロソウは学名にドラゲンスバーグの名前が入っていますから、ここの特産なのでしょう。普通のフウロソウに見える(笑)。 写真上 Geranium
drakensbergensis キクの仲間 写真下のキクの仲間は数の上では多数ではないのに黄色なので目立ちます。 写真下は写真上と花は似ていても葉が違いますから、キクの仲間でも別種です。 写真下は印象だけでいうなら、白いタンポポのように見えます。 写真上と下は花だけ見るとそっくりです。ところが、上はタンポポのように茎に葉は生えていないのに、下は茎も長く、細い葉が生えていますから、別種です。 写真下は昨日、雨の中でもたくさん見かけました。日本のアキノキリンソウに似ています。 写真下も黄色い花なので遠目には写真上と似ていますが、もっと背が低く、キクの仲間ではありません。 道の脇に目立つのが写真下の花です。二日前にも見たガーベラを細くしたような花で、アフリカキンセンカ属(Dimorphotheca)ですから、簡単に言えばキンセンカの仲間です。 写真上 Dimorphotheca
jucunada 二日前には一カ所くらいでしか見つけられなかったが、ここでは道の両側にたくさんあります。 ピンク色が多いが、写真下のように白っぽく色が抜けてしまったようなのもあります。 昨日ほどではないが、ここもハハコグサの仲間がたくさん見られます。 悪魔の歯と虫を見ながら昼食 急斜面のジグザグの道の中腹で何人か立ち止まっています。冨山さんが、この先に行っても新しい花はないので、このあたりで昼食を取り、引き返すと決めたようです。ところが、足の速い女性四人が先に登ってしまったので、冨山さんとマニングさんが追いかけて呼び戻すとのことでした。周囲は花だらけですから、待つには困りません(11:23)。 先に行った人たちと冨山さんとマニングさんがようやく戻ってきました(12:15、写真下)。皆さんがそろったところで食事です。 写真下は私が食事をしながら見ている景色です。写真だとわかりにくいが、目の前の黄色い花は谷に向かって落ちていく急斜面に咲いています。急斜面というよりは崖で、この花がどこまで続いているか興味があるが、下に下りるなど論外です。写真を撮るのでもすべらないように怖々と撮っています。 花を見ると、虫がたくさん蜜を吸っています(写真下)。ここまで多いとちょっと気色悪い。その気色悪い虫をみながら、飯を食います(笑)。 私は左右を崖に挟まれた急斜面の上で食事をしています。食事をしている場所は一番上で平らですから、危険はありません。先ほど先に行った人たちを待つ間、このあたりをウロウロして、食事はこの絶景を見ながら取ろうと決めていました。 ここは高度約2700mですから、写真下のライオンの絵の描いてある菓子袋がパンパンです。 正面に見えるテーブルマウンテンの一部に切れ込みがあります(写真下)。「悪魔の歯(The
Devil's Tooth)」と呼ばれる岩山です。名前からするとロック・クライマーから恐れられているのでしょう。しかし、悪魔の歯は歯槽膿漏なのか、歯間が開いてしまい、今にも抜けそうで、治療を受けたほうがよい(笑)。 (http://peakhigh.co.za/mountaineering/drakensberg-mountaineering/) 黄色い花の咲いている急斜面は東南の方向に落ちており、振り返ると、北西の斜面の下で皆さんが食事をしています(写真下)。そちらも、ごらんのように眺めは悪くないが、こちらのほうが悪魔や虫がいるくらいで圧巻です。私だけが離れた所で食事をしていたので、私の姿が見えないと心配してくれていたお客さんがいたと後で聞きました。「はい、私はいつもいなくなる客なので」と答えておきました(笑)。 食後、マニングさんがここでしか見られない花を案内するという。それが写真下のピンク色の花です。このツアーの売り物の一つなのですが、残念ながら、今年は数が少なく、マニングさんがかろうじて一本だけ崖の上に探し出しました。さすがはプロ。 写真上 Nerine
bowdenii 写真下左は崖の下から花を見上げた様子で、急斜面なので、そばまで登ったのは私を含めて数人です。私は怖々と岩にはいつくばりながら、他の人たちが行ってしまった後も写真を撮っていました。 珍しい花も見終えて、下山です(13:21)。 パイナップルの外見が違う 何度見ても奇妙な姿のパイナップル・フラワーがここにもあります。ここのは花弁(ガク?)が白地に紫で縁取りされているが、朝見たのも、前に見たのも緑色が大半でした。また茎がどれもこれも汚れたように黒い。両者は十kmも離れていないのに、別種です。 写真上下 Eucomis
bicolor これまで見たのは花が咲いているように見えても、実がなっていましたから、すでに咲き終えていました。 写真下左なども実がなっています。緑のバッタがとまっています。実でも食べるのだろうか?ちょっとうまそうに見える・・・いや、バッタではなく、実のほうです。 写真下などは、紫色の突起の先に黄色い花粉のような物をつけていますから、これはオシベで、まだ花が咲いている状態なのでしょう。片っ端からのぞき込んで、ようやく咲いている花を見つけました。 ここのアガパンサスも昨日と同じで、数は少ないが、大きいので目立ちます(写真下)。 写真上 Agapanthus
campanulatus 写真下の花が南アフリカに主に産する花だと聞くと、ちょっと驚きます。外見だけは似たような花を世界のあちこちで見たような気がする(笑)。 写真上 Albuca
fastigiata 写真下は上と似ているが、仲間ではなさそうです。こちらも数は少ない。 写真下は昨日、滝の近くで見た花です。滝のしぶきと雨でうまく撮れなかった。ここのは撮るのは容易だが、被写体としてはイマイチです。二日前も一株だけ湿り気の多い岩の近くに咲いていました。 写真上 Ornithogalum
regale (Galtonia regalis) 帰り道でランを発見 下山途中で目についたのがランです。往きと同じ道なのだが、道の下の草むらなどに入ると、そこに次々とランが見つかります。 写真下は何度もお目にかかる黒い花のランです。しかし、ここのはあまり黒くない。花の一部は白い部分もあるほどです。ただし、白くてもやはり花の構造が良くわからない。これで咲いているのだろうか? 写真上 Corycuim
nigrescens あのカブトをかぶったような「笑う宇宙人」のラン(Disperis)が何種類か咲いています。まずは茶色のディスペリスです(写真下)。ここは茶色が主ですが、緑やピンク色のもあるようです。 写真上下 Disperis
renibractea この花の形は映画『スター・ウォーズ』に出て来るダース・ベイダーのヘルメットに似ている(笑)。余談ですが、2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(Star
Wars: The Force Awakens)はひどい作品でした。ウォルト・ディズニー・カンパニーがルーカス・フィルムを買収して初の作品だったので、ディズニーの名誉にかけてすごい作品をぶち上げるだろうと期待したら、なんだ、あれ。私は「宇宙同窓会」と名前を付けました。 続いて、白地にきれいな紫の入ったディスペリスです。 写真上 Disperis
cardiophora この前後のディスペリスの花弁の表面はザラザラした感じです。昨日、ホテルの周囲で見たこのランはここまでザラザラが目立ちませんでしたから、地域性なのでしょう。このザラザラは虫にとってどんな意味があるのだろう? 写真上 Disperis
stenoplectron 写真下は花の内部が見えます。中から二つ、オシベなのかメシベなのか、突き出しています。しかし、ランの標準的な花の構造と比較して、何がどうなっているのか、やはりわからない。 写真下左が開いていない状態、写真下右が開いた状態です。このことから、上のピンク色のカブトと横に開いたのがガクなのでしょう。 写真上 Disperis
oxyglossa 写真下は全体がピンク色だが、ザラザラがそれほどでもありません。 写真下は白のディスペリスで、まだ開いていない。 写真下はディスペリスの特徴であるカブトがないので、別種でしょう。 写真下のランはドラケンスバーグで見られるとありますから、ここでしか見られないランのようで、一輪しかありませんでした。 写真上 Brownlee
macroceras ほんのわずか動いただけで、次々と別なランが見つかります。これだけの種類のランが数十メートルの狭い範囲に生えているのには驚かされました。 ホテルまで歩く?! 駐車場に戻り(15:00)、車に乗ってホテルに戻る、と思ったら、車がない。朝、送ってもらったランドクルーザーはホテルの車で、他の客の送迎にも使うので配車が間に合わないらしい。車が来るまで待つのもなんなので、途中まで歩くことになりました。ここからホテルまでは8.2kmあります。 この道は、二日前に散策した道のさらに南側の道ですから、両側には花が咲いています。花を見ながら、覚悟を決めて歩きます。 センティネル山を振り返ると、先ほどまで雲などがかかっていたのに、今は完全に晴れています。写真下の左側に見える建物あたりが駐車場のある登山入口です。 写真下が進んでいる方角で、山の斜面の道路がはるか彼方まで続いています。いくら車も通れる勾配の少ない道とは言え、登山した後だけにちょっと疲れる。 直射日光が強くて暑い。休憩を取るにも日陰がないので、側溝の陰で休みます(写真下左)。 蝶々もトリトマで一休み(写真下の下段)。この蝶はTable
Mountain beautyあるいは
mountain prideと呼ばれ、南アフリカから北のジンバブエあたりまで分布しています。後日、ケープタウンのテーブルマウンテンでもお会いしました。 写真上 Aeropetes tulbaghia 一時間半ほど歩いて、ようやくホテルの車に乗れることになりました。しかし、一台しかなく、13人全員が一度に乗れそうもない(写真下)。お客さんの一人が歩いて帰りたいと提案し、マニングさんと二人が乗らないことになり、残り11人全員を車に詰め込んで出発。私など四人が車の荷台に乗り、ガタガタの山道を走るのですから、なかなかすごい。 車の荷台の屋根は後で付け加えて改造されています。取り付けネジなどが露出していて、元技術者の日本人としては荒っぽい作りが気になる。南アフリカではこういう改造車は珍しくなく、道路でも良く見かけます。写真下左は高速道路を走る車で、ISUZUのマークの入った部分は元々の車両だが、上の部分は改造され、付け加えられたものでしょう。 写真上右は後日ケープタウン近くでハイキングの途中で見た放置された屋根です。私たちが乗った車の荷台の屋根と窓の形もそっくりです。つまり、全国販売の改造業者がいるほど需要があることになります。それなら、メーカーも最初からそのような仕様にすれば良いと思うのだが、どうしてやらないのでしょう? 10分ほど山道を走り、ホテルに戻りました(16:35)。 夕方の散歩 夕飯まで二時間ほどありますので、散歩に行きましょう(17:13)。 夕方の散歩コースはホテルの南側の斜面で、下の衛星写真の赤丸で囲んだあたりです。 撮りたかったのは写真下の花の群落です。昨日も雨の中で道の上から見えていたのに、霧などがあって無理でした。 陽は斜めになっていて、ここは南半球ですから、南側の斜面は山の影になっています。陽が当たらないので花の雰囲気も変わってきます。黄色い花は光が当たると色が飛ぶから影になるのは良いのだが、日陰だと葉などの緑色の発色が悪くなるので、なかなか難しい。 写真下のキクの仲間はここでしか見かけませんでした。 若者の一団が昨日、雨の中を私たちが歩いた山道を歩いて行きました(写真下)。暗くなるまで一時間ほどしかないのに大丈夫だろうかと他人事ながら気にしていたら、日暮れ前に戻って来ました。自分の遅い足を基準にして若い人たちを測るのは間違いだ(笑)。 一年おきに花を咲かせるという茎だけの植物です(写真下)。何度見ても奇妙な花です。 写真上が今年花を咲かせ実をつけており、写真下左は花を咲かせない年のようです。切られたのを見ると、中は中空ですから、青ネギのイメージそのままです(写真下右)。 北はエチオピアから南アフリカまで広い範囲で見られるシレネです(写真下)。 写真上 Silene
burchellii 黄色いトリトマは陽が射さないほうが、黄色が浮き上がって撮りやすい。花が長期にわたり咲き続けるのか、下のほうに終わった花が付いていて、数が多いわりには良い被写体は少ない。 写真上 Kniphofia
breviflorus こちらは頭の上がオレンジ色、下が黄色のトリトマです。 写真上 Kniphofia
ritualis 写真下は頭がオレンジ色で下は白です。 写真上 Kniphofia
thodei 谷の向こうに今日登ったセンティネルが見えます(写真下)。二日前の夕方もそうだったが、花のたくさん咲いている斜面に座り、風に吹かれてこの景色をながめているのは気持ちが良い。 写真下のグラジオラスはこのあたりの斜面には良く見られます。乾いた草地にポツンと咲いているのを見ると、何度見ても写真を撮りたくなる。 写真上 Gladiolus
crassifolius 写真下は何とも鮮やかな赤で、陽がかげりはじめた斜面でも明瞭に目につきます。 写真下は、昨日も雨の中で見たゲラニウムで、ゲラニウムにしてはあっさりした花です。 斜面の下に行くと、途中から小川が出来て、水が流れ落ちています。この斜面は源流です。これらの水が集まり、やがて昨日見たような滝や川になります。 その水の流れに沿ってイクザの仲間が生えています(写真下)。それだけここだけは湿気があるのでしょう。しかし、これがあると歩きにくいので、斜面をこれ以上降りるのはやめにしました。 枯れた花をインクに使ったという寄生植物です(写真下)。昨日の雨のように暗くもなく、直射日光も当たらないので、白い花も撮りやすい。 写真上下 Harveya
speciose 昨日もたくさん見たオタマジャクシのランです(写真下)。今回見た中ではここのは背も高く、一番立派でした。高いと1m近くあります。小川が近くにあるなど、湿気があるからでしょう。 写真上 Satyrium
parviflorum 写真下のランもすでに何度も見かけました。 写真上 Habenaria
dives 今日行ったセンティネルが夕焼けの中に黒く浮かび上がっています(写真下)。日本なら、夕焼けで明日も晴れだと期待するが、ここは二千メートルの山の上なのであてになりません。実際、あてになりませんでした。 いつもの眺めの良いレストランで七時から食事です。 良く歩いたのでお腹が空きました。 昨日は雨だったので、今日どうなるか心配していましたが、天気に恵まれました。明日はここをたちますから、荷物をまとめなければなりません。13日間の旅行なので荷物が多く、スーツケースの蓋がしまりにくい。最近は航空会社の預け入れ荷物の大きさが合計158cmとほぼ統一されてしまい、昔のような大きなスーツケースが販売されなくなりました。 トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6
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