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10日目 1126()

クシーナガル→ゴーラクプル駅→ ソナウリ(国境)→ルンビニー

 

 

 

6:00 起床。

7:00 お釈迦様釈迦が最後に説法をしたという遺跡を見ました(写真下)。昨日と同じで、霧がかかっていてなかなかきれいです。

 

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 最後の説法は、亡くなる直前にサラ双樹の下で行われているから、場所は大涅槃寺であるはずです。最後の説法地がもう一箇所あるというのも奇妙な話ですが、どちらもさしたる根拠があるわけではありませんから、細かいことは気にしないことにしましょう。要するに、このあたりです。

 

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7:45 タクシーでゴーラクプル駅を目指してホテルを出発しました。

 

 

タイヤが外れた!

8:45 ゴーラクプル駅に到着。隊長の提案で、デリーでの日を一日長くするために、切符を買い換えることにしました。買うのは隊長に任せて、他の三人はパン(Rs2)などを食べながら待ちました。長時間並びようやく切符を買いました。

ここからルンビニーに行くのに駅の案内で聞こうとしたが、11時にならないと開かないといいます。そこの事務官の者だという人(いるなら案内所を開けろよ)が駅前のブッダ・ホテルの旅行社を紹介しました。ルンビニーまでのタクシー代金がRs1200だという。ちょっと高い気がしますが、時間もあまりないので妥協しました。

11:30 出発。オーナーだという人がいっしょに乗る・・・えっ?だってこちらは四人なのだから、無理だよ。というのは日本人の発想で、後ろに三人乗れるのだから、前も三人乗れるというのが、インドの常識です。我々だけの専用だと思ったのに、これはないだろうと思ったら、案の定、後で、この人はただの客だとわかりました。とにかく出発。

 

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写真上 川縁の洗濯屋が洗濯物を干している

 

11:45 坂道でエンジンが空回りしたように動かなくなりました。近くの修理工場まで押して行きました(写真下)。見ると、左後ろの車輪が外れています。普通タイヤはホイールにネジで取り付けられているはずなのに、ネジがすでに破壊していました。タイヤが外れたら、車が進まないのは当たり前。さあ、どうするのかと思って見ていると、なんとタイヤを軸に溶接した!おいおい、いくらなんでもそりゃ無理だよと思ったが、インドでは案外通用するか。

 

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12:18 当然はずれた。すると不思議な事に近くにまた修理工場があります(写真下)。というよりも、故障が多いので、あちこちらあるようです。また修理屋で溶接をし直して、出発12:35。道端の店でバナナ12(Rs10)を買いました。

 

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12:55 運転手が車を停めて休息。ペプシ(Rs12)、バナナ(Rs10)、パン(Rs20)を買いました。どこでもRs100程度のお金を崩すのに一苦労します。

13:22 オーナーだという人が降りて、彼が客だと初めてわかります。日本なら喧嘩になるところだが、ドライバーは英語がわからないし、こちらもヒンデゥー語がわからないから、どうしようもありません。

13:31 突然、走行中の車がガタンと強い振動があって止まりました。下りてみると、問題の左後輪が完全に外れて、はるか後ろに転がっていました。結構速度は出していて車輪が外れたのだから、一つ間違えば、事故になったところでした。

もう溶接することはできませんから、ここでタクシーはあきらめるしかありません。周囲は田舎で、タクシーなどありません。国境までまだ30kmほどあり、早くしないとネパールとの国境が5時で閉鎖されてしまいます。見物客が集まるので、近くに街はないのか、タクシーはないかなど身振り手振りで質問するが、言葉は通じません。あせる。

タクシーの運転手は通りかかるバスに乗れと言っているようです。ほんとうはタクシーの運転手から金を返してもらうべきだが、英語がよくわからない彼と交渉していては時間がなくなるので、あきらめ、通りかかったバスを停めました。

 

 

バスの屋根の上に乗った!

14:05 停まったバスは入口の所まで人がぶら下がっているローカルバスであり、そこに大きな荷物をもった我々が突入するのは無理です。

見れば、バスの屋根が空いている!

インドのバスは屋根の上が荷台になっており、時々、人がバスの屋根の上に乗っています。中に入るよりも、屋根の上のほうがいいだろうと我々は屋根の上に登り(写真下左)、荷物をくくりつけ、屋根の柵にしがみつきました。

 写真下右のように、柵は高さが15cmほどしかありませんから、屋根の上に寝転がって、柵にしがみつきました。左手で柵にしがみつきながら、右手で写真を撮りました。

 屋根に乗っている我々を見て、インド人が笑っている。

 

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あたりは午後の穏やかな陽射しの中、インド平原が広がり、眺望がよく、風が吹いて実に気持ちがいい。振り落とされそうで恐い体験でしたが、でもなかなか楽しかった。

 

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ボールペンをよこせ ハンコはデタラメ

16:30 国境の街スナウリに到着。なんとか間に合いそうです。

トラックが列を作り、その間をリクシャーや人が移動して大混乱になっています。リクシャーでインド側の入管に行き、出国の手続きをとります。入管といっても道に面した出店です。

入管の職員にこちらの一人が持っていたボールペンをとられそうになりました。思い出のある値段の高いボールペンなので、代わりのボールペンを出して返してもらいました。入管の職員が通行人に「ボールペンをくれ(というよりも、よこせ)」なんて日本なら言うはずもないが、インドでは珍しくありません。二十年前にこういうインドを見ていたので、私は安いボールペンを何本も準備していました。

次にネパールの入管で、こちらは一軒の家です。国境には何もゲートはないから、勝手に出入りしてもわかりません。

隊長のパスポートにインドで押したハンコが出国印ではなく入国印であることに気づき、隊長だけインド側に戻りました。次に換金しました。ところが、ドルから換金すると受け取りをくれるのに、インドルピーからネパールルピーのときには何もくれません。

ルンビニーまで行くためのタクシーを探します。大方がRs300だというが、モンゴロイド系の顔つきをした若い男がRs250という隊長の言い値に応じました。相場を崩した彼は他の人から文句を言われています。中国製のジープで出発。小学生くらいの助手の男の子がクラクション代わりに奇声を発するのが、なかなかおもしろい。

17:40 ルンビニー・ブッダ・ホテルに到着しました。電気がつき、お湯もでるというふれこみだったが、両方ともただの誇大広告なのに、ホテル代だけはRs4500ととんでもなく高い。ホテルのレストランで夕食をとりました。

 

 

 

 

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