トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 アムネマチンと黄河源流の花 14日目 2013年7月15日(月) 江油 → 成都 朝、送風機のような騒音で六時頃に目が覚めました。六時半頃まで続いたので、とても寝ていられません。ステンドグラスの窓を開けて外を見ると、いつものように曇り空です。
八時からの食事は部屋の中で待っているように言われました。八時少し前に、従業員が届けた朝食が写真下です。このホテルには評価として3.5を付けるつもりでいたのが、この朝食を見て3.0に引き下げました。 今日は成都まで高速道路を走るだけですから、時間的にもかなり余裕があります。途中の広漢市で高速道路を下りて、昼食をとる予定です。 九時出発の予定でしたが、烏里さんの都合で九時半に変更。では、ちょっと散歩に出ましょう。だが、雨が降り始めたので、傘をさして近場を一周することにしました。 昨日見たのは青いリンタクでしたが、今日は黄色です(写真下右)。
写真下のバイクはすべて電気バイクです。日本はどうしてこういうバイクが普及しないのでしょうか。ガソリンよりもはるかに環境には良いはずです。日本では時々こういう奇妙な規制があります。
通りの店を見てまず目についたのが、台所やバス、トイレなどの用品を売っている店が軒を連ねていることです。外からのぞいたこれらの家具のデザインは私の好みにはちょっと合わないが、ニーハオ・トイレの中国がトイレに関心を持ち、お金をかけようとするのは良い兆候です。
ホテルからロータリーのほうまで散歩にいくつもりでしたが、大通りに出た所で雨がひどくなり始めたので、あきらめて引き返すことにしました。
成都に向けて出発 雨の中、予定どおりにホテルを出ました(9:42)。
周さんは昨日とは別な料金所から高速道路に入るつもりでいたようですが、結局、道がよくわからず、昨日と同じ「江油北」の料金所から入ることになりました(写真下右)。
高速道路の周囲は、四川盆地らしい緑豊かな田園風景が広がっています。
昼食をとるために、成都の三十キロくらい手前で高速道路を下りて、広漢市(广汉市)内に入りました(11:50)。
金雁湖公園近くの店で昼飯です(12:02~、写真下)。
昼食時なので、店は混んでおり、我々が入った後も次々と客が訪れます。この店は煮物などすでに料理された物がメインなので客を待たせない(写真下右)。ただし、味付けは大雑把でイマイチです。
写真下は店で飼っているネコです。鎖でつながれています。イヌと違い、ネコを鎖につなぐのは、性格的にもかわいそうな気がします。挨拶しようと近づくと、台の下に下りて、食事を始めました(写真下右)。
食事を終えて、ふたたび高速道路に戻りました。広漢市から成都までは車でほんのわずかです。 中国の本屋は不思議 成都の武侯区にある蜀峰花園酒店(蜀峰花园酒店)に到着(14:05)。旅行の振り出しに戻りました。後で運転手の周さんに聞くと、車の全走行距離は4453kmだそうです。
ホテル内には旅行社があり、それを見ると、日本6日間の旅が5080元(8.8万円)、欧州8カ国15日間で13600元(23.7万円)というのですから、日本と比べてずいぶん安い(写真下)。 中国から日本へのツアーの中には、法外な値段の健康食品を強引に買わせて利益を得るという悪質なものもあるそうです。ツアーの添乗員は台湾や香港から短期ビザで日本に入国し、中国の旅行業者から客を丸ごと「買い取り」、健康食品の利鞘で稼ぐ。当然、被害に遭った旅行客の日本への印象は最悪です。テレビのこのニュースで一番印象的だったのは、この件をインタビューされた日本の観光庁の担当者がまるで他人事のような反応だったことです。
烏里さんがホテルの近くにある本屋に行くというので、花の本がないかと付いて行きました(15:18~)。 成都の街中も電動バイクだらけです。日本は電気自転車さえも高すぎて普及しません。おそらく中国からこういう電動バイクを輸入するのにも強い規制があるのでしょう。一部の人たちの利益を守るために環境に悪いバイクを走らせ続けるのはおかしい。
本屋に入って驚いたのが、写真下です。ここは図書館ではありません。本の売り場です。そこに座り込んで、本を読んでいる。立ち読みではなく、座り読みです。
さらに驚きが本の管理です。これだけ大きな本屋ですから、写真下左のように、本に張ってあるバーコードの読み取り装置もあります。烏里さんが本を買うと、店員はお金をレジで精算しただけで、本のバーコードの読み取りをしません。本を袋に入れるのではなく、余り物のようなヒモで縛ろうとするので、烏里さんは断り、そのまま手に持って店を出ようとします。 しかし、バーコードで売れたことを読み取らないと、読み取り装置にひっかかるはずです。「そのまま出たら、警報がなるんじゃないの」と心配する私をよそに、烏里さんは無事に読み取り装置を通過しました。つまり、この装置は置いてあるだけで、何ら機能していない。
これではお金を支払った本とそうでない本との区別がつかず、万引きが横行するのではないかと思うのだが、中国人は道徳心が高くて万引きなんてしないのだろうか。私はリュックを背負ったまま店に入ったし、多くの人も手荷物を持ったままですから、物陰で本をバッグに入れてしまえば、たぶんわかりません。
本屋で花の本は見つからなかったが、また新たな中国の不思議に出会いました。私はあまりのことに呆然としながら(笑)、本屋を出ました(15:55)。
茶館のお茶がうまい! 私はこの後、近くの錦里に行くつもりでいたので、烏里さんに一緒にお茶を飲まないかと誘いました(16:09~16:51)。 錦里(锦里)古街は、昔の商人の豪華な家を利用したり、再現した商店街で、蜀峰花園酒店の近くにあるので、私はちょっと時間があるといつも錦里に散歩に行きます。奥に350mほどの狭い所に、商店がずらりと並んでいて、タイムスリップしたような錯覚を味わえます。観光地としては隣にある武侯祠のほうが有名だが、そっちは有料なので気軽に入るというわけにはいきません。 (http://www.cdjinli.com/)
入口にある看板の裏には「錦里――成都人的生活方式」とあります(写真上中)。では、我々もちょっとの間だけ成都人になることにしましょう。 入り口の近くの茶館に入りました(写真下)。
外が暑いのでいくぶん冷房の効いている茶館は混んでいます。騒音もいただけないが、それ以上に嫌なのがタバコです。近くの白いヒゲを生やした道教の導師のような風貌のおじいさんがタバコを吸うのがいただけない(写真下右)。タバコさえもやめられないなんて、それではタオ(道)を極めることはできんぞ。
客の多くはお茶を飲んでいるというより、昼寝をしている人が多い(写真下)。気持ちはわかります。
お茶を飲んでいるそばから、緑茶色の制服を着た従業員が掃除をする。日本では考えられないが、ここでは気にしません。 お茶は茶器に葉っぱが最初から入って出て来ます。そこにお湯を注ぐ。順序もマナーもなく、茶碗にアルミのヤカンからドッとお湯を注ぐだけです。飲む作法は、上蓋で茶葉を押さえながら、お茶をすすります。上蓋で押さえるのは作法というよりも、そうしないと茶葉まで一緒に飲んでしまうからです。
お茶は・・・うまい!新茶です。緑の香りがして、口の中に新茶の味が広がります。葉っぱを見てください。きれいな緑色です。 良く見ると、私と烏里さんではお茶碗の蓋の模様が違う。わざと違えているのではなく、適当に組み合わせているのでしょう。
皆さんにこの味と香りが伝えられないのが残念です。これまでも何回か茶館でお茶を飲んだが、これまでで一番うまい。前に稲城の雲貴酒店で飲んだジャスミン茶がうまかったが、緑茶はこれが一番うまい。
惜しみながらジュルジュルとお茶をすすって、お湯が少なくなると、お姉さんが来て、アルミのヤカンからドッとお湯を入れてくれる。最初ほどではないが、新茶の香りと味は楽しめます。 もうお湯はいらないという時、写真下のように蓋を逆さまにするのだそうです。逆さまにして、席を立ちました。うまかった。 錦里の散策 おいしいお茶を飲んでちょっと元気になり、烏里さんにお茶のお礼を言って、私は錦里の散策に出かけました。たくさんの観光客が来ています。
いつ来ても、ここはお祭のようなウキウキした気分にさせてくれます。
店に並べられた品物の色取りを見ているだけでも楽しい。
独特の技術を持つ人がその技を披露しています。写真下の「吹糖人」は溶けたアメに空気を吹き込んで、写真下右のようにネズミなどを作っています。
写真下では、銅像のような格好をして記念撮影に応じています。無料のようです。欧州などでは路上で銅像のようにぴくりとも動かない芸を披露している人たちがいます。しかし、ここでは彼らは普通に動いている。またサングラスも奇妙なのだが、何かのコスプレなんでしょうか。
写真下のおじさんも京劇のような化粧で何か料理しています。しかし、化粧しているオジサンよりも、肉をブッタ切っているオバサンのほうが迫力がある。
四川省や雲南省は赤い提灯を下げているのが良く見られます。錦里でも赤い提灯がけっこう絵になっている。
アヒルが三匹、水路の水面をのぞいています(写真下左)。店のディスプレイでなかなかおもしろい。隣にピンク色の傘が置いてあります。
店の入口を対称に左側には写真上のアヒル、右側にはカゴに入ったアヒルがいます。
アヒルと傘という唐突な組み合わせに気を取られ、この店がなんの店であるか、確認し忘れました。少なくとも、アヒルを売っている店ではありません。
あちらこちらで観光客が記念撮影をしています。いつものように中国人は必ずポーズをとる。写真下右も踊っているのではなく、記念撮影のポーズです・・・何度見ても奇妙だ。
パンダ専門店があります。写真下のショウウィンドウに飾られたパンダからは、可愛いという概念が中国と日本では微妙に違うように見えます。 写真下は映画『カンフー・パンダ』(Kung Fu Panda、2008年)のフィギアです。ただの中年のメタボなおっちゃんみたいで、かわいくない。
夕方なので食べ物屋の通りは繁盛しています。
錦里では慈善事業もしているようです。中国で見ていると、こういう公共意識は低くありません。少額ですが、私も募金箱に寄付してきました。
http://gongyi.cdjinli.com/index.asp 写真下はお願い事を書いた短冊を木に結んだものです。
こういうのは若い女性には人気です。写真下は、錦里で行われた七夕の広告です。七夕は中国が本家です。両国に共通の行事があるのはおもしろい。 (http://www.cdjinli.com/news/huodong/2013-08-13/1073.html) 錦里を出て、ホテルの向かいにあるお土産屋に入りました(写真下左)。写真下右は四年前の姿で、普通のスーパーでした。今は観光客相手のお土産屋に変身したようです。店の構えが赤なのが同じです。
店は広々として、前と違い、荷物を持ったまま歩道側から自由に入ることができます。
お茶でも買おうと店の奥に行くと、あら?烏里さんがいるではないか。お茶は意外に少なく、結局、私は気に入った物がなく、買いませんでした。成都は茶館もたくさんあるのに、意外です。 串の火鍋 七時にホテルに戻り、車で夕食に出かけました。街は薄暗くなり始めています。
ホテルから車で三十分ほど走り、店に到着。ここの売りは串料理です。
写真下のように、串に刺した具材を鍋に入れて食べます。鍋が二つに仕切られていて、手前が私専用の辛くない鍋です。
店の真ん中に具材が並べてあるコーナーがあり、そこから各人が好きなだけ取ってきて食べます。
写真下左の料金表では、串は大小二種類とあるが、後で精算する時に見ていると、串は長さで三種類あり、写真下右の足下に貯めた串の数を数えたり、重さを量ったりして、料金を割り出します。
食事を終えて店の外に出ると、あたりはすっかり暗くなっています。相変わらず、蒸し暑い。車も人も少なくありません。
九時半すぎにホテルに戻りました。
写真下が私の部屋です。このホテルに泊まるのはもう5回目くらいでしょうか。今回は大通りに面した部屋です。設備は問題ありませんし、ネット接続もできます。あまり高級感はないし、窓の閉まりが悪く、部屋もそろそろくたびれた雰囲気はあるが、成都のど真ん中で380元(6600円)という値段などを考えると、評価は4.0、つまり大きな問題がなく、連泊しても良いホテルです。
今回の旅行でしばしば目についたのがこの緑毛峰(绿毛峰)という緑茶です。写真下右は今回の旅行で宿泊したホテルにあった物で、並べて見ると三つとも緑毛峰という名前は同じだが、違うパックです。緑毛峰は緑茶のブランドですから、四川省などではかなり一般的なお茶のようです。 ホテルのお茶パックの中にかなりおいしいお茶がありました。ところが、その同じ図柄のもう一つのお茶を飲むと、今度は大したことがない。どうやら、たまたま新茶などが紛れ込んでいただけのようです。
今回の旅はこのホテルから始まり、このホテルが最後の夜です。 トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |