トップページ 日程表 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 雪ふるキルギスに初夏の花 7日目 2019年6月15日(土) チョンアシュー峠 朝の部屋の温度は21.1℃で、寒くはありません。空は晴れています。 今日はカラコルから南東方向にあるチョンアシュー峠に行き、花を見ます。アシューとは峠のことらしいから、厳密にはチョン峠というべきなのでしょう。ただ英語名もChon-Ashu Passとありますから、チョンアシューが固有名詞のようなので、チョンアシュー峠と表記します。荒川をAra River とはいわずArakawa Riverというのと同じなのでしょう。ちなみに利根川はTone Riverです。 牛の出勤 朝の散歩に出かけます。牛の鳴き声が聞こえるので、行ってみると、道に牛がいっぱい歩いている! 牛の周囲にいる人たちは飼い主らしい。牛も人も全員が同じ方向に向かって歩いて行きますから、付いて行きましょう。通りは白い幹の巨木が枝を広げています。 大通りのつきあたりに広場があり、ここが集合場所らしい。そこに馬に乗った牧童が現れ、犬たちと一緒に牛たちを誘導し始めました(写真下)。 後をついていこうかと追いかけましたが、牛と馬に乗った人たちですから、山に向かう登り道の入口であっという間に引き離され、姿が見えなくなりました。 牧童に牛を預けた人々は三々五々、家に戻り、先ほどの喧騒が嘘のように広場も街の中も静かになりました。 はぐれていた牛を少年が自転車で追って来ました(写真下)。あの山への道を自転車で追いつくのは大変、というよりも、自転車では登れない。 ホテルに戻り、七時から朝食です。蜂蜜はたぶん地元で採れたものでしょう(写真下右)。 セインフォインのお花畑 八時にホテルを出発です。写真下左は今日、私が乗る4号車の運転手のバクニさんです。言葉が通じないが、彼らはおおらかで感じの良い人たちです。 この先にガソリンスタンドはありませんから、まずは給油です(写真下左)。 ここにも白い壁に青い窓枠の家が目につきます(写真下)。建物がありふれた直方体でも、ちょっとオシャレに感じます。 写真下左のモスクは作りかけなのか、窓にビニールが張ってある。 写真下はお墓でしょう。数日前に、イシク・クル湖の西側で見た古代遺跡のような立派な墓と違い、こちらは日本と同じようなありふれた形の墓です。 朝からお墓をしっかりと見たところで、車は天山山脈の北側を東方向に平地をしばらく走ります。写真下のように、両側の畑はピンク色のお花畑が続きます。 今日、初めての花の観察です。 セインフォイン(Sainfoin)という家畜用の飼料で、日本ではイガマメと呼ばれています。このツアーでも後日購入した「白い蜂蜜」はこの花から採れます。 写真上 Onobrychis
viciifolia このセインフォインは6月11日にも畑一面に生えている光景を見ました。一時は他の飼料に取って代わられたが、家畜の寄生虫を駆除する力を持っているので、再びセインフォインが植えられるようになったという。 写真下の人物はたぶん畑の所有者で「おれの畑で何やってんだ、こいつら?」と見ているところでしょう(笑)。どうも、お騒がせしてすみません。 ピンクのセインフォインの間に青い花が生えているのはエキウムの仲間で、6月13日に昼食を取った街の少し手前でも、畑にこの組み合わせで生えていました。ここほど大規模ではありませんでした。 写真上下 Echium
vulgare ピンクと青が混ざると印象派の絵みたいになる(笑)。 6月13日にセインフォインとエキウムがあった畑に生えていたのが、写真下のシソで、ここにもある。三者はよほど相性が良いか、人間の畑が好きらしい。今年の五月にイランに行った時、バラの生垣のある麦畑のあぜ道にこのシソが生えていました。人間が残してやろうと思うくらい、大きさや花の色が印象的だからでしょう。私も昔、田んぼのあぜ道に生えていたノコンギクは刈り残しました。 写真上 Salvia
nemorosa 写真上のシソが好まれるに対して、写真下のアブラナの仲間は、ヨーロッパやアメリカにも進出して、馬に有害なので嫌われています。 写真上 Berteroa
incana ヒツジ君たちも朝の出勤です(写真下)。 溪谷の中の花 道はA363の途中から右に曲がり、チョンアシュー峠を目指して天山山脈の中に入っていきます。 小川が流れる斜面で花の観察です。 小川のそばにはハクサンチドリのようなピンク色のランが咲いています(写真下)。 写真上下 Dactylorhiza
umbrosa 6月11日にも、雪山を降りたあたりで、このランの群落を見ました。あの時も水辺でしたから、このランは水が好きらしい。 写真下はジンチョウゲの仲間で、日本のジンチョウゲとはちょっとイメージが違うが、チベットでは良く見かけます。 写真上 Diarthron
tianschanica 写真下はモウズイカの仲間で、欧州から中央アジア、中国まで広い範囲に分布し、さらにアメリカにも帰化しています。 写真上 Verbascum
phoeniceum 写真下はコウリンタンポポです。ヨーロッパ原産とされているから、あるいはここでも外来種かもしれません。日本でも、北海道などを中心に帰化しており、私の自宅の小屋の裏にいつの間にか生えていました。サハリンでもあちらこちらで群生していて、山の上のほうまでこの花が進出しているのには驚きました。 写真上 Pilosella
aurantiaca ほぼ毎日のように出てくる黄色のシオガマギクです(写真下)。 写真上中 Pedicularis
oederi これまた、すっかりお馴染みになったアヤメと(写真下左)、ヒメジョオンを連想させるピンク色がきれいなキクの仲間です(写真下右)。 写真上左 Iris
Sogdiana 谷川の周囲に咲く花 検問所のゲートを通過して、天山山脈の谷の奥に進みます(9:52)。看板は読めませんが、たぶん自然を大切にしようと書いてあるのでしょう(写真下右)。 すばらしい山の風景の見える川のそばで花の観察です(写真下)。 花も風景も素晴らしい。このあたりで標高2700m前後です。 最初に目についたのがオダマキとトリカブトです。このオダマキは6月10日にトウ峠の手前でも見ました。日本では見られないような濃い紫のオダマキです。陽をかざすと茶色にも見えます(写真下左)。 写真上下 Aquilegia
atrovinosa 写真下は日本のトリカブトに比べると花はやや小さいが、背丈は負けません。 写真上 Aconitum
leucostomum もう一つ背が高く目立つ花が写真下です。 写真上 Polemonium
coeruleum 写真下は、上と写真だけ見ると花の雰囲気は似ているが、背が低いので現場では明瞭に区別がつきます。花を見てもわかるようにオオイヌフグリの仲間です。 写真上 Veronica
chamaedrys 写真下は中央アジアから新疆などにかけて分布するフウロソウの仲間で、薄ピンク色がきれいです。 写真上 Geranium
rectum 蝶がとまっています(写真下)。ここは湿地のようなっていますから、土の水分を吸っているのでしょう。 写真下右はセリの仲間ではないかと思いますが、下段の白いバラと同様に、名前がわかりません。 写真上右 Lithospermum
arvense 黄色と紫と二種類のスミレかと思ったら、両者は同じ種類だそうです(写真下)。中央アジアから東はロシアやモンゴル、西はコーカサスなどにも生えています。 写真上 Viola
altaica 写真下のスミレの学名に天山山脈の名前が入っていますから、天山山脈にしか生えていないのかもしれません。 写真上 Viola
tienshanica 溪谷から峠へ あちらこちらに観光客らしい人たちの姿が見えます(写真下)。昨日のバルスクーン溪谷よりも観光客が多い。 放牧している遊牧民もあちらこちらにいます(写真下)。 平坦だった溪谷の突き当りで川と分かれて(標高2800m)、山の斜面を登り、高度を上げます(写真下)。 先ほどまでののどかな溪谷の風景は消えて、両側は雪山が迫ってきます(写真下)。 こんな何もない山道に突然、犬を連れた少年が現れました(写真下)。たぶん遊牧民の子供で、彼らにとってはここは自分の庭や裏山なんでしょう。 両側に雪が残る山道をさらに登ります(写真下)。 チョンアシュー峠 夏でも雪のあるチョンアシュー峠に到着しました(写真下)。標高が3822mで富士山の山頂よりも高い。 写真下が峠のさらに南側です。車で行ける道はこのまま60kmほど南まで続き、そこに昔は錫鉱山だった村がひっそりと残っていて、登山客のためのベースになっています。さらに南に行けば中国のゴビ砂漠ですが、地図で見るかぎり、中国への道はなさそうで、それはある意味で幸いです。 私たちはダウンなどを着て重装備だが、3号車のドライバーのアレクサンドルさんは半袖です(写真下)。彼は若くてハンサムなので、女性たちには一番人気です。 今日のお目当ての花を探します。雪の残る瓦礫の斜面は登ろうとするたびに足場がザラザラと崩れ落ちる(写真下)。 こんな石だらけの斜面にもしっかりと花が咲いています。 写真上下 Chorispora
bungeana 微妙なピンク色なのでカメラの判断による違いがあるものの、目で見ても、薄いピンクから濃いピンク、やや紫がかった色まであります。 最初は写真下左のように数個の花をかろうじて咲かせて、少しずつ根に栄養を貯めて、花の数を増やして、半球状に成長させる。こういう厳しい環境の植物では良くみられる戦略です。ただ、それでも直径はせいぜい30cm程度で、それ以上は見当たりません。おそらくそれがこの植物の寿命なのでしょう。 写真上のようにガレ場の花は花束のようにまとまって株も大きいが、写真下の草地の花は小ぶりです。ガレ場のように、環境は厳しいが競争の少ない所では少しずつ株を大きくできるが、競争相手のいる所は苦手のようです。 写真上の草地と写真下のガレ場だと、この花はまるで別な種類の花みたいに見えます。ガレ場のほうがあきらかに水を得た魚です。 6月12日のソンクル湖や昨日のバルスクーン溪谷でもこれを見かけましたが、ここのが一番すごい。毎回、これがアブラナの仲間だということに驚かされます。 写真下もアブラナの仲間です。中央アジア、ヒマラヤ、チベットから隣接するロシアまでの広い範囲に分布します。 写真上下 Draba
oreades 写真下もアブラナの仲間で、中央アジアからパキスタンやアフガニスタンにかけて分布します。 写真上下 Erysimum
altaicum こうしてみると、ここはアブラナの仲間がずいぶんがんばっている。 写真下もナデシコの仲間で、カザフスタン、モンゴル、ロシア南部、そして中国の新彊ウイグルなどに分布します。 写真上 Cerastium
lithospermifolium 写真下の二種類のキンポウゲは昨日もバルスクーン溪谷で群落を見ました。 写真上 Ranunculus
transiliensis 写真下は上とは別なキンポウゲです。 写真上 Oxygraphis
glacialis 写真下は昨日のバルスクーン溪谷でも少しあって、私がキンポウゲだと勘違いして撮ったネコノメソウの仲間です。写真下右では花の中に種のようなものができています。 写真上 Chrysosplenium
nudicaule 川べりのサクラソウ 花の咲いているあたりで昼食です(13:02)。ここなら何を食べてもおいしい。 ここからはサクラソウで、まず白いサクラソウです(写真下)。茎が葉に包まれているので茎が太いように見えます。中央アジアから北西チベットにかけて分布します。私たちの知っているサクラソウ(Primula)は単独で生えていることが多いのに、このAndrosaceはごらんのように、高山植物らしくクッションのようなコロニーを形成します。 写真上 Androsace
akbaitalensis 写真下を、私は写真上と同じサクラソウの仲間かと思ったら、これはムラサキの仲間だという。 写真上 Eritrichium
tianschanicum 写真下は今回の旅行でも何度も出てきて、姿もお馴染みのサクラソウで、ここでも数は圧倒的に多い。水分を好むせいか、斜面を流れ下る小川の土手などにたくさん咲いています。 写真下 Primula
algida 写真下はピンク色もきれいで背も高い。実は他のとは別な場所に生えていました。 サクラソウに停まっているのは蝶々ではなく蛾でしょう(写真下左)。 雪山にも負けずに咲いているのは(写真下左)、ボールペンの先と比較してもわかるように小さくて、とても可愛らしいサクラソウです(写真下右)。 サクラソウの咲く小川沿いに下ると、写真上とは別なサクラソウが咲いています(写真下)。ピンク色が濃いのと、五つの花弁の先端に切り込みがありません。写真上と同じように小さいので、初めて見るサクラソウかと思ったら、昨日、お目にかかっていた。 写真上下 Primula
nivalis 写真上は、昨日のバルスクーン溪谷の斜面で見た大きいサクラソウの小さいやつで、河原には大きい株が花を咲かせています(写真下)。 大きさにかなり違いがありますから、年単位で成長するらしい。 良くわからないのが枯れた茎の長さです。写真下のように、株の大きいサクラソウの大半に去年の枯れた茎が残っています。どれもが今の花の咲いている茎よりもはるかに長い。 これがサクラソウの去年の枯れた茎なら、花が終わった後に、ツノゲシのように茎がさらにのびるのだろうか?長さは今の茎の倍以上あります。ネットでのこの花の写真は、邪魔な枯れた茎を取り除いて撮っているらしく、ほとんど写っていません。私はできるだけあるがままの姿を撮りたいので、茎はそのまま写します。 小川が流れる湿った斜面に、昨日バルスクーン溪谷でも見たリラキヌスが群落を作っています。 写真上下 Trollius
lilacinus この花は白っぽいのに雪景色が良く似合う。 昨日も大騒ぎしたように(笑)、ここにも微妙な色違いの花があります。これは開花状態の違いによる色の差だけではありません。 ガレ場の花 雪融けの水で湿り気のある小川から、乾いたガレ場に行ってみます。 写真下は日本の高山植物で言えばウルップソウの仲間で、中央アジアよりも、ロシア南部からモンゴルを中心に分布し、モンゴルでは伝統医学で薬草として用いられています。花が終わりかけています。 写真上 Lagotis
integrifolia 写真下のネギの仲間は踊っていますね(笑)。6月12日にソンクル湖に行く途中でも見ました。中央アジアやヒマラヤなど広い範囲で見られます。 写真上 Allium
carolinianum 小さなシオガマギクの仲間で、毛糸を着こんでいます(写真下)。キルギスの他にカザフスタンや新疆にも分布します。天山山脈の固有種と言ってもいいでしょう。 写真上 Pedicularis
violascens 昨日も見たアズマギクの仲間で、ここも数は少ない。 写真上 Aster
asterodes 写真下はキタダケソウです。昨日、群落を見たので、「ここは数が少ないねえ」などと余裕たっぷりに言う(笑)。 写真上 Calianthemum
alatavicum キタダケソウの上にクモがいます(写真下左)。花の上に座っていたら、他の虫から丸見えだから、花に来る虫を狙っているのではなさそうです。たぶん日向ぼっこ。白い花の上なら、反射光で身体の反対側も光があたり、温かいかもしれない。「キタダケソウはぬくいなあ」と言っている(笑)。 足元を指さされて・・・おっ、たった一本のチューリップ!。危うく踏んづけるところだった(笑)。6月12日にソンクル湖に行く途中でも見かけました。キルギスの他にカザフスタンでも見られます。よく、こんな石ころだらけの所で頑張っている。 写真上 Tulipa
heterophila 写真下もバルスクーン溪谷で群落していた花です。白い毛でおおわれているが、今日は陽ざしが強いからいらないでしよう。 写真上 Oxytropis
chionobia 何度もお目にかかった黄色いポピーです(写真下)。たくさん咲いているのもきれいだが、こうやってポツンと一本だけ咲いているのもケナゲで激しく私の好みに合います(笑)。 写真上下 Papaver
croceum ガレ場のエンゴサク 遠くのガレ場の斜面で植物ガイドの竹野さん(仮名)が呼んでいます。こんな石ころだらけの斜面に何か新しい花があるらしい。 見つけたのはエンゴサクの仲間です(写真下)。竹野さんが昼食も取らずに、山の上のほうに登ったのはこれを探すためでした。良く見ればたしかにエンゴサクだが、パッと見た時のイメージだけで言うなら、コマクサです。縮れたような葉と、ケシの仲間という点で、どこか似ているのかもしれません。 写真上下 Corydalis
fedtschenkoana このあたりにエンゴサクがあることはわかっていたので、手分けして探そうということになっていました。だが、見たこともない花を探すのは難しい。 このエンゴサクは花や葉の色が周囲の岩と似ていて地味なので、探すのが難しい。写真下左の約14cmのボールペンと一緒に写した写真が典型で、色が周囲に溶け込んでおり、わかりにくい。もちろん、目の悪い私は皆さんよりもかなり早目に探すのをあきらめました(笑)。 おもしろいことに、一つ見つけ出すと、周囲にたくさんあることに気が付きます。脳が形状を記憶して、そのパターンの物がないかと探すからでしょう。 なんとか雪山を背景に入れたいと探したが、条件に合ったのはこの一株だけでした。上も下も同じ株です。 山は馬だらけ 目的のコリダリスを撮影して、山を少し下ると、起伏の少ない斜面では馬の放牧がおこなわれています。車を停めて撮影です(写真下)。 放牧されているのは馬で、牛もヒツジもいません。毎日のようにこれだけの馬の放牧を見かけるということは、この国では一般庶民からの馬への需要があることになります。たしかにこの国では自転車よりも馬を見るほうが多い。 日本では競走馬以外ではほとんど馬は飼われておらず、岩手県の安比高原で、荒れ果てた草地を蘇らせために馬の放牧を始めたことがニュースになるほどです。 今日の朝、ホテルのある集落の人たちが牧童に預けたのは牛であって、馬ではありません。こういう高い山のほうが馬は育てやすいのでしょうか。 これまでチベットやモンゴルなどで見た放牧は牛や羊が大半で、馬だらけなのは初めて見ました。 オレンジのイワベンケイの仲間を見つけて停車です。弁慶だけでも強そうなのにて、岩がついていると、どれだけ強いのかと思ってしまいます(笑)。 写真上下 Rhodiola
linearifolia 中央アジアと中国北部に分布します。 写真下はカノコソウの仲間で、と言っても、カノコソウ自体を私はあまり知りませんから(笑)、オミナエシの仲間と言ったほうがわかりやすい。東ヨーロッパから中央アジア、そして中国までの広い範囲に分布しています。 写真上 Valeriana dubia ピンク色のシソの仲間で、旅行の初め頃に登場したことがあります。中央アジアとロシア南部などに分布します。 写真上 Phlomoides
oreophila 一方、写真下のシオガマギクの仲間は、何度も見たような気がしましたが、実は初登場です・・・おれの記憶もあてにならない。 写真上 Pedicularis
cheilanthifolia 写真下はタデの仲間で、名前はわかりません。 写真下は忘れないでといつもたくさん生えているワスレナグサで、名前は忘れたのではなく、最初からわからない(笑)。他の花との共演はいかが(写真下右)。 斜面を見上げると、6月12日にソンクル湖に行く途中で見たサボテンのような刺のあるマメの仲間がここでも群落しています(写真下)。近づきたくない(笑)。 写真上 Caragana
jubata 背の低いフウロソウで、すべてがこの大きさですから、環境ではなく、この花の特性のようです。 ソンクル湖の近くで見かけたツクシガモがいます(写真下)。前回と同じで、遠くて良く見えない。 写真上 Tadorna
tadorna 写真下右の女性は洗い物をしている。川はずっと先の森の下に見えますから、そこまで運ぶよりも、水を汲んできたほうが楽だということらしい。 写真下左のユルタの入口の脇にあるのは太陽光パネルです。電気も水道もない所で暮らす彼らは、日本人とは比較にならないくらい、災害には強いでしょう。 道端にクレマチスを見つけて停車(写真下)。クレマチスらしく、花はたくさん咲いていて、6月11日もありましたが、あの時よりも花の数が多くて見事です。 写真上下 Atragene sibirica マメ科の花が木陰の中で咲いています(写真下)。中央アジアやロシアにかけて分布し、開花前の茎や豆は食用や民間薬になり、ビタミンCなどが豊富だとあります。 写真上 Lathyrus
gmelinii 川の近くの林に白いバラが咲いています。日本のノイバラもこのくらい大きいといいのだが、小さい。 カラコルに戻る ゲートを通過して(写真下左)、アスファルトの幹線道路に戻り、カラコルまでまっすぐです。 ここで放牧されているのは主に羊です。馬は山の上のほうで、羊や牛は人家の近くで放牧しているようです。 周囲を見渡しても、馬が人々の日常の一部なのはわかります(写真下)。 朝、撮影したピンク色のセインフォインが道の両側の畑に広がっています(写真下)。 夕食の歓迎の踊り ホテルにいったん戻り、その後で夕飯に出かけました。夕飯は中国系のキルギス人の経営するゲストハウスです(19:31)。ただし、すぐには入れてくれず、歓迎のために、まず入口で手を洗います(写真下右)。 次に庭で歓迎の踊りです(写真下)。遊牧民族というよりも、どこか中国的な踊りです。食事をしながらの踊りなら楽しめるが、飯だと感づいている胃袋を待たせるのはなかなか難しい(笑)。 やっと食事にたどり着きました(笑)。食事はかなりの量で、中国や中央アジアの食べ物が色々と混ざったような印象です。 夕食後、ホテルに戻りました(写真下)。連泊は楽です。 |