トップページ 日程表 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11  12

 

 

10日目 2012612()

維西 → 老君山 → 麗江

 

 六時頃起床。昨日と同じで、曇り空です。

 

DSC07837r

 

七時から、ホテルのレストランで朝食です。メニューは変わりません。

 

DSC07155

 

 お湯を入れた青とピンクのポットが、なんとなく幼稚園のお弁当を連想させてかわいい。もっとも、彼らはそういう感覚で二色を並べたのではないでしょう。

 

IMG_1092 IMG_1091

 

8:09にホテルを出発。本日は、維西から麗江に向かいます。途中、私の希望した老君山に寄ってくれるといいます。私としては花が見られる最後のチャンスなので楽しみにしていました。この時は、まさか、別な老君山に連れて行かれるとは夢にも思わなかったからです()

 

routmap0612

 

維西から少し南下して、292号の山道を登ります。

 

DSC07849 DSC07848

 

峠の途中で土砂崩れがありました(9:20, 3160m)。通れないので自分たちで石をどけるしかありません。

 

DSC07851 DSC07852

 

 反対側から来たトラックの運転手と、我々の運転手、それに烏里さんを含めた五人がかりで石をどかしました。私も手伝おうかと手袋まで出したのだが、かえって邪魔になりそうなので、写真を撮っていました()

 

DSC07856 DSC07859

 

眼下にこれから下りて行く、魯甸郷の集落が見えています。

 

DSC07863 DSC07866

 

道路脇に大きな石碑の建っている所でトイレ休憩です(10:02  2775m)。石碑には「封山育林区」とありますから、山への立ち入りを禁止して、森林保護をしているという意味なのでしょう。

 

DSC07873

 

 山には写真下のシャクナゲなど、所々に花が咲いています。

 

DSC07870 DSC07874

写真上 Rhododendron decorum

(『雲南のシャクナゲ』p.24)

 

 ここで一番目立ったのは、斜面にあったノイバラです。香りが素晴らしい。曇り空をすっきりさせてくれます。途中の道のあちらこちらにも咲いていました。

 

DSC07876 DSC07881

DSC07877 DSC07878

DSC07885

写真上 Rosa filipes

(Guide to the Flowers of Western China, p.282)

 

 ノイバラの下にはかなり大型のテンナンショウの仲間が生えています(写真下)

 

DSC07880 DSC07882 DSC07884

写真上 Arisaema consanguineum

(Guide to the Flowers of Western China, p.528)

 

DSC07875 DSC07886

写真上左 Vistoria vivipapa

(『ヒマラヤ植物大図鑑』p.662)

 

山の上から見えた魯甸郷に入り、ガソリンスタンドで給油です(10:18, 2470m)

 

DSC07897 DSC07907

 

 このあたりは周囲を山に囲まれた緑豊かな農村地帯です。

 

DSC07892 DSC07898

DSC07906 DSC07915

 

 魯甸郷から山に入り、川に沿って降りていきます。

 

DSC07918 DSC07920

 

 山を降りると、周囲には再び畑と農村が広がります。

 

DSC07938 DSC07944

DSC07951 DSC07955

 

 やがて道は金沙江にぶつかり、そこから右に曲がり、金沙江に沿って226省道を南下します(11:06)

 

DSC07972 DSC07982

DSC07986 DSC07974

 

 川沿いに田園地帯が広がり、畑で農家の人たちが働いています(写真下)

 

DSC07979 DSC07983

DSC07969 DSC07958

 

 

老君山まであと少し?

金沙江のそばにある中興という小さな集落で昼食です(11:32, 1850m)

 

DSC08018 DSC08014

DSC08011 DSC08009

 

 ここは小さな店と、通りに沿って露天が少し並ぶ程度の小さな街です。

 

DSC08012 DSC08013

 

 中国では道端で肉の切り売りをしています。ブタの足がドンと置いてある(写真下右)

 

DSC08015 DSC08016

 

 ここにも耕耘機用のエンジンを積んだトラックや、三輪バイクがあります。いずれも改造車でしょうから、日本では走れません。しかし、日本は逆に改造車の規制が厳しすぎて、こういう産業の分野の芽をつんでしまっています。

 

DSC08007 DSC07998

DSC08008 DSC08157

 

 車の下に隠れて、犬が不審そうに私のほうを見ている・・・いや、犬クン、私は犬は食いませんよ。

 

DSC08020

 

 私は道路でちょっと気になる看板を見つけました。それが写真下です。「麗江老君山 黎明景区」まであと27.4kmとあります。老君山まで一時間もかからずに行けるということで、結構な話なのだが、私が気になるのがそのことです。

日本から持ってきた地図では老君山はもっと南にあり、とても一時間で行ける距離ではありません。それなのに、もう到着する?どういうことだ??私の不安は一時間ほど後に不幸にして的中するのですが()、その前に食事を取りましょう。

 

DSC0801711 DSC0801722

 

 「青思園」という食堂とは思えないような名前の食堂で昼食です(写真下)。たぶん、老君山の手前の街として人々が立ち寄ることを期待して建てられたのでしょう。まだ真新しい。

 

DSC07993 DSC08005

DSC08002 IMG_1095

 

 食事を終えて、老君山に向けて出発です(12:26)。道は舗装され、快適です。道の両側には山に囲まれた静かな農村風景が広がっています。石を積み上げたのか、茶色の壁が風景を作り出しています。

 

DSC08026 DSC08029

DSC08030 DSC08035

 

 山を登るにつれて、周囲にはそれまでの土色の建物ではなく、赤い建物が目立つようになってきました。後でわかったのですが、これはこの地方から赤い石が採れるからのようです。

 

 

DSC08049 DSC08050

DSC08047

 

 

別な老君山

 老君山に到着しました(12:52)。私の不安は的中しました。私が行こうとしていた老君山は海抜が四千メートルの高地なのに、ここは2154mです。車が到着した場所も、私が他の人の旅行記で読んでいたのとは全然違います・・・ガーン。

 

DSC08065 DSC08053

DSC08120

 

石碑には「国家地質公園 雲南玉龍黎明・老君山」とありますから、ここも間違いなく老君山だが、私が行こうとしていた老君山とは別な所です・・・私の顔は青ざめていた。

 

文書名 _雲南資料002

 

 老君山に行くことを提案したのは私でした。烏里さんが計画した当初の旅行には老君山を訪問する予定はなく、今日はこのまま麗江に直行することになっていました。私は「自由時間に老君山に行きたいので、車を出してもらえないか」と烏里さんに申し出たところ、「運転手に聞いたら、麗江に行く途中で老君山に寄ってくれると言っている」ということになったのです。

 私は皆さんに、「老君山ではシャクナゲが見られると思う」と自信たっぷりに宣伝していました。

 

rokunzan0612

 

 老君山と言っても一つの山ではなく数百キロにもわたる雲嶺山脈の総称です(写真上)。主に三つの地域に分かれ、北部の新主には新主横断山天然植物園があり、南部の九十九龍譚は花や高山植物で有名です。新主は、午前中に通過した近くではないかと思うのですが、調べてもどこにあるのかわかりません。烏里さんがここの事務所からもらって来た地図を見ても、老君山として黎明から九十九龍譚までが載っているだけで、新主は載っていません。

 私が行こうとしていたのは九十九龍譚で、日本から花を見に老君山に行くというと、この南側の九十九龍譚を指します。一方、この黎明景区は写真下の案内板のような奇岩を売り物にしている地域で、私のように花を目的している人が来るところではありません。

 私は黎明景区の事は知らないから、老君山と言えば九十九龍譚だと思い込み、烏里さんも老君山は初めてで、運転手は老君山というから黎明景区のことだろうと立ち寄ってくれたというわけです。

 

DSC08060

 

 私はあきらめずに烏里さんに何とか花を見られる場所はないのかと聞いてもらいました。すると、写真下左に写っているバギーカーのような車に乗れば花の見える所まで案内してくれて、料金は3万円だという。

 

DSC08064 DSC08054

 

 3万円という数字を聞いて、私はまた顔が青くなった()。しかし、ここまで来て、3万円をけちって、花が見られないならバカみたいです。私は大枚3万円を汗ばんだ手で握りしめて、行くことを烏里さんに申し出ました。ところが、往復に5時間かかるという。ここに戻ってくるのは夕方です。私は麗江に夜中についてもかまわないが、他の人たちはそうはいきません。ついに私はあきらめました。

 

DSC08052 DSC08063

 

 往復に5時間かかるという話から、シャクナゲで有名な金糸場のことかもしれません。いずれにしろ、ここからはかなり遠出しないと花は見られないということです。

 

DSC08059

 

 ぼやいても始まりません。せっかく来たのだから、ここの名物を拝見しましょう。まずはトイレです。写真下がトイレで、ここの赤い石で作られたきれいなトイレです。

 

DSC08062 DSC08056

 

駐車場から歩いて行くと紅石街というしゃれた名前のついた通りがあります(写真下)。観光用に赤い石で新しく作られた通りのようです。賑わいもないし、店も大したことがないし、なによりも、街並みに美しさがない。せっかくなら、名前どおりに赤い石を全面に出して統一して作ればいいのに、妙に麗江の古城などを意識したような木造家屋が多く、中途半端な作りです。

 

DSC08076 DSC08081

DSC08082 DSC08068

 

 通りは人は歩いていないが、牛が歩いている(写真下左)。通りに面して小学校もあり、こちらは赤い石で作られています(写真下右)。街全体をこの小学校のように作れば良いと思うのだが、とにかく中途半端です。

 

DSC08083 DSC08073

 

 売り物なのか、ただ乾かしているのか、籠に入れられたキノコが並べてあります。写真下右は何か植物の枝のようです。

 

DSC08072 DSC08070

 

 烏里さんが駐車場にあった電気自動車を連れてきました(写真下左)。これで岩山を見物するようです。まずは、紅石街から川を渡り、東に登っていきます。

 

DSC08084 DSC08087

 

 展望台に着いて周囲の岩山の写真を撮りました。岩山には何か名前がついているようですが、見ての通り、特にものすごくきれいだとか、すごいということもなく、ただの岩山で私はまったく興味が持てないので、紹介は手抜きします。

 

DSC08095 DSC08103

DSC08102 DSC08104

DSC08105

 

 観光地といっても、元々集落のあった所が観光地になったので、あちこちに畑と農家があります(写真上)

 展望台の周囲に少し花が咲いています。しかし、探すのが大変なほど花はありません。

 

DSC08109 DSC08110

写真上 Ophiopogon bodinieri

(Guide to the Flowers of Western China, p.560)

 

DSC08116 DSC08117

 

 写真下は野草というよりも、野菜の花のように見えます。

 

DSC08106 DSC08108

 

 道を引き返し、今度は南に向かいます。しかし、風景は単調で、周囲は岩山が続くだけです。

 途中の家々はどこも赤い岩が使われ、周囲の岩山と良く合い、全体として統一感があります。岩山よりも家のほうが絵になります。

 

DSC08136 DSC08137

DSC08186

 

電気自動車の運転手のお姉さんは車の運転が乱暴です。周囲の風景を見せる遊覧車なのだから、ゆっくりと走るべき所を、きつい坂でカーブもあるのに速度を上げて走りますから、つかまっていないと危険です。

 

DSC08151 DSC08152

 

彼女の態度は「こんな面倒な仕事、早く終わりにして、帰りたいのよ」というところです。二十年くらい前の中国では店員が釣り銭を投げてよこしていたから、さして珍しくもなかった態度ですが、最近はさすがに減りました。しばらくぶりでこういう中国人に会いました。もっとも、彼女は僳僳族という少数民族です。

 

DSC08156 DSC08193

 

 車を停めて、運転手お姉さんが何か岩山の説明をしています。ここで一番有名なのは、千亀岩といって、亀がたくさん集まったかのように亀裂の入った岩山のようですが、そこには行きませんでした。

 

DSC08179 DSC08184

 

ただの岩山よりも、私は人家のそばにあったタチアオイのほうが良い(写真下)

 

DSC08140 DSC08143 DSC08144

 

 岩山を除けば、周囲は農家と畑が広がる農村風景です。ただ、農村風景も、ここに来る途中のほうが絵になる景色が多かった。

 

DSC08164 DSC08160

 

 犬君たちは車の運転手のお姉さんのように無愛想ではありません。

 

 

DSC08166 DSC08079

DSC08185

 

 川のそばの建物が終点です(写真下)。しかし、結局ここが何なのか、また何のために休憩するのかも良くわからない。ここは樹木が多くて、岩山も良く見えません。もしかして土産物屋があって買わせるために連れてきたのだろうかと行ってみましたが、写真下右のように建てかけの家屋が放置されたままで、何もありません。私の推測ですが、単に舗装された道路の終点なのではないかと思います。つまり、ここから先は電気自動車では行けない。

 

DSC08167 DSC08176

 

 私は、別な老君山に連れて来られ、花もなく、つまらない岩山に相当にがっかりし、肩を落としていたのでしょう。藤尾さんが、四つ葉のクローバーを見つけてプレゼントしてくれました(写真下)

 

DSC08206

 

 黎明景区の印象は、私の花が見られなかったというガッカリを抜きにしてもイマイチです。この地域のセールスポイントを間違えている。彼らは観光資源が岩山だと思っているが、桂林や石林という奇岩に比べたら、最初から勝負になりません。

岩山だけでは勝負できないのだから、デザイナーを招いて紅石街など村全体を赤い石で統一して、写真を撮ってみたい、一晩泊まってみようかと思うような風景を作り出すことです。赤は中国人の好きな色だからうけるでしょう。

 

DSC08208 DSC08209

 

また、岩山の一つに遊歩道をつけて、頂上まで登れるようにして、頂上には地元の神様を祭った社と展望台を作り、そこから岩山群を一望できるようにするのです。高い所には誰でも登りたがるから人気スポットになります。

この方法で桂林で観光客を集めた日本人がいることがテレビで紹介されました。興坪という村で老寨山旅館を経営する林克之さんは、老寨山に石段を作り、桂林の風景を上から展望できるようにしました。上から桂林の風景を眺めるというのはこれまでになかったそうで、興坪を訪れる観光客が激増しました。

こんなふうに素人が考えても、まだまだ努力が足りないなあというのが黎明景区への印象でした。

 

DSC08211 DSC08212

 

岩山しかなかった黎明景区を後に、車で昼食をとった中興まで戻ります(14:51)

 

DSC08215 DSC08216

 

 中興から右折して省道226号に戻り、金沙江の農村地帯を見ながら南下します。

 

DSC08217 DSC08218

 

 

近すぎてよくわからない長江第一湾

 写真下が長江第一湾と呼ばれる風景です・・・と紹介されても、ただの大きな河にしか見えません。写真の左と右を見ていただくとわかるように、ここで河の流れがV字に向きを変えているのです。

 

DSC08220

 

 写真上のやや右側に三角の山があります。三角山のちょうど左側から流れてきた金沙江が、ここでUターンして、三角山の右側の奥の方に向かって流れていくのです。いや、こんな説明よりも、下の衛星写真を見てもらうのが一番わかりやすい。

 

choko0612

 

 写真下の衛星写真の水色の河が金沙江です。河は左上から流れて来て、長江第一湾でV字に向きを変えて、右上のほうに流れていまきす。

我々はこの金沙江の上流にある奔子欄から塔城あたりまで車で走りました。その南下していた金沙江がここで急に向きを変えて、北上します。6月4日に麗江から香格里拉に行く途中で虎跳峡という観光地で昼食をとりました(衛星写真下)。あれがここから北上する金沙江です。

 

kinsako0612

 

やがて金沙江は長江という名前になり、上海あたりで太平洋に注ぎ込みます。なんとも雄大で大陸らしい話です。

 

DSC08221 DSC08219

 

 これだけの観光名所であるにもかかわらず、ここにはトイレと小さな屋台が道路のそばにあるだけです(写真下)。理由は簡単で、河が近すぎて曲がっているのがよくわからないからです。だから、長江第一湾を見物する時は、この南側にある山の上から見ます。そこは観光地になっており、有料の展望台もあると他の人の旅行記にあります。

 ここからでは絵になりませんから、トイレが終わったら、出発しましょう(16:09)

 

DSC08224 DSC08222

 

 車は、向きを変えた金沙江の流れに沿って少し北上し、途中から麗江へと省道308号を進みます(写真下左)

 

DSC08225 DSC08230

 

 ここは二日目の6月4日に通った道です。乾いた峠を越えて(写真上右)、田園地帯を東に進みます(写真下)

 

DSC08233 DSC08236

 

 

麗江古城客

麗江市内に到着(17:25, 2390m)。麗江は新旧の入り交じったきれいな街です。

 

DSC08237 DSC08238

DSC08239 DSC08241

 

 麗江は麗江古城という古い街並みを保存して、観光地になっています。客(宿)のある麗江古城の中には車が入れません。客までは駐車場から数百メートルほど距離があり、スーツケースはリヤカーで荷物を運ぶ仕事の人に頼みます(写真下左)。写真下右のちょっと寂しそうな犬クンは運送屋ではありません()

 

DSC08243 DSC08242

 

 古い街並みの迷路のような石畳の道を通って、本日の宿である客「隆中草堂」に到着(写真下)。客とは宿のことで、麗江古城などにはたくさんあります。ホテルほど立派ではないが、古い建物をうまく使い、雰囲気の良い宿がたくさんあると聞いています。ここは1995年から営業しています。つまり、わりと新しい。

 

文書名 _雲南資料001-5 DSC08246

 

この客は古城の中心である四方街からも近く、地の利はとても良い。目の前にある小石橋は麗江古城の通りの一つに面しています(五一街仁下段19)。小石橋とは写真下にあるように、言われないと気がつかないほど小さな石の橋です。写真下は人のいない早朝に撮ったが、日中から夜にかけて普段はここを大勢の人たちが通り過ぎます。

 

IMG_1127

 

麗江古城の客は値段が高いことや車が入れないこともあり、普通のパックツアーなどでは避けるようです。でも、麗江古城に来たら、やはり古城内のに泊まってみるべきです。

 

DSC08245 DSC08247 DSC08248

 

 写真下左は客の入り口から通りまでの歩道です。これが宿の入り口です。その道も砂利で作った細かな模様でできています(写真下右)

 

DSC08252 DSC08444

 

 ここの入り口の雰囲気は昼よりも夜が良い。写真下は通りから見た客の入り口で、左側は隣の家の建物があり、右側は川で、柳らしい木が生えています。

 

DSC08431

 

 ここだけでなく、客の多くは中国的な美しさがあります。写真上左の通路から建物にはいるとすぐそこが受付のカウンターになっています(写真下左)。その向こうは中庭です。中庭へはドアも何もありません。つまり、カウンターは吹きさらしです。こういう作りを見ると、外に対しては泥棒対策がしっかりしてあるから、泥棒が多いが気候はとても穏やかなのがわかります。

 

DSC08253 DSC08250

 

 写真下右がこの客を切り盛りしている方です・・・もちろん、子供のほうではなくオバチャンのほうです。

 

DSC08432 DSC08445

 

 建物は一階が「口」の字、二階が「コ」の字の木造です。受付を通過すると、「ロ」の字の真ん中の中庭があり、客室は一階と二階に中庭に面して作られています。もちろん、エレベーターなどありませんから、スーツケースは狭い階段を運転手さんたちが持ち上げてくれました。

 

IMG_1130 IMG_1132

 

 建物が取り囲んでいる庭には噴水があり、チベット仏教の菩薩がレリーフになっています(写真下)。刀を振り上げている姿は文殊菩薩のようだが、手が4本あり、弓を持っていますから、違うかもしれません。

 

IMG_1129

 

 私の部屋は二階です。二階は中庭に面して通路があり、そこに椅子などが並べられていて、くつろげる雰囲気です(写真下)。各部屋はすべてこの通論に面しています。

 

DSC08271 DSC08276

 

写真下左は部屋の中からドアを開けて通路を見たものです。

 

DSC08281 DSC08275

 

 瓦屋根の先端が尖っているのがいかにも中国らしい。あちらこちらにブーゲンビリアが咲いています。

 

DSC08284 DSC08285

 

 写真下左の部屋のドアは彫りが入っていて重厚です。ただし、日本的な感覚から見ると立て付けが悪く、きちんと閉まらない。

 

DSC08257 DSC08256

 

 写真下は部屋のドアの鍵で、菩薩が彫られています。菩薩の姿が一つ一つ違うのもおもしろい。

 

DSC08286 DSC08287

 

 部屋は木目の板が張られ、豪華な雰囲気はありませんが、清潔さはあります。電気の一部が付きません。立て込んでいるので窓の外の眺めはそれほど良くないが、隣の家のブーゲンビリアがきれいです(写真下右)

 

DSC08261 DSC08269

 

 部屋の奥右側がバス、トイレです(写真下)。バスタブもついています。しかし、バスタブ用の蛇口からお湯は出ません。結局、別途取り付けてあるシャワーを使うことになりました(写真下右)

 

DSC08265 DSC08280 DSC08279

 

 写真下は床の排水口です。こんな所まで花模様が彫ってあり、妙に感心しました。

 

DSC08436

 

 設備は一通りそろっており、問題ありません。ガラスコップは汚れていますから、使いません。水やカップヌードルは有料です(写真下右)

 

DSC08283 DSC08264

 

 

夕方の麗江古城

 七時頃、食事のために古城内に出かけました。どこもここも観光客が溢れかえっています。人が多すぎて人を入れずに写真を撮るのは無理です。

 

DSC08297 DSC08298

DSC08288 DSC08291

 

reiko0612

 

DSC08296 DSC08290

DSC08299 DSC08301

 

 麗江古城の特徴の一つが水路です。古城の至る所に水路があり、川が流れていて、それがきれいな風景を作り出しています。水と緑と石作りの街が調和しています。

 

DSC08289 DSC08295

DSC08293

 

 四方街など軽く一周して、大石橋の近くのレストラン「古城四方街第一餐庁」で夕食です(写真下)

 

DSC08302 文書名 _雲南資料001-6

 

 食事をしていると歌の売り込みがありました。私が頼んだわけではないのに、いつの間にか私が30元を払うことになりました(写真下左)。しかし、彼が歌手として生きる道はなかなか険しいでしょう。

 

DSC08304 IMG_1098

 

 

夜の麗江古城は大騒音

 食事が終わり、客に戻りました。すでに九時を過ぎていますが、人通りも多く、麗江古城はこれからです。スリなどを除けば、それほど危険性はなさそうなので、私は古城を一回りしてみることにしました。カメラをぶら下げている人も多いので、ここでは目立ちません。

 

DSC08425 DSC08308

DSC08330 DSC08333

 

 客から大石橋を通り四方街まで出ました。周囲の建物がライトアップされています。もちろん、お祭りさながらに人が多い。

 

DSC08350 DSC08349

 

 烏里さんによれば、ちょうど大学受験の統一試験が終わったばかりなので、若者たちがいっせいに街にでたようでした。日本と違い、中国の新学期は九月ですから、六月の今頃に選抜試験があるのでしょう。

 

DSC08351 DSC08359

 

kojo0612

 

 四方街から水車のある玉河広場までの通りはものすごい大騒音です。若者の集まる店があり、店同士が他店に負けじと大音量で生演奏をしています。私はこの通りを「大騒音通り」と名付けました・・・そのまんまだ。

 

DSC08398 DSC08401

 

 写真から音が出ないのが幸いで、耳をつんざくようなすごい音です。店はドアや窓などという物はなく、外から丸見えで、当然、店内の音もそのまま外に出ます。中国では大きな声、大きな音を出したほうが勝ちらしい。外にいてこの騒音なら、店内ではどれほどの騒音かと思うが、若者たちがたくさんいます(写真上)

 

DSC08408 DSC08409

 

 「大騒音通り」では、民族衣装をつけたお姉さんたちが客引きをしています(写真上下)

 

DSC08366 DSC08393

DSC08407 DSC08391

 

 大騒音を追い立てられるようにくぐり抜け、水車のある玉河広場までくると、「世界文化遺産」という看板の前で記念撮影する多くの客がいます。彼らの影が壁に映っています(写真下)。もっとも、ここもものすごい人混みで普通の意味での騒音はすごい。あまりの喧騒に早々に退散。

 

DSC08364 DSC08368

 

 大騒音通りを避けて、並行している道を通って四方街のほうに戻ります。川に柳があり、風景は静かなのに、音はうるさい。

 

DSC08394 DSC08397 DSC08400

 

DSC08415

 

 こんなに人が多く混雑しているのに、ばったりと烏里さんに会いました。烏里さんがコーヒーを飲んでいこうというので、喫茶店に入りました。有名な雲南コーヒーを飲んでみると、濃いがまろやかな味なので、後で私は雲南コーヒーを豆で買いました。コーヒーは私が20(280)でした。

 

文書名 _雲南資料001-18 文書名 _雲南資料001-17

 

雲南コーヒーはスターバックなどでも用いられているといいます。雲南コーヒーは土産物としてパックではあちらこちらで見かけましたが、日本でも売られているようなコーヒー豆で売っているのはほとんどありません。烏里さんが水車の近くのコーヒー専門店を教えてくれたので、そこで買いました(写真下右)

 

IMG_1099  IMG_2134

 

 入った店は通りに面したおしゃれな感じの喫茶店です(写真下)。騒音も少ない()。店には若者がおり、熱心にパソコンに向かっている。烏里さんに聞いてみると、客は無線ランが無料で接続できるようです。我々の泊まっている客はネット接続ができません。麗江のような大都市の宿でネット接続ができないなんて、まだまだです。

 

 DSC08417  DSC08419

 

 店を出ても、あたりは人混みがあり、街はこれからのようです。

 

DSC08421 DSC08422

 

DSC08423

 

DSC08424

 

 11時すぎに客に戻ると、川縁に赤い提灯がついています(写真下)。泊まり客はここでくつろぐのでしょう。しかし、誰もいない。

 

DSC08317 DSC08324

 

 ロビーや中庭に灯りがつき、ここにも誰もいない。先ほどの雑踏と対照的で、とても奇妙な感じです(写真下)

 

DSC08325 DSC08326

 

二階の私の部屋まで先ほどの大騒音通りの大音量の音楽が聞こえてきます。私は先ほどコーヒーを飲み、さらに騒音がひどいのに、老君山のショックで疲れ切っていたせいか()、すぐさま眠ってしまいました。

 

 

 

 

トップページ 日程表 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11  12