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トルコ北西部の早春の花

9日目  201946()

(イスタンブール) → 成田

 

 

 七時少し前に目が覚めました。四時間ほど眠ったようです。モニターを見ると、飛行機は中国のゴビ砂漠の上を飛んでいるようです。残念ながら、この飛行機も窓を閉めるように言われているので、ほとんど外の風景を見ることができません。

 

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 朝食が出ました(8:58)

 

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 成田まではまだ時間がありますので、映画を観て暇つぶしをすることにしましょう。最新の映画で日本語版や字幕の付いているのを探したのですが、好みに合うのがありません。目についたのが、この映画です。

『オリエント急行殺人事件』(Murder on the Orient Express, 2017, アメリカ)

 アガサ・クリスティーの有名な小説を元にした推理ドラマです。筋は知っていますから、推理よりも、すでに良く知られている内容をどう描くのか、特に主人公である探偵・ポアロを誰がどう演じるのかに興味がありました。

 

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Wikpediaから転載

 

 観た後の感想は、豪華な俳優たちに支えられた映画である、というところでしょう。ポアロ役がもっとも難しく、やはり写真下のデヴィッド・スーシェ(David Suchet)のポアロが素晴らしい。

 昔、『名探偵ポワロ』(Agatha Christie's Poirot1989-2013年、イギリス)をテレビで見て、彼の演技力に圧倒されました。禿げた頭に小太りで、はね上げたヒゲなど、外見は滑稽なほどだが、目付が知性的で、はまり役とはああいうのを言うのでしょう。今回の映画ではどうしてもスーシュのポアロと見比べてしまいます。

 

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写真上 ポアロに扮したデヴィッド・スーシェ(David Suchet)

 

 ポアロの推理と事件解決のための苦悩とを観終えた頃には、飛行機は日本上空を飛んでいました。

 

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 夕方の成田空港に予定よりも早めに到着しました(日本時間18:34、トルコ時間12:34)。トルコ時間はようやくお昼なのに、いきなり半日が消えてなくなるのは、毎回体験してもとても奇妙な感じです。

 

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 庭の草花だと思っていたクロッカスの大群落や、植木鉢でしか見たことがないシクラメンが雪の残る林の下に広がっているのには驚かされました。今回の旅行の天気予報では、寒くて天気が悪いとありましたが、実際には雨はほとんど降らず、予想したよりも天候に恵まれたツアーでした。

 

 参考のために主な経費を下に記載しました。

 今年から出国税を取られるようになりました。空港使用税も払っているのだから、ガソリンと同じで二重税のような気もします。物価が上昇して、出費は増え、10月には消費税も上がる予定で、景気が良くなったと実感している庶民を、少なくとも私の周囲では見かけません。賃金上昇などの算定根拠となった統計がインチキだった聞いて、とても納得できました。

 

 主な内容

金額 ()

備考

旅費

488,000

一人部屋

48,000

 

成田空港使用料

2,610

 国際観光旅客税

1,000

ついに始まった日本の出国税

 海外空港税

3,560

 

 燃油サーチャージ

41,000

原油価格の値上がりで一年前よりも14,000円高くなった。

成田での駐車料金

3,000

アラジンレンタルスペース

旅行保険

9,480

旅行会社経由

 

 

 

合計

596,650

 

 

 

 

 

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